« 前へ | Main | 次へ »
古くて新しいレース
 春のチュールに続いて初夏の店頭ではレースの新しい表情が沢山見られます。
 ラグジュアリーをそれぞれの思いで身にまとうときもレースが重要な役割りをもつ一方、定番的であったり、ミセス向け素材とも言われてきました。
 4月のウィンドウでは目覚しい素材開発のもとで最高級のフォーマルからランジェリーに使われる付属まで、様々に変化したレースが見られます。
 アイレット加工のような透け感や細い糸を使った繊細なレース、刺繍を伴ったもの、布と同様にコーティングをしたりプリントを施したもの、重ねたりパッチワークなど実に多様な使われ方をしています。
 付属品としてのレース、テキスタイルとしてのレース、共にその垣根を越えて新たな魅力を持ち始めたように思います。











 2012/04/22 23:00  この記事のURL  / 

スワロフスキー展
 4月は来シーズン(2013年春夏向け)の素材展が目白押しです。
 最近の展示会は規模の大きい総合展よりも個性あるもの作りをしている小さな機やさんの集合体や、地域の特性を生かした産地展により魅力を感じます。
 大震災から一年、復興を目指し業界でも様々な絆が生まれました。
 世界各地からの応援メッセージに胸打たれることも多々あります。
 少しずつファッションも本来の役割りを取り戻しつつありますが、中でもラグジュアリーや贅の表現に大きな変化があるような気がします。
 スワロフスキーの来シーズンのトレンドインスピレーションにも同様の趣が感じられます。
 今ファッションが大切にしているトレンドはファンタジーと慎みかもしれません。
 テーマとキーワードから新しい輝きを探りたいと思います。



SWAROVSKI ELEMENTS Trend Inspirations for 2013 S/S
「The Celebration of Life」
2013 春夏は「自分自身の真の喜び」を見つけるシーズン


テーマ1 Embracing Togetherness 一体感を抱きしめて
コミュニティーに安らぎを、友達や家族につながりや絆を希求
ファミリー&フレンズ/透明感/OLD&NEW/誠実/いつも一緒に





テーマ2 Journey to the Moon 月への旅
夢の中に癒しを、想像の世界に力を見つけて
フューチャリスティック/宇宙/イルミネーション/イマジネーション/無重力の世界





テーマ3 Blowing Kisses 投げキッス
恋の情熱を再発見し、空想の世界へ
ファンタジー/ドレスアップ/遊び心/チャーミング/大胆で斬新





テーマ4 A feeling of Freedom フィーリング オブ フリーダム
祝祭に自己表現を、人との絆や集まりに喜びを求めて
楽しさ/グローバル・トラベラー/フェスティバル/ダンシング/パラダイス



(写真は展示会にて撮影)
 2012/04/15 23:08  この記事のURL  / 

東京コレクション 3 山本耀司12-13AWコレクション(展示会)
 身体の曲線を撫でて落ちる赤「YOHJI RED」を披露したYOHJI YAMAMOTO。
「一枚の布を着る」というテーマをリアルクローズに落とし込んだYOHJI YAMAMOTO +NOIR。
「男性の服を女性が着る」というコンセプトのもとに自由な発想からから生まれたY’s。
 この三つのコレクションが一同に介しブティックで展示会が行われました。
 極上のベーシック素材を使ってこだわりのカッティングや縫製で粋で前向きの女性を作り上げるヨオジヤマモトは、絞り込まれた色とウール、シルク、コットン、麻という天然素材のイメージが強いのですが、今シーズンはこれに加えてキュプラ(ベンベルグ)やポリエステルが加わりました。
 ヨーロッパのメゾンでは天然繊維も化合繊もほとんどがその特徴を生かし取り扱いに大きいな差がありません。
 売り場のラックの中で、ポリエステルもナイロンやキュプラ、シルクが同じデザインやコーディネートアイテムとして並んでいるのを何度も目にしました。
 今回のコレクションの見せ場を作ったであろう人気のアイテムの中に新しい風を感じるのは、軽さや、ふくらみ感、しなやかさの表現に、機能性も含めた化合繊の巧みな扱いがあるのではと思うほどです。
 Y’sにはボアやファーが大胆に楽しく登場しますが、軽くて取り扱いのしやすいアクリルが使われています。
 ブランドスタート40周年のY’sは今年から新しいシルエットの追求を含めた大改革が行われる予定です。
 素材がどのように展開されるのか興味深いですね。



