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PV展テーマとキーワード
今シーズンのジェネラルフォーラムは三つの大きなくくりが作られました。
全体に「固定概念にとらわれないこと」が大前提になり、気持ちを大きく色々なことに挑戦し、カラフルで陽気、優しくしなやかさを持ち合わせた素材提案がなされました。
特に人工的なものと天然、甘くロマンティックなものと刺激的でダイナミックなものなど相反するものを組み合わせたり、機能性をうたったものなどが充実しています。
ファッションテーマとして用意された三つの大きなポイントは次の通りです。

1) FULL/light(たっぷりの分量感 でも 軽い)
Intense fineness(薄いけれど緻密)
Synthesized vegetables (植物と合繊の出会い)
Transparent fantasy (ファンタジックな透明感)
Fluorescents and halos (蛍光とハレーション)
キーワード
・ sponsy wool(ふくらみ感のあるサマーウール)
・ bouncy (飛び跳ねるような)
・ sparkling graphics
・ delectable motion
・ precious shiverings
・ ambiguous nature
・ spectacularly chemical (光り 発光)
・ cover & uncover
・ open games
・ optimistic nature
・ synthetic nature
・ histerical nature
・ punchy pales
・ neon brights







2) MASSIVE/supple(どっしりとした分量感 でも しなやか)
A welcoming materiality(人間味あふれる材質感)
Natural/synthetic assemblies(天然、合繊の合体)
Decorative/power(装飾性の力)
キーワード
・ synthetic plastics
・ positive primitives
・ tropical darkness
・ fresh alliances
・ decepty simple
・ chic plastics
・ deliciously hard-wearing
・ welcoming rigour
・ naturals & synthetics






3) FLUID/long & lean(滑らか でも 長くてほっそり)
Sporty fluidity(スポーティーで滑らか)
Cool fluidity (クールな滑らかさ)
Effortlessly (何気なく)
Infinite math (無限の数学的パターン)
Surreal nature (シュールな自然)
キーワード
・ cool fluidity
・ stretch fluidity
・ sporty fluidity
・ arid fluidity
・ weighty & generous
・ intensely lively
・ precious nature
・ a whisper of linen
・ 2D 3D
・ nearly unfinished
・ opulent modesty
・ skin grains
・ grains of luck
・ grains of sand









写真はPV本部からプレス向けに発表されたものからの選別です。
 2012/02/29 02:19  この記事のURL  / 

PremiereVision 2013 S/S 人気カラー
PV展のバイヤーの投票による人気カラーが選出されました。
会場に設置された「The Daily News」の2日目と3日目の
The Bestで発表されたものを集計し割り出した順位です。

両日ともSeduction、Distinction, Relax, Pulsationの4セクションでチェックされ、
各々6位までの色が挙げられています。

同ポイントで3位に3色が選ばれるほど、各順位3点差の近似値になりました。

このところ圧倒的な強さで続いたダークブルー(紺とその周辺)はベーシックカラーになったのか今回は登場せず、
代わって紫味を帯びたダークカラーが3位になりました。

グリーンのグループからは明るく光りを放つような黄緑と白が、
オレンジやピンクのグループからはネオンの輝きを持つかのようなショッキングピンクが選ばれました。

ダークカラーを含む色味のしっかりしたパステルからニュートラルやブルー、紫がかったインクの青など、
近値差の割には多様な色が並びました。


PV2013S/S 人気カラー

1位(25点) No18 growy green(光りを放つようなグリーン)

2位(22点) No10 bone dust(骨粉)

3位(19点) No12 superneutral(最上のニュートラル)

3位(19点) No6 magnetic ink(魅きつけられるようなインクの青)

3位(19点) No2 neon flame(ネオンの輝き)

6位(16点) No17 white(白)

