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ベルベットの草木染
2007年もあとわずか。月日のたつのは早いものですね。
テキスタイル業界もご他聞にもれず厳しい状況に見舞われましたが、その中にも多くの技や技術開発が話題になりました。新しい素材はどんな洋服になりどこで売られ、どんな人が着るのかを想像するだけでわくわくします。
11月の終りに開催された福井産地の展示会で、ベルベットの草木染に出会いました。

福井は若狭伝統の塗り箸と共に、絹織物、越前和紙など粋な技が息づいています。絹織物はポリエステルやレーヨン、トリアセテート、キュプラなどが取って代わり、撚糸や後加工に豊富な経験と伝統の技が加わって独自のテキスタイルが出来上がっています。
山崎ビロードの山崎会長が工夫されたベルベットの草木染は自然で優しい色合いと布の光沢、しわによる影が微妙なバランスを取り合って素材に新鮮な印象を与えてくれます。
草木染といえばコットンやナチュラル感のある優しい素材に結びつくことが多く、「ベルベットを染めるのは初めてなので挑戦してみた。まだ完成したわけではない」と山崎会長が語っておられましたが、自然の色が美しく「強い女ほど優しい」と言う言葉がぴったりの素材です。
基布のベルベットはシルク100%、又はS/Pe/Rで出来るだけ薄手のベルベットにこだわったとか。
主な染料は:赤は茜 オレンジは山桃×茜 黄は山桃×きはだ 緑はきはだ×藍 ブルーは意外にもくちなしを。紫は例外ですがコチニールと呼ばれるサボテンにつくカイガラムシが使われています。
草木染の見方が変わるほどの、よく知っているようで実は知らなかったベルベットとの出会いでした。

  

皆様 よいお年を!!来年もまた身近な新素材との出会いをお伝えしたいと思います。
 2007/12/26 00:08  この記事のURL  / 

革の質感を持つラスティージュエル
今秋の市場で新しいレザーの出現?と思い手に取ると、実は合繊と言う素材に出会いました。少しビンテージ風でもあり、金属のようでもあり新鮮な存在感があります。



そんな素材を東レの展示会「PRIDE of GOSEN」で見つけました。「Rustyjewel」(ラスティージュエル)と名づけられたポリエステル素材は、特殊後加工を々施すことによってその名の通りラスティックさを持ちながら隠れたような重厚な光沢の表現に成功しました。
触れてみると柔らかなふくらみ感、軽さが感じられる今までにない合繊の心地よさをもつ素材です。
イメージの源は「遺跡から発掘された宝飾品」。インディージョーンズが探し当てた宝物のような「砂埃が降り積もった宝石や酸化した貴金属」の鈍い輝きの絶妙な美しさが狙いのようです。

 

このような深い意味とは別に、革の様に見えるインパクトも捨てがたく、これからのジャケットやボトムス素材として大きな関心が持たれるところです。
 2007/12/03 00:10  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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