« 前へ | Main | 次へ »
冬と春が同居する年末の店頭
 今年も残すところあとわずか、店頭は思ったより静かに年末を迎えています。
 寒さの厳しい中で歳が明けるのは例年同じですが、市場を反映してリアルクローズで納得のいくトラディショナルや、オシャレに表現された機能性、着易さ、組み合わせの妙をアッピールしたものなどがある一方、デザイン性に富んでいたり、斬新な配色、意外な素材を大胆に使うなどのファッションの醍醐味を感じさせる店頭もあります。
 白やブルー、キャメルなどベーシックカラーがきちんと存在感を示しているのも今年の特徴のような気がします。
 春一番の店頭はファンタジーとベーシックが共存するものになりそうです。
 よいお年を!







 2014/12/29 01:02  この記事のURL  / 

コートウォッチング 2
 起毛やフラノタイプ、チェスターやトレンチコートと定番のウール素材と最もポピュラーな形が話題になる今シーズンのコート商戦ですが、定点観測にもその傾向が明確に現れました。
 その結果特徴もはっきりと捕えられ、比較的分かりやすい市場になっています。

・ウールやウールライク素材の普及
・非ウールの広がり(ポリエステルやナイロンのほか天然素材ライク、プリント、加工、コットンなど)
・ファータイプ増加
・プリントや先染め
・ウラケ、ダンボールタイプ
・アウトドアやミリタリー調
・ダッフルタイプ
・チェスター
・スタジアムジャンパー
・裾部分の切り替え
・フード付き
・ケープ

 百貨店を中心に展開されているラグジュアリーやハイファッションのオケージョン対応とは趣が変わりますが、日常の着用頻度の多いコートはショッピングモールやファッションビルの店頭の動きとも連動しているようです。
 本格的な寒さにはファーやダウンが使われたもの、ストールやマフラー、帽子などのアクセサリーを伴って今シーズンはもう一波山場を迎えそうです。







 2014/12/22 21:30  この記事のURL  / 

今シーズンのコート・ジャケット素材の特徴
 12月第一週目の土曜日、恒例になったコート・ジャケットの着用状況の調査をしました。
 関西のとある大型のショッピングモールで、客層も、入っている店舗も非常に満足感の得られる構成であり、ここで得たデータ(といっても殆どが勘によるものですが)は来シーズンの企画に重要な意味を持つようになりました。
 快適空間やエンタテイメント性も十分に兼ね備えており、この時期の混雑に一層の拍車をかけています。
 天候は快晴、空気は冷たいものの気持ちの良い、昼前のひと時です。
 約40分(20分ずつ二か所)400人余りの入店客を目で追う作業ですが、今回は幾つかの明快な変化が見られました。

・ウール(含ウールタイプ)がじわじわと増加し定着していること。
 この意味は際立ったデザイン性や華やかさは場所柄あまり見られないが、若い人のダッフルコートからミドルのショートコートまで広がり、数が多くなったと見られる。

・非ウール素材の範囲が広がったこと。
 今までナイロンやポリエステルの中綿、ダウンが中心だった非ウールには多種多様の素材感が見られる。
 特に梳毛感覚の合繊に注目。

・毛布、もこもこ感、ゲージの粗いカーディガンやジャケット。
 シャギーのような毛足からモンゴリアンラムや毛皮感覚、密度の高いフリースやブランケット、大きな粒つぶ感のあるボアやワッフルまで。
 毛皮を加工するような感覚が増えた。
 どれもフェイクファーで表現。

 ショッピングモールという場所柄、カジュアルなオシャレ感覚のある着こなしが中心になりますが、バラエティーに富んだ素材の変化はデザインの広がりにもつながります。
 次回は色や形の特徴を報告します。









 2014/12/15 18:10  この記事のURL  / 

カラーを楽しむウールコート
 コートやジャケットの素材が多様化する中でじわじわとウールの存在感が増しています。
 冬のコートやベーシックなジャケットには従来から「ふさわしい」といわれる色が付けられてきました。
 ウールにピッタリといわれるベージュやキャメル、グレー、紺、黒といった定番色と赤や白でしょうか。
 これに合繊のダウンや中綿キルトがそのシェアを広げることで、よりスポーティでカジュアルに着こなしが楽しめるようになりウールコートにもカラフル感が出てきました。
 更に今ではプリントや先染め、ジャカード、刺繍やパッチワークが加わり、ミックス感さえ味わうことができます。
 今冬の店頭ではデザインにこだわったベーシックなウール素材使いと素材やカラーの組み合わせ、今までにあまり見られなかったクールなパステルのグループが気になります。
 ふんわりと温かそうなタッチ、密度のあるフラノ、縮絨をかけたようなジャージーなど、ウールの代表的な素材感に少しキッチュなパステルカラーがつけられコートやジャケットを新鮮なアイテムに蘇らせています。
 ツィードとはテーストを別にしたウールの新しい存在感です。





 2014/12/08 22:09  この記事のURL  / 

« 前へ | Main | 次へ »
名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