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アマゾンファッションウィーク・東京 2 2017-18 A/W 東コレ
 いつも明るく楽しいショウを見せてくれる「トクコ1er vol」(デザイナーは前田徳子)は、チェコやポーランドの民族衣装をテーマに赤と黒をベースにした花や鳥の刺繍で華やぎました。
 基本は黒の布帛やジャージー、そこにレース、フリル、ドロスト、きり替えなどでボリュームを出し、ニードルパンチの大花の刺繍、スパンコールを施したもの、ニット、ワンピースなどが歌や踊りとともにランウエイを飾りました。







ACUODO CHANU (デザイナーは李燦雨)
 闇の中からわいてくるような音、浮かび上がる踊り、ビートのきいたリズムに乗ってパンキッシュな姿がランウェイに登場。
 ファスナーを自在に使ったデザインがインパクトを与える黒と白の世界、女性には風船のように膨らんだいかにも軽いダウンジャケット、男性にはプリーツスカートという構成も面白くパワフルなコレクションです。
 超薄手のポリエステルを一部にあしらうファンタジック性、ファスナーのついたマスクで顔を覆うなどの意外性も楽しめました。









Viviano Sue (デザイナーはヴィヴィアノスーと臼井美沙)
 鳥の羽根、ファー、レースを巧みに組み合わせ、ネットで顔を包みダークな中の神秘性と複雑さを表現したコレクションでした。
 黒の闇が作るダークとは異なり、赤、茶、ブルー、グレーなどと光沢やハッとするような鮮やかな色をおり混ぜ新しい重厚感を出しています。
 キルティング、ダウン、ウールとレース、フェザー極薄の合繊などを巧みに使い、キモノをデフォルメしたような裾を引きずる丈はどこか花魁を思わせる不思議な魅力がありました。




 2017/04/23 02:32  この記事のURL  / 

2017 A/Wアマゾンファッションウィーク 東京コレクション 1
 メルセデスベンツからアマゾンに冠が変わって二回目の東コレは、2017年秋冬に向けてランウェイ、インスタレーション、展示会、サイトなどで思い思いのクリエーションを発表しました。
 顧客を知り尽くしたベテラン勢は安定と挑戦の程よいバランスで見る人を楽しませてくれました。
 比較的新しいデザイナーには個性を強く出したものが多く、トレンド、アヴァンギャルド性を感じさせ、素材の新しいチャレンジも伺えました。
 こちらもSeeNowBuyNowを意識させるものから個性派のものまで変化に富んでいます。
 季節感のある素材としては何と言ってもウールですが、それに捉われることなく他の天然繊維や化合繊も自由に使われ、加工素材やカラーの組み合わせ、レースや透ける素材も登場しました。
 中でも毛皮(本物もフェイクも)や鳥の羽根、ダウンの新しい使い方をした若手デザイナーたちには季節感の新しい表現、開放感があり日本のデザイナーの未知の力を感じさせてくれました。

 最も注目されているブランドの一つ「matohu」(デザイナーは堀畑裕之・関口真希子)は日本の「いき」を素材とシルエットで表現しました。
 梳毛から紡毛までのウールを柔らかくしなやかに使い、色やモチーフに縞(ストライプ)を意識させました。
 茶道の立ち振る舞いを感じさせるような洋服はショーが終わった後もたっぷりの余韻を残してくれました。
 素材はウールだけではなく化合繊との複合や他の天然繊維もふんだんに使われています。
 身体を包み込むようなしなやかさと、つかず離れずの軽く揺れる重ねのシルエットが印象的でした。

公式URL:http://www.matohu.com







 2017/04/18 18:35  この記事のURL  / 

アマゾンFashion Week 東京コレクション 洋服に見る「和」のテーストとキモノに見る「モダン」
matofu
 AFW東コレで見ごたえのある作品の中に、和のテーストを盛り込んだブランドが幾つかあります。
 その代表ともいえる「matohu」(マトフ デザイナー:堀畑裕之、関口真希子)の今シーズンのテーマは「うつくし」。
 生活の中の自然と古くから伝わる技や人情を、一見シンプルでモダンな表現で表したラインです。
 しっとりと落ち着いた色からハッとするような深く強い色、派手ではなく華やかさのある色を使ってアイテムとの調和を図る、長くてスリムなラインなどなど、「うつくし」は美しいだけではなく小さなものへの愛おしさをも意味します。
 日本古来のワビサビの心や立ち振る舞いの優雅さがそうした美しの思いに繋がるのかもしれません。
 うっすらと靄のかかったランウエイの写真ではイメージが伝わりにくいですが、それもまた「うつくし」を伝えてくれるものでした。

