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プルミエールビジョン2013S/S予測
 昨年は世界中で様々な災害や人の力が及ばない出来事がありました。
 PVは世界の出来事を反映する素材展です。
 ファッションが「エコロジー」というワードを初めて明確なテーマとして取り上げたのはPVでした(1989−90)。
 秋冬、春夏と一年を通して二度同じテーマを繰り返したことも衝撃的でした。
 以来エコロジーは世紀をまたぎ地球の隅々まで浸透していきました。
 2月14〜16日までパリで2013年春夏のPV展が開催されます。
 シーズンの特徴とされるポイントをお知らせいたします。

1 前回のカラーのまとめからも容易に想像が付きますが、輝かしくカラフルなシーズンに
2 科学とアートの結びつき、イノベーションとクリエーションが同時に行われる
3 天然素材と合成素材を結びつける
4 天然繊維は現代的に
5 透明感再び
6 デッサン風のファンシーなデザイン
7 機能性
8 ふんわり、ボリューム感
9 しなやかさ、滑らかさ
10再びシンプルな美しさの登場

 などが挙げられます。
 具体的には天然素材と化合繊が、各々の特徴を競い合うかのように出てきそうです。
 両者はたくみに配合され、仕上げ、加工、機能などの付加価値が付けられると思われます。
「自然と科学とアートの三位一体」というところでしょうか。
 展示会で確認し、中旬過ぎに具体的な状況をお伝えいたします。
 2012/01/29 00:09  この記事のURL  / 

2013 S/S Premiere Vision カラー
 NYで開催されたプルミエールビジョン展で、一足早く13春夏の色が発表されました。
 吟味され絞り込まれた20色です。
 その特徴を簡単にまとめます。
 シーズン全体を通して輝かしくカラフルな色使いが明確に打ち出されています。
 キーワードは次の通り、カラー名と併せてニュアンスをお汲み取りください。

・輝かしく濃密
・シュールで新鮮
・繊細と不協和音が並存
・フィルターを欠けたような明るい色
・爽やかだけではないパステル
・材質感を感じさせるナチュラル
・合成繊維のようなグリーン
・蛍光色のピンク
・熱で水分が飛んだようなホットな色合い
・心優しいニュートラル
・なぞめいた寒色
・アンダーラインとして使われるダーク
・明るさと濃密、柔らかさと活力、刺激的とロマンティックなどが共存する
・包み込まれるようなカラー
・輪郭を強調するカラー
・光りを当てると内に秘めた美しさを引き出してくれるカラー
・まやかしでない美しさを見せるカラー

カラー名
1 breathless red  呼吸しない赤
2 neon flame  ネオンのような炎
3 adrenaline freckle アドレナリンのしみ
4 phosphorescent flesh 蛍光色の筋肉
5 pink flush 上気したピンク
6 magnetic ink 磁力を帯びたインク
7 water mirror 水面鏡
8 mauve crystal モウヴ色のクリスタル
9 old-fashion sky オールドファッションのスカイブルー
10 bone dust 骨粉
11 anti wrinkle 皺予防
12 super neutral スーパーニュートラル
13 yellow shadow 黄色い影
14 anti-militaristic ミリタリーっぽくないグリーン
15 graphite pencil 黒鉛色の鉛筆
16 opalescent acid 乳白色の酸性カラー
17 white 白
18 glowy green 輝かしいグリーン
19 mentholescence メンソールじみたグリーン
20 green alert 疑う余地のないグリーン

※著作権により、カラーパレットの写真は削除しました。
 2012/01/22 19:22  この記事のURL  / 

素材の贅沢
 ニューヨークの友人が帰国して久しぶりにファッションビジネス談義に花を咲かせました。
 氏いわく
「クリスマス商戦は大成功だった!百貨店のホリデー時売り上げが2009年の底を最後に今秋はバブルの2007年を越えGAFO(アパレル、アクセサリー、ファニチャー他)が約20兆円になった。ニューイヤーズイヴのタイムズスクエアのカウントダウンではレディ・ガガが熱唱した。彼女のワークショップ(バーニーズ内)ではコスメグッズやクッキーが大当たりしている。」
「日本は何だか暗い」(これは節電による公共の場の照明のことを指しているようです)
と熱弁を振るっていました。
 NYと東京では基本的な違いがいくつもありますが、政治や経済に対する不安感や大規模の災害など、日本は日本らしい情緒を通して反応していることは間違いありません。
 NYのファッション好景気の状況はそのまま日本に影響するとは思えませんが、東京のウィンドウを見ていてセールや新年の祝い景気とは別に地に足の着いたよいものを求める人たちが増えたような気がします。
 消費者の意識レベルが上がったことでもあり、安くて充分に満足を得られるものが沢山あること、これらを比較しながら選ぶ傾向が出てきたからと考えられます。
 同時に「贅沢」にそれなりの理由がつけられるようになったことも挙げられます。
 より高い金額を払うことに満足が得られること、それは被災地のための貢献かもしれないし、自分を元気づけることかも知れない。
 夢を満たし誰かを喜ばせることでもあるでしょう。
 新春の店頭は楽しくオシャレ感いっぱいの商品がプローパー、セールを問わず並んでいます。
 毛皮とチュールの組み合わせ、手の込んだ刺繍やアップリケ、二重織り、広いつばのある帽子など、春と冬が一緒になった一月の商戦を見守りたいと思います。







 2012/01/15 21:58  この記事のURL  / 

新年の店頭
 明けましておめでとうございます。
 七草も過ぎ思いを新たに仕事始めとなりました。
 今年ももの作りや店頭、消費者を結び付けている色や素材を垣間見ていきたいと思います。

 都心の元旦は予期していたよりも静かで落ち着いたものでした。
 二日の百貨店の福袋は長蛇の列のところもあり大変な賑わいを見せましたが、個店ではセールの看板を掲げ正式に新春のスタートを待っているところが殆どでした。
 売り出しの様子を見ても昨年の震災を心に重く受け止め、それぞれが原点に戻ったり被災地の再起を願い応援の気持ちを表しているように感じられます。
 商品の内容をみても品質はもとより、適正価格が見直されたり消費者の納得のいくものが増えました。
 三日を過ぎる頃街は一変して元旦がウソのように人で溢れました。
 セールも始まりましたが昨年に比べて商品に充実感が見られるような気がします。
 よく見ると色が欠けていたりサイズがなかったり、現品限りのものが多いのですが、本来のセールらしいよいものを探す気分を味わうことができます。

 1月になってから本格的寒さが続きコートを求める人が急増しています。
 前回もお知らせしましたが今年のコート需要にウールがかなり活躍しています。
 デザインが決めての一つになっていますが、キルティングダウンタイプとウールがらみのものが明快にテーストを分けたのが今秋冬の特徴でしょう。
 ウールは素材として戻ってきたというよりも、上質感、エレガント、ベーシック、オーセンティック、トラディショナルといった着こなしが注目され、タイミングを上手に合わせて再登場したと見るべきのようです。
 非ウールが主流だった昨年までのコート素材を考えると、ジャケットを含めたアウターウエア市場でのウールの活躍に期待したいものです。


春一番


ウールコート


非ウールコートも変わらずの人気
 2012/01/09 22:44  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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