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Premiere Vision 2015 S/S Forum が発信する素材の方向性
 今シーズンのPVの第一印象はポップで明るく、特にさわやかな黄色と軽さ、ちょっと不思議さを感じる新しいテキスタイルの表現です。
 ますます複雑になるテクノロジーは3Dを筆頭にしたプリント技術、透け感、透明感、陰影、厚くて軽い、ソフトでハリのあるもの、更にスポーツウエア向けの要素を持つ素材のカジュアルアウターやタウンやエレガントな領域までの進展が注目されました。
 コンセプチュアルなテーマは三つ。各々のキーワードを会場の展示から拾いました。

 最も大切なキーワードは「Air」(空気のように軽い)「Touch」(新しい触感)「Volume」(厚みを感じさせる)です。

Air currents 空気の流れ 建物の中に流れる、包み込むような空気感 軽量、シルキーな光り感、透明感を持つ。
・erased lines  線 チェック ラインを感じさせるモチーフ レース ヘアライン風
・pencil scribing  鉛筆画
・body painted  チェックを含むボディペイント風柄
・nobly ashy  グレーがかったぼかし
・unruly haze diffuse  水の中のような表現 チュールにデニムをあしらったようなカットジャカード 水のはじけたようなプリント もわっとした光 ボンディング ウラケデニム ガーゼとデニムの二重織り
・neatly blurred  滲み ぼかし グラデーション
・energetically  きっちゅ トルコ風プリント 二重織り ニットデニム二重織り 繻子織りの大きなチェック
・large strokes  巨大なプリントやジャカード
・charming simplicity  和風柄 ジャカード 刺子 ウラケ
・evidently vegetal  葉柄
・ethnic pales  美しいジャカード ふくれ 光り

In touch 自然と人工のハイブリッド 新しい触感 風船ガムのようなふくらみ 肌のようなタッチ
・matt substance  レースからウレタンまでの二重織り 意外な触感
・bold roundness  二重、ハリ、ボンディング
・a certain stiffness  サラン風
・following the body  ダンボール ハリ
・body bounce  膨らみ
・chewing gum  ガムを膨らませるような膨らみ
・thickness  ダンボール
・multi colour  ツィード、チェック、Dプリント、光 ぼかし ミックス 明快な色
・under the Sea  ドロドロ 光り 揺れ 海底

Gently provocative 穏やかに刺激していく デリケートなスケッチからラフなドラフトまで。未加工 未仕上げ ウォッシュ プリーツなど
・unfolding shape
・everlasting alliances  ふくれ ジョーゼット ポンチ ガーゼ二重織り 厚手の綿 柔
・throughly washed  柔らかさ
・dust defying  埃よけ
・ultra clean washed  少し厚いものまで
・derailed  楊柳 リップル コードレーン 先染め
・summery thickness  ウラ毛 ダンボール
・fresh terry  新鮮なテリークロス
・decoratively expansive  綾二重織り ウレタン ダンボール
・engineered reinforcements  防水加工
・pleats to unfold  折りたたんだプリーツ 細かなプリーツ ハリのあるプリーツ 柔らかくエレガントなプリーツ
・upset geometrics  和風柄 ジャカード
・misbehaving pales  ぼかしファー プリント+刺繍 フロッキー チュールにスパンコール
・spicy sweetness  中国風ブロケード 花弁付き レース風 ジャカード 透しプリント
・gleam from the heart  無地 厚手 中国 微光
・moving skins  ウロコのような揺れと光り
・vibrantly sinuous  ウエーブ うねり
・under water mirrors  PVC素材
・discreet delicacy  柔らかく繊細なベーシック素材 メッシュ、ガーゼ、ブロードクロス
・dragonfly ponds  とんぼ(オニヤンマ?)の羽のような
・structuring air  膨らみと透け

写真はPremiere Vision 公式サイト、プレスリリースからの参考です。

















 2014/02/28 21:58  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2015 S/S
indiGO展

 Premiere Vision 集合展示会の中でテキスタイルやサーフェイスに向けて主にプリントや刺しゅうのモチーフを扱うインディゴ(indiGO)は色や配色、図案などのために欠かせない展示会です。



 今シーズンはポートレイトをテーマに人や動物の顔を通して様々な表現をしています。
 リアルなもの、ちょっと不思議な顔、ファニーな顔、さまざまなアイディアで肖像画が展開します。
 CG風あり、写実風あり、ファンタジックなタッチ、カリグラフィーなど、ストーリー性を持ち私たちを驚かせ、楽しませてくれます。
 発表されたリリースの中から簡単にまとめました。

