« 前へ | Main | 次へ »
プルミエールヴィジョン09SS−3
前回はジェネラルフォーラムでシーズンの三つのテーマに基づいた素材提案をご紹介しました。
今回はこのところ続いている最終用途を意識した四つのエリアでの素材とキーワードをまとめました。広い会場と膨大な数の素材を見るにはかなりのエネルギーが必要ですが、4回目になるエリアでの提案は現市場とリンクするものも多く、次第に理解の幅を広げつつあるようです。

☆Seduction(誘惑)
 ファンシーで流れるようなラインを作る薄い素材。「花」がテーマ。
 自由、ユーモアが盛り込まれる。
・トロピカル(南国風のモチーフ)
・pictural(写真のような)
・free hand(手書き風)
・fine contrast
・finery(ジャカード、大柄、複雑な柄)
・light fluidity(シルクサテン)
・languid(ベロア、シフォン、細かな表面)
・floaty(浮いたような表面効果)
・セロファン
・volumes(プリーツと形状記憶)
・rippling(ジョーゼット、プリント)
・fremissement(楊柳)
・calico(インドサリー風、ジャカード、プリント、刺繍)
・oseanography(水)
・volumes (有松絞り)
・romance(レース)
・cotton flowers(レース)
・juxtaposed(刺繍、立体的)
・botanic follies(花刺繍、大柄、繊細)
・finely worked(ジャージー)
・crepe freshness(ジャージー、無地風)
・alloy(自然現象)
・dynamic(案外繊細なジャージー)
・オットマン
・transposition(プリント、イカット)
・エスノグラフィック(ジャカードとろうけつ染め)
・fantasy(箔風プリント)
・country−style(綿、麻)
・vegetal tweed(植物繊維風ツィード)
その他全体で約50のキーワード。





☆Distinction(区別、特徴)
 メンズにフォーカス。全体に少し暗い。
 リサイクルや未加工を想像させる中に端正なメンズスピリットが広が
 る。紳士用途にも婦人用途にも。
 フォーマルや構築的なラインを含むエレガントなスタイル。
 シャープさとナチュラルの間にカラフルな動物や工事現場のイメージ 
 がリンクする。
・crepe intensity(厚地のもの)
・デリケート(シャツ地)
・natural gleam(かすかな光り)
・ペール
・linen gleam(麻の光沢)
・floaty(紳士風)
・furtive reflections(2/120のスーパーウール)
・unpressed(アイロンのかかっていないシャツ地)
・full light
・radicalness(過激)
・obsessive(とりつかれたような、ネクタイ柄)
合計20余のキーワード。





☆Relax(リラックス)
 絵画、芸術家のアトリエ。プリント。グラフィックアート、カラフル。
 カジュアルウエア、スポーツウエア、デニムが中心。
 何かにプラスして考える。
・+elegance
  linen gleam
  vegetal freshness
  refined vegetal
  raised regularity(コード)
  lively neatness
・+ripple
・+delicacy(タイダイ、オセアニア)
・+カラー
  motion
  natural + synthetic
  familear(チェック色々)
・+paleness
  whitened vegetal(シャンブレー)
  drawn neatrality
  miniaturised
  balky
  lighter(洗い)





☆Pulsation(鼓動)
 リサイクルとエコを中心に、ハイテクを伴うスポーツ
 ウエアへの挑戦。明るい空間。
 新機能素材。
・Active in the city
  urban elegance(光沢のあるダークカラー素材)
・Out door
  natural visual
・Lingerie
  energised lingerie
・BeachWear
  beach blink(瞬き)
・Sports chic
  refining structures(細かな織り)
  sophisticating patterna(形状記憶的ジャージー
             裏地風、ボーダーなど)
  refining colour(30色)
・WellbeingPerformance
・MultibeingPerformance(ダブルフェイスコート地)
・Architectural(機能)
  wet gleam(コート)
・High Resistance(コーティング)
・Recycled
  ポリエスター
  コットン
・+コンフォート
  everyday ultra−comfort(ジャージー)
  secondskin(フィットネス)
・Environmental Resouces
  biodegradable(退化させる)
  conseving resources(柔らか)
  eco−compatible(矛盾のない、両立できる)