YOHJI YAMAMOTO





 写真はシグネチャーラインのYOHJI YAMAMOTOコレクションより、ブランドコンセプトはヨウジヤマモト プリュス ノアールとY’sより。
 いずれもプレス向けにまとめられたものです。



YOHJI YAMAMOTO +NOIR

(素材)
 軽さと柔らかさを重視しながら、洗いをかけて縮絨しふくらみを持たせてウォーム感を生み出し、着る女性の身体を優しくいたわるような素材。
 染料を流し込んだあと、手作業で生地をしごき、まだらにムラ染めしたグレンチェック。
 染色方法にこだわり、ユーズド感を出したコットン素材。

(アイテム)
 後ろ中心のファスナーでも前たてのくるみボタンでも着脱可能なエレガントなシルエットの2WAYジャケット。
 製品染めで洗いっぱなしにした繊細なシルクのドレス。
 肩章と胸に左右対称のアウトポケット、ウエストにベルトを叩きつけたスキャパレリからインスピレーションを受けたミリタリーシリーズ。
 取り外し可能なライナー付きで3シーズン活躍できる機能性と、仕立てのよさにもこだわったトレンチコート。
 柔らかなウールガーゼで作られた分量感あるマントは、ボタンでジャケットに取り付け可能で、単品でも組み合わせてでも2WAYでコーディネートができる。



Y’s「ベーシックライン」
 ショップにいつ訪れても、Y’sのライフスタイルとして提案する「ベーシック」を展開。

(カラーパレット)
 白、黒を中心に展開(今後はカラーパレットの展開を広げる予定)。

(アイテム)
 Y’sオリジナルのダウンシリーズ、レインコート、カシミアのニットやストール、ナイロン×レザーのバッグ、Wネームのライダースやレインブーツ、エントリープライスの製品染めボトムスシリーズなど、買い物が楽しくなるようなアイテム。

(トピックス)
 Y’s×schott
 ライダースジャケットの代名詞といわれるUSブランド「schott」とY’sのWネーム。
 schottオリジナルのレディスのパターンのディテールを変化させ、Y’s特有の左上前の使用にアレンジ。

 Y’s×HUNTER
 スコットランド生まれで、英国で伝統的に愛され続けているHUNTERとのWネームのレインブーツ。
 丸ごと天然ゴムにつけて形成し、継ぎ目がなく高い耐久性と防水性をそのままにY’sオリジナルにアレンジ。
 2012/04/08 23:20  この記事のURL  / 

東コレ 2012-13 AW 2 Matohu(マトフ)
 いつも日本の伝統を大切にしているマトフのコレクションは神宮外苑・秩父宮ラグビー場の春の日差しの中で行われました。
 布帛とニットが自在に連携し、強いけれど優しい色使いと渋さと甘さを程よくミックスさせた、というのが第一印象です。
 テーマは「やつし」です。わが身をやつして・・・というときの「やつし」のようです。
 日本の美意識の重要なキーワードとして取り上げたものです。
 素材へのこだわりを強く持ち、特性を活かしたデザインであると同時に洋服でありながら和の世界に通じた雰囲気はいつも気になるところです。
 今回も柔らかく身体に沿うようなウール、グラデーションの染め、手編み風のニット、カットワークしたような二重織り、レザーと布帛のマッチングなど、日本の伝統的なクラフトマンシップを思わせるような素材の繊細さ、重ね、色使いなど興味深いコンセプトを感じます。







 2012/04/05 00:27  この記事のURL  / 

« 前へ | Main | 次へ »
名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