 テーマと特徴は以下の通り。


Portrait Galleryポートレイトギャラリー
  クラシックなポートレイトを再考し、ウィットにとんだもの、想像もしなかった表現で新しい解釈をする。




Animal Fables アニマルフェイブル
  大胆で明るい色使いで細やかにスケッチされた動物の寓話。




Lines & Signature ラインズ&シグネチャー
  インクで描かれた文字やサインの装飾。正確な線画やハッキングで具象や抽象をぼやかす。




Sensitive Diffractions センシティブディフラクション
  フィルターやプリズム、万華鏡が新しい幾何柄を作り出す。ピクセルからの逸脱。




Delicate Meetings デリケートミーティングス
  テーマとツール、自然と人間、写実的と抽象などそれぞれの差異のコンビネーション。




Soft Exotics ソフトエキゾティックス
  幾何学、人間、エスニックが柔らかな夢見心地な気分を醸し出し、太陽の光の中に消えてまるでウォッシュアウトしたような感覚。


(写真はプレスリリースより)
 2014/02/19 22:10  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2015年 春夏プレ情報
 来シーズンの素材傾向はカラーと同様、全体に軽やかさ、透明感、新しい触感が問われることになりそうです。
 本部が発表するテーマをプレスリリースから拾いました。
 イメージをお伝えします。

 陽気な偶像破壊のS/Sへようこそ!
 優雅な感触と軽さと色を一点に集め、巧みに素材に注入していく春夏シーズンです。
 フリーダム、厳格さをひっくり返す、アイディアをまとめて動き出そう。
 ファンタジーを繁殖させ、デリカシーをとうとうと述べる。
 更なる洗練や改善を強力に遂行する。
 スリリングに並んだシルエットをボリュームいっぱいに広げて掲げよう。








テーマは三つ:
 Air Currents 空気の流れ、気流
 空気、空の包み、分厚い透明感、練り上げた単純さ、充足感、空気のような衣服。
 これらを想像させる建物。
 キーワードは空気のような軽さを感じさせること。







 In Touch 手ごたえのある触感
 肉体のボリュームをスキミングして素材のインスピレーションを作り上げる。
 新しいナチュラルと人工的なものとのハイブリットの魅力を見出す。
 キーワードは新しいタッチへの挑戦。







 Gently Provocative 穏やかな刺激、挑発
 デリケートなスケッチやラフなドラフトのように自然発生的に生まれるファッション。
 柔らかな蛍光色、ランダムに乱れたもの、バランスを失ったかのような左右不均衡。
 でもこれらにも完全な理由があって・・・・
 キーワードは隠れた自然の力を再認識すること。







 キーワードは最も印象に残ったイメージをポイントアップしたものです。

※写真は公式ホームページのプレスリリースより。
 2014/02/07 23:46  この記事のURL  / 

JFW−IFF
 今年7月で30回を迎えるJFW-IFFは最も変化の激しかった15年間の出来事を物語るかのように、新時代に向けての提案を試みました。
 11のゾーンに分けられましたが、テイストやアイテム、グレードといった従来の分け方と比べるとやや複雑になったような気がします。
 新ブランドのスタートや、チャレンジ精神旺盛なクリエーターズビレッジやリアルルクスでは実力派の商品が並びました。
 単品集積をまとめたアイテムステーションでは少し異質ですが「ニッポン・モノイチ」のブースが設けられ、広い範囲にわたって18の個性的なブランドやファクトリーが参加しました。
 ハンカチの阿江、ジーンズのBetty Smith,木製家具の木の里工房、リネンのケンランド、シャツやストールの福田織物、あらゆるデジタルデータの染色が可能とうたった楽プリなどなど。
 一つ一つが奥深さと広がりを感じさせるコーナーでした。









「Real Luxe」に出展したルールドは2回目の参加で、前回打ち上げたUltra(ウルトラ)の成長を見せてくれました。
 高級ボトムスで隠れた人気ブランドとして知られたルールドですが、新ブランドではこびない大人の可愛さの表現を試みています。
 ジャカードや無地の短めのスカート、麻混のワンピース、デジタルプリントのセットアップ、華やかさのあるプリント使いのパンツルック、ジッパー使いのジャージーのジャケットなど一点一点の丁寧なモノつくりを感じさせてくれます。









 670社の出展の中でキラリと光るものを見つけるのは難しいと同時に楽しみでもあります。
 2014/02/02 22:56  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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