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2011−12秋冬 ラコステ アディダス展示会
 スポーツウエアがジャンルを広げ、今のライフスタイルに幅広く対応しています。
 昨日素材を自在に使いこなし、アスリートのカッコよさをカジュアルウエアとして展開しているだけではなく、プレタポルテコレクションに参加したり、プレッピーやガーリー、トラディショナルといった軸を持ちながらその周辺のトレンドを踏まえた発信力は消費者にとって大きな魅力になっています。
 5月の展示会で見たラコステとアディダスの様子をお伝えします。



ラコステ

 おなじみのワニのマークも大小様々な大きさに変化させ、置かれる場所も工夫が凝らされていて楽しい。
 今回目に付いたワニは、初期のリアルな色付けがされたもの。
 中型のボストンバッグの片側全体に登場し迫力のあるものです。
 全体では同色のステッチでさりげなく入れたシャツをはじめ、ロゴマークの扱いに目立たない工夫がされています。
 人気は3シーズン目に入ったスーパーストレッチのダウン。
 軽くて伸縮性抜群のポリエステル100%使い。
 特にキルティングのベストは他の素材使いも含めて注目アイテムです。
 リバティー社とのコラボの花柄プリントは2シーズン目で今回は3色でワンピース、ブルゾン、シャツをはじめ小物雑貨まで展開しています。
レディスの今シーズンからとなるラコステライブは大学生向けのレギュラーラインより少しリーゾナブルプライスであったり、カラフルなワニの行列をプリントしたり、楽しくポップ調のものが作られています。





アディダス

 今シーズン最も力を入れたアディダスオリジナルの「BLUE COLLECTION」は2011SSからテストスタートし、11−12AWから本格的な展開を始めたニューラインです。
 そのコンセプトはアディダスのアーカイブからインスピレーションを受け、音楽ファッション、スポーツ、アートをキーワードに現在のトレンドを反映していることです。
 これまでアイコンとして使われてきた3本線、トレフォイル(3枚の葉っぱ)ロゴを極力押さえて、着心地やシルエット、ディテールにこだわった洗練された日常着の提案です。
 手編みにした編地やピンバッジ柄の転写プリント、ディーゼル社から離れたオリジナルのデニムラインが新しく加わりました。
 これらにストレッチダウンのジャケットやブルゾン、パーカー、ベスト、ニットアイテム、ボトムス、シャツなどが充実しています。
「ブルーコレクション」の中から注目アイテムをご紹介いたします。






 2011/05/29 19:58  この記事のURL  / 

スワロフスキー・エレメンツ 2012 S/S展
 ナチュラルで素朴、またはアウトドアに至るまでのスポーツ派、自然派への関心が強かったここ数シーズ、そして震災のショックから立ち直るために相当な時間がかかる覚悟を決めた今シーズンではありますが、一方で元気になるための活動が始まったり積極的な消費を呼びかける動きも出ています。
 これまでの大打撃を受けたときに各々の立場を超えて考えることから、周囲や自分自身の足元や手元で出来ることへとシフトしてきたことの現れかもしれません。
 私たちは今ファッションを通して何が出来るかを考えています。
 スワロフスキーが2012年春夏向けのトレンドプレヴューを発表しました。
 こんな時こそクリスタルの輝きに癒されたいと長宇人は以外にも大勢います。
 クリスタルの色や形、大きさがトレンドとして発表されましたが、それ以上にテーマとなっているコンセプトに時代の大きなうねりを感じます。
 幸せになりたいという願いを反映して自然との深いかかわりを追求した5つのテーマが提案されました。

 母なる大地「EARTH」
 繊細さとアバンギャルドが共存する「CHALK」
 太陽の光を鋭く反射する岩肌「ROCKS」
 美しい砂が金色に輝く「SAND」
 太陽の力をミネラル・カラーで表現した「PRECIOUS METAL」

 簡単にイメージとポイントをご紹介します。
(詳しくはスワロフスキーのホームページをご覧ください)

EARTH(大地) Classic(クラシック)





