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ホリデーと春物
 12月下旬はクリスマスの趣きとそれとなく春を感じさせてくれる心和む店頭があります。
 冬物セール、きらびやかなパーティドレスや雑貨に混ざって、今年はナチュラルでリアリティーにとんだ装いともいえる春ものが新鮮です。
 クルーズコレクションやプレタポルテの春ラインなど、ラグジュリーブランドの春物やエレガントなホリデーラインに混じって、ステイタスを持ちながらレース、編地の新しいニット、デジタルプリント、ジーンズなど、春の若々しいカジュアルラインも気になりました。
 来年新春はリッチで高級感あふれるモードの極みと、グレードを感じさせながらコーディネートを楽しむ日常を意識したカジュアルラインの明確な二極化が見られそうです。
 装うことの楽しさが日々の生活を少しでも豊かにしてくれるとよいですね。







 I wish you a Merry Christmas and a Happy New Year !
 2012/12/24 21:02  この記事のURL  / 

合繊の新しい舞台 素材展 東レ
 加工や機能性を追及したハイテク素材として何かと話題の多い合繊です。
 東レ(株)の「PRIDE of GOUSEN」2013F/W展が開催されました。
 テトロンやシルック、エクセーヌなどのロングランのヒットもさることながら夏のボディシェル、冬のクロスウォームなど、機能性とオシャレ感を一体化させた素材が大きな市場性を生み出しています。

 13-14AW向け素材では新たに「AIRLISSIMO(エアリッシモ)」が登場しました。
 その特徴は、しっかりとしたボリューム感があるのに軽く、表情豊かなテクスチャーをもつバルキー&エアリーであること。
 極太繊度の高異形Y型断面ナイロンフィラメントに特殊な捲縮を付与し繊維間に空隙を持った肉厚のテキスタイルであり、極太繊度ならではのはっきりとした組織や、太番手のウールやアクリル/レーヨンとの複合による異色効果など多彩なルックスと新鮮な質感をもっていることです。
 写真に見るように少しざっくりとした表面感や軽さがありながら適度なハリがありフォルムを作りやすいのも特徴です。
 ソフトな風合いに親しんできた合繊に対する印象が少し変わるような気がします。












 すでに市場で見られるウレタンフォームを思わせる肉厚で弾力性のある、合繊ならではの素材も気になるところです。
 会場で見られた「フィラロッサ」にそれに近いものを感じました。






 スポーツウエアの世界から飛び出したようなこれらの素材がエレガントな婦人服に使われるクロスオーバーに大きな関心が寄せられています。


※パリ店頭
 2012/12/16 00:41  この記事のURL  / 

コート2
 前回ウールのコートが話題になっていることをお伝えしましたが、実際の着用の様子を調べてみました。
 よく晴れた12月のはじめの土曜日、冬の寒さを充分に感じた昼過ぎ、西宮にあるショッピングモールでの一時間ほどの定点観測です。
 東京の新しいファッションビルや駅に隣接したショッピングエリアと共通した点も感じられましたが、ここ西宮ガーデンは近隣の顧客を多く持ち、ペア、カップル、ファミリー、お一人様、老若男女のどの層にも満足の良く対応がなされているような気がします。
 いわゆるラグジュアリーブランドはほとんどなく日常生活を豊かに過ごそうという生活提案型の店とイベントで構成されています。
 レディス(20代から60代)中心の一瞬のウォッチングでしたがその結果発見もありました。
 話題のウールはヤングに意外に多くショート丈のピーコートやダッフルコートタイプ、少し大きめの襟の付いたショーとコートが代表的。
 キャリアには黒や紺、グレー、キャメルなどの普通丈コート(今年のものか否かは不明)に集中。
 ミセスには圧倒的に非ウールが多く、キルティングにダウン入りで高級感あふれるもの、襟にファーの付いたものなどでさらにカジュアルでありながらエレガントというのが特徴です。
 これは友人とショッピングを楽しむカジュアルな気分の現れでしょうか。
 軽くて暖かな非ウールが今年はエレガンスの象徴のようにも見えました。
 彼女たちが芝居やホテルでの会食、クラス会などに出かけるときはカシミア混のウールコートに換わることが容易に想像できます。
 若い人々は今までのスポーツスタイルのダウンを手放すことは考えられませんが、同時にプレッピースタイルや若さあふれる選択の一つにウールコートやジャケットを選ぶ、その中にはニットのケープやカーディガンスタイルが含まれることなどなど納得のいくウォッチングでした。
 店頭でのプレゼンテーションと客の好みをバランスがうまく取れているというべきでしょうか(因みにアンカーストアは阪急百貨店です)。
 集客力抜群のショッピングモールを半日楽しみました。
















 2012/12/10 01:06  この記事のURL  / 

コート素材
 11月下旬突然のように冬の寒さに見舞われた東京でしたが、久しぶりにコート姿が目に付きました。
 中でもウールの復活を確認するほどのベーシックなフラノタイプ、モッサ、カシミア混などの上質素材が多く見られます。
 同時にヤング市場をねらった85cm前後丈のショートコートはカジュアルな表現で価格も1万円台から2万円後半が中心。
 ピーコートやダッフルコートタイプも売れ筋を作っています。
 フードや毛皮の付いたものも多く、毛皮は本物フェイク共そのために価格が上がることはあまりありません。
 しかし上質のベーシックコートはファー付きでは一挙に高価なものにはなりますが、今シーズンのコートの最高峰を感じさせてくれます。
 ウールはエレガンスの極みかプレッピー風のヤングカジュアルで可愛さや楽しさを持つものと明確に2通りに分かれました。
 一方毎年安定した売れ行きの非ウール、中綿、ダウンは市場では実際に着られえるコートやジャケットとしてやはりウールに勝ると見るべきでしょう。
 着用の場面によってホテルや劇場、レストランなどではウールが6割、ストリートでは非ウールが6割というような割合を感じます。
 ウール、非ウール(合繊が表地になっているもの)以外にもレザー、スエード、ファー、ニット、それぞれのコンビネーション、コットンなどもあり特にデザイン性の高いものに素材ミックスが多く使われています。
 今年はウールについでニットの存在も見逃せません。
 ポンチョやマントのようなものから ロングジャケットやふんわりしたカーディガンタイプまで様々なニットアウターが見られます。
 寒さを防ぐ役割りだけではないコートなので今シーズンは特にデザインにポイントがあることも重要です。







 2012/12/03 22:22  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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