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PV報告 3 日本からの出展
小松精練・「トピーレU」

 世界に名を馳せた小松精練は今シーズンのPV展で「トピーレU」を発表しました。
 20年の歴史を持つ「トピーレ」は立体染色としてすでに定評のあるものですが、09年5月に開発された独自の凸凹感を持つ新しいデコラティヴ素材「TOPS−NU」の技術と融合することにより「トピーレU」ができました。
 これは特殊な3D効果があり、今までにないナチュラルなテクスチャー感、立体感、表面感をもつ新立体素材です。
 すでにトップメゾンでのテストセールの結果も出ており、今年2月より欧州発信の新素材として本格的販売を開始しました。
 第一印象は無地とプリントの中間にある立体染色といえます。
 ポリエステルやナイロンのお馴染みの合繊にナチュラルな立体感、シボやふくらみを感じさせ、つるつる過ぎずほどよい柄をイメージさせてくれます。
 高密度のダウン向け素材市場に新しい一石を投じることになりそうですが、少し大人っぽさも感じるので、スポーツテーストのほかにエレガントなジャンルへの挑戦にも期待がもてます。











さらに進化した「モナリザプリント」

 まるで時空を旅するかのようにプリントを楽しむ素材が出来上がりました。
 テキスタイルデザイナーの梶原加奈子さんが開発したプリントアイディアと布の表現で、重ねることにより別の布に変化するという楽しさをもっています。
 20デニール、又は30デニールのそれぞれ100%のナイロン、ポリエステル、シルクの糸を使って織ったものにプリントを施しました。
 薄地で揺れるたびに表情が変わるので、まさに着て楽しむプリントです。



写真はボーダーを二枚重ねることによってできるチェック。(上N100%、下P100%)





グレー地に水玉と別モチーフの重ね。(上S100%、下P100%)
 2013/02/27 23:41  この記事のURL  / 

PV報告 2 Special Dernieres(スペシャルデルニエ)


 開催ぎりぎりに持ち込まれた素材を一同に集めたスペシャル・デルニエは、全体感を見るのにも適しています。
 ジェネラルフォーラムでの三つのテーマ、用途別にくくられたアパレル向けの4テーマなどのキーワードや素材のポイントを更に凝縮しているような気がします。
 キーワードと素材の特徴を拾いました。

・ Airy(空気のように軽い)
・ Cross hatchings(ハニカム、ハチス 鹿の子)
・ Transparency(厚さと薄さ、デニムやジャカード+チュールやオーガンザ)
・ Crepe(様々なクレープ)
・ Augmented(膨らみ感)
・ Fineness & density(つるつるした、サテン、綾織)
・ Stripes(変化ものストライプ)
・ Graphic fineness(小付き柄、水玉、ギンガム)
・ Tropical(派手な色使いのカットワークやプリント)
・ Nonchalant(ノンシャラン)
・ Rural(チェック、格子)
・ Boudoir(ロココ風花柄やレース)
・ Bouquet florals(ジャカード、プリント、チュール)
・ Stretch(ここぞとストレッチ素材)
・ Camouflage(カムフラージュ、迷彩柄)
・ Blurry(大柄)
・ Ethnic(大柄、茶系、ミラー、かすり)
・ Rawness tamed(厚地ソフトジャカード、デニム)
・ Raw elaborations(レース、ダイナミック)
・ Hybrid(両面、ウレタン、メッシュ)
・ Chemical & botanical(様々な花、レースに刺繍、フクレ、チュール、プリント、ぼかし)
・ Tropical(楽しいトロピカル)
・ Iridescent(ほのか,チュールに繊細な加工)
・ Nuggets(光り、金のつぶ)
・ Wet gleam(チカチカ)



