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matohuとウール
 このところ秋冬向けのコレクションではウールの存在がとても気になります。
 トレンドしてのウール、新しい加工が施されたウール、ウールらしくないウール、ウールの様な他の素材など。
 伝統的な役割を幾つも背負っているウールは、最近その殻を破り新しい表情を見せているからです。
 同時にここにきて気になるのは新しい時代のウール、ウールらしいウール、ウールのステイタスがどのように守られているかということです。
 Matofu(マトフ、デザイナーは堀畑裕之氏 関口真希子氏)では心打たれるウール素材のアイテムに出会いました。
 温かみ、和み、気品、美しさ、身体に沿ってできる柔らかな揺れ、華やかさを感じさせながらもシックで落ち着いた色合いなど。
 勿論これらには最新の技術が施され軽さやドレープ、適度なハリ感も備わっています。
 他の素材との自然なマッチングも見られました。
 テーマは「おぼろ」。
“日本の眼”シリーズの13回目として取り上げられました。
 ランウエイで扱われた素材はウールのみならず、会場に漂う霧の様な靄のような薄い煙の中で少しぼんやりと見えることが「おぼろ月夜」を思わせ、春と秋が交差するような表現に感じられました。
 写真は薄暗い靄の中からのため文字通り「おぼろ」になりました。




 詳しくはホームページをご覧ください。http://www.matohu.com/
 2016/03/30 19:52  この記事のURL  / 

2015-秋冬東コレ
 メルセデスベンツファッションウィーク東京を中心としデザイナーのコレクションが開催されました。
 ランウェイからインスタレーション、展示会まで、発表の仕方はさまざまですが今秋冬に向けて魅力的なコレクションが沢山見られました。
 秋冬に適した素材のイメージは大きく変わり、ウールの扱い、スポーティーな合繊がその殻を破り、機能性を含む加工、フェイクファーや変化した毛足のある素材、ウィンターレース、透ける素材、編み込み柄の美しいニットなど、あらたな季節感の表現がなされています。



 IN―PROCESS by ホールオハラ(デザイナーは大原由梨佳、スティーヴン・ホール)はアールヌーボーからバウハウス、'70年代のプリントの中に共通な装飾性を見出してひとつの世界を作りました。
 セーター、スカート、コートなどのリアルクローズに色とモチーフを巧みに組み合わせ(独特の)ノスタルジーを表わしています。
http://www.in-process.org/



 Ato(デザイナーは松本与)は「URBAN RIDERS」をテーマにレザーやスェードを使ってライダージャケットのバリエーションを楽しませてくれました。
 同時にツィードのコート、チェックのシャツ、ロングカーディガン、つばの広いフェルト帽などクリーンで潔いメンズを発表しました。
http://.www.ato.jp/



 いつも素材へのこだわりをシルエットに込めるmatohu(デザイナーは堀畑裕之、関口真希子)の今シーズンのテーマは「ほのか」。
 日本の美を追求するマトフには繊細な美しさを求め、着ることを楽しむエレガントな大人のファンが沢山います。
 ほのかな明かりのもとで行われたランウェイのガーメントは、しっとりとしながらもゴールドの鈍い光からろうそくの光に反射するかのような微かな輝きまで幽玄と色の組み合わせ、重ね着のモダンが見事なハーモニーを作り出しました。
 スポーティーなぺブルキルト素材のコートが新しいエレガントを感じさせてくれました。





 写真は「ほのか」のランウェイから。
http://www/matohu.com/



 通称東コレといわれるコレクションは「made in Japan」を掲げる実力者たちが蓄えてきた力を発揮する場となりました。
 詳しくは各ホームページをご覧ください。
 2015/04/11 22:16  この記事のURL  / 

リミfeu 2014-15 A/W コレクション
 素材の良さ(特徴)を生かしたコレクションを久しぶりで楽しみました。
 シンプルでプレーン、そしてゴージャスでもありとてもフェミニン。
 薄くてしなやかなウールのギャバやコンパクトなメルトン風のベーシック素材に自然なフィット感とドレープ性が同時に感じられる少し大人っぽいラインです。
 黒を中心にグレー、白、赤などの限られた色使いですが、ジャージー、ニット、ファーなどを巧みに組み合わせたり、サスペンダー使いが独特の雰囲気を醸し出しています。
 若さだけではなく内面の美しさを併せ持ったナチュラルとレトロ感が未来のオトナ感覚を引きだしているかのようでした。



 2014/06/06 18:46  この記事のURL  / 

Shida Tatsuya シダタツヤ
 個性的で丁寧なモノつくりのシダタツヤ氏の201年秋冬のラインはスタジオでのインスタレーションで行われました。
 今シーズンの特徴はたっぷりとした包み込むようなシルエットとダークカラーの間で揺れるカラフル感です。
 一枚の布を折りたたむようにして身体にはおり、コートにしてしまう。
 ストールはケープに早変わり、ポイントを釦で留めるだけでボディにフィットして自然に落ちるラインがとてもスリムに感じられます。
 実際に使う布でトワルを組むことも、シルエットをより完璧なものにしてくれます。
 ターゲットは自立した強い女性。
 素材の色、分量感で組み合わせ、重ね、ミックス感が生まれ、更にハーモニーとなってシダタツヤの世界が広がります。
 編み地をパッチワークしてしまうのは編み込むこととは異なる配色の楽しさがあります。
 ジャージーにつきものの斜向をデザインとして利用したり、太陽光で2度から8度も温度が上がるフェイクファーを用いたり、かつて陸上選手としてオリンピックを目指した志田氏の発想は更に広がりそうです。







 2014/04/16 22:51  この記事のURL  / 

カミシマチナミKAMISHIMA CHINAMI
 日本のオトナ女性のナチュラルで美しい装いを作り上げるカミシマチナミは渋谷のショップでプレゼンテーションを行いました。
 いつもきちんと品ぞろえがされている12匁のシルクデシンのベーシックアイテムは、細部のデザインを常にその時の流れに合わせてシルエットや気易さに気を配っていて、多くのファンを持っています。
 シルクやコットン、ウールなどの天然素材とレーヨンやアセテートのナチュラル感たっぷりの素材に加えて様々なテクニックが施されている合繊や複合繊維は、機能の幅を広げ豊かな日常性を感じさせてくれます。
 総合テーマは「Japanese Modern」。
 人気のある商品の一部をご紹介します。
 プリントは近代琳派の旗手、古谷紅麟から鷺そうのモチーフを使ったインクジェットが2種類、基布はTa60/Pe40とTe60/Co40, R50/C50の3種類。
 鷺そうのモチーフはモヘアのジャカードにも取り入れられています。
 ベーシックアイテムに使われているシルクデシンはタテ糸にはブラジル製世界最高品質の絹糸(無撚糸)、ヨコ糸に中国製最高品質の絹糸(超強撚糸)で膨らみ感のある贅沢なタッチです。
 強圧縮のメルトン(W90/N10)を使ったビッグマントトジャケットは他のアイテムとも重ね着が可能。
 圧縮のウールジャージーは60番単糸をスムス編みにし、メルトン仕上げをした上で更に強縮絨を掛けた上質な素材です。
 レジェンドウールジャージーと名前がつけられていました。
 パーカーやジャケット、フレアスカート、プルオーバーなどで展開されています。
 C/Nのクリアツィル(C63/N37)ではダウンベスト(ハンガリー産グース100%)、フード付きブルゾン、リバーシブル立ち襟ブルゾンなどが作られ気温に応じて相互の重ね着が可能です。
 ナチュラルな明るい色とともに、秋の展開が待たれます。







 2014/04/14 22:14  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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