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ジャカード
 ジャカードが話題になっています。
 大胆な色使い、元気の出るカラー、カラーミックスなど色のクラッシュに続いて柄が注目されていることが背景にあります。
 花や水玉、幾何などは依然として柄の代表格ですが、その表現はプリントのみではなく先染めのジャカード柄によるものが増えました。
 ネクタイの小付き柄、ルネッサンスやインテリア、モダンな幾何柄など、その題材は歴史上をはじめ日常生活にも沢山見られます。
 11月は素材展が多く開催されました。
 ジャカードは昨年に比べ各社増加の傾向にあります。
 JFW(11月20,21日 東京国際フォーラムにて開催)では京都西陣の(株)伴戸商店による着物地の新しい挑戦がみられました。
 西陣織独特の金糸、銀糸と色糸を交えて文様を浮き立たせる金襴織りは洋服地の分野のジャカード織りと共通しているところが多々あります。
 この和装から生まれた金襴のシリーズやちりめん友禅柄の中には、色使いや柄の大きさ、風合いが洋服の用途に適しているかは一考の余地がありますが、そのままボトムスやワンピースに使えそうなものがあります。
 小物雑貨にとどめておくにはもったいない和の柄に注目したいものです。







(株)伴戸商店 [URL] http://www.e-bando.co.jp
 2012/11/27 21:30  この記事のURL  / 

2013-14 秋冬尾州素材展
 ツィードやウールが追い風の中で尾州展が開催されました。
 PVアワードで入賞したニッケのウールも「ウールであってウールでない風合い」をうたったように、従来のウールには見られないようなハイテクへの挑戦もありますが、一方でツィードに代表されるウールらしいウールのリッチで重厚な美しさへの深耕もありました。
 尾州素材展(Bishu Material Exibition)は産地の底力のようなものを感じますが、同時にコストや汎用性を含む現代のライフスタイルの中への落とし込みに課題もありそうです。
 高くてよい素材をしっかり受け止めて作るアパレルとクラス感を持つ顧客に信頼される売り場との連携もポイントです。
 先陣を切って情報を発信するのも尾州ですが、それをより市場に適合するものにブレイクダウンさせるのも尾州の技かもしれません。
 よいものを作ってマネされる流れからの脱却を心待ちにしたいものです。
 四つのテーマに分けられてプレゼンテーションされた中で印象深い素材をご紹介します。







Strict Lady
インスピレーションは80年代。
マキシ、ミニマル、構造主義を求める都会人のイメージ。
グラフィカルで厳格な雰囲気。


スーパー100ダブルクロス オックス起毛リバーシブル W100 時田毛織(株)


ジャカードシャギー チェック W43 アルパカ11 C28 アクリル18 (株)ヒラノ


ジャカードシャギー W36 PE41 N18 CA4 PU1 (株)ヒラノ


ワッフルジャカード W43 PE29 RY28 虫文毛織(株)


テンセル/ウールジャカード TEN66 W28 PE6 虫文毛織(株)


ボンディングニット 表裏C100 宮田毛織工業(株)



Modesty Women
人間と自然のかかわりを取り戻そうと願うアーバンファーマー。
より良く生きるために原点に立ちかえる。
晴れやかな質素。
シンプルへの愛着。


軽量起毛ニット W70 PE30 中伝毛織(株)


ベンベルグウール麻ツイード W76 CU14 LI10 (株)イチテキ


メッシュリバーツイード(コード糸による二重織り) W50 C45 N5 ファインテキスタイル(株)


ウィンターリネンダブルフェイス W57 LI40 N3 ファインテイスタイル(株)


ウール/麻スクランブルニット W68 LI17 N15 (株)ソトージェイテック


染め分けスラブリバーニット 8G W56 AC38 PE3 N3 (株)ソトージェイテック



Sweet Girl
童心に返る。
子供の笑顔、ぬいぐるみ、テディベアの柔らかな手触り。
少しキッチュさの交わる安らぎ感。


ラッセルリファイン W100 みづほ興業(株)


粗挽きトップブークレー起毛ニット W65 N35 宮田毛織工業(株)


トライスピンループリバー W85 N15 森織物合資会社


オフスケールブークレー(手洗いOKのニット) エアリーメランジニット(軽量)
二点ともW74 N26 (株)ヒラノ




Madam Astral
地球とは別の空間や未知の惑星への探究心。
銀河、不思議なもの、奇妙なものへの憧れ。


アルパカブレスドット W70 アルパカ21 N9 (株)ソトージェイテック


杢スラブ/アルパカリングツイード W53 AC20 アルパカ19 N8 (株)ソトージェイテック


シネ調リバーシブル W74 R13 AC12 C1 長大(株)


ヒョウ柄アルパカフランネル W71 アルパカ29 渡六毛織(株)
 2012/11/23 01:41  この記事のURL  / 

マトウ matohu
 マトウの2013 S/S向けコレクションは、布帛、ジャージー、横編みニットの素材を自在に使いながら貫かれたテーストと幅の広さ、奥の深さを同時に持ち合わせたようなアイテムが並びました。
 今回のテーマは「見立て」。
 日本の美意識からのキーワードです。
 その心は展示会全体にそれとなく表現されていますが、直接の形を指すものではありません。
 しかしこの微妙な和の美意識はマトウの真髄のような気がします。
 ブルーやグレー、黄、白、レースやジャカード、撚りも色も甘いニット、手編みのネット。
 麻100%、綿/麻、麻/キュプラのミックス、キュプラ100&素材などがワンピースやジャケット、ボトムスに落とし込まれ、全体にナチュラルをベースにしたエレガントなオトナのこだわりを感じさせてくれます。
 素材は全て国内産。
 産地の機場とのコラボによるオリジナルも多く見られました。
 シーズンを重ねるごとに充実味を増すマトウのこれからが楽しみです。

www.matohu.com



 2012/11/12 01:09  この記事のURL  / 

東京コレクション2013 S/S Everlasting sprout
 エバーラスティング スプラウト がショーの開催に合わせて渋谷ヒカリエ8FのCube3にてコレクションで使われたテキスタイルの展示をしました。
 デザイナーの村松啓市氏はニットや刺繍を施した素材に強いこだわりを見せています。
 コレクションでは素材から作り上げたイメージによるスタイリングが創作的でもあり、ナチュラルな優しさと甘さが漂います。
 テーマは「道草道」
 拠点を静岡に移し産地や職人と交わり、自然や風景に感じつつ作り上げるコスチュームは何ともいえない透明感があります。
 ショーではモデルが少々早歩きをしたためにのびのび感、しっとり感が足りない印象を受けましたが、これが女のナイーブさや小悪魔的な可愛さにつながっているのかも知れません。 
 ランウエイで見るのとは異なるモチーフの美しさや手刺繍の見事さをご紹介します。

www.everlasting-sprout.com
























 2012/11/09 01:01  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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