Main | 次へ »
2017・FASHION WEEK Matohu(まとう)
 PVの報告の途中ですが、東京ではファッションウィークがスタートしました。
 昨今のコレクションでは素材も多種多様、テーストもコレクションのイメージを彷彿とさせる高価なものだけではなく、日常の中のこだわりであったり、スポーツ意識の高いものやストリートカジュアルに対応したものまでと幅が大きく広がりました。
 PVをはじめ素材展では手の込んだ豪華なものやハイテク素材、日本の伝統を活かしたものが沢山見られます。
 現市場ではこれらの高級素材が存分に使われるケースが減少する傾向にありますが、これは求められる価格と価値のバランスがうまく取れていなかったり、異なるステージにあったりすることが原因の一つです。
 求められる素材価格が低くなっていることも否めません。
 このバランスが取れているときに高くても価値のあるものとして受け入れられることになります。

 matohu(まとう)にその絶妙なバランスを見ることができます。
 matohu(デザイナーは堀畑裕之、関口真希子)の今シーズンのテーマは「かざり」。
 日本の侘び・さび、優雅さ、伝統工芸、古来からのモチーフなどを好んで使い表現する同ブランドには新しい試みのテーマですが、江戸切子を象徴した天井の高いキリコラウンジでランウエイショウが開催され、飾りのイメージそのままのような帽子(オードモードヒラタとのコラボレーション)、豊かな色のモチーフをあしらった靴、金箔銀箔をあしらったバッグ(伝統工芸士とのコラボレーション)、堂々としたアクリルアクセサリー(ミスティックホームズとのコラボレーション)など今までにない新しい表現が加わりました。
 とりわけテキスタイルは西陣の織物、八王子のジャカードなど徹底した国産を使い、国内で生産し、常に日本人としての誇りを感じさせてくれる服作りに、会場では惜しみない拍手が送られていました。















 2017/10/17 18:51  この記事のURL  / 

2018年春物展示会
 このところ規模は小さいけれど素材を知りデザインとパターンの絶妙なバランスを持つ日本のブランドが出てきたことが気になります。
 基本を学び、技術を加えトレンドを盛り込むことが今の時代の求めるところでもあるからでしょうか。

 2018 S/Sの展示会から二つご紹介します。



「divka」ディウカ  http://www.divkanet.com
 デザイナー田中崇順(たかゆき)とモデリスト松本志行(もとゆき)のデュオによる divkaは、日本の素材を使い国内生産がモットー。
 様々なジャージー素材、細番手のウール、布帛、カットジャカードなどで作った身体に巻き付くようなボディラインにドレープ、切り替え、アシメトリー、ギャザーやフリルなどたっぷりの分量感を出しながらもほっそりと見せるカッティングが美しく、大人のエレガンスを感じさせてくれます。













「In Process」イン・プロセス   http://www.in−process.org/
 ロンドンのセントマーチン校で学んだ大原由梨佳とスティーヴンホールのデュオ。
 今シーズンのテーマは「Refind Tropical」洗練されたトロピカル。
 トロピカル、アマゾン、トライバルを様々な角度から表現したプリント、刺繍、ジャカードを中心にモード感を加えたスポーティタッチのスタイルが特徴。
 形状記憶のジャケット、立体感のある刺繍、柄と柄の組み合わせには抑えの無地が使われるなど、プリントが際立つ効果を見せています。













 両ブランドともに海外での活躍に加えて、今後の日本での展開を見守っていきたいものです。

※写真は展示会より。
 2017/09/25 00:35  この記事のURL  / 

東レ 「ストレッチ!展−TOREX Primeflex−」
 東レのストレッチ素材の総称ともいえる「Primeflex」は、おなじみになったストレッチを伸びることと縮むことの双方を際立たせ、新しい気づきと奥の深さを感じさせてくれる素材です。
 今回は一般消費者への訴求効果を狙って六本木21-21デザインサイトギャラリー3で5月30日から6月4日までインスタレーションによる展示会が開催されました。
 通常はPU(ポリウレタン)を混ぜることによってストレッチ効果を高めますが、Primeflexは収縮率の異なる二つのポリマーを張り合わせたバイコンポーネント構造糸で、細かなスプリング状態が優れたキックバックを生み出すのが特徴です。
 しなやかで軽い、塩素にも強く丈夫である、ハリコシのあるシルエットが可能などの特性を生かして従来のアスレチックウエアに加えて、カジュアルからビジネスまでの幅広い対応に応えることができるようになりました。
 すでにファッションブランドでも使われていますが、一般の人にも触れてもらう今回の試みとして空気の入った大きな球体に布を添わせ、張り具合とストレッチバック性を表現しました。
 スポーツウエアや下着などの商品見本を置かないのも素材そのものに触れて伸縮性を味わってほしいからとのこと。
 でもスタッフが着用していたコードレーンのようなストライプの素材のスーツは、さらりとした風合いと締め付けず自然に身体にフィットする着心地の良さをアッピールしているのが印象的でした。


