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Premiere Vision 2017 S/S 2 フォーラムと三つのテーマ
 6号館中央に設けられた「The Forum & Film」ではPremiere Vision Fabric全体のテーマと方向性、カラー提案が沢山の素材を使って示されています。
 新しい技術と自然の持つ生命感の様なもの、躍動感、優しさ、未来に向かう創造力などが力強く語られています。
 境界線は曖昧になりますが強い主張も感じられ明るい希望を見出そうとしているように思えました。
 三つのテーマとそこに挙げられた素材を簡単にご紹介します。


1 RUDEMENTARY REFINEMENT(原始的ともいえる洗練性)
 素材やシェイプの本質を見極めカラフルで生き生きとした力強いファッションを培っていきます。
 違いを生み出すような不完全さを見つける。
 生のままのルックスと深く掘り下げられた洗練性を結び付ける。
 ファブリックの感覚的な面を追求するとともに、天然、化合繊の生のままの持ち味、手触り感やビジュアルにアプローチします。

素材提案のくくり:Dry texture ドライテクスチュア
           Natural/artificial alliances 天然と人工が手を結ぶ
           Lively colour 生き生きとした色使い
           Exceptional simplicity 格別なシンプル感
           Powerful nature パワフルなナチュラル感




















2 GENTLY IRREVERENT (穏やかなる非礼)
 無礼という投薬を健康的な使い方でワードローブをシックに組み立てたり、クラシックを陽気にチューンアップします。
 ジャンルを超えてマスキュリンとフェミニンの境目を茶目っけたっぷりにぼやかします。
 カットやシェエイプを劇的に変化させ、ラインをスリップさせたりスライドさせたりして非対称を作り出します。
 テイラードやカジュアルにもデコレーションを取り入れ自由にエキゾティシズムを表現する。
 グッドテイストのエッヂを利かせて好感の持てる豊潤さを楽しみます。

 素材提案のくくり:Implacable fineness 無慈悲ともいえる高感度
            Impertinent hairies 生意気なヘアリー
            Subtle imperfections しなやかな欠点
            Subversive freshness 破壊分子の様なフレッシュさ
            Graphic upsets混乱したようなグラフィック




















3 EXPERIMENYAL ROMANTICISM (実験的ロマンティシズム)
 科学と詩のバランスをとり、エモーションと呼吸しテクニックに落し込む。
 感覚を行動につなげスポーティーというDNAでファッションを 優雅に作り出す。
 ソフトで美しく飾ったパフォーマンス、日常性とセクシーが結び付き、平安な心地よさとアバンギャルドな魅力が一体化することをイメージしてください!
 未来の知性と感性を見据えたグランドワーク(土台)から革新的で少々奇妙に見える輝くアイディアを捕まえようではありませんか。

素材提案のくくり: Open structures オープンストラクチュア
            Artificial transparency 人工的な透け感
            Boosted piques 押し上げられたようなピケ
            Sugary sweetness 砂糖の様な甘さ
            Scientific lights 科学的な光り

















 2016/02/28 23:32  この記事のURL  / 

2017 S/S Premiere Vision 展1 カラー
 ’17 S/Sのカラーは三つのグループ、21色が提案されました。
 合繊の白地にデジタルプリントで表されています。




 異なる色相や色調をぶつけ合い、その結果のコントラストやバランスに新しい色の魅力を感じさせてくれます。



・1つ目のグループ 1から6
 皮膚や肉体を感じさせる赤身の強い温かみのある色。
 現実的、官能的の両方を持ち合わせた具体的な色。





・2つ目のグループ 7から14
 光りと陰(影)のニュアンス。
 靄やパウダー、そして透明感のある色。
 曖昧な冷たさ、フレッシュで生き生きとした夢のある色。
 儚げな明るさと魅惑的な暗さなどを物語る。






・3つ目のグループ 15から21
 カラフルなペールカラーと弾むようなブライトカラーの力強いリズム。
 生き生きと喜びに満ちた色ときしむようなビター&スィート。
 甘くて棘のあるスーパーナチュラルなフローラルトーン。
 ビタミンたっぷりの色で不協和音を奏でるような常軌を逸したコントラストを作り出す。






 これらの色は穏やかな不調和、不安定なバランスなどによって組み立てられて行きます。
 会場では21色の布が緩くカーブして舞うように吊り下がり、色を自由に使う楽しさを掻き立ててくれるかのようでした。
 2016/02/26 01:04  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2017S/S 予測 2
 来週パリで開催されるP/Vのプレスリリースより三つのテーマをご紹介します。
 新たな繋がりを開拓する2017S/Sシーズンは感覚的、合理的、直観的な広がりを繋げていく。
 化学と自然と不安定なバランスを追求するシーズンです。
 明るくきれいなカラーとともに相反する要素を向かい合わせ、不安定さを楽しんだり、科学的処理を施し新たな魅力を作り出すというような意図が垣間見られます。

1 Rudimentary Refinement 原始的ともいえる洗練感
 素材やフォルムの本質に注目。
 原始的な外観と磨き上げられた洗練感との組み合わせ。
 見た目の面白さと感触を本能的ともいえるやり方で繋げる。

2 Magnetic Alliances 惹きつけられるような調和
 見たり触ったりした時の直観的な判断を大切に。
 相反する作用を引き出す。
 無作為、不安定、無頓着、不調和などで感触的な魅力を生み出す。

3 Experimental Romanticism 実質的なロマン主義
 詩的なものと科学を結び付ける。
 テクノロジーと感覚の交差。
 ランジェリーとカジュアルウエア、美しいスポーツウエア。快適なシティウエアなど。

次回テーマによる素材展開の様子をお伝えします。




 2016/02/13 02:15  この記事のURL  / 

変化する縞柄
 春立ち上がりの中でベーシックな2色使いのボーダーが沢山見られる一方で、幅の広さや多色は勿論のこと、モチーフの集合体が縞模様になっていたり柄の並列でボーダーを作っていたり、今までにない楽しい変化が見られます。
 このところ多くの色を使う、ブロッキング、柄と柄のミックスなど、色もモチーフも入り乱れるかのような多彩な柄が出ましたが、ストライプもボーダーもその例外ではありません。
 マリンのステージにも幾何柄の展開にも、ボヘミアンやエスニックにも新鮮なインパクトを加えてくれています。
 春一番のウィンドウのちょっとした変化です。

















 2016/02/07 01:57  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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