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今年の秋のデニムは柔らかい?
 ダメージ効果やこだわりのビンテージデニム、レギンスやスパッツタイプの細身のストレッチデニムが落ち着いた展開を見せる中で、オーソドックスでプレーンなデニム素材が見られます。
 それは柔らかく膨らみ感があったり、ナチュラルな皺や落ち感が着易さを感じさせてくれます。
 ショートパンツ、ベルボトムといったありきたりのデザインが逆に新鮮味のあるものとして映るのはなぜでしょう・・
 従来のデニムは丈夫であり、若さがあり、スポーツやカジュアルの表現に最適で、ジーンズを着ることによって明確なスタイルを表現できたからでしょうか。
 デニムにふくらみや柔らかさを求めるものではなかったからかもしれません。
 確立された素材に、その役割りやイメージを失わずに新しさや楽しさ、正反対の優しさを打ち出すのは並たいての技術ではないと思います。
 当たり前のものが人の目に留まりインパクトを与える、新しいデニム素材にはそんな力があるような気がします。



 2011/08/27 23:08  この記事のURL  / 

秋一番のコート提案
 かつては8月第1週に秋冬のウールコートを占う受注会が幾つかのブランドで行われていました。
 非ウールといわれる合繊の中綿・キルトのジャケットやコートのブームが始まり、本物ダウンの高価なコートや人気ブランドが市場を圧巻しています。
 温暖化、設備環境の変化、ライフスタイルの変化、素材開発による機能性の進化など、コートを取り巻く環境もすっかり変わってしまいました。
 価格も手ごろになり、購入手段もあの手この手の広がりを見せています。
 秋の立ち上がりの店頭は前評判どおりウールのコンサバティブでクラシカルなコート、ツィードやチェックを使った英国調、ワンピースやチュニックに近いウールの細身のコートドレス、薄手のニットの軽い羽織り感覚のジャケットが新鮮です。
 プレーンなフラノタイプは膨らみ感や軽さには工夫を凝らし、フリースのように仕上げたり、密度の高いブランケットのようなしなやかさを持つシンプルでクラシックなコートとして登場しています。
 かつての受注会のようには行きませんが、暑さが一段落し秋の気配が出るころのコート、ジャケットの展開が楽しみです。



 2011/08/20 22:44  この記事のURL  / 

秋立ち上がりの店頭 2 黒・グレーと紺のコンビネーション
 今年の猛暑も「記録に残る・・・」とやらで連日ニュースを騒がせています。
 そんな真夏に慣れたのか、飽きたのか秋物の立ち上がりは比較的順調のようです。
 見せ場はやはり「ブリティッシュ」や「プレッピー」、シャツやチュニックの影響を受けたニット、ファーのあしらいなどが気になります。
 秋の素材としてやっとウールが本格的に登場してきました。
 軽いツィードやチェック柄のウールがらみの素材はニットでも織物でもベーシックではあるけれどもデザインの変化に対応してどれも新鮮です。
 ベーシックやトラディショナルは変わらぬよさを歌う一方で、その時代に対応して見る人にそのシーズンの基本を感じさせてくれるものです。
 それは古臭いものでも、ありきたりのものでもありません。
 そんなベーシックの表現の一つに「黒やグレーと紺のコンビネーション」が登場しました。
 アクセサリーではカラーアソートして隣り合うものだったり、ドレスのデザインとして切り替えや配色に。
 どちらも最もベーシックな色として存在感と決め手を持っていますが、コンビネーションとして使われたときにとても魅力的な現在のベーシックを表現してくれます。
 それはトレンディーともコンテンポラリーともアップトゥデイテッドともいえるものでしょう。
 グレー、ブラックとディープブルーの色使いが新しい秋を感じさせてくれます。
 少々硬いお話になってしまいましたネ。





 2011/08/16 20:10  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2012-13AW カラー プレ情報 (NY展より)
 7月に開催されたNYのPV展では、パリに先駆け同じテーマでカラーが発表されます。
 2012-13秋冬向けには21色が提案されました。

 今シーズンのPVの大きな方向性として三つの特徴を挙げています。

○色のあるものとニュートラル
  厳しさと愚かさ
  稀有と過剰
  エッヂの効いたものとタイムレスなもの
 などの立ち位置やバランスを思い切って取り直す必要がある。

○遊牧民的なアイディア、巧みの技のような手仕事によって今までにない楽しい改革がファッションの分野にも自由に行われる。

○市場あふれるリアリズムやパワフルなイマジネーションによりドキドキ・ワクワクしながら陽気で快活なクリエイティブな発見をするシーズン。


 カラーは三つのグループに分けられます。
1  No.1の赤から7のオレンジまで。
   ピグメントされた色素の濃いカラーグループ。
   ニュートラルなグレー味と対比させてビビッドや明るさを際立たせる。


2  No.8のペールなカーキから15のゴールドとシルバーが掛け合わされたようなベージュまで。
   硫黄のようなエレクトリカルな光り感のある色のグループ。
   現実味のあるソフトで豊かな色。


3  No.16の金属質を感じさせるブルーから21の赤紫のボルドーまで。
   落ち着いた主張をもつ色。
   魅力的なピンクが生き生きとした面白さを引き出してくれる。



 今シーズンは「色を無条件で推し進める」ことと「ニュートラルは最小限にととめる」
ことでクリエイティブな差別化が行われる。
 ポジティブな対立(不協和音)がこのシーズンの新たな軌道を描く。


 2011/08/08 00:09  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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