※クリックで拡大


※クリックで拡大





















 2017/06/19 00:46  この記事のURL  / 

栃尾コレクション オリナスとちお展
 産地展では独特の技術、忘れていた伝統や個性のある織物や編み物をしばしば目にします。
「オリナスとちお展」はテキスタイル7社、ニット2社、染色整理1社の計10社で構成され、各社得意とするファブリックを発表しました。
 中でもトレンドのムラ染に関してはスペック染と絣染の違い、様々な素材とストレッチの組み合わせ、エレガントにもカジュアルにも対応が可能なニットなど、各社それぞれの特徴を競った商品展開となりました。

 出展10社の素材と製品をご紹介します。



・(有)白倉ニット
 横網みのワンピース    W50/Ac50






・(株)渡健
 シャツ     Pe41/L31/Cu16/C11/Pu1






・栃尾ニット(株)
 ジャカードワンピース  縮絨、起毛






・いずみ染工(株)
 ワンピース ベンベルグスペック Cu65 / Rami35 スペック染






・ロザーステキスタイル(株)
 メンズスーツ  Pe52 / 紙32/ C11 / Rami5






・港屋(株) 
 チェックパンツ  Pe94 / Pu4






・(株)ハセック
 かすり糸ジャケット  C93 / L5 / Cu1 / Pe1






・かさぜん(株)
 絹紅梅ブラウス   S100






・(有)木豊工場
 紳士チェックシャツ   C100






・山信織物(株)
 ジャンパー  和紙58 / C42

 2017/06/11 01:19  この記事のURL  / 

プレミアムテキスタイル展
 日本ファッションウィーク(JFW)推進機構が主催する2018年S/S向けテキスタイル展が、5月9,10の両日、東京国際フォーラムで開催されました。
 今回で13回目になり出展は国内外から97社の参加です。
 AからDのゾーンに分け、Aは主に天然繊維、短繊維とその複合(39社)、Bは化合繊、絹、機能素材、各複合素材(22社)、Cはプリント、刺繍、レース、レザー、染色整理(21社)、Dはアクセサリー、ニットファブリック(13社)、メディアスタンド(2社)となっています。
 海外からの出店は9社、新規出展又は再出展14社。
 商談ブース(コマ)のほかにトレンドを発信するインデックスコーナーが設けられ、ゾーン別に各社が自慢の素材を競い合い充実した内容となりました。

 素材トレンドテーマも4つ提案され、テーマの意を汲んだ素材でイメージ表現がなされました。



テーマ1:Crystal Jazz Scat ときめきのスキャット
 軽快に繊細に、かつ大胆に美しく可愛らしく表情たっぷりのテーマ
 カラーはリズミカルなスパークリングカラー


※クリックで拡大











テーマ2:Homage to Nature 自然へのオマージュ
 空気、雨、風、音。目に見えないものの美しさと輝きで会わられる陰影の妙。
 心の安らぎ、自然力を甘受する。
 カラーは自然と光を感じる透明感  清々しいカラーパレット


※クリックで拡大











テーマ3:Festive Flows 祭りの後先
 幻想と現実のはざまで酔いしれるしなやかな色気。 情熱の息吹
 カラーはエモーショナルな色の競演。刺激溢れるエネルギッシュカラー


※クリックで拡大











テーマ4:My Daily Ritual 日々のしつらえ
 日々を心豊かに暮らす  自分流スタイル
 カラーは自由でリラックスした優しいカラー  上品なカラーをドラマティックに


※クリックで拡大









 2017/05/30 20:24  この記事のURL  / 

Main | 次へ »
名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