 地球とのより親密で感覚的な関係を考える地に足のついたトレンド。
・自然との調和
・オーガニック・エレガンス
・本物
・Reflection(自分をみつめる)
・人里はなれた大地



CHALK(チョーク) Romantic(ロマンティック)





 永遠のハピネスを表現するテーマ。キュートでアヴァンギャルドなクリエーション。
・パウダーのような
・光り輝く
・儚さ
・ニューロマンティック
・アヴァンギャルド



ROCKS(岩) Progressive(進歩 発展 向上)





 生命力や力を現す。ボディと知性。力強く未来的なスポーツカジュアル。
・機能性
・耐久性
・柔軟性
・頑丈さ
・エネルギー



SAND〈砂、砂丘〉 Harmony(ハーモニー)





 自然の力による侵食の神秘。原始時代の輝きのような夢の世界。
・世界文化
・遊牧民
・レイヤード(重ね)
・原始(太古の)
・バロック様式



PRECIOUS METAL(貴金属) Glamour(グラマー)





 太陽とそのパワーを融合した明るくポジティブな魅力。メタルとクリスタルの美。
・光輝く
・洗練
・ラグジュアリー
・ナチュラル
・プレシャス
 2011/05/19 21:53  この記事のURL  / 

プリント
 ここ数シーズン市場ではプリントが目を楽しませてくれます。
 花、エスニック、幾何やグラフィック、アニマルや迷彩など様々な素材やアイテムにプリントが活躍しています。
 今年の春から初夏の柄はP下や洋服のデザインとのバランスが考えられ、無難な小花柄やユーモラスなトロンプルイユとは一線を画した「吟味された柄」が登場したような気がします。










 一方無地では色味の変化が感じられます。
 ストレートで鮮やかな赤は太陽や躍動のスポーツを象徴する色として欠かせませんが、今夏は焼けたような赤みが新鮮です。
 濃い目のシャンペンゴールドや赤茶、赤に近いくすんだピンク、茶とオレンジの中間の渋いレンガ色などが新しいグラデーション感覚で登場しています。






 まだ売れ筋を作ったり大量に流通するものではありませんが、マリンボーダーや抽象、幾何、小花などの見慣れた安心できる柄の向こうで次の時代のプリントや色使いを覗いたような気がします。

 2011/05/08 22:16  この記事のURL  / 

スカルプチュアと光り感
 次第に日も長くなり暖かく爽やかさも増して5月があっというまにやってきました。
 ゴールデンウィークの盛り上がりはいかがなものでしょうか。
 東京都内は節電にも慣れてはきましたが、間引かれた街頭の明かりや地下鉄のエスカレーターには改めて災害の大きさと私たちの暮らしがいかに電気に頼っているかを思い知らされます。
 節約、自粛、備えの心などが先立つ毎日であることには変わりありませんが、季節が巡ってくるように私たちの気持ちも少しずつ次の変化へと移っていくような気がします。
 初夏の店頭は上質感のあるクラシックやサファリ、ミリタリーで表現されるスポーツウエアタイプ、小さなモチーフを敷き詰めたようなプリントやエスニック、大きな幾何などの柄を使ったスカートやワンピース、チノ風のパンツやショートパンツ、麻のバリエーションも目立ちます。
 そんな中で初夏の店頭で少し気になるアイテムを見つけました。
 一つはスカルプチュア。
 文字通り彫刻的なモチーフの表現ですが、今まではモダンだったり、オブジェ風やデコラティブとしてみてきたものが一体化したような新しい表現です。
 自然の優しさや心地よさ、オーセンティックなものとは正反対のアートのような、或いは迷いのない潔さを感じます。
 もう一つは少し下火になっていたかのように見えたスパンコールやクリスタルの輝きです。 特別ゴージャスであったり、贅を尽くしたかのようなデコラティブというよりシンプルさを際立たせたり、上質、上品を増すような光り感というべきでしょう。
 今の私たちの気持ちを引き立たせてくれるものでもあり、ファッションが担う大切な役割りの一つです。



 2011/05/04 19:56  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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