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秋一番の素材2
秋といえばクラシックなエレガンスを思い浮かべる人は多いはずです。
マニッシュであったりトラディショナルであったりしますが、そこには必ずといってよいほど上質なウールの存在があります。
今秋の立ち上がりでこの表現にふさわしいのはツィードとトップグレーの軽く膨らみ感のあるエタミンタイプ。
全体にまだウールの出現が少ない中で、季節感を表したり、ベーシックの重みと親しみを同時に感じさせてくれる素材です。
しかし触れてみると従来のウールとは少し違うタッチなのはポリウレタンが混じっていたり、合繊とのミックスの為でしょうか。ウールをよく知っている人が敢えて挑戦する分野ともいえます。




次いで注目したいのはシルクまたはシルクのように見える素材。ここでも合繊との連携が見られます。薄くて透けたり張り感のあるもののほかに、中肉でコートやボトムに使われるものに新鮮さを感じます。同様の素材が昨シーズンはジャケットに多く使われました。ジャカードやプリントなどで柄の表現もあって、軽くてボリューム感が出るこの種の多くの素材はトレンドとあいまってますます広がると思われます。

 2008/07/30 23:13  この記事のURL  / 

2008年秋一番の素材
昨年同様梅雨の最中、季節を先取りするウィンドウでは6月第一週を皮切りに秋ものが立ち上がりました。
今年の特徴はどのウィンドウもスポーツや上質のカジュアルを中心に夏の暑さの中でも違和感を感じさせないリアルクローズに近いものです。
予想に反してウールやファーが少ないのも昨年と違うかもしれません。その代わりミドルゲージの柔らかなニット、コーティングされた薄い素材、張りや膨らみ感を表現する素材など、重ね合わせたり軽快さを表現するにふさわしい素材が目につきました。

ウールのニットワンピースに
タータンチェックのマフラーが大人可愛い。
   
                    素材のハードさをスポーツウエアの楽しさに
                    結びつけた新鮮なコーディネート。

継続するグラデーションやカラーミックス。
 


ボヘミアンよりきちんと感のあるクラシックや大人のスポーツウエアの影響を受けたものも多いように感じましたが、大真面目というわけではありません。
装い方や色の組み合わせで女らしさや適度な華やかさがあり、見る人にとってそう遠くはない秋を感じさせてくれます。
 2008/07/28 01:07  この記事のURL  / 

エコロジーとモード
梅雨も明けず、猛暑や雷、集中豪雨など荒れた天候のこの頃ですが、店頭は少しずつ秋の装いになりました。
世の中や社会の話題は、高騰する諸物価、不正、無秩序、不安などで充満していますが、私たちは日々の暮しの中で「エコ」というキーワードがいつもちらつくようになりました。ファッションビジネスにとってこれをどのように結び付けるかは各社それぞれですが、気をつけてみると実に色々な方法があることに驚かされます。




ウィンドーのミニガーデンをご紹介します。
アルファベットをかたどったオブジェにコケや蔦が植えられ小さな山や丘、庭などが表現されていて思いがけない緑の空間を作っています。
ミニカーやフェンスをあしらったり、住宅やグリーンライフを楽しむ人たちが住んでいるかのような雰囲気が感じられます。
その街に住む人のまるで迷彩服を着ているかのような装いが隣り合って、モードの存在に気づく・・こんなリアクションに大いに満足するウインドーです。自然とモードの接点を見つけたような気分です。
 2008/07/20 00:36  この記事のURL  / 

スワロフスキーのウエディングドレス展
スワロフスキーによる「ファッショナブル・マリアージュ展」が7月3,4日六本木で開催されました。
ウェディングドレスという夢の世界はトラディションとアバンギャルドを結びつけもう一つの結婚を見せてくれました。

  ジョン・ガリアーノ


ファッション、ジュエリー、アクセサリー、インテリア、フローリスト、リネン、ステーショナリーなどのセグメントを代表するラグジュアリー・デザイナー100人以上とのコラボレーションによるものです。
テーマは「伝統とアヴァンギャルドのマリアージュ」長い時代を経て培われてきた結婚というセレモニーにファッションに敏感なハイコンテンポラリーな感覚を取り入れ、伝統的な儀式とクリエイティブなイノベーション、モダンなデザイン解釈の三つの要素が国境を越えたコラボレーションを触発するのが目的です。
アントニオ・ベルナルディ、ジョン・ガリアーノ、ジョルジオ・アルマーニ、フェンディ、エミリオ・プッチ、3.1フィリップ・リムなどの著名のデザイナー、日本からは芦田多恵氏、神田うの氏が素晴らしいウエディングドレスを見せてくれています。
日本の伝統的なキモノにクリスタルとウエディングドレスのイメージをつないでいくローブには意外な再発見をする人も沢山いたようです。
ギフトやステーショナリーからの参加も新鮮で、マカロンで有名なパリのお菓子屋さん「ラデュレ」のクリスタルのビスキーボックスも人目をひきました。

 
ラデュレのキャンディーボックス        アンナ・モリナーリのビスチェ


この展示会は08年1月のパリ・オートクチュールにあわせて公開され、その後ドバイ、スペインを経て今回の東京展となりました。このあとニューヨークへと移動します。
いつも人を惹きつけてやまないスワロフスキーに多くの日本企画も参加して、新しいクリエーションに挑戦している姿に感動を覚えます。

            (スワロフスキー・ジャパン株式会社 クリスタル・コンポーネント事業部)
 2008/07/06 01:24  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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