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PremiereVision 2012-13 A/W
 2011年9月20〜22日の三日間パリ郊外のParc de Expositionで来秋冬のPV展が開催されました。
 新しい時代を象徴するかのようにさりげなく淡く薄いピンクと深みのある紫、そしてからしのような黄色が、アクセントにもなり中和やつなぎの意味も持ち単純ではない思いを感じさせてくれます。
 参加社数は事前の発表によると新規出展31社を加え4.5%像の714社。
 多数はイタリアの329社。
 次いでフランスの95社、トルコの54社、イギリス36社、日本33社の順です。
 会場の構成は:
  ジェネラルフォーラム   四つのテーマでくくり、今シーズンの大きな方向性を示す。
                 PVとしてのシーズンカラーを発表。
  用途別フォーラム    洋服の用途や表現に沿って素材提案
                 Seduchtion
                 Distinction
                 Relax
                 Pulsation
  スペシャルデルニエ   前日の夜に持ち込まれた最新商品
  アクチュアリゼイション ‘12SSシーズンの確認素材



 今回はジェネラルフォーラムの様子とキーワードをお伝えします。


「General Forum」



 テーマ1:UNCOMPROMISING (妥協のない)
       カラー重視  抑制と大胆
       高密度としなやかさ
       テクスチャーに工夫を凝らす

 キーワード
 ・most certainly structured  表面効果 凸凹感
 ・manifestly
 ・radically striped 大胆なストライプ
 ・boldly graphic 格子、水玉、亀甲
 ・deliberately asymmetric 大花ボーダー 絵画的
 ・curiousities(奇妙なものたち) ふくろう?うさぎ?奇妙な動物図
 ・nobly synthetic
 ・highly reversible 硬そうで柔らい
 ・distinctly fluid 流れるようなドレープが出る
 ・invisible reversible



 テーマ2:MODESTLY(控えめに)
       カジュアルにも装飾性を高める
       中古感覚のある装飾性
       無骨な素材、紡毛に一手間賭け高級感を出す。
       スポーツウエアにもオーナメンタルなリッチ感を出す。

 キーワード
 ・organised fading
 ・moderate shadows
 ・new conquests  軽さ 厚さ 表面感を併せ持つ
 ・imaginary lands
 ・fruid rocks 薄地のプリントとツィードが交互に
 ・supple stones ソフトツィード
 ・mineral bursts ミネラルのように見えるプリント
 ・deceptively authenticブランケットタイプ
 ・shyly faded
 ・fulling fragility
 ・warmly リネン
 ・excessively knit
 ・silent softness
 ・precisely iblurry デニム、コーデュロイ
 ・meticulously faded
 ・dusted with silk
 ・supple weight
 ・comfortably languid ツィードからレース編みまで
 ・shaded with light
 ・naturally muffled



 テーマ3:FRIVOLOUSLY 移り気に
       昼、夜や正装、普段着の区別から開放され、
       お祭り気分のセクシーなファッションを楽しむ。
       グラマラスな洗練  アスリート感覚の洗練
       ストレッチ 
       鳥の羽と動物の毛の間  様式や時代をミックス  時代錯誤

 キーワード
 ・ready-to-be 両面ジャカード
 ・gleefully of route 膨れプリント
 ・reconnected  ドビー、プリント、レース
 ・codes in distress
 ・bye-bye tradition
 ・thwarted(邪魔立てするもの) ツィードとつるんとしたもの両方
 ・New olds ブルーのさび加工、デニムにコーティング、オイルコーティング、チュール
       リボンでラッフルにする
 ・structurally disorganized
 ・boldly matt プリーツ 楊柳 大柄花プリント
 ・nobly talked 強い光沢のあるテロテロのデニム
 ・joyously floral レースプリント



 テーマ4:CROSSOVER 境目のない
       シティーファッション×アクティブスポーツウエア
       ウエブカルチャーとアーバンフォークロア
       ウルトラトレンディーとコレスポンスビリティーの融合

 キーワード
 ・extreme day-to-day 二重織り ウレタンのよう
 ・night techno 貼り合わせ
 ・sporty encounters
 ・OR tales
 ・Digital poetry
 ・Concretely virtual ツィードとシルクプリント
 ・Dynamic outerwear
 ・Strong stretch
 ・Slimmed-down texture
 ・Rubberized
 ・Marriages of love
 ・Eclectically brides
 ・Joyfully blended
 ・Volume on diet
 ・Sporty encounters









