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2010年09月02日

rooms展

 市場の流れが今までとは違う!という実感は、このところの展示会を見ても強く感じます。
 先のIFF展もそうですが、主催者側の努力もあって出展内容がとても充実してきたように思います。
 rooms展そのものについてはホームページその他で周知の通りですが、来春夏に向けて「rooms21 NEXT」が8月31〜9月2日まで国立代々木競技場で開催されました。
 これからのデザイナーを育てるインキュベーターの役割りや、個性やこだわり、アイディアにあふれたものが約420社(ブランド)出展しました。
 階上から見てもぎっしりと並ぶ小さなブースが今までにない数の多さを感じさせます。
 有名どころや実績のあるブランドと肩を並べて初めての参加や「デビューです!」と熱く語るデザイナーも沢山いました。
「大手に任せて置けない」という機運が伝わりクリエーションの高さに驚くと同時に、「一点もの?」と思わず尋ねたくなるようなものもあり、ビジネスを考える立場としてはいささか疑問も持ちました。
 しかし小売りの形態がこのように変化してる今、売るチャンスは限りなくあるのです。何よりも彼らにとって一度に沢山売れる、大量に生産することに抵抗を感じているようです。
 創作の意図を伝えたい、思いを解って欲しいという気持ちがあること、そして大手のバイヤー(名の通った全国の百貨店やセレクトショップ)が沢山来場していることを思うとこれからの仕入れの方法が変わると感じました。
 この10年の変化に対応していくには、売り方も作り方も今までにない土台の上に立っての新たな仕切り直しが必要になります。
 同展に来春夏の素材トレンドを見つけるとしたらナチュラル感のある天然繊維風と合繊にストレッチなどの機能性を持たせた軽く薄い素材でしょう。
 素材が一人歩きしているようなものは殆どありませんでした。
 さらに服飾雑貨の出展が多く、その中ではカラフルでポップな表現に沿った使われ方がされていました。
 作り方、売り方、買い方の変化は商品の領域を超えたものになっています。
 そんな思いを痛感する充実したrooms展です。
 会場でいくつもの気になるブランドに出会いました。
 丁寧なもの作りとこだわり、そして充分とはいえないがビジネスを考えた小さなブランドをご紹介します。

「LOWRUNDER」(ローランダー)
 市井じゅんや、斎藤菜奈両氏のアイディアとデザインによる素材の再利用をテーマにしたものつくりをしています。
 写真は手刺繍をしたテーブルクロスを利用して丁寧に作られたガマ口スタイルのポーチとバッグ。
 裏地にもプリントや刺繍の布を使っている。
 バッグの縫いは職人に任せるものの最新の注意を払って裁断をする、布の配色を一点一点決めていくなど殆ど手作り感覚です。
 古着やアンティークの布で作るぬいぐるみやブローチ、ユーモアのあふれた雑貨のグループとシャツやワンピースなどのガーメントを作っています。

 このような洋服だけではなく、素材も布帛だけではなく、カットーソーや横網みニットも自在に組み合わせるなど、適切な言葉ではないかもしれませんが、「間口を広く奥行きを浅く」という感じに異議を唱える人も多いようです。
 でもこのことが一つの変化の象徴のような気がします。

www.roomsroom.com


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