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上海で思ったこと
11月も中旬になり、やっと(それも急に!)寒さを感じるようになった今日この頃です。
久しぶりにブログを書いています。
先週上海に行ってきました。来年の北京オリンピックに向けた設備投資や建設ラッシュ、上海万博を予定しマンションやホテルなど予想通りの躍動振りでした。2年ぶりの訪問で、高層ビルや商業施設が増えたこと、人々が身奇麗になったことを感じましたが、日本に比べて膨大の広さの国土や人口数とはいえ、その格差の存在は一種のカルチャーショックでした。

上海を離れ、縫製工場や生産地を回るとそこにも大きな格差がありました。街全体が会社になったかのような大きなアパレルメーカー、素材を作り、縫製工場を併設し、製品納めをしている中堅のOEM型アパレルなどでは、細かくて注文の多い日本との取引は年々減少、代わってヨーロッパ向けのものが増えていると聞かされ、2年前との違いを痛感しました。
ここにも差が出来たわけです。
日本に本社のある東レやダイドーは日本向けと同時に中国国内のビジネスの伸びを期待し始めています。今見る中国の繊維産業にどれだけ日本も力を注いできたことかと思いながらも、これからのビジネスはそれぞれに確立すべきものがあるのだと気づかされました。

文字通り、東京と欧米をミックスしたかのようなラグジュアリーブランドが並ぶ大型ショッピングビル、90年代日本でも主流だった頃の面影が残る百貨店。お台場のようなウォーターフロント、ツーリストに大人気の新天地、お茶やさんとショーロンポーで有名な豫園などの観光スポットを堪能するのも中国の楽しみ方ですが、同時に一歩路地に入ると不思議な光景も沢山あり、スピードを誇る急発展の影にある「格差社会」を実感します。

ZARAは土地の人たちに人気のショップで、商品ライン、価格、テースト共に日本人が受け止める感性にかなり近いものがあるような気がします。しかしこれだけの生産国でありながら原産国表示にはポルトガル、モロッコ、トルコ、カンボディア、バングラディッシュなどが多く、中国の比率はそれほど高くないようです。

60年の年月をかけて今日のファッション市場が出来上がった日本のマーケットには、それに見合ったモノつくりがあることを私なりに確信した中国出張でした。
 

 
 2007/11/20 00:12  この記事のURL  / 

北欧ブランド
パリの市場の醍醐味はラグジュアリーブランドであることは言うまでもありませんが、最近の百貨店の賑わいやサンジェルマン地区、サントノーレ通り、マレー地区などでいつも人手溢れている店は、と見ると、ヨーロッパのカジュアルブランド(タラジャーモン、アーネスト、コテラック、パトリシア・ペペ、ピンコ、ザジ・エ・ヴォルテール、コントワ・デ・コトニエなどなど)パリのサンチエブランド(ポール&ジョー、マージュ、アメリカン・レトロ、サンドロその他)などが挙げられます。
いずれのブランドも路面店を持ちながら、百貨店の中にも大きなコーナーを持っています。

これらに混じって先シーズンから北欧ブランドが気になっています。
ナチュラル感があって、上品な素朴さが売りですが、決して埋もれず、存在感があります。その理由はほんの数色のアクセントカラーの使い方でしょうか。今シーズンは鮮やかな黄やグリーン、ペトロブルーがその役割を果たしています。



北欧ブランドはデンマーク、スェーデン、フィンランドを中心に一部オランダ、ベルギー、ノルウェーのものが含まれますが、最近ではコペンハーゲンで行われる展示会に訪れるバイヤーが増えたとか。
代表的なブランドは、NOANOA(ノアノア)、Flippa K(フリッパ・コー)ファイレット、FifthAvenueShoeRepair(フィフスアベニュー・シューリペアー/五番街の靴直し)その他。
マレーには北欧ブランドのみを扱うセレクトショップ、Plagg(プラグ)もあります。



素材の特徴はナチュラルであること。刺繍やステッチ使いが多いこと、更に年齢制限がないような気がします。
ラグジュアリーブランドの強いインパクトに慣れた私たちにとって、ホッと一息つくような優しさがあります。パリではリアルクローズの重要ブランドになりそうな勢いを感じますが、そのスタイルをよく理解した上でないと日本での展開は難しいかもしれません。
 2007/11/01 00:42  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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