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和の装い
 押し迫った年の瀬は温かそうな防寒もの、新春の晴れの装い、セールもプロパーも興味深い品ぞろえが見られます。
 和服を気軽に着る習慣は浴衣を除いてなかなか一般には浸透しませんが、新宿の百貨店のウィンドウにそのミスマッチの面白さを狙ったかのような洋服とのフュージョンが見られました。
 歌舞伎からの影響や日本のお正月らしさを表現することにつなげるプレゼンテーションですが、キモノの着こなしはとても「今」や「世界」を感じさせてくれます。
 プリントの柄、色使いが現代の洋服の感覚そのものであったり、重ねや羽織るという着ものの着こなしがそのまま使われていることも大きな要因です。
 和服を着たときの立ち振る舞いや着装においては伝統的なものとは異なりますが、反面魅力的なマッチングでもあります。
 和のモチーフ、家紋、幾何柄、墨絵調など案外和洋の差がなさそうです。
 少し「ゆるさ」が感じられるエレガントな装いに和の魅力を感じてみませんか?





 2013/12/31 00:06  この記事のURL  / 

コート・ジャケット素材
 予測を立てた素材が實市場でどのように着用されているか、つまり現実を見ることがとても大切、といつも言い聞かせています。
 ほんの少しの間立ち止まってヒトウォッチングすることは数の上だけではなく思いがけない発見もあります。
 今シーズンのコートやジャケットの様子をかいつまんでお伝えします。
 アウターは昨年に比べて素材が多種多様に広がりました。
 ここぞという時はオシャレ感が強ければウール、寒ければダウンとなりますが、晴れた12月の午後買い物を楽しむ人たち(30歳前後から60代ぐらいまで)をウォッチすると、晴れや曇りの普通の日は素材が複雑に多岐にわたっているのを感じます。
 コートには60pから80pぐらいの比較的短い丈でウール調、ナイロンやポリエステルでキルティング加工、プリント横編み、ジャージー、フリース風、レザー風、コットン調、(スエードやコーデュロイ、綿起毛)、フェイクファー(毛足のある起毛風)などなど。
 更にデザインもショートコートともロングジャケットともとれる70〜80p丈、カーディガンタイプのゆったりニット、ケープやマントタイプなどが多く見られました。
 定番に近いトレンチコート、ダッフルコートやピーコートは短めが中心で、細身でストレートなパンツの他にスカートやショートパンツと合わせます。
 ニットのアウターは柄を楽しむ傾向があり、ダウンのベストを合わせたりショートパンツやスカートにブーツという組み合わせがとても新鮮です。
 どれも着やすく気軽に、ゆったりそして適度なフィット感がポイントのようです。









 2013/12/23 00:00  この記事のURL  / 

ワンピースの素材
 日常のシーンですっかり馴染んだワンピースはホリデーシーズンの主役でもあります。
 リッチでゴージャスなものからシンプルスリムライン、ミニドレスなど様々ですが、昨年に比べてビジューやスパンコール、オーナメントに近いアクセサリーのような付属など、手の込んだ刺繍やファー使いも加わり寄りリッチになったような気がします。
 秋立ち上がりの頃はベーシックなウールのシンプルなドレスが多く、素材の上質感がきわだちました。
 カジュアルなワンピースではニット(横編みもジャージーも)が沢山見られ、チュニックのように着られたり重ね着スタイルとしても便利なアイテムになっています。
 カラーブロックや切り替え、プリントも新鮮な存在ですが春夏から途絶えることのないレースはホリデー向けのドレスとして本領発揮というところでしょうか。

 12月に入ると早いところでは春物が立ち上がります。
 クリスマスや新年とも重なりドレスはますます目につくようになりましたが、同時にブラウスとスカートの組み合わせが出始めました。
 これもやはり華やかで手の込んだ加工がなされていたり、光沢、ゴブランのようなジャカード、多色使いの3Dプリントのスカートなどが新たに注目されています。
 ワンピースとブラウス、スカートの登場で新たなオシャレ感覚の表現に期待したいものです。







 2013/12/15 23:07  この記事のURL  / 

東レ2014年秋冬展
「PRIDE of GOUSEN」2014 A/W展が12月第一週に表参道スパイラルにて開催されました。
 合繊の持つ機能性がオシャレ感と相まって消費者の毎日の生活の中で極身近な存在になったことを改めて実感する展示会です。

 新素材としては「MIRANY」(ミラニー)が発表されました。
 超極細の異軽断面のナイロンはきめ細かくさらっとした独特の感触で、ソフトでコシのある風合いが特徴のアウター素材です。
 ナイロンのイメージが変わるような表情とどことなく懐かしさのある触感は薄く透けるナイロンからごわごわしたナイロンまでの従来の特徴から大きく離れたものです。
 ドレスやジャケットに対応するものとして差別化素材の役割を今後どのように果たしていくのか興味のあるところです。

 数多くの開発が続くSillook(シルック)も「Sillook Jupitale」(シルック ジュピテール)で更に強化を図ります。
 濃淡の色調がミックスされたナチュラルな表情、膨らみ感、カシミア混のシルクのような新質感が特徴です。
 狙いはシーズンの端境期向けのアイテム。
 洗える、シワになりにくい、内部に繊細な空隙を含んだ布帛構造でエアリーナ風合いと温かさなどの機能にも期待が寄せられます。

 すっかりおなじみになった秋冬向け合繊「クロスウォーム」に再度注目したいと思います。
 マイクロアクリルとレーヨンの掛け合わせにナイロンやポリエステルを加えて新しい表面感、風合いを出す「あったか素材」です。
 別名に大型蓄熱素材として冬の下着の代表格になったものがありますが、ズバ抜けた機能性が更にスポーツやカジュアル、洗練されたオシャレ感を伴ったアウターウエアーに進展しました。
 フリースやボアといった見るからに温かそうなもの、凹凸感をもたせウールと合繊の間の素材感など、クロスウォームとしてのスペックをクリアした秋冬向けのアクリル/レーヨンの「あったか素材」は来秋冬重要な役割を持つようになりそうです。








 2013/12/08 23:35  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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