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ベーシック素材のトレンドアイテム
 11月の店頭は冬に向かってきちんと感があり、夢の広がるような商品が沢山見られます。
 中でもウールを中心にトラディショナルでベーシックなフォルムやスタイルが目につきました。
 しかし色や配色、デザイン、ディテールが新鮮で、「普通」でありながらこだわりを感じたり今までのベーシックとはかなり異なるものです。
 一見したところでは判らない風合いが新しさを感じさせるフォルムをつくり上げているともいえます。
 店頭で見るウールは軽くて軟らかい、上品な起毛、高密度など従来とあまり変わりませんが、触ると微妙な複合具合、しなやかさ、膨らみなど今までにない触感を味わいます。
 同時に素材を使ったデザインの新しさにも魅かれます。
 ドレープや切り替え、色のバランス、分量感、組み合わせなどなど、素材がシンプルやベーシックであればある程豊かなデザイン性が発揮され、色や柄、ポップな楽しさ、アーティスティックでモダンなものなどは素材の持ち味を活かしたデザインで展開されます。
 これらにニットを加えバランスのとれた組み合わせが新しいベーシックを作り、最新のトレンドになっているような気がします。








 2015/11/29 16:20  この記事のURL  / 

秋本番店頭 1
 寒さと暖かさが行きつ戻りつの東京の市場ですが、街にはいつの間にかイルミネーションがともるころになりました。
 今年も色々な思いを込めて年末商戦に入ろうとしています。

 第一印象は、コンサバ、ベーシックといわれる素材や色、アイテムが増えたこと。
 その結果デザイン、色使いなどにとても新鮮な味わいが工夫されています。
 ダブルフェイスの一重仕立てもその一つ。

 第二印象は、ニットが受け持つ分野が広がったこと。
 中衣料から重衣料までのジャケットやコートにまで領域がふえました。 
 ゆるりと羽織る感じ、裏地を付けて更に暖かくしてあるもの、スポーツからエレガントまで。
 特にカーディガンとコートの中間にあたる「コーディガン」が各社とも仕掛が功を奏しているようです。

 ニットと布帛、ファーなどとの自然なマッチングも今シーズンらしさの一つです。







 2015/11/24 17:58  この記事のURL  / 

MBFW東京コレクション
 10月第2週を中心に'16 S/S向けの東コレがランウェイショー、インスタレーション、展示会形式など様々な形で行われました。
 ヤングをターゲットにした若手デザイナーによるブランドが回を追うごとに精度を上げて行く様子が見え、日本の服作りが頼もしく感じられます。 
 同時にベテラン勢の実力には今の日本女性のマーケットを熟知し素材を使いこなし伝統の技を取り入れた奥の深いものがあります。
 掲げたテーマの表現に夢が伝わってくるかのような力を感じました。



by U (デザイナーは植村浩樹)
 テーマは“大人のための可愛い服”。
 フェミニン×クール、レトロ×モダン、チープ×ラグジュアリー、ファンタジー×リアリティなどがキーポイント。
 印象に残るのはカラフルな楽しさとフェミニンテースト。
 完成度の高いファンタジー。クロスカルチャーなど。
 使用素材はサマーマルツィード、デニムライクなコットンボイル、テープヤーン使い、カットワークジャカード、レオパード膨れジャカード、C/テンセル、フラワーオンレース、リバーレース、刺繍を施したコットンチュール、オリジナルチェック、マルチジャカードなど。



ユキ・トリヰ インターナショナル(鳥居ユキ)
 画家木戸真亜子氏の作品とのコラボ。
 森の樹木、光り、水辺のイメージを繊細かつ大胆に洋服に表現。
 日本の大人の女性のエレガンスを知り尽くした同ブランドに新たな一面が登場しました。














TOKUKO 1er VOL (前田徳子)
 陽気で楽しいトクコ1er Volの今シーズンのテーマは“PANAMA”。
 南米の強い太陽の光の下で快活に暮らす人々の歌い踊る姿が伝統的なモチーフや装飾で美しく楽しく語られました。
 コミカルなビッグモチーフ、MORA刺繍、これらの柄をインターシャに。
 トロピカルなイメージの刺繍やプリント、アップリケ。
 熱帯雨林と鳥。黒のサマーフォーマルと白のフォークスタイル。






 2015/11/22 21:13  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2016-17 A/W 日本からの出展 2
 技術では定評のある日本の素材が着実に存在感が認められるようになったPV展ですが、機能だけではなく使いやすさ、値ごろ感、美しさ、ユーモアのある意外性にまで広がりを見せています。
 加えてビジネスとして成功させるための工夫も見られます。
 一見するとプレーンでベーシックな素材ですが繊細で奥深かったり、大胆な表面感を演出するテクノロジーといえます。



小松精錬(株) (石川県)
・微妙なカラーによる様々なプリーツ加工。
 272gの軽さのポリエステル100%素材にプリーツを施し、加工前の無地との組み合わせでバリエーションを広げた新素材。
・ナイロン100%にデジタルプリントキルト風。
 不織布にプリントして凸凹加工で3D効果を狙ったもの。
・P81/C19にインディゴ風のデジタルプリントを施したもの。
 15万色の豊富な色を使い立体的且つ微妙な組み合わせを楽しむ。
・ウールの表情を持つポリエステル100%素材「アールカール」。
 膨らみ感が特徴。
 空気を含ませ保湿性を持たせる。
 プリーツ加工への需要が多い。






宇仁繊維(株) (大阪市)
 今シーズンの人気素材はトリアセ/ポリエステルのカラミとボンディング。
 プリントに代りP100のジャカードが注目され始めました。
・R50/N50の地にフロッキーをかけた表とP100の裏地によるシュリンクフロッキー。
・毛足の長いカットジャカード。
 P100%
・ポリエステルサテンとスムスニットをボンディングしたダブルフェイスサテン。









坪由織物(株) (福井県)
 シルクにテクノロジーを施すことによって新しいエレガンスを表現したりスポーツテーストを盛り込むなどラグジュアリー素材に一石を投じている坪由は、今シーズンシルクにポリエステル、ナイロン、コットン、ウール、ビスコースなどミックスし今までにない風合いや表情を作り出しました。
・S19/P81の薄くて軽いリバー仕立て。
・タテにナイロンのフィルム糸を使って毛羽を押さえたC/N/E(エラスタン)のストレッチ素材。
・S/Wの二重織り
・P100の二重織りにコーティングを掛けてつくり上げた繊細な風合いの突っ切りタイプ。
 染着性の高さが魅力。





 2015/11/17 19:25  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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