7位(13点) No9 old−fashion sky(オールドファッションの空色)
 2012/02/27 00:47  この記事のURL  / 

2013年春夏 Premiere Vision展


 2013 S/S向けPV展が2月14日(水)〜16日(金)パリ北部見本市会場にて開催されました。
 出展社675社のうちイタリアの320社、フランスの88社、トルコの56社についで4番目に日本から29社の参加がありました。
 詳細やキーワードは次回にゆずるとして今回は第一印象と全体のポイントをお知らせいたします。
 例年のようにジェネラルフォーラムでは
・Full/light(たっぷり/軽い)
・Massive/supple(どっしりとした/しなやか)
・Fluid/long & lean(滑らかな、流れるような/長くて細っそり)
の三つのファッションの観点から見たくくりが提案され、それぞれにそのイメージを表す素材が出展各社から出されました。
 各テーマの主張はあるもののその間の明確な区別は付きにくいような気がしますが、意図的なものでしょうか。
 第一印象は シンプルでプレーンなものと装飾的でカラフルでリッチ、豪華さを感じるものと二分されます。
 瞬間の印象は色によるものが多く、黄、黄緑、オレンジ、グリーンがより強く感じられました。
 この色には「自然と科学を両立させ、交わらせる」があるかもしれません。
 爽やかさ、エコ、シュール、光り、未来、アート、妖精などのキーワードが浮かびます。
 シンプルでプレーンなものには秘められたかのようなテクニック、加工を施したもの、強さや楽しさ、リズム感がある、凛とした賢さ、ストレートに伝わる感動などが感じられます。
 装飾、カラフル、リッチ、豪華なものには贅や感動を与える技が豊かに使われ、伝統や培われてきたものを実感します。
 これらの素材に色や機能性がブリッジの役割りをして、ありえない組み合わせや意外性を楽しむことが出来ます。
 色の効果が最も高いのはプリントです。
 テクニックは更に高度に複雑になりました。
 極薄素材、粗野なざっくりした下地、滲み、ぼかし、大柄でありながら繊細な花や植物、鳥や蝶、動物を含むジャングルやランドスケープ、幾何、水玉、直線やブロックを組み合わせたグラフィカルな大柄などなど。
 これらに更に刺繍やスパンコールが加わったものまで美しい色と共にダイナミックさが加わりました。
 見るものにとって感動することしきりの素材ですが、数量やロット、価格、技術の再現性を考えるとビジネスにはいささか遠いものを感じます。

 写真はジェネラルフォーラムのイメージをお伝えするものです。









 2012/02/20 01:01  この記事のURL  / 

素材が決め手
 2月に入り節分の豆まきが終わった頃、春を感じさせる気温の日がありました。
 それまでの冷たい風や乾いた空気、日本海の地方の豪雪のニュースなどに翻弄され、心身ともに寒さとの戦いの1月でした。
 そんな中で確実に春を感じさせてくれるウィンドウはまずパステルカラーと手の込んだ繊細なテキスタイルたちです。
 昨年の同じシーズンに比べて今年は素材へのこだわりを感じるものが目立ちます。
 このところ続いたクラシックやベーシックリッチな質感のよさが継続している中に、差別化や付加価値を持った刺繍やレース、ドビーやジャカード織り、ビジューに近いクリスタルやビーズ、金属などを施したものがあります。
 これらは素材の面白さを活かしてシンプルなデザインのドレスやジャケット、ボトムスが作られています。
 素材は恐らくデザイナーの思いを強く反映したオリジナルものでしょう。
 産地とのコラボレーションかもしれません。
 同時に存在するのが単純明快なプリントです。
 レトロ調であったり平面的であったり、複雑でないところが返って新鮮です。
 赤白紺のトリコロールはマリンを代表する色です。
 前シーズンはフリルやギャザー、ドレープといった流れるようなラインが目立ちましたが、春の立ち上がりはこだわりの素材と少しポップなシンプルで楽しさの伝わる色や柄の両極端の面白さがあります。
 日本の消費者はどちらに一票を投じるでしょうか。







 2012/02/05 20:42  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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