※会場の写真は公式HPより
 2011/09/25 23:34  この記事のURL  / 

2012年春夏向けrooms展
「Fashion is Power」をテーマにrooms23が開催されています。
 会を重ねるごとに賑わいを感じます。
 アシュペーフランス(H・P・F)主催とあってアクセサリー分野が充実していますが、什器やグッズを含む「プロダクトエリア」、「キッズエリア」、インキュベーターの意味をもたせた「イエローブース」、洋服中心の「ファッションエリア」、デニムを含むこだわりのカジュアルウエアと雑貨の「GOLD」などで構成されています。
 出展は約300社。
 中でも自由な発想があちこちで見られて楽しいコーナーを作っている「イエローブース」では、チノ素材にステッチをかけ新しい触感とハリ感を出したショートパンツやニードルパンチを思わせる刺繍を部分に使ったジャケットなど、紳士ものとして手作り感覚をスマートに表現した「sublimate;」。




「Neverland」では、セーラー服のガーリッシュスタイルにこだわりを見せました。
 ネクタイとリボンを組み合わせたアクセサリーがポイントです。
 ネクタイの渡小織物とのコラボで、女の子らしいリボンのついた「リボニッシュタイ」を作りました。




 一点集中の「作品」から安定供給を考えた「商品」になるよう工夫が必要ですが、若いデザイナーの発想はとても新鮮です。
 オーストラリアのファッションブランド「MINK PINK」は日本に登場して1年が経ちますが、適度なトレンドを取り入れ安価で提供していることで質のよいファストファッションともいえます。
 オーストラリアのブランドが少しずつ日本でも目に留まるようになりました。
 きれいな色が特徴です。






 中堅といわれる海外ブランドの参加も多く魅力的な発見がいくつもありました。

(国立代々木競技場にて 9月15日まで)

 2011/09/14 23:25  この記事のURL  / 

ゆったり感と素材
 いつまでも夏の名残の消えない9月ですが、店頭はそれぞれの思いをこめて秋の顔にかわりました。
 クラシックやオーセンティックから展開されるテーマは、これほど進んだ社会や暮らしの中で多くの難問を抱えている日々の生活にとって格好のトレンドのように思えます。
 この大きなテーマの中に今秋の立ち上がりはウール、レトロ感、ブリティッシュなどの表現についてお伝えしてきましたが、今回は今までとは少し異なるクラシックが気になります。
 最近のイメージを表す言葉として「きちんと感」や「ユル感」などの着用時の感覚を表した言葉がよく使われます。
 正しい日本語かどうかは議論の余地があるかもしれませんが、気持ちが分かり合える便利なことばです。
 今秋のクラシックも今までにない新鮮味のあるものはこのイメージに沿っていることが多く、アイテムやデザインと見事にマッチングしています。
 ウール素材、ケープ、マント、コートジャケットなどを見ても見事なユル感の表現につながっているものを見つけました。
 ユルさときちんと感はいつも隣り合っていることも忘れてはいけないことですが・・・
 ゆるさは決してだらしないことではないことと、きちんとすることはかちかちにかしこまることではない、という「今のクラシック」に出会った感じがします。





 2011/09/11 23:19  この記事のURL  / 

モンクレー旗艦店オープン
 表参道、プラダの向かいにモンクレーがオープンしました。
 軽く、暖かく、ステイタスの高いウィンタースポーツのイメージの最高峰という人もいるほどファンの多いブランドです。
 限られた店のセレクトやコーナーでしか展開されていないこともあって、旗艦点のオープンは注目されました。
 紳士婦人、アウトドアー、スポーツカジュアル、ウエア、グッズ、アクセサリー、雑貨と全面展開の品揃えも充実しています。
 オープン当日には東京限定バージョンが間に合わなかったとか・・
 従来のラインにはピンクのバリエーションやグリーンやブルーなど今までのモンクレーとは異なるきれいなインパクトの色がつけられています。
 新しいところでは、ツィード素材を使ったジャケットやベスト。
 ウール素材が極上のダウンとともに軽く優しいタッチに仕上がっています。
 メンズではしっかりと機能を発揮してくれそうなポリエステル素材に毛皮つきのフードで極感の地でも安心して着られるイメージを伝えてくれます。
 もちろんどれも軽くスポーツテーストのタウンカジュアルとしても着られるものですが。
 赤のラベルの「ガムルージュ」のファッション性の高いライン、「モンクレーS」は優しさとハードさの両方を感じさせてくれる不思議な魅力があります。
 クラシックとアヴァンギャルドが共存しているようにも見えました。
 ポリエステルやナイロン素材のスポーツウエアでの活用はかつてないほど高められています。
 軽い、高密度、保温性などの高機能を持つ素材ですが、日本の素材が大活躍しています。
 さらにウールも加わりました。
 ウィンドウではスイスかな?と思わせるシーンを背景に、リフトに乗るスキーヤーらしきマネキンが座り、キャメル又は濃密なシャンペンゴールドのダウンジャケットを着ています。
 モンクレーの世界の広さと奥行の深さには感服です。
 ただし1階から地下に降りる階段は急で深いのでお気をつけください。





 2011/09/03 20:52  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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