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今春最大の話題、フォーエバー21の素材に思う
 テキスタイルウォッチを軸足にしながらファッションを考える立場をとっていますが、そのビジネスにおいて価格、量、流れやこだわりにこれほど差が出来たことは無かったように思います。
 テキスタイルのもの作りは、芸術とも思えるアートファブリックから伝統的な織物、新しい加工、機能性を持つ素材、更に価格が加わりそれぞれのバランスが求められます。
 ラグジュアリーや高級ブランドといわれる商品に使われている素材はデザイナーの意向に沿って吟味され、その価値観に十分納得のいくものが選ばれます。
 通常の企業内ブランドでも妥協をしながらも折り合う点を見つけ、収まる価値と価格を見出します。
 しかし今話題の海外からやってきたファストファッションではこのような流れでは成り立っていないことに瞬時に気づかされます。
 優秀なバイヤーが世界各地のファクトリーから適切な商品を選び出し買い付ける方法をとり、そのためにはファッショントレンドを始め、消費者の好みや消費行動の特徴などをよく勉強しているということになります。
 そして安価で買い物をすることは「今」を楽しむ消費者にはピッタリというべきでしょう。
 しかしガーメントの価格から割り出す素材の値段は法外としか言いようがありません。
 ファストファッションの話題には注目しますが素材は従来と異なる分析が必要になります。
 何よりの違いは「作る仕組み」です。
 上記のような腕利きのバイヤーの存在を聞くと少々あきらめにも似た納得がありますが…
 クリエーションとビジネスの接点がどこにあるか、素材はその中で踏ん張っているということに今更ながら気づかされます。


フォーエバー21 4月29日OPEN
 2009/06/22 00:21  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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