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Premiere Vision 2016 S/S 1 カラー
 '16 S/Sは自由闊達に語り、想像力豊かに楽しく、貪欲なまでにサプライズを求めて行くシーズンです。
 今まで確信してきたことを取り払って、クリエーションを開花させましょう。
 フェイクはますます現実味を帯び、自由にファンタジーを掻き立てます。
 ハイタッチ、詩的で官能的、フレッシュでエネルギッシュ、花の如く果実の如く、季節が求める刺激や持ち味を表現します。
 スポーツを追求すること、メンズウエアやカジュアルウエアにしなやかさを加えたり、洗練された未加工のルックスにはじけるような輝いたカラーや美しいシルエットを施すことによってしきたりにこだわることなく、保身から解き放たれたファッションを作ることができます。

 カラーレンジはフレッシュで強烈、しなやかではじけるような23色を三つのグループで構成しています。


※クリックで拡大

1から6
 なだめたりすかしたりするようなコントラストのある官能的な色のグループ。

7から18までの12色
 しなやかさと爆発するような色のデュオ。
 有害か味わい深いかのツインや見せかけだけのモノクローム調の組み合わせ。
 この2列は左右に並べています。

19から23の5色
 中央にプラチナの冷たい白(金属質の白)を置いてブルーや紫のダークカラーをライトアップして際立たせています。
 ダークカラー本来の力が発揮されるグループ。



 1月にNYで行われたP/V展のカラー情報をまとめ、近似色の布や糸で表現しました。
 2月10日からパリで開催されるP/V Fabirics展で確認の予定です。

 2015/01/28 23:41  この記事のURL  / 

JFW-IFF 1
 JFWインターナショナル・ファッション・フェアが1月21日から23日まで有明のビッグサイトで開催されました。
 回を重ねるごとに国際的になり洋服以外のアクセサリーや雑貨が増えていますが、今回は更にライフスタイルとナチュラルを中心に日本のモノつくりに焦点を当てたブース、見合った対価やフェアトレイド、トレーサビリティーという作り手の情報につなげるシステムを伴ったものなどのアッピールを強く感じました。
 ファッションの根幹であるデザインやシルエット、色や柄への追求は決して後退したわけではなく、より生活に添うようになった結果とみるべきでしょう。
 そのような観点から幾つかの注目したいブランドをご紹介します。



People Tree ピープルツリー(東京)
 フェアトレード、オーガニックテキスタイル、有機食品などの認証を受け、洋服や雑貨にこだわりとファッション性を持たせて魅力ある商品を作り出しています。
 2015年S/Sのコレクションではオーガニックコットンを使い布帛、ジャージー、プリント、ニットなどファッションアイテムを充実させました。
 アジアやアフリカの伝統的な手仕事を尊重したエシカルなモノつくりが行われていることも支持される理由でしょう。
 今シーズンは特にバングラディッシュ、フィリピン、インドが中心でナチュラル感あふれるモダンエスニックが特徴です。






Kenland Linen ケンランド (山形県山形市)
 リネンが式を通じて私たちの生活に関わる快適な素材であるかを教えてくれるケンランドの麻はすっかりおなじみになりました。
 繊細なニットからいくつもの機能性を発揮するストールまでエレガントにもスポーティーでカジュアルな着こなしにも適応する上質の麻のアイテムが海外でも高く評価されています。
 麻は番手や撚り合わせで丈夫でもあり、抗菌作用もあり、昔から麻袋は食品の保存袋にもなっていました。
 同時にLinenリネンはランジェリーの語源でもあり、下着の分野では最高級品の素材として扱われています。
 一方でタオルやディッシュクロスとしてもその機能性は広く知られています。
 様々な分野での利点を日常のウエアや生活雑貨の中で手の届くものとして製品化したケンランドの今シーズンのヒットは「レギンス」です。
 長いものも、短いものも、オシャレにも、冬温かく、夏涼しいという機能も兼ね備えています。
 優しいオフ白、生なり、グレーから鮮やかなビビッドカラーまで、今シーズンのリネンは惹きつける色も揃いました。



