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やっぱり魅力的な黒の力
 トレンドカラーになろうとなるまいと、「黒」の存在感はとても大きい。
 その威力にかかると、この上なくエレガントだったり、モダンであったり、強く攻撃的であったり、沈黙であったりします。
 30年を掛けてその存在感を不動のものにした黒ですが、「黒」と一言では言えない広がりを見せています。
 いわゆるベタの黒というよりも、ツィードのようにミックス感があったり、異素材があしらわれていたり、先染めの柄の大胆な配色、プリントのグランドに使われて強いコントラストを表現したり、他の色を引き立たせたりしているものも多く見られました。
 勿論、黒の頂点は格調高いフォーマルドレスや喪を表す色ですが、今改めて見る黒の魅力は、何かが混じっているような複雑な黒、光る黒、透ける黒、ある時は主役に、ある時は優秀な脇役に、現代のカジュアルウエアに欠かせない重要な役割を果たしていることを改めて思う新春のウィンドウです。















 2017/01/23 00:59  この記事のURL  / 

変化する縞柄
 春立ち上がりの中でベーシックな2色使いのボーダーが沢山見られる一方で、幅の広さや多色は勿論のこと、モチーフの集合体が縞模様になっていたり柄の並列でボーダーを作っていたり、今までにない楽しい変化が見られます。
 このところ多くの色を使う、ブロッキング、柄と柄のミックスなど、色もモチーフも入り乱れるかのような多彩な柄が出ましたが、ストライプもボーダーもその例外ではありません。
 マリンのステージにも幾何柄の展開にも、ボヘミアンやエスニックにも新鮮なインパクトを加えてくれています。
 春一番のウィンドウのちょっとした変化です。

















 2016/02/07 01:57  この記事のURL  / 

梅の春
 日本のアパレル業界では早春の頃を「梅春(うめはる)」と呼ぶ習慣があります。
 暖冬と降雪、冷たい風と不安定な天気が続いた日本列島ですが、梅春は確実にやってきて通り過ぎようとしています。
 今春のウィンドウは冬から春にかけて黒をモダンに暑かったスタイリングが目立ちましたが、その一方で白の表現が気になりました。
 純白からわずかに色味を帯びたもの、織り柄(ジャカードや膨れ、エンボスなど)、しっかりと手持ち感のあるニット、夏の白とは異なり存在感のある白と素材というところでしょうか。
 更にその白に濃色のボーダーをあしらったものがとても気になりました。
 カラフルボーダーは別にして、白と紺や黒を配色した縞柄はテニスルックやマリンに繋がり新鮮なインパクトを放っています。
 今年の梅春は「白梅」「蝋梅」「紅梅」とイメージを広げてくれそうです。




















 2016/01/30 21:26  この記事のURL  / 

いつもと少し違う春の色
 少しずつ日暮れが遅くなりましたが寒さは募る一方の1月寒中です。
 そんな中で淡い春の色に出会うはずの店頭ですが今年は少し変化が起きています。
 この時期セールと春ものが混じり合いますが、冬のイメージや防寒を目標にしたアウターやコートと、見た目にもすぐわかる薄手のセーターや春らしいパステルカラーのスーツ、ブラウス、アンサンブルが店頭を飾ります。
 暦の上では春であっても実際はこれから本格的な寒さを迎えるというタイミングでは厚手で身体を保護してくれるような素材使いやアイテムが必要であり、冬と春が同居しているのは例年のことです。
 今春のように少し「混沌」を感じさせるのは、素材やアイテム、デザインではなく色に依るような気がします。
 春の代表的なパステルに思わず微笑んで側によると起毛した柔らかな素材の羽織るようなジャケットはセールであったり、黒や紺、赤などのベーシックできちんと感のあるジャケットやスカートが春一番の商品であったり、一方でパステルカラーが今までとは少しニュアンスの異なるクールで青みやグレー味の混じったもの、色味の異なる同じ色調の組み合わせであったりして、時にはキッチュな感じに映ることさえあります。
 ずっと馴染んできた日本の季節感に変化が生じたのか、春という言葉に対する先入観によるものかは分かれるところかもしれません。
 今春はセールとプロパー×季節感や気温のタイミングが微妙に店頭の趣を変えています。

セール





春のプロパー



 2015/01/19 02:07  この記事のURL  / 

春のプリント
 昨シーズンからのプリントの勢いはエレガンスの流れと技術の深化と相まって、優雅に、オプティミスティックに展開されています。
 滲む、水にぬれたような、海底を思わせるなどのイメージも極自然に布地表現され、ワンピースやブラウスを始めとして多品目で見られます。
 まるでホログラムを見るような陽炎のようなタッチです。
 一方エスニックやアートの影響を受けたトロピカルも新鮮です。
 ボーダーやギンガムチェックトともに新しいマリンとして大輪の花や葉、果実が色どりを添えそうです。
 ホログラム調では光感、パールのような光沢のグレーがかったパステルカラーが中心となり、トロピカルでは太陽の光りの黄やオレンジ、コーラル、赤やグリーンのバリエーションが見られます。
 これらは予測されたトレンドカラーのパレットでもあり、来シーズンを占うヒントにもなりそうです。





 2014/04/28 02:58  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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