 2008/03/30 23:22  この記事のURL  / 

プルミエールヴィジョン09SSージェネラルフォーラム
09SSのPVが開催されてあっというまに3週間余りが経ちました。ヨーロッパや東京の店頭の動きとあわせて来年の春夏の素材動向を探っています。
カラーの結果は今月月初にお知らせしましたが、今回はジェネラルフォーラムでの素材を中心にした様子をお伝えします。

 

09SSを総まとめにしたフォーラムで、23色のカラーと三つのくくりで素材が提案された。
前シーズンに比べるとカラフルな綺麗さが強く打ち出される一方で、ベーシック、ナチュラル、抑えたような穏やかさなどが再び構築される感がある。どちらかといえばダーク系やスモーキーカラーの多いくくりではあるが、このグループは更により本格的なナチュラルの追求とマニッシュや未来志向を感じさせるモダン、更に繊細でアンヌイな女らしさやレトロの新鮮な表現に繋がっている。
同時にビビッドでカラフルな色を用いた素材は、09SSの最も目指すところでもあり、新しいラグジュアリーと共にスポーツ感覚での表現をますます充実させていることに注目したい。

テーマとキーワード
IDEALISING 理想化する
・ラスティックの賛美
・過去を覆す
・折衷主義
・楽しいエシカル(倫理的な)

 

 


ACTIVATING 活性化する
・軽快に
・動きのある
・身体と共に自在に
・ファンシー

 

 


RADICALISING 急進化
・マット
・シンプル
・スペース
・過激

 

 
 2008/03/21 22:38  この記事のURL  / 

09SSプルミエール・ヴィジョン カラー
プルミエールヴィジョン展は素材と共にトレンドカラーを探る重要な場でもあります。09SS向けに提案されたのは23色。

グルーピングは上段10色、中段3色、下段10色とも取れ、bonelet(骨)を中央に左右二つに分けて考えることも出来ます。PC画面では分かりにくいかもしれませんが、明快できれいな色が提案されています。
上段はこのところ続いている彩度の高い強さと甘さを兼ね備えたような透明感のある色。新しいナチュラルカラーを表しています。
中段は紛れも無いニュートラルで、ピュアなベーシックカラー。どの色とも組み合わせられる安心できる色でもあります。
下段は押さえの利いた重みのある色。草や花、生物などでありながら人工的な香りがするような色。



この中で三日間のバイヤーによる人気投票の結果に正直驚きました。中央の3色がそのまま上位を占めたからです。
1位 no.13 pebble(小石のグレー)
2位 no.11 orchid(蘭の白)
3位 no.12 bonelet(骨のアイボリー)
4位 no.2  firefly(蛍のグリーン)
5位 no.6  piglet(豚のピンク)
6位 no.10 longoustine(手長えびのオレンジ)
7位 no.17 beyond night(夜のかなたのようなダークブルー)
と、中段以外は殆どが上段のきれいな色が選ばれています。

色は常に素材と共にあります。ここ数シーズンは更に光り、光沢感などが大きくかかわり、色の表現を軽くしたり強くしたり、華やかにしたりします。太陽の光りからわずかに揺らぐろうそくの光りまで、ダイアモンドの光りから砕かれたクリスタルの粉のような繊細な光りなど、金や銀を越えた光りに慣れてしまった為か、今回のPVの提案色にはシルバー、メタリックと言った色は見られません。代わってアシッドカラー(酸性色)ピグメント(顔料の色)人工的な色などが元気さ、奔放、譲らない主張を表しているように思います。
 2008/03/09 23:32  この記事のURL  / 

« 前へ | Main | 次へ »
名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