Mino みの (有)サイフク(新潟県五泉市)
「大日本市」に出展したminoは雪国の「蓑」に着想し使いやすいベーシックなポンチョにつくり上げたファクトリーブランドです。
 2015年夏向けは麻89/N11のさらりとしたボーダーの羽織るタイプのポンチョと秋にはW50/R50の光沢感のあるツートーン素材を使ったものを発表しました。
 どちらもポンチョの形をしていますがショールにもなり、同じ素材のアームカバー「SODE」も作られています。
 ポンチョ9500円、そで3800円、ウールの蓑13000円。






 2015/01/25 16:34  この記事のURL  / 

いつもと少し違う春の色
 少しずつ日暮れが遅くなりましたが寒さは募る一方の1月寒中です。
 そんな中で淡い春の色に出会うはずの店頭ですが今年は少し変化が起きています。
 この時期セールと春ものが混じり合いますが、冬のイメージや防寒を目標にしたアウターやコートと、見た目にもすぐわかる薄手のセーターや春らしいパステルカラーのスーツ、ブラウス、アンサンブルが店頭を飾ります。
 暦の上では春であっても実際はこれから本格的な寒さを迎えるというタイミングでは厚手で身体を保護してくれるような素材使いやアイテムが必要であり、冬と春が同居しているのは例年のことです。
 今春のように少し「混沌」を感じさせるのは、素材やアイテム、デザインではなく色に依るような気がします。
 春の代表的なパステルに思わず微笑んで側によると起毛した柔らかな素材の羽織るようなジャケットはセールであったり、黒や紺、赤などのベーシックできちんと感のあるジャケットやスカートが春一番の商品であったり、一方でパステルカラーが今までとは少しニュアンスの異なるクールで青みやグレー味の混じったもの、色味の異なる同じ色調の組み合わせであったりして、時にはキッチュな感じに映ることさえあります。
 ずっと馴染んできた日本の季節感に変化が生じたのか、春という言葉に対する先入観によるものかは分かれるところかもしれません。
 今春はセールとプロパー×季節感や気温のタイミングが微妙に店頭の趣を変えています。

セール





春のプロパー



 2015/01/19 02:07  この記事のURL  / 

新年の店頭
 2015年が明けました。
 社会の騒音とは別に比較的静かに明けた新年のウィンドウですが皆様いかがお迎えになられましたか?
 銀座や新宿、表参道といった繁華街はオープンしている店を目指しての外国人客が大勢見られましたが、反面閉じているショップも多く静かな元旦でした。
 今年は昨年にも増して元旦から閉まっているにも関わらずビッグブランドやラグジュアリーブランドの店頭でSaleの文字が見られました。
 松の内のゆったりとショッピングを楽しむお客様を狙ったのでしょうか?
 同時にセール商品と新春ものにあまり差を感じられないような気もします。
 防寒ものを別にするとニットや軽く羽織るもの、表面加工の温かみのある素材を使ったアウターなどは新春ものであってもコートインに着られたり、重ね着に適していたり全く違和感がないからでしょう。
 1月末ごろから本格的にスタートする冬物のセールの前に、今からでも十分着られる季節のものというちょっとした隙間は案外大切かもしれません。
 マーケットのトレンドでもあるメンズライクな着こなしからポップでキュートなもの、ベーシックなチェスターコートからスポーティーでカジュアルなフィールドコート、アウター化したニット、バリエーションに富んだスカート、機能的で活動的なパンツ、そしてファンタジックな色やモチーフ使い、刺繍やレースなどなど、プロパーにもセールにも登場しています。
 季節と商品と販売計画の微妙さの垣間見える2015年元旦の朝です。


Sale




春立ち上がりの新商品



 2015/01/07 18:57  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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