※写真は公式HPより
 2013/02/25 00:08  この記事のURL  / 

PV報告 1
General Forum
三つのテーマとその概要は前回お伝えしましたが、開催当日の雰囲気とキーワードをポイントアップします。

MATERIAL INTENSITY バーガンディや赤を使った濃厚な表現
Raw luxury(ラフィアやツィード、プリミティブなファンタジー、シックなリネンや洗練されたスラブ)
Ultra visible(ニットスタイル、目の粗いガーゼ、バスケット織り、缶のようなつるっとした)
Magnified mineral(シルキーまたはコットンのようなドライな流動感、スポンジーなテクスチュア、石やマーブルのモチーフ)
Stylised tribal(グラフィカルなツートン、スムースで図表のようなエスニック)
・ ready for flight(鳥のモチーフで空を飛ぶようなイメージ)
・ replete with(オレンジや赤)
・ canning & basketry(バスケットや缶のイメージ)
・ earth & cracks(地の表面)
・ primitive geometries(立体的)
・ un natural(反ナチュラル)
・ sketched irregularities(不規則をスケッチしたような)
・ tribal geometries(ジャカードやプリント)
・ stylished ethnics(落ち着いた色使い)
・ botanical substance (大花プリント、花柄のレース、グリーンの無地)
・ expressive naturals(線をめぐらしたような図柄のプリント)
・ contemporary IKATS(現代風なイカット)

VOLUPTUOUS MUTATIONS アクアと森、深緑、光りと闇、冷血動物を思わせる
Hybrid & mutant(テクノエレガンス、化学繊維のスーツ、寄せ集めたような、ボンディング)
Fleshy fluidity(適応性や伸縮性を感じさせる丸み、シルクやビスコース、キュプラなどのクリーミーなカジュアル)
Under the sea shine(ジェリーのような表面、ラッカー、カレンダー仕上げ。パールのような光り、人魚のうろこ)
Strange nature(キメラやデジタルな生き物、沼地の花や植物)
・ Fleeting waves
・ City scuba(スキューバを都会的に、厚地のウレタン、フォームバック)
・ Part feathered
・ Cold blooded
・ Bad mutants
・ Pearls and shells(真珠や貝のような艶)
・ Sirens promises(美しい色のレースや革)
・ Nature & synthetic(自然だけど化学繊維)
・ High condensed(とても濃密)
・ Lazy heaviness(かったるいような厚み)
・ Contamination(ラミネート加工)
・ Thick liquid(とろんとしたリキッドのような)
・ New generation
・ New partners
・ Tricking hybrid(トリックがありそうなハイブリッド)

ENERGETIC CONSTRUCTION建築に見る光りと影 透明感 曲線直線 ガラス 木 鉄 コンクリート
Airy constructions(トレーシングペーパーのような透け感、軽さのあるエンボス加工、パフのような、四角いモチーフのハニカム、ピケ、ホログラフのような幾何柄)
Fresh washed(非常に軽いコットン、こぎれいな洗い加工)
Sharpened fineness(極軽い、非常に精密な)
Colourful vibrations(カラフルな塵、カラフルなグラデーション、ソフトなマルチカラー)
・ Sharpened fineness(ナチュラルとぷりぷり)
・ Promising ORIGAMI(形状記憶風素材 折ったような)
・ Crispy lightness(ハリハリ)
・ Precisely engineered
・ Squarely pique(ハニカム)
・ Relaxed intensity(ペパーミント色)
・ Augmented shirting(メンズ風)
・ Multi colour liveliness(美しいカラフル感)
・ Breath(滲み)
・ Energetic breeze
・ Shirting-like
・ Maniacal precision(シャツ向け格子柄、リボン刺繍)
・ Structured transparency
・ Incognito(花びらの刺繍、チュールに岩石をあしらったような、迷彩プリント)
・ Fleshy fluidity
・ Stiffness & nonchalance
・ Playing on emptiness
・ Rounding the angels(優しい色)
・ Without moderation(エレガント)
・ Methodical flowers(エレガント)





※写真は公式HPより
 2013/02/21 23:17  この記事のURL  / 

春色
 冬のセールも一段落して、ウィンドウは春の様子を伝え始めました。
 最近のシーズン立ち上がりは季節の先取り、というより日差しや気温にあった実生活に近い素材使いや着こなしになっています。
 その分色にトレンドやインパクトを与える役割りを持たせているようです。
 パステルカラーは春を代表する色ですが、多色使いによって複雑で奥の深い色になったり、単色では強くやや濃度を増した表現が見られます。
 パステルとメタリックカラーの組み合わせ、クラシックイメージの赤、白、紺、モダンな黒、白、グレー、たっぷりと滋養がありそうなピンクやコーラル、グリーン、茶など。
 さらに色味のハッキリした反対色を大胆にモチーフの中に取り入れた配色使いなど。
 クラシックでもありアバンギャルドでもあるカラー展開の中で、ラグジュアリーからリアルクローズまでそれぞれの個性を出して見る人の目を楽しませてくれます。















 2013/02/02 23:53  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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