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初夏のプリント
 今春の数少ない売れ筋の中で小花柄がたびたび話題になりました。
 リバティー調からロココ風、壁紙調、60年代にベビーや子供服に使われた花柄、エスニック感覚ではアラベスクや点描柄なども見られますが、今シーズンのプリントは薄く透けるオーガンジやボイルなどにつけられ、ギャザーやフリルの付いたガーメントに仕立て上げられるというのが特徴です。
 丈の長いリゾート感覚のサンドレスのようなものもよく見かけます。
 段々とフリルのデザインが目立つことからこれらに使われる素材を「薄くてヒラヒラした素材」という人も多いようです。
 でもプリント柄が新鮮に見えるのはやはり大き目の鮮やかな配色で、ストーリー性を持ったもののような気がします。
 見ただけで話がつながっていくような広がりがあり、かつガーメントに収まり全体に美しさや楽しさのあるものに魅力を感じます。
 下地にはサテン調や楊柳のような少ししわ感のあるものにつけられているケースが多く、薄いボイル素材とは一線を画しています。
 ただし価格はやはり高い!というのが本音で、どうしても吟味されてしまいます。
 でもこれはファストファッションのものとは格段の差があるというべきで、よく考えれば当然のことなのです。
 大人の消費者にもプリントには高い関心が寄せられていて、今夏は改めて真価に触れることになりそうです。
 花は土だけではなく水や光りを当てないと花が咲かないことを忘れずにいたいものですね。











 2010/05/08 22:16  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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