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2017 S/Sに向けた素材展 TN Japan 東京展 栃尾素材展(おりなすとちお)
 4月から5月にかけて産地や機や、染色加工各社の展示会が続きました。
 各展示会が目指すところ、各社の特徴、長い歴史の中で作られた伝統に新しい技を加えた素材、産地の枠を超えた技術の共有など、産地展ではより独創性に富んだ素材に巡り会います。
 今シーズン注目したいのはシャリ感のある強撚糸使いの素材です。
 カラミやクレープなど安定感やサラリとした涼感、通気性、適度なハリは昔から存在しながらテキスタイルの表現やタッチ、機能など今最も求められている素材の役割りの一つと合致するからです。

 TN展では「強撚りプロジェクト」として撚りを強くかけた糸使いの素材開発を行っています。
 会場に置かれた主旨説明のパネルをご紹介しますが、従来から得意としていたところも、織りも編みも、天然素材も化合繊も撚糸の具合で表情が様々に変化することがよくわかります。

※クリックで拡大





 新潟県栃尾産地では和装も含めて天然素材、合繊と独特のもの作りをしてきました。
 他の産地には無い日本独特の素材感を残しながら新しいテキスタイルの開発を目指しています。
 シボを立たせたもの、カラミタイプ、透け感、光沢、ナチュラルダイ、織物、ニット、傘などの雑貨などまでの展開が提案されました。







                              

 シルクを使った「絹紅梅」は(株)かざぜんの登録商法ですが、太さを変えた絹糸をタテヨコに使い、勾配でできた隙間が涼しさやシャリ感につながる技を持った素材です。
 シルク独特の風合いに縮緬とは又異なる手触りが気負わない優しさを表現してくれます。




 小規模ながら産地展では技術の深堀りや伝統の広がりが見られるのが魅力です。

 2016/05/30 20:12  この記事のURL  / 

何とまぁ、ロマンティックなこと!
 面倒なことはヌキにロマンティックが大好き!という消費者が増えたのでしょうか。
 初夏の店頭はモダンでシンプル、ナチュラルなカジュアルウエアの向こうを張るかのように、甘く美しいエレガンスなウエアリング提案が目立ちます。
 お姫様のコスプレの様に見えるものから、見慣れたストリートカジュアルのミリタリーにさえ可愛いプリントやフリル使い、透けるレースなどが組み合わされています。
 ポイントは淡いパステルカラー、白、レース、刺繍、透ける素材、フリル、リボン、スパンコールやクリスタル。
 デザインでは膨らんだ袖、重ね、ギャザー、ドレープなどで全体をふんわりと見せること。
 あるものはキュートに、他方ではオトナのシックにと分かれますが日本女性の大好きな甘いテーストが大輪の花を咲かせているようです。




 2016/05/24 18:31  この記事のURL  / 

本格的なシーズンを迎えた夏素材
 素材の種類を問わず、技術開発が進み機能性が付加されることから夏素材の枠が大きく外された昨今です。
 でも日本独特の四季の変化に思いを寄せる人も多くいます。
 夏には夏らしくというところでしょうか。
 素材のビジネスチャンスも複雑に変化しています。
 初夏の店頭は何と言っても「爽やかさ」「涼しげ」がキーワードです。
 見た目にはまず色がインパクトを放ちますが、カラフルなものを見慣れた中で今シーズンは白、黒、ブルーが際立っています。
 白は淡いパステルまで綿や麻、そしてシャリ感のあるナイロンに多く使われています。
 黒はレースや透け感を楽しめる素材に付けられエレガンスに。
 ブルーはネービーを中心に薄いものまで、マリンやデニム展開、ダンガリーやオックスフォードでシャツや軽いジャケットが見られます。
 その他綿や麻の細番手の平織りキャンブリックは懐かしさも込めてクラシック感覚をそそります。
 クレープやカラミなどの強撚糸を使った素材はボトムに使われ新鮮な展開を見せています。
 色や柄、化合繊のハイテク素材に慣れ親しんできた目に映る店頭の綿や麻(正しくは限りなく綿や麻に近い素材)の新しい表現に何かホッとするものを感じています。
 これも技術の進歩の表われかもしれません。










 2016/05/21 19:17  この記事のURL  / 

尾州展
 尾州のファクトリー16社が参加のもと2017S/S に向けての尾州展が行われました。
 シーズン柄ウール100%はあまり見られませんが、代わって綿や麻、ポリエステルなどを使いかつて夏のウールが得意としていた強撚のハリ感、ザックリ感、サラリ感などが表現されています。
 透け感や繊細な表面感にはカラミ組織使いが多くみられました。
 ツィード調は組織変化や毛足の短い糸使いで微妙な色使いや平面的なきれいさが新鮮でした。
 加工方法や仕上げ効果は素材の枠を超え、このことが産地の垣根を取り払う結果を生んでいます。
 尾州の素晴らしい技術が新しい「らしさ」を確立し、その地位をゆるぎないものにする日が待たれています。
 三つのテーマで提案された代表的な素材をご紹介します。



FUTURE & FUN フューチャー&ファン
 スポーツやゲーム感覚、でも明快でシンプル


(ストライプとギンガムチェック。ナチュラル感とモダンさの組み合わせ)

リネンスペックチェック  ファインテキスタイル(株)
 L63/ Cu15 /MD14 /C8


キュプラリネンスペックストライプ  ファインテキスタイル(株)
L38 /Cu38 /MD16 /C8


(軽快なダイアゴナル)

ポリエステル・コットンのクリアチェック  渡六毛織(株)
 P55/ C45


(ストレッチなしの繊細なカラミ)

ダブルマットスーツ  (株)ソトージェイテック
 R55/ C45


(上品な光沢が楽しめるカラミ)

C/Rラッセル  虫文毛織(株)
 C67/ R33



URBAN & SAVANNNAアーバン&サバンナ
 気品のあるコスモポリタンのエレガンス


(安定ししっとり感のある細番手カラミタイプ)

クリーンポリエステル  長大(株)
 P100


(パールのような箔加工)

オーロラピクセル    みづほ興業(株)
 C100 +箔加工



WILD & TROPICAL ワイルド&トロピカル
 心地よい奇妙さ ハイブリッド


(ザックリ感を残しながら繊細な表現)

コットンウールモヘア   西川毛織(株)
 W59/ C23/ Mo11/ P7


(タオルの様な軽くてソフトなニット)

コットンインレージャカード  (株)ヒラノ
 C70 R25/ L4


(緻密な織り組織を活かしたフラットなツィード。伸びない面白さ)

カラーボーダー   林実業(株)
 C50/ An46/ N4


(ツィード感覚を軽快に)

四つ杢カラミ    林実業(株)
 C50/ P32/ An18


 2016/05/15 14:37  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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