http://www.matohu.com













JOTARO SAITO
 大正ロマン、モダンガールなどの言葉のよく似合う斉藤上太郎キモノコレクションは、伝統美を守りながら現代に合わせた新しいキモノとその着こなしを提案しています。
 今回はAFWでの開催とは袂を分かち「きものサローネ in 日本橋 2016」で開催されました。
 テーマは「The visionary」キモノ空想。
 時代を生きる日本の空想家が夢見たキモノ。
 リアルと夢の入り混じるキモノ。
 粋であでやかなキモノ姿ではありますが、日本の伝統のベーシックな帯結び、襟元、小物との色合わせなど王道をふまえ、その上で銀の半襟使い、キラキラ光る帯、カラーの足袋、大柄でモダンな花柄、ドットやボーダー、タトウ柄の絣、ぼかしなど洋服にも通じる表現に新しいキモノの魅力を感じました。
 パッチワーク風の大きな幾何柄やデニムジャージーのコートなど洋と和の見事な対話はランウエイイショウを見に訪れたファンを満足させるに充分だったようです。

http://www.jotaro.net/static/top.html








 2016/11/21 20:32  この記事のURL  / 

東コレ2017S/S アマゾンファッションウィーク・東京コレクション 2017 S/S
 冠をメルセデスベンツからアマゾンに変えて、AWF東京コレクションが10日から17日にかけて開催されました。
 今シーズンはランウエイのショーと並びイベント化されたグループ展や個展でのインスタレーションが多く見られました。
 デザイナーが思いを伝え手を触れてもらい、バイヤーとの双方向で情報交換をすることにウエイトを掛けるブランドが増えたようです。
 ランウエイの迫力とは又異なる発見もあり、コレクション発表の場としての新しい方法になりました。

 Nest+plus PASSAGE に出展した気になる三つのブランドを御紹介します。

NAIFE(ナイフ) 代表兼デザイナー 梶永真司
 ローリエの葉の真空パックを見たことからヒントを得、そのモチーフと素材で思いを再現した各アイテムは、モチーフを刺繍で表したことにインパクトがあります。
 フリルはリブ編みで作り、空気の皺を表現しました。
 ビニールの持つ光沢を顔料プリントの上に透明の箔をコーティングすることでリアル感を出しました。
 ストレートに大胆に、見た瞬間のインパクトを大切にする、がモットーです。
 下地に今スポーツウエアで人気のトリアセメッシュを使ってエレガントでキュートなドレスやトップス、スカートを作っています。
 その他デニムやトリアセのジャージー素材を使ったアイテムがとても新鮮です。









MIDDLA(ミドラ) (株)アルディム デザイナー 安東大春
 今シーズンはシャツに力を入れたMIDDLAは5シーズン目の実績を持つこだわりのブランドです。
 C100%のタイプライター素材を自在に使ってシャツやワンピースを作りました。
 デザインのこだわりを襟や袖にさりげなく入れ、ゆったりと人気のシルエットに仕上げています。
 転写プリントは国内で、ジャカードのネクタイは中国で作り商品に花を添えています。
 全国のポップアップショップやセレクトショップでシーズンを追うごとに知名度を上げているようです。











ミハイル・ギニス (株)ミハイル デザイナー ミハイルギニス
古代ギリシャ服の平面的構造を現代化した「服になるスカーフ」。
防水を利かせレイン向けケープであり、キモノにも使うことができる機能アイテムです。
素材の組み合わせ、ボタンの実用とアクセント効果でスカーフ感覚の使いやすさと、ゆったりと巻き付ける独特のフィット感が魅力です。













 2016/11/08 20:06  この記事のURL  / 

MBFW東京コレクション CURATED(キュレイテッド)
 国や地域の文化や民族をテーマにしたラインは多くのデザイナーの着眼点になっています。
 今秋冬シーズンのCURATED(デザイナーはEK THONGPRASERT エクソンプラサート)のコレクションは展示とインスタレーション、そしてゲーム感覚でアフリカンマスクのブローチを作るという楽しいものでした。
 タイトルは「2Q15」。
 ダニエル・アルシャムのエキジビション “ The future is always now ” (未来は常に現在にある)と、村上春樹の小説“1Q84”にインスパイアされ、アフリカンアートやカルチャーで少し不思議な空間と時間を表現しました。
 ニットから布帛まで、アフリカンアートを思わせるボディプリンティングやクラフトがプレーンな素材を引き立たせています。
 エスニックやナチュラル感、ハンドクラフトタッチをスポーツやモダンな着こなしに用いるところに新しさを感じました。









 2015/04/24 15:39  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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