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Premiere Vision 2016-17 A/W 6 日本からの出展 1
 37社の出展を見た今シーズンのP/V Fabric展では技術の進展とビジネスに向けての改善が見られるようになりました。
 日本でしかできないもの、高品質、機能性や優美性など、ビッグメゾンやラグジュアリーブランド、大型チェーン店から注目される素材も数多くあると云われます。
 同時に見た目より実のある素材の存在感が示されるようになりました。
 気になる素材を数例ご紹介します。

福井経編興業(株) (福井県福井市)
 9回目になるPV出展。
 スポーツ素材に多くの注目が集まる昨今だが、ダブルラッセルを中心にコットンとポリエステルの新たなナチュラル感を持つもの、ナイロンとポリエステルの両面プリントなどが特に注目された。
 今シーズンは定番ともいわれるダブルラッセルに細かな穴(アクアホール)を明けて吸水性を付けたもの、フッ素加工をせずにはっ水性を持たせたツーウエイストレッチ、発色性とはっ水性を持つオシャレな機能素材を開発した。









ミナミ(株) (大阪市)
 ジャージー素材を中心に欧米からの引きが急上昇している同社でバイヤーの反応が良かったのは、ウール混、厚みのあるもの、縮絨を掛けた膨らみ感のある綿、パイルのような表面感のツーウエイストレッチの梨地(C97/Pu3)、小さな粒つぶ感のある度詰めのワッフル、固さと弾力性のあるハード天竺、コットンやウールをプラスティックっぽく仕上げたウレタンコーティングなど。
 若い羊の毛を使った柔らかくても薄さを感じさせない生なりのウールジャージーは高級感とプレーンな味わいのバランスが高い人気を得た。









 2015/10/31 18:55  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2016-17 A/W 5 Knit wear Solutions
Knitwear Focus

 回を重ねるごとに大きくなるニットのフォーラムでは、ヘアリーで嵩高と装飾性の高いニット、ベーシックでありながら糸使いによって豊かな表情を作り出すものとの二極化が見られました。
 街でも多かったケーブル編みとフリンジは来シーズンも継続しそうです。
 素材は秋冬というシーズンがら、やはりウールが中心ですが、カシミアやアルパカなどの高級獣毛混、アクリルやビスコース、ナイロンなど独特の風合いや装飾のために様々なミックスが行われています。
 ホールガーメントが際立つファインゲージからミドルゲージのプレタ感覚のエレガンスは勿論のこと、ミドルゲージからコースゲージの本来の横編みならではのセーター類は編み込みの柄や刺繍、インターシャなども見応えがありました。
 デコラティブでアーティスティックなニットトップやワンピース、アウターなど充実したプレゼンテーションです。


フリンジ:














ケーブル:














毛足:








ホールガーメント:






柄:






 2015/10/25 17:57  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2016-17 A/W まとめ4 テクノロジー素材
Tech Focus
 素材へテクノロジーを施すことが当たり前のようになり、私達は随分とその恩恵に預かっています。
 日本の繊維ビジネスでも機能や新感覚をポイントにした素材開発が大きな成功を収めています。
 PV会場でもテクノロジーをテーマにしたフォーラムが注目を集めています。
 今までのスポーツを中心とした機能素材から今回は見た目に新しく驚きを与えるもの、隠れた技のような技術を加えたものなど多岐にわたっています。
 この結果防御中心からオシャレ素材へと進化し、同時にどのフォーラムにもテクノロジーを施した素材が登場することになりました。
 実際に触っていただけないのが残念ですがそのイメージをお汲みとりください。



スポーツ用途として











・カジュアルなスポーツウエアに。
・心地よく暖かなもの。
・ファッションとして考えられたもの
・アクティブスポーツウエア、アウトドアに。




フィットネス向け









・通気性、速乾性のあるもの、スキューバダイビングの素材
・テクニカルピケ
・この上なく柔らかく乾きやすいトップス用素材




エコを意識したもの









・エコウール、リサイクル、オーガニックなど。
・天然、合繊ともリサイクルされた素材。
・その他牛乳、コーヒーなどから再生されたもの。




シティーウエア向け









・エレガントなコットン
・微妙な光沢
・レザーやアニマルスキンのように見られるコーティング
・フロスティ(霜が降りたような表面感)な艶。
 2015/10/16 23:55  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2016-17 A/W 3 カラー
 フォーラムで発表されたカラーは7月に予想としてお伝えしましたが、今シーズンは今までとは異なるカラーインフォーメーションの方法が試みられました。
 それは従来の紙チップでのカラー表示から緻密に織られた厚手の化学繊維にデジタルプリントで示されたことです。







 会場では幅50 cm近い長い帯状の23色の布が暖簾のように下がってゆれていました。
 時代の流れに合わせてカラーも技術を駆使した新しい方法で提案したとのことです。
 同じ色でも染める素材によって微妙に異なること、そこに色を選ぶリスクと楽しみがあることを感じさせてくれる方法でした。

 色は三つのグループに分けられ、微妙で繊細な色を馴染ませたり、コントラストを利かせたり、新たな自然とのかかわりを考えさせられる23色です。
 版権の関係でそのままのコピーは掲載できませんが、近似色で参考にしてください。



1 1〜7までの7色。
  ペールカラーと赤など微妙なニュアンスのコントラストで洗練された対比を表わす。




※クリックで拡大



2 8,9,10、11,12,13、14,15,16の3色ずつの3グループ9色。
  ニュートラルカラーとビビッドカラーの調和を作る。




※クリックで拡大



3 17〜23の7色。闇の中からカラーが出てくるような微妙な矛盾を楽しむカラー。
  安定と不安定を醸し出すようなダークカラーと磁力を持つような色の組み合わせ。 




※クリックで拡大



 会場内では、ネームプレートを下げるリボンや、島精機のホールガーメント編み機で作られたコンパニオンの制服がニットドレスであったことは、赤の存在感を強調しているかのようにも見えました。

 人気カラーは後日お伝えします。
 2015/10/09 21:29  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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