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4つのテーマ
1)Rudimentary(基本の)
 オプティミスティックな未来のための原料に近い粗っぽい素材
 工業素材をイメージさせるテキスタイル
 基本的マテリアルを連想させ、風化や劣化を表現しながらも洗練された色使いとタッチがポイント。
 subustainable solutions(持続可能な解決策)
 compressions(圧縮)
 imperfections(不完全)
 rough decoration(ラフなデコレーション)
 corrosions(腐食)

2)Nobility to the Test(試練に凛として立ち向かう)
 ファストに逆らい「怠惰」を贅沢に扱う。内向思考、ノスタルジー、レトロ、ビンテージを避ける。
「曖昧」と楽しむ。安心感に甘えず、反逆精神を発揮。
規制の価値観に慎重な意義を唱え、エレガンスの原則を陽気に逸脱する。
 pyjamas and robes(パジャマとローブ)
 patinated flamboyance(古色を帯びた華やかさ)
 washing luxury(ラグジュアリーを洗う)
 mistreating heritage(伝統をかき乱す)
 cultivating ambiguity(曖昧を応援する)

3)Excessme(過度の)
 両極、強い光沢など自己表現に徹する。
 augmented(誇張)
 exacerbated shine(更に光沢を!)
 virulent decorations(毒のある装飾)

4)Silent(静けさ)
 一休みして呼吸を整える。優しく心地よいテキスタイル。流動感、滑らかさ、静かなダイナミズムや情熱。
 subustantial fluidity(存在感のある流動性)
 caressingly foamy(愛撫するようなムースタッチ)
 conciliating thicness(調和された厚み)
 flexible density(柔軟性のある密度)

 これら四つのテーマを基にジェネラルフォーラムにおいて来秋冬向け素材が提案される予定です。
前回のカラー予測と併せて目安にしてください。
 2009/08/24 00:57  この記事のURL  / 

PV2010−11AW
 2010−11AW向けPVのプレ情報をお伝えします。
 7月にN.Yで行われた展示会でおよそのシーズン情報が提示されました。
 予測の域を出ないものもありますが概略は次の通りです。

[2010−11AWカラー]
 細長くヨコとタテの配列を組み合わせたカラーチャートには26色が提案されます。
 一見してこれが秋冬?と思うほどクリアできれい。
 各色につけられた英語名はシンプルで分かりやすい。画面では識別が難しいが感じを掴んでいただけたら幸いです。

1.lichen 2.taupe 3.brown sugar 4.absinthe 5.mead 6.blush 
7.grain of salt 8.light concrete 9.moondust 10.dim sky 11.silk stocking 
12.ripstick red 13.theatrical red 14.black forest 15.heart of night 
16.eggplant leather 17.cheeky pink 18.anti rust 19.meteorite 
20.black hole 21.avocado mousse 22.green light 23.cowhide
24.school blue 25.ponytail 26.olive leaf

 今シーズンのポイントは「アンチ・アノニム」(反無個性)。
 このところ強調される「change・変化・変革」に更に拍車がかかる。
「美意識・ユートピア・厳格さにひねりを加える・貴族的・ファンタジー・感動・熱狂・力強くカジュアル」などのキーワードに注目したい。

 カラーの特徴は「可動的」であること、連続性や異なるレンジから成るミックスを自在に使う意図が見て取れる。

1.〜3.曖昧なナチュラルカラー、又は人工的なスキンカラー
4.〜6.アシドカラー、ケミカルカラー
7.〜11.白と石、打ちっぱなしのコンクリートカラー
12.〜13.グラマラスで厳しい赤
14.〜16.ダークで濃密でインクとタンニン
17.〜18.フルーティなビビッドカラー
19.〜20.高貴で豊満な黒とグレー
21.〜22.瑞々しい自然の緑
23.〜26.穏やかに酸化された曖昧なナチュラルカラー

 26色からは人の心や自然の間を縫って流れる激しい水流のイメージが伝わってきます。

 2009/08/19 09:56  この記事のURL  / 

攻める黒と逃げる黒
 8月に入り、夏物のセールと傍らで秋が立ち上がっています。
 ここ数シーズンの特徴はくっきりと秋や冬を際立たせるよりも、ブリッジをかけたような夏とも秋とも取れるもの、フォーマル対応にも適したドレスなどが目立ちます。
 そうした中であらためて黒の存在が目につきます。
 春の立ち上がりも同様でしたが、押さえたようなストイックな黒や上昇志向の強さを表すような黒ではなくてエレガントさを強調したり、パステルと組み合わせて甘さを出したり、透ける素材を使いセクシーに、光沢や輝きのある素材でゴージャスなど一格上の表現をしています。
 この秋は「既にモノにしたはず」の黒が素材の使い方をかえて新しい分野を作り出しています。
 レザーからファー、レースまで、無地も柄も、ウールも合繊も、植物繊維も綿もというようにあらゆる素材が組み合わされて使われています。
 これが季節感の広がりを作りデザインのバリエーションを広げる結果を生みました。
 この現象を「攻める黒」と見たいと思います。
 カラフル感が市場でも受け入れられるようになり、色への意識が高まっている中で、本物志向や更なるクリエーションが求められています。
 かつては万人に安心感を与えてくれた黒に新たにチャレンジするか、無難に加える一色の「逃げる黒」とするか、作り手の判断が気になるところです。





 2009/08/09 23:14  この記事のURL  / 

仕切りなおしの秋
 不況風とファストファッションの影響下、なかなか秋の様子が伝わってきませんでしたが、8月に入りようやく今までとは少し違うウィンドウが見られるようになりました。
 そのひとつはファーです。
 レザー人気が予測されていますが、その前に「価格の安いもの」「秋色夏素材」の現況を仕切りなおすかのようにファーが登場しています。
 鬘(かつら)のようなファーの帽子、襟巻きといった方が適切なショール、髭のような毛足の長いファーの肩掛け、豪華さはもちろん、遊び心いっぱいのファーの存在は本物、フェイクを問わず季節感を表す妙薬のようです。
 軽いのり、ユーモア、アイディア、リッチな感覚で薄い素材にあしらわれたり、アクセサリーとして扱われてるものなど不思議なほど新鮮な気分で秋へのつながりを感じさせてくれます。
 今後のファーの展開が楽しみです。





 2009/08/02 22:33  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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