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2014S/S PVカラー
 2014年春夏のプルミエールヴィジョンの目指す方向は「グローバルに考え、個性的に行動する」です。
 素材とカラーの一体化は前シーズンにも強く打ち出されていましたが、今シーズンのカラーはさらにその感を強めました。
 大きく四つのグループに分けられた22色は、カラーとして色相や色調ではまとめにくいのですが、その組み合わせに個性を強調したり差異をつける、透明感や光沢を取り入れるなどで新たなミックス感や濃淡の共存などを表しています。
 カラーチップでは表現できませんが、最も近いと思われる糸でイメージをお伝えします。
 '14Spring&Summerの表示に使われているカラーのミックス感覚に強いインパクトを感じます。
 詳しくは2月中旬に開催されるPV展の情報にて確認することにしましょう。




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 2013/01/27 23:10  この記事のURL  / 

2014SS PremiereVision 予測
 2月にパリで開催されるP/V素材展のプレ情報をお伝えします。
 2013年1月3日現在として発表されたPV出展社は734社。
 新たな参加は23社です。
 日本からの出展は40社。
 うち新規参加はモリシタ(和歌山県)(ニット)、コッカ(大阪市)(プリント)、カネマサ(和歌山県)(ニット)、の3社となっています。
 前回に続きニットウエア・ソリューションが開催されます。
 横網みニットへの期待の高まり、専門性の高さ、機械と糸、色と編地などの相関関係も含めてさらに見ごたえのあるものになりそうです。

 今シーズンのテーマは三つ。

1 「濃密な材質感」
・革新的(未加工や原始的なものからのインスピレーション、プリミティブアートを図式化する)
・近代性と倫理観とプリミティブのミックス
・インダストリアルデザインの手法を服に取り入れる

 カラー
・温かみのあるサンドカラー
・現代のプリミティブカラー
・ダークカラーとフレッシュカラーのコントラスト

 素材
・高級な荒削り(ざっくりしたジャカードやツィード、刺繍、リネン混)
・鉱物的(ドライタッチで滑らかなシルキー素材やコットン、砂の手触り、クレープ、サラサラ感、岩、雲母、化石)
・様式化された部族風デザイン(2,3色使いのグラフィックアート、ピクセルエスニック)



2 「官能的な異変」
・スポーティーとグラマラス、合繊と天然の交雑の奇妙なハイブリット
・ありえないような感触
・全く異なる性質の素材を接着
・セクシーな素材

 カラー
・不自然な植物カラー
・ダークなパーリーカラー
・外来種の花の色

 素材
・交雑種と突然変異種(レースとネオプレーン、シルクとプラスティック、ザラザラと滑らか)
・肉厚のサラサラ素材
・クリーミーなカジュアル素材(シルク、ビスコース、キュプロ)
・ストレッチ素材(薄いダイバーススーツ風、ソフトなゴム感触、パワーストレッチデニム)
・光沢(ゼリーで固めたような、濃い液体のような素材、レースや刺繍、ドビーにコーティングやプラスティック加工、ラッカー加工を施す)
・パーリーな光沢(カジュアルなリネンやコットンに、ツィードやウールに。ピンクゴールドやナクレ)
・不思議な自然(花びらのようなプリーツ。空想の動物。デジタルデザイン。写真と絵画のミックス)



3 「エネルギッシュな構造」
・骨組みは華奢で内側からボリュームを出した今にも空に飛び立ちそうな軽快な建築物
・精密で空気のように軽い
・靄がかったような色
・美しく軽快な日常を目指す

 カラー
・マルチカラーのみずみずしさ
・チョークとパステル
・同系色と透明感

 素材
・空気のように軽い構造(ゴース、オーガンザ、オーガンジー、ニットボイル、オープンワーク、すかし編み、刺繍やレース、3D)
・シャープな薄さ(ぱりぱり感、羽、綿/ナイロン,紙)
・カラフルなきらめき(スプレーを吹き付けたようなファジーなデジタルデザイン。キャンディーカラーの絞り染め、陶器のボタン)


 どのテーマにもストライプが登場します。

 文章のみで分かりにくかったかもしれません。
 次回にはカラーのイメージをお伝えしたいと思います。
 2013/01/20 20:15  この記事のURL  / 

セールとプロパー
 セールの盛り上がりが今ひとつ感じられない一月ですが、今週後半から始まる百貨店を中心にした催事の狭間のウィンドウも興味深いものがあります。
 専門店では思い思いの春物展開とセールを併置していますが、その差があまりないような気がします。
 今年の冬物用として売られていたものに淡い色やパステルが使われていたり、軽く薄手のウール素材であったり、シンプルなデザインのワンピースはこの春に着たいものでもあります。
 ジャストシーズンのものが問われている最中、消費者にとって大変ありがたいことかもしれません。
 セールという催事とシーズンへの対応、購買意欲、そして流行などのキーポイントには微妙で難しいビジネスの駆け引きが存在します。
 ファッションはお天気商売とも言われますが、それだけでは済まされない複雑な状況が出てきました。
 明らかに冬物なのにセールにならないもの、流行の先取りの役割りも持つ春一番のものによく似たものがセールプライスとなっている現実もあまり気にならない、というのが本音なのでしょうか。
 素材もデザインも着こなしも多様化する中で季節感やセールとのマッチングは至難のわざかもしれません。
 種々入り混じった今週のウィンドウに教えられることがいっぱいです。


セール












プロパー





 2013/01/13 22:36  この記事のURL  / 

春一番のウインドウ
 明けましておめでとうございます。
 急激な寒さのためか様々なタイプの風邪が流行った正月ですが、長い休暇を楽しんだ人も多いようです。
 週明けからエンジンフル回転の再起動というところでしょうか。
 都心の正月テキスタイルウォッチングはセールをしないブランド、2日からのセール、1月中旬からスタートの店とそれぞれのウィンドウに出会いました。
 ラグジュアリーブランドの中にはきちんと春のスタイルを見せているところ、セール対象外ではあるけれど温かそうな素材で早春向け、明るく楽しいマリンスタイル、淡く優しいパステルカラーをミックスさせたツィードタイプ、そしてグレーや黒と白のモダンなモチーフ使いなども目を引きました。
 秋冬からの延長でもあるレース人気は新春の格好の見せ場を作ります。
 ある意味エレガンスではあるけれどコンサバティヴでもありミセス向けともいわれたレースファブリックは、昨年の素材再発や用途開発で大きく変化しました。
 今年はそんなレースをエレガントはもちろん、カジュアルにもテクニカルの面でも大いに楽しめそうです。
 合繊にも天然繊維にも、オールドやクラシック、そしてフューチャーを思わせる素材にもそれぞれ立役者がそろい、興味深い展開が見られそうです。
 七草粥を食べながら明るい兆しも味わった新年のウィンドウです。







 2013/01/07 20:23  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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