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林秀三氏が作る「ロココの女(人)」
 アパレル各社の秋冬向け展示会のシーズンになりました。
 東京コレクションに次いで秋物の予測を立てる重要な機会です。
 若いデザイナーのエネルギッシュな挑戦、大勢の人に支持されている可愛いストリートファッション、ナチュラルテーストにも冒険や楽しさを!などなどの傾向が見られますが、百貨店や個店を中心に実力派といわれる中堅デザイナーの活躍が目立ちます。
「COTOO(コトゥー)」を率いる林秀三氏は18世紀のサロン文化が象徴するロココのイメージを優美に可愛く表現しました。
 展示会に先駆けて行われたショーでは素材と色に加えてアクセサリー類の充実もあり、カッティングとシルエットをさらに完璧なものにしています。
 フランス文化をテーマにしながら日本の女性にマッチさせたスタイリング、一言で言うと「可愛さ」のあるデザインバランスが際立っていると思いました。
 素材はウール、シルク、合繊などの案外にベーシックなものが多く、色は白、ベージュ、黒、ピンク、パープル、グリーン、茶などが中心です。
 無地が多いことが素材の良さを強調しています。
 ポイントをいくつかご紹介いたします。
 ベーシックなものに細やかな手が加えられ繊細さとダイナミックな味を表現している素材感に注目しました。



マトラッセとプリーツ



ツィードとパール



フリルとリボン



ニットとファーボンボンのネックレス



ロココな女性(ひと)
 2010/05/25 22:28  この記事のURL  / 

ミリタリーとマリン人気
 厳しい業界の動向の中で、少しずつ売れているもののニュースが流れるようになってきました。
 でもそれはアッと驚くようなものでも、珍しいものでもありません。
 安全や安心をテーマにしていたり、手作りなどに見られるちょっとした工夫のあるもの、作り手の思いや温もりが伝わってくるものなどがほとんどでしょう。
 どれも価格が勝負ではなくそれなりのワケやこだわりがあって、ファッションではやはり今までにない新しさや美しさ、楽しさのあるものです。
 トレンドも最近では比較的長く続くことが多く、かつ市場で様々なバリエーションによる展開を見ることが出来ます。
 その一例が今シーズンのミリタリー、サファリ、マリンです。
 勿論この三つは厳格に言えばそれぞれの意味と違いがありますが、それはそれ、ファジーの大好きなファッションではよくミックスして使われています。
 この流行は昨年から言われてきましたが、一部では「また?」と少々飽きたというデザイナーもいます。
 カジュアルすぎて価値の表現が難しいこともあって半信半疑のMDも多かったようです。
 このテーマの表現には定着したイメージがあります。
 しかし4月に入った頃から色、素材、デザイン、スタイルなどそれぞれに今までにない新鮮な表現がされてきました。
 赤、白、紺のトリコロール、カーキ、ベージュ、カーゴポケットのついたジャケットやボトムス、帽子、麻や綿などのナチュラル感のある素材、ジャージー素材、機能性やスポーツ感覚、ボーダー柄、ウエッジソール、ワッペンなどなど。
 その一つ一つにこだわりのデザインがあり、他の分野の要素も取り入れた組み合わせが行われていることが今シーズンの特徴です。
 さらに伝統的な解釈や約束事があることも大切で、それをあえて壊すことで新しさがでてくるのでしょう。
「売れない時代の売れる工夫」が問われていますが、そのままもの作りにも当てはまります。
「ラグジュアリー」と「低価格で高付加価値」の二極化が進む中、最も大切にしたい中間層の人々が望んでいるトレンドのこなし方でもあるようです。
 5月半ばの店頭で見た今年のミリタリーとサファリとマリンをご紹介します。





 2010/05/16 23:57  この記事のURL  / 

初夏のプリント
 今春の数少ない売れ筋の中で小花柄がたびたび話題になりました。
 リバティー調からロココ風、壁紙調、60年代にベビーや子供服に使われた花柄、エスニック感覚ではアラベスクや点描柄なども見られますが、今シーズンのプリントは薄く透けるオーガンジやボイルなどにつけられ、ギャザーやフリルの付いたガーメントに仕立て上げられるというのが特徴です。
 丈の長いリゾート感覚のサンドレスのようなものもよく見かけます。
 段々とフリルのデザインが目立つことからこれらに使われる素材を「薄くてヒラヒラした素材」という人も多いようです。
 でもプリント柄が新鮮に見えるのはやはり大き目の鮮やかな配色で、ストーリー性を持ったもののような気がします。
 見ただけで話がつながっていくような広がりがあり、かつガーメントに収まり全体に美しさや楽しさのあるものに魅力を感じます。
 下地にはサテン調や楊柳のような少ししわ感のあるものにつけられているケースが多く、薄いボイル素材とは一線を画しています。
 ただし価格はやはり高い!というのが本音で、どうしても吟味されてしまいます。
 でもこれはファストファッションのものとは格段の差があるというべきで、よく考えれば当然のことなのです。
 大人の消費者にもプリントには高い関心が寄せられていて、今夏は改めて真価に触れることになりそうです。
 花は土だけではなく水や光りを当てないと花が咲かないことを忘れずにいたいものですね。











 2010/05/08 22:16  この記事のURL  / 

Forever21銀座店オープン
 GWがスタートするタイミングにあわせたかのように、4月29日に銀座松坂屋の一角にフォーエバー21の日本の第2号店がオープンしました。
 ファストファッションの活況に決定的な印象と他の同等の店とのテーストを明確に分けた原宿の1号店の成功はまだ記憶に生々しく残っています。
 大手百貨店と銀座という土地への出店については各誌やTVなどでニュースになるほどですが、この種類のブランドや商品、店に関してターゲットとなる消費者がどのように解釈をするか、とても興味深いものがあります。
 年内に首都圏に3店舗オープンの予定があり、来年には更に10店舗の出店を計画しているといいます。まさに攻めの態勢です。
 銀座店は1〜5階のフロアを利用し、それぞれに婦人、紳士、子供、アクセサリーがいくつものテーマに分かれて散りばめるかのようにディスプレイされています。
 安価なためにまとめ買いが可能で、豊富な品揃えと原宿に比べてずっとゆとりを感じさせる売り場は今の消費者を満足させるに十分と感じました。
 向かいにアバクロやユニクロがあり、並びにH&M、近くに百貨店や有楽町界隈がある立地条件の中でやはり際立った特徴があるといえます。
 1000円台のワンピースや三桁のTシャツ、500円を切るアクセサリーなどなどが明るく綺麗な色がつけられ、カワイイ柄やキャラクターのプリントがあちこちに見られるといった具合で、見る人をワクワクさせるパワーがあります。
 商品に対してどのくらいの期待を持つかがポイントになりますが、同時に「買う」事の楽しさを味わうのもこの店ならではです。
「誰でも出来る銀座での衝動買い」を楽しみましょ!


1Fメインステージ


子供服


アクセサリー


紳士



“復刻版”


ファンシーライン



ややキャリア向け


西海岸からの発信
 2010/05/04 21:34  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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