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ギンガムチェック
 いつの時代でも必ずどこかに存在するギンガムチェックですが、今シーズンの店頭で妙に気になる素材の一つです。
 チェックといえばその代表格の一つでもあり、特に夏のカジュアルな装いや子供服、ハウスリネンなどに欠かせません。
 そのイメージから綿素材が多く、どこか清潔で爽やかな表現にもつながります。
 今シーズンのギンガムは大中小様々の柄の大きさで、パンツからシャツやコートまで展開されています。
 素材も綿だけではなく化合線でも大いに使われ、透け感や光沢を楽しめるものもあります。
 ものによってはほとんど無地感覚であったり、拡大されてアーティスティックな表現であったりと今までに無い新鮮さがあります。
 素材の変化と共にガーメントや色、デザインの更なる広がりが期待されます。





 2012/06/25 20:15  この記事のURL  / 

パステル色の素材
 今年から来年にかけて淡い白に近いパステルカラーがトレンドとして出ています。
 黒に近いダークカラーや白に近い薄い色は素材感が大きく影響するので、高級感とチープさの相反する結果を招くことがよくあります。
 そんな常道を逸して「キレイな色だけど難しい」とされたパステルカラーが盛夏を迎えようとする店頭に出ています。
 使われている素材はナイロンやポリエステル、シルクなどの薄手のチュールやオーガンジで透け感を楽しむもの、サテンや刺繍、スパンコールなどと組み合わせてみせる、色を重ねるなどの工夫がされていて、どれも優しく上品な雰囲気をかもし出しています。
 真夏の太陽、汗や風、涼感、洗濯を考えると、もう一方の赤や黄、オレンジ、グリーンといった躍動的な色使い、海をテーマにブルーや伝統的なカラーも多く見られます。
 日焼けしたような土臭い色に鮮やかなストロングカラーのミックスなど、夏には夏らしい色がトレンドの素材につけられて市場では主流ですが、これらは透ける素材を含む綿タッチや麻混、スパン風の合繊、光沢のあるものからつやのないものや皺加工まで幅広い展開を見せています。
 仕上げ加工や機能性の付加など、夏素材は色と共に変化のときを迎えています。



甘く優しい淡い色と薄手の素材












マリンやエスニックに見られる濃色



 2012/06/23 01:20  この記事のURL  / 

東レ展 PRIDE of GOUSEN(プライド オブ 合繊)2013 S/S
 時代の先端を行く素材が見られる展示会として東レの「PRIDE of GOUSEN」はいつも発見があります。
 こういうとあたかも斬新さが売り物のように思われるかも知れませんが、最近ではテクニックのすご技だけではなく生活に沿った合繊の存在を感じさせてくれます。
 それはファッションでも機能性が求められ、新しい素材が次々と提案されたこと、日本の加工技術の素晴らしさが消費者に伝わったことがあるからかもしれません。
 クールビズ、節電、電気代の値上げ騒動などエネルギー問題がますます深まる中で、暑さ対策には涼感素材はより一層欠かせないと考えます。
「クール○○」は各社の競うところで大きく分けて二通りの意味を持ちます。
 一つはいわゆる接触冷感、もう一つは汗を吸収してすばやく乾かす吸汗速乾で、どちらもさらりとしたタッチやべとつかない素材感が心地よさにつながります。
 ガーメントになって店頭に並んだときの消費者の理解は充分に得られるタイミングと思われます。
 今回の展示会ではナイロンを中心に涼感を、更にトリアセと組み合わせることによりソフト風合い、光沢、ドレープ性などのエレガントな味わいが増すこと、透け防止のボディシェルにドライタッチを加えたボトム向け最適素材などなど、難しいとされていた夏素材の機能を見事にクリアしているといえます。
 これらの素材がデザイナーや企画者の手と目に留まり手ごろな価格できちんと服やオシャレな日常着に登場してくれることを願ってやみません。
 気になる素材と会場でのスナップをご紹介します。




エクスクール(白のパンツ)N74 /Lyc26
柔らかめでクールタッチ





ボディシェルクール(グレーのスカート)R70 /N30
透け防にNのクール効果





ピュールビジュPurbijoux(薄いブルーのワンピース)N47/L32/C21k
透け防性と吸汗速乾性





ボディシェルドライ(白のパンツスーツ)Ta50/T50
少しざらっとした小さなカルゼ風織物。シャリ味、自然のストレッチ性





ボディシェルドライ(白のジャケット)Ta65/T35
つるんとしていてヒタヒタ感がある



ボディシェルドライ(白のパンツ)Ta65/T35
パンツに適当なオチ感 ヒタヒタ感





ボディシェルドライ(白のパンツ)Ta24/T43/C23
従来からの安定感がある機能素材
 2012/06/19 23:35  この記事のURL  / 

尾州展 2013SS ビシューマテリアルエキジビション
 5月末に尾州産地15社による2013年春夏素材展が行われました。
 毛織物産地として名をはせた尾州ですが参加各社の出展素材は季節柄もあって、ウールやウール複合のほかに麻やキュプラ、綿を使ったもの、フィラメントとスパンの交織が中心になっています。
 ニットの比率も高まり、ラッセルニットを含むカラミやツィードはやはりこの地ならではの感があります。
 冷感やUV効果のある機能性の付加、意匠糸、光り感などが表面効果を生み、ファンシーツィード、サマーツィードを充実させました。
 とりわけカラフル感やカラーミックスにより若々しさやかわいさが嬉しい。

 展示はいつものように中央に大きく三つのテーマによるコンセプトとカラー、素材がくくられています。
 テーマの概略と注目したい素材の幾つかをご紹介します。



1 EASY (気楽さ)
 50年代にインスパイアされたレトロスタイル。
 カラフルでイージー、陽気なライフスタイルの表現。
 ツィードタイプとつるんとした密度の高いものが特徴。





・ビス・ポリヨコストレッチリバー(森織物合資会社)
R68/P29/Pu3






・綿モヘアメッシュ(長大(株))
Mo56/C/45




・フリクションインレイ(虫文毛織(株))
C75/P13/N6/R6




・ラメカスリツィード(渡六毛織(株))
C58 /P42




・スリットカスリツィード(岩田健毛織(株))
C57/Ac35/P8






2 CANYON(キャニオン − 峡谷)
 広々としていて未だ野生感が漂う空間。
 ラテンアメリカの国境地帯、グランドキャニオン、アリゾナ、ユタ、アルゼンチンが舞台。
 赤土、テラコッタと植物の色とラスティックな風合い。
 スラブ調が特徴。





・クリフジャカード (宮田毛織工業(株))
P53/C38/R9




・ツィードジャカード(宮田毛織工業(株))
R38/Ta26/P25/N6/S5




・ポリモヘア(長大(株))
P49/Mo37/W14




・凸凹ランダムボーダー(渡六毛織(株))
C56/Ac37/N5/Cu2






3 NOMAD(遊牧民)
 古代文明がインスピレーション。
 スピリチュアル、休息や平和を求める心を表すテーマ。
 砂漠、古代の廃墟。
 砂の色、アッシュ(灰)トーン、マーブル。
 手織り風素材、シネ効果などのエレガントでナチュラルな感覚と麻や麻混のごわつきやハリのある素材。





・アクアリノキュプロストレッチ((株)イチテキ)
L64/Cu32/Pu4




・塩縮ボイル(時田毛織(株))
L100

 2012/06/07 22:34  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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