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2016-17 A/W Premiere Vision まとめ2
フォーラム3つのテーマ

 P/V Paris の中心であるテキスタイルのフォーラムは、その方向性(トレンドやディレクション)をまとめ発信しています。
 今シーズンもテーマ三つ。
 そのポイントをお伝えします。





シーズンの特徴
 クリェイティヴな力のこもったシーズン。
 強い気持ちを持った審美眼のあるメッセージが様々なカルチャーやジャンルを積極的に引き出してくれる。
 未来を考えることもなくノスタルジアを置き去りにし、現在に(現実に)軸足を置いて美の追求をしている。
 このままで満足ですか?
 もっと思い切ってイマジネーションを働かせ、大声で笑おう。
 素材に色々な次元を持たせ、ボディを被いましょう。



テーマ 1
Visionary 幻想的な

 未知のテリトリーに投資し、明日のファッションへと導く。
“今”を旅し、現実のフォークロアを再確認する。
 熟知しているもの、未知のもの、自然とテクノ、粗野と感性、工芸と大量生産、クチュールとフューチャーリズムなどの対比とミックスが様々な“トラディショナル”と“デジタル”を表現します。
 ナチュラルなデザインが素材のテクノロジーを引き出してくれます。

大きなくくりのキーワード
・Technical alliances テクニックの結びつき

・Modern Folklore モダンなフォークロア

・Design-style rustics デザイン化されたラスティック




















テーマ 2
Sensitive 敏感な (繊細な)

 心地よさと繊細さを思い切って。
 デリケートとポエティックで調和のとれた審美眼。
 心地よいけれどダイナミックなファブリックのモダンな調和。
“重ね”の美、優しいミックス、よりソフトに蘇ったモチーフ。
 現実とフィクション、あるがままと認めつつもクレージーさも加味。
 しなやかさ、ソフトさはシックルックに、ドレープはカジュアルウエアに。
 スポーティとノンシャランの間を行ったり来たり。
 衣服の中に横たわるような、ボディを包み込むような、その心地よさとエレガンスは何ともいえません!

大きなくくりのキーワード
・Suave fluidity 礼儀正しい流動性

・Velours and velveties ベロアとベルベット

・Warm puffiness 温かみのある膨らみ感

・Dark vibrations ダークバイブレーション




















テーマ 3
Strong Minded 情熱的に

 クリェイティヴで率直に、オープンに情熱的に争う。
 中途半端で終わらせない、ファンタジーと同じように厳格さも考える。
 型(形)とは正反対の素材使い。
 馴染みのない要素を同時に使う。
 大きく幅広くボディをトレースする。
 テクノロジーを駆使したプロテクション機能をディテールに。
 スリリングなまでのギリギリなデザイン。
 従来からのラグジュアリーやクチュールをコンテンポラリーに、更にその美の真髄を見せるような審美感など。

大きなくくりのキーワード
・Intensely felted 極限のフェルト状

・Hyper density この上ない密度

・Smooth gleams 滑らかな光り

・Effusive decorations ほとばしるようなデコレーション
















 2015/09/28 21:29  この記事のURL  / 

2016-17 A/W Premiere Vision まとめ 1 全体
 9月15〜17日の三日間、パリ北部のパルク・ド・エクスポジションで2016―17年秋冬に向けたPremiere Vision Paris展が開催されました。
 参加の6つの見本市を一堂に集めたファッション素材関連最大の展示会として高く評価されています。
 P・V Parisの六つの見本市は:
P・V ヤーン(旧エキスポフィル) ヤーンとファイバー
    ファブリック(旧プルミエルビジョン) テキスタイル
    レザー(旧キュイールアパリ) 皮革と毛皮
    デザイン(旧インディゴ) テキスタイルとクリエーション
    アクセサリー(旧モーダモン) 服飾資材
    マニュファクチャリング(旧ズーム) 縫製、製造

 この中心は従来のP・V、現在のファブリックで、シーズンに向けた大きな方向性が力の入ったビジュアルとともに発表され、世界のファッションやライフスタイル業界で重要な展示会となっています。
 その内容はカラー、テキスタイル、テキスタイルと結びつけたデザインやスタイリング、ニットなど広い分野にまたがります。
 日本からの出展は新規4社を含めて37社。
 P・V ファブリック全体では766社。



 P・Vファブリック会場はいつものようにフォーラム(旧ジェネラルフォーラム)が中心となり、23色のからーの提案、フォーラムの三つのテーマのイメージやキーワードを伝えるフィルムを上映しています。
 その他各カテゴリーのフォーラム、ニットソル―ションなどが設けられていました。
「Visionary」「Sensitive」「Strong Minded」の三テーマについては次回詳しくお伝えすることにして、今回はフィルムに登場したキーワードをご紹介します。




フィルムテーマ:「Make it beautiful」もっと美しく!
        Reality is not enough あるがままではまだ不十分です。
Visionary 幻想的
       ・flawed beauty 割れ目の美
       ・cross-cultural connections
       ・digital poetry








    Sensitive 敏感に
       ・a furtive gleam 密かな輝き
       ・an enfolding suppleness 包み込むようなしなやかさ
       ・a puzzling blur パズルのように雑多
       ・a natural fantasy
    Strong minded 強気で
       ・a vaunted solidity 誇らしげな固さ
       ・a foolproof-technology
       ・a decorative message







 いずれも自然とテクノロジーの見事な融和が行われています。
 2015/09/25 02:12  この記事のURL  / 

ケーブル編み
 少し重厚さのあるクラシック感覚の中で、親しみ深い縄編みのニットが出ています。
 生なりの太い毛糸を使ったラフなセーターは、ノルディックの球しん編みのセーターと並んで伝統的なお馴染みの柄です。
 ある時はテニスセーターに、ある時はニットのワンピースやコートに良く使われますが、吟味された糸使い、縄編みの配置、他の柄との組み合わせなど、今シーズンはモダン、ファンシー、エレガントなどの今までにない表情が加わりました。
 又ボヘミアン調、チロリアン、北欧調のニットに登場する球しん編みもプレッピーや子供っぽさをすっかり払拭してモードの世界に近づいており、今後の展開が楽しみです。
 古くて新しいケーブルニットが活躍しそうな爽やかな秋のウィンドウです。



 2015/09/10 22:47  この記事のURL  / 

チェック
 秋の店頭ではチェックがとても新鮮に見えます。
 最もベーシックで見慣れた柄としてチェックやボーダー、ストライプは何時も身近にあります。
 見慣れたものを新鮮に見せるのは並大抵の技ではありません。
 スチュアートやブラックウォッチといった家柄を示すタータンチェックは色や柄に決まりがあり使うには条件が付きますが、同等の格調を感じさせる美しい配色、リッチな素材感のチェックが見られます。
 シャツや晩夏のワンピースにはウィンドウペンやマドラスチェック風が登場していますが、シンプル過ぎず豪華すぎず、時にはミックスされて新しいチェックに変化しています。
 同様の事がボーダーやストライプにも起きていてスポーティーで軽快さを加えたような新しいクラシックを作り出してします。

 











 2015/09/06 22:44  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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