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ヤング市場の秋立ち上がり 1
 7月下旬のヤング市場はまだセールたけなわというところですが、デザイナーズやインポートものでは実需に合った新商品を展開しています。
 これからリゾートや暑い夏を向かえる頃でもあり、今まででは夏のセールはお買い得気分で楽しむものでした。
 震災や節電の影響もあり様々な暑さ対策が採られている今シーズンですが、ヤング市場のオシャレ意識は衰えてはいない実感があります。

 爽やかさを充分に表現したプリントのワンピースやスカート、鈍い光のメタリック素材を使ったタンクトップ、秋の気配を感じさせる色の組み合わせなどはジャケットと組み合わせて秋の新鮮な一着になるでしょう。
 予想されているブリティッシュやレトロ、ダンディズムなどのヤング向けトレンドは暑い店頭では訴求力が欠けるようで、まとまったプレゼンテーションはインポートものを除いてこれからです。

 昨年と異なるのは季節の移行時(端境期)はバーゲンに負けず、深い先取りをせず、ジャストシーズンを掴んでいるプレゼンテーションがされていることでしょう。
 いわゆる便利な「秋色・夏素材」から、暑くてもやがて来る秋への期待を込めて、新しさや話題のポイントを抑えたデザイン、色、素材、スタイリングが提案されていることです。
 ビッグブランドからの影響は大きなものがありますが、バーゲン頼り、天候に翻弄されるトランスシーズンへの日本ならではの挑戦が始まっているといえます。



 2011/07/25 00:03  この記事のURL  / 

ラグジュアリーブランド、エレガンスラインの秋
 夏のセールの傍らで秋物が立ち上がっています。
 例年は6月の中旬から先取りしたウィンドウが気になりましたが、今年は心なしかゆっくりと吟味しながらの展開になっているような気がします。
 銀座、新宿、日本橋の百貨店、明治道、表参道、青山などの専門店ではコンサバティヴやベーシックなエレガンスが新しいバランス、色使い、素材の組み合わせで表現されています。
 特別に、或いは大げさではないのに心引かれるものがあり本質を感じます。
 渋谷、原宿のヤングは7月中旬はまだセール一色、夏から秋へ移行、貴校の変化の対応なども充分考えたシャツやブーツが中心です。
 来週末には予測されているブリティッシュテーストやスポーツ、レトロキュートなどのラインがそろってくることが予想されます。

 トレンドを引っ張るセレクトショップやデザイナーズのウィンドウでは、秋を感じさせる彩り。
 キャメル色のウールのコート、ケープやマントを思わせるショートコート、ざっくり編んだクラシックなニットワンピース、ウールのエターミンやベルベットにプリントを施したドレスにモンゴリアンラムの襟(マフラー)をあわせたものなど、猛暑の汗をよそにファッションの醍醐味を感じさせてくれます。
 やっぱりこうでなくちゃ!









 2011/07/19 23:15  この記事のURL  / 

来年春夏を予測するセール状況
 夏のセールは猛暑の中で推移しています。
 セールの内容は地域や店によって異なりますが、今年の特徴は?と聞かれると各店各様で今大きな山場の中にいることを伺わせてくれます。
 ヤングやキャリア向けの商品がそろっている大型ショッピング施設、駅ビル、郊外のモール型店などは綿や麻、洗いのかかったもの、チノやデニム、アイテムではシャツやショートパンツ、カットソーが中心です。
 一方専門店やセレクトショップでは一部すでに秋ものが立ち上がっていたり、晩夏もののプロパーでウィンドウを見せているところもありますが、ラグジュアリーブランドのセールではまだまだこれからが着時というべきワンピース、プリントもの、ブラウスやボトムス、帽子などのアクセサリー、レースやリボンを使ったものなどなどが沢山見られます。















 毎日のニュースで伝わる「節電」「クールビズ」などのソーシャルキーワードはファッションにも当然影響しますが、こうしたセールの様子を見ていると、どちらの分野でも倫理観のようなものを感じ、自分なりのエコや節電を考える気持ちが起きるような気がします。
 こんな状況を一言で言えば「充実したよいものが沢山見つかるセール」ということになりそうです。
 もちろん売り上げが好調ということとは又別ですが・・
 素材のポイントではシーズンがら綿や麻が強いのですが、綿は超長綿などの高級綿が活躍し、麻は逆にカジュアルで皺を気にせず、洗濯も可能な素材としてブレンドされたり、洗ってあったりで市場性が広がりました。

 ナチュラル感を表現するのに合繊が積極的に使われていること、再生繊維や半合成繊維(キュプラやレーヨン、その他)が様々なジャンルに登場していることに驚かされます。
 このことは機能性も含めて来年さらに重要になります。
 これから夏本番にも係わらず、気持ちは秋であったり来年春夏のための新素材であったりするのは、やはり震災や原発のせいでしょうか。

 D&Gやジューシークチュールがなくなり寂しい南青山ですが、新しい出店の準備も進行しているようです。
 セールと秋物が混在していてもグレード感を失わないウィンドウに感服です。
 2011/07/10 23:36  この記事のURL  / 

市場に見る夏素材とアイテム
 6月末、本格的なバーゲンも間近かの中猛暑が続きました。
 夏素材総ざらいのようなこの時期の店頭は、今年の素材を見極め来年の予測を立てる大切な時期です。
 節電の影響もあってクール、冷感、ひんやりなどの明快な言葉が飛び交い、それに該当する加工や素材がタイトになっていると聞きます。
 私たちの生活も「電力」に左右され今までどおりとは行かないことも多くなるでしょう。
 働く人たちの「クールビズ精神」はファッションステージにも大きな影響が出そうです。
 夏バーゲン突入直前の市場では、様々なシャツやカットソー、洗いのかかったボトムス、チノ風素材、綿麻のアイロンがかかっていないような素材などがとても目に付きました。
 柔らかくオチ感のあるジャージーや布帛を使ったカジュアルなワンピース、デザイン力で売れているデニム商品、ゆったり羽織りかつ涼感のあるニットトップ、そしてショートパンツが売り上げに貢献しました。
 肌を焼きたくない人のためのUVカットは着るものだけではなく帽子やストール、傘などの雑貨の中心アイテム。
 カットソー(ジャージー)で最も多かったのはボーダーです。
 今までにないような工夫が積極的に施されベーシックアイテムの奥の深さを感じさせます。
 ディテールではフリルやリボン使い、刺繍が作シーズンより続いています。
 機能性を付加した素材、見た目に涼しげな色や質感、吸汗、吸湿、洗濯しやすいなどの条件は暑さ対策に欠かせません。
 機能素材は今年市場でシッカリ認知され来年は重要な役割をもちそうです。





 2011/07/03 21:45  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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