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Premiere Vision 2015-16 A/W 6 日本からの出展社 2
・「小松精錬」(石川県)
 PVでの発表から2度目を迎える「小松精錬」の“オニベジ”と“ディーゴ”はナイロンに特殊加工を施し、玉ねぎの皮を原料にしたものとインディゴ(藍)によるナチュラル感いっぱいの染め技術です。
 美しい色合いと自然の風合いが特徴です。
 モナリザのプリントと合わせてアウトドアやカジュアルウエアへのますますの広がりが期待されます。




○オニベジとディーゴ
 ナイロンに特殊加工を施し、天然染料で染める技術を施した素材。

“エアーダイ”は3年を経過しましたがトレンドと実需がマッチングした今シーズンは、ダンボールやダブルラッセルなどの厚地に薄手の素材を合わせ同時にプリントできる技術が人気です。
“トピーレ2”と“モナリザ”の技術を合わせた3Dプリント、前シーズングランプリを獲得した“ムニュ”の薄手に挑戦などナチュラルとハイテクの共存という時代感覚を先取りした技術力が高く評価されています。



・「宇仁繊維」
 リスクを持って展開するポリエステルプリントで力を発揮してきた「宇仁繊維」ですが、ここ数シーズン加工への挑戦に意欲を見せています。
 軽くて軟らかで適度なハリのある厚手素材、軽さと膨らみのあるファンシーなドビーの二重織り、メッシュ、エンボスなど、今シーズンの話題の素材が見られます。


○3Dシャドウエンボスサテン
1枚で厚み柔らかさを同時に表現
P100


○ボンディング
よい風合い、フォルムが出しやすい


○ボンデッドサテン
両面に艶、軽い、一番人気。
P100


○ドビー二重織りふくれ[裏シフォン]
軽さ、ふくらみ
P100


○メッシュ
相変わらずの売れ筋
P100

 その他ふくれジャカード、迷彩、フロッキープリントのバリエーションなど。
 2014/10/29 21:02  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2015-16 A/W 5 日本からの出展社 1
 毎シーズン少しずつ入れ替えはありますが、今回は33社による日本の素材メーカーの参加により様々な素材が提案されました。
 いずれも高い技術力を評価され、すでに世界の名だたるメゾンで使われたものや商社によって大きなビジネスにつながったものもあります。
 価格には変えられない感性を重視したもの、機能性をファッションやスタイルに落し込み、ガーメントのデザインにマッチングさせやすい素材、トレンドをリードする3Dプリント技術など、リアルクローズに向けても様々な開発がおこなわれています。
 PVアワードにノミネートされたのは10社に及び、グランプリこそ逃しましたが市場に向けた開発力には定評があるようです。

 重要なトレンドを押さえた気になる素材の一例をご紹介します。



・「ミナミ」(大阪市)
 ジャージーを基本にウラ毛、ジャカード、パイル素材を得意としていますが、リアルクローズへの感性を高めながらも更に非日常的な一面にも挑戦しています。
 安定した素材に更に斬新な加工やプリントを施し新しい表情が加わりました。

軽くてふんわりした素材


○スプラウトモールウラ毛
C66 / E34  3色


○プードルボア
A78/E15/W7


○パレードボーダー
C54/A25/E21


○ゴマ塩BC インレー起毛


フィルム加工


○ボアにフィルム・無地
W100%のパイル 裏An65/N35のツィード


○ボアにフィルム・描いたもの

 その他各種迷彩柄、C68/P32 中ポリエステルのダンボールニット、プリントボア、嵩高ビッグチェックなど多彩な展開。



・「坪由」(福井)
 シルクでハリのあるエレガントは素材で高級ライン狙いの「坪由」は微妙な毛羽立ちや優しい毛足を感じさせるシルクの“つっきり”を提案しました。
 ポリエステル/シルクの形状記憶や伸びる箔素材も好評です。


○シルクのつっきり
S40/P60
柔らかみよりもハリに注目


○箔
S23/N26/p29/Pu22
軽くてしっとりした触感


○シルクネップジャージー
S60/Ta40
手ごたえのある薄手ジャージー
※PVアワードにノミネート
 2014/10/26 00:54  この記事のURL  / 

Premier Vision 2015-16 A/W 4 INDIGO展 プリント
 デジタル、3Dなどプリント技術の進化には目覚ましいものがあります。
 街にもプリントが溢れ素材の幅を広げてくれました。
 来秋冬シーズンは一段落の感じはあるものの、内容やテーマが深く掘り下げられ新技術と相まって心や気持ちを刺激するものや和みのあるものが増えました。
 Premiere Vision Pluriel の中でIndigo展がさまざまなモチーフを取り上げビジネスの場に臨んでいます。
 Indigo展が発表した来秋冬の6テーマとイメージを簡単にまとめました。

NARRATIVE PERSPECTIVES (遠近法による透視画)
・リアルまたはフェイクな次元。
・様式化された数字や形
・ボリュームを感じさせるデコレーション
・3D効果のある紙細工







POETIC DIAGRAMS (詩的な図形)
・筆記と絵の間
・図形
・モーションとモチーフの間
・ワイア(針金)とネットワークの間







FANTASY STORIES (ファンタジーのある物語)
・モチーフを活かすグランド
・サーフェイス全体をカバーするデコレーション
・さまざまな要素をふんだんに用いる
・子供たちにお話を聞かせてあげましょう







X-RAYED NATURE (X線を通して見た自然)
・新しいフォトグラフィー
・重なりを楽しむ
・ハイパーリアリズム







COLLECTIONS & MULTIPLES (コレクションしたものと様々なな雑多なものの集まり)
・場所や配列を選ぶ
・カスタマイズされた配置
・子供たちには折り紙のようなシンプルな形







BASIC GEOMETRY (ベーシックな幾何柄)
・基本的なモチーフを集める
・モザイク
・コード(線)で少し複雑に。でもクラシックも必要。
(今回のPV本体のコンセプトにも多く使われたモチーフ)









 全体的に感じられたことは 従来の絵画調、写実的なものが減少し、配列やくりかえし、グラフィカルに整理したようなモチーフが目立ちました。
 色使いと密接に連携し生活の中に科学やコンピューターがより一層介在していることが伺えます。
 動物や植物が具象的でもあり抽象的でもある中で大きな想像力を掻き立てるものがありました。
 全体がぼやけたり滲んだりした大きな柄は神秘的なイメージにつながります。
 色や柄の多様な組み合わせも継続しています。
 2014/10/14 21:01  この記事のURL  / 

Tech focus Forum
 テクノロジーが素材を変化させ楽しませ、機能を与えてくれます。
 天然、化合繊を問わず、自在に組み合わせる技術、布の感覚を脱した表面感、思いがけない触感、デメリットを解消する処理や加工、こうした素材にもだいぶ親しみを覚えるようになりました。
 今回は6号館に「tech focus」が設けられ、スポーツ、アウトドア、ビーチウエア、アクティブウエア、ワークウエアの市場に向けて織物やニットによるさまざまなテクノロジーが提案されました。
 そのハイライトとしてエコを象徴した素材に特別な注目を置いています。

・Performant Naturals
  ウールへの強い関心
  レインコート用素材

・厚さがあって温めてくれる素材
  ファンシーなキルティング
  羽のように軽いダウン
  スキューバ用または3Dのニット
  防寒用としてサーマルファイバーや起毛の三層素材

・フィットネス向け(心地よいソフトウエア)
  セカンドスキンタッチ、通気性、アンチバクテリア、速乾性のあるニット
  ポリアミド、モダール、竹、マイクロファイバーなどのとても繊細なタッチ
  超軽量のパンツやブルゾン向けストレッチ素材

・プリントパワー
  ますますテクニカルな味わいを持つプリント下地
  スポーツ、アウトドア、ランニング、フィットネスなどにも積極的にプリントを!
  表使いにもウラ使いにもプリント。
  ぼかしたような、埃にまみれたような、霞んだアニマル柄

・冷たいメタリック感覚
  アルミニウム、メタリックペーパー、光を浴びてちょっと玉虫調
  これらでパーカーやウィンドブレーカーを作る。

・エコ
  全てのファッションにエコ感覚を。プレーンなものからファンシーや装飾的なものまで。
  仕上げ、オーガニックダイ、エコフレンドリーな加工にも。

・もっとも大切なキーワードとして:ECOフレンドリーな仕上げ、オーガニックファイバー、オーガニックコットン、リネン、ウール、リサイクル(コットン、ウール、化合繊)が挙げられました。










 写真はeco focus のフォーラムより。

 見た目にはプレーンですが触ると驚くような触感など意外性があります。
 見慣れた感じがするものがあり、テクニカル素材が普及していることを感じます。
 (PVリリースより)
 2014/10/06 23:39  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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