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フランクィーンセンス青山店 (FRANQUEENSENSE)
ユナイテッドアロース(UA)の子会社ペレニアルが昨秋立ち上げたフランクィーンセンスはそのコンセプトによる素材へのこだわりが随所に感じられます。
ブランドのコンセプトは「Precious,but easy」−贅沢な気分を満足させ楽しさをたやすくゲットできる魅力的なもの。
チーフクリエイティブオフィサーの横枕芳美さんが作り出す上品、遊び心、適度なトレンドが大人の女性たちの心を捉える妙薬となっています。
2009年春向けのラインは「The Easy Work」のテーマのもとプレシャスコレクション(グローバルな感覚の品揃えを意識した遊び心のあるコレクション)とイージークロージング(just buy,must haveのかっこいいデイリーアイテム)の2グループで展開。
コートやジャケット、ボトムス、ドレス、ニット、カットソーなどのフルアイテムとこだわりのあるアクセサリーやグッズも充実しています。
商品はオリジナルものを中心に、セレクトショップ形態になっています。

素材は「プレシャスコレクション」ではフランス製サマーツィードとゴールド素材、ヨーロッパシルク、ハーバルプリント、アクアカラーの透け感のある春素材。
スパンコールによる輝きのある素材、麻素材。

「イージークロージング」ではシルクサテン、シルクデシン、シルクコットンミックスヤーン、シルクブロードガーメントウォッシュ、麻素材(布帛、ジャージー)などが使われ商品の価値を高める重要な役割りを担っています。





 2009/01/28 22:39  この記事のURL  / 

天女の羽衣
石川県七尾市にある天池合繊(株)の超薄手織物が話題になっています。
5年近く前に開発されたばかりの、まだ無名だったこの素材を懐かしく思い出します。
合繊はいわゆるメーカーのチョップといわれるものが先行し、量産型、輸出などが主流でしたが、2000年代に入り産地物に近い独自の開発や意匠効果のあるものが作られるようになりました。
今までにないもの、個性的なものが糸や撚糸、織りや後加工などによって表現されています。
このことが産地に風穴を開ける役目を果たし、かつ世界への窓が開けたといえるようです。





天地合繊の「天女の羽衣」はヨーロッパのラグジュアリーブランドのメゾンから「スーパーオーガンザ」と命名されるまでになりました。
使用している糸は27ミクロンのポリエステルモノフィラメント7dという今までの常識を破った細さ。
髪の毛の五分の一という細さと1平方メートルでわずか10グラムの軽さが特徴です。
その糸で織った織物は薄く、軽く、“色のついた空気”のような存在感。
手で触れると水中花のような透明感を感じさせてくれます。
ほんの少しの空気の流れにも揺らめくこの織物を“羽衣”に例えたことは、まさにいいえて妙なるものがあります。
この美しい織物を日本のデザイナーやブランドがどのように取り入れこなしていくか大いに期待したいですね。
(写真は先のIFF展にて撮ったものです)
 2009/01/24 20:46  この記事のURL  / 

春立ち上がり
立ち上がりのウィンドウはそのシーズンを色で現すことが多くあります。
春物は前回お伝えした白が最も気になるところですが、加えて黒の存在にも注意が必要になりそうです。
80年代にファッションではタブーでさえあった黒がポピュラーになり90年代は最も重宝される色として売れ筋カラーとなりました。
21世紀になってから色が戻るかたちで強くカラフルなカラーが抵抗なく使われています。
黒が定番色として、あるいはベーシックカラーとして相変わらずたくさん見られますが、このところ新鮮味に欠けていたことは否めません。

春一番を知らせるカラーとしてピンクやイエローが良く使われます。
これらと黒を組み合わせたウィンドウに出会いました。
不況から来るさまざまなイメージを先入観として持つ今、ピンクと黒の組み合わせを見たとき春色であるピンクよりも黒が新鮮に見えたことが印象的でした。
黒がベーシックであったり無難で便利なカラーとして使われるのではなく、洗練された、シャープさや高級感のある色として日本のマーケットで再認識されそうです。
トレンドカラーでもない黒ですが、ベーシックの域を出た新たな展開をウォッチしようと思っています。



 2009/01/17 21:21  この記事のURL  / 

2009年春立ち上がり
相当な覚悟を迫られたかのような新年があけました。
そのような先入観がいかに良くないことと自戒したウインドウがいくつかありました。
そのひとつが新宿伊勢丹の暮れに見せた新春第一弾です。
さまざまな素材を白で表現し自在に組み合わせ西洋の御伽噺のような世界を作り上げ、見る人の目を釘付けにしました。
不思議な雰囲気を持つドレスを身に着けたマネキンのそばにこの世に存在しない小動物も同様のドレスを着ている、という雰囲気は物語の中の主人公たちであることは言うまでもありません。
「UNDERCOVER」ブランドのフェアリーテールが繰り広げられているようでした。
暗い話ばかりのファッション業界に「人のせいにしているともう立ち上がれないよ!」とでもいっているような辛口の言葉を夢いっぱいのファンタジーとともに発信しているようです。
猫のファンタジックなウインドウとともにご覧ください。




パリのエッフェル塔が見えるテーカップは閉まるとココア(カフェオレかな?)が入っていて猫が近寄ってくるという電動仕掛けになっています。

 2009/01/11 23:47  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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