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2012年04月08日

東京コレクション 3 山本耀司12-13AWコレクション(展示会)

 身体の曲線を撫でて落ちる赤「YOHJI RED」を披露したYOHJI YAMAMOTO。
「一枚の布を着る」というテーマをリアルクローズに落とし込んだYOHJI YAMAMOTO +NOIR。
「男性の服を女性が着る」というコンセプトのもとに自由な発想からから生まれたY’s。
 この三つのコレクションが一同に介しブティックで展示会が行われました。
 極上のベーシック素材を使ってこだわりのカッティングや縫製で粋で前向きの女性を作り上げるヨオジヤマモトは、絞り込まれた色とウール、シルク、コットン、麻という天然素材のイメージが強いのですが、今シーズンはこれに加えてキュプラ(ベンベルグ)やポリエステルが加わりました。
 ヨーロッパのメゾンでは天然繊維も化合繊もほとんどがその特徴を生かし取り扱いに大きいな差がありません。
 売り場のラックの中で、ポリエステルもナイロンやキュプラ、シルクが同じデザインやコーディネートアイテムとして並んでいるのを何度も目にしました。
 今回のコレクションの見せ場を作ったであろう人気のアイテムの中に新しい風を感じるのは、軽さや、ふくらみ感、しなやかさの表現に、機能性も含めた化合繊の巧みな扱いがあるのではと思うほどです。
 Y’sにはボアやファーが大胆に楽しく登場しますが、軽くて取り扱いのしやすいアクリルが使われています。
 ブランドスタート40周年のY’sは今年から新しいシルエットの追求を含めた大改革が行われる予定です。
 素材がどのように展開されるのか興味深いですね。



YOHJI YAMAMOTO





 写真はシグネチャーラインのYOHJI YAMAMOTOコレクションより、ブランドコンセプトはヨウジヤマモト プリュス ノアールとY’sより。
 いずれもプレス向けにまとめられたものです。



YOHJI YAMAMOTO +NOIR

(素材)
 軽さと柔らかさを重視しながら、洗いをかけて縮絨しふくらみを持たせてウォーム感を生み出し、着る女性の身体を優しくいたわるような素材。
 染料を流し込んだあと、手作業で生地をしごき、まだらにムラ染めしたグレンチェック。
 染色方法にこだわり、ユーズド感を出したコットン素材。

(アイテム)
 後ろ中心のファスナーでも前たてのくるみボタンでも着脱可能なエレガントなシルエットの2WAYジャケット。
 製品染めで洗いっぱなしにした繊細なシルクのドレス。
 肩章と胸に左右対称のアウトポケット、ウエストにベルトを叩きつけたスキャパレリからインスピレーションを受けたミリタリーシリーズ。
 取り外し可能なライナー付きで3シーズン活躍できる機能性と、仕立てのよさにもこだわったトレンチコート。
 柔らかなウールガーゼで作られた分量感あるマントは、ボタンでジャケットに取り付け可能で、単品でも組み合わせてでも2WAYでコーディネートができる。



Y’s「ベーシックライン」
 ショップにいつ訪れても、Y’sのライフスタイルとして提案する「ベーシック」を展開。

(カラーパレット)
 白、黒を中心に展開(今後はカラーパレットの展開を広げる予定)。

(アイテム)
 Y’sオリジナルのダウンシリーズ、レインコート、カシミアのニットやストール、ナイロン×レザーのバッグ、Wネームのライダースやレインブーツ、エントリープライスの製品染めボトムスシリーズなど、買い物が楽しくなるようなアイテム。

(トピックス)
 Y’s×schott
 ライダースジャケットの代名詞といわれるUSブランド「schott」とY’sのWネーム。
 schottオリジナルのレディスのパターンのディテールを変化させ、Y’s特有の左上前の使用にアレンジ。

 Y’s×HUNTER
 スコットランド生まれで、英国で伝統的に愛され続けているHUNTERとのWネームのレインブーツ。
 丸ごと天然ゴムにつけて形成し、継ぎ目がなく高い耐久性と防水性をそのままにY’sオリジナルにアレンジ。
2012年04月05日

東コレ 2012-13 AW 2 Matohu(マトフ)

 いつも日本の伝統を大切にしているマトフのコレクションは神宮外苑・秩父宮ラグビー場の春の日差しの中で行われました。
 布帛とニットが自在に連携し、強いけれど優しい色使いと渋さと甘さを程よくミックスさせた、というのが第一印象です。
 テーマは「やつし」です。わが身をやつして・・・というときの「やつし」のようです。
 日本の美意識の重要なキーワードとして取り上げたものです。
 素材へのこだわりを強く持ち、特性を活かしたデザインであると同時に洋服でありながら和の世界に通じた雰囲気はいつも気になるところです。
 今回も柔らかく身体に沿うようなウール、グラデーションの染め、手編み風のニット、カットワークしたような二重織り、レザーと布帛のマッチングなど、日本の伝統的なクラフトマンシップを思わせるような素材の繊細さ、重ね、色使いなど興味深いコンセプトを感じます。







2012年03月27日

東コレ2012-13AW(JFW)

 銀座、渋谷、六本木でファッションショーやアートイベントを開催しているファッションウィークですが、今シーズンのコレクションは独自のコンセプトを強く打ち出しながらも全体に着安さ、楽しさ、神秘的な美しさや可愛さを感じさせました。
 中でも素材の大きなテーマでもあるナチュラル感は粗野感ではなく自然の美しい色や優しい風合い、微妙なドレープなどが、天然、化合繊を問わず巧みな表現力で登場しました。
 気になったコレクションの幾つかを順次ご紹介します。

「Cune」(キューン)(デザイナーは安田裕紀氏)
 1994年にスタートしたこのブランドは 過去に発表したテーマ「腸」と「白目」が不評だったことへの再挑戦として、今シーズンはインスタレーションの形で商品を紹介しています。
 特徴はなんと言っても白く丸い目玉の釦と紐のように、又は一筆書きのように表現された腸です。
 どちらもあまりにリアルでファッションのテーマとしては異質なものですが、茶目っ気たっぷりなディテールや付属として使われ思わずくすっと笑ってしまう楽しさがあります。
 プリーツスカートやジャケット、デニムアイテム、ニットワンピース、カットソー、シャツ、靴など(メンズ向けも含み)縫製、カッティング、シルエットとも商品の出来栄えのよさを感じました。
 このことが少々奇異とも取れるこのテーマをユーモアに変えてくれるのかもしれません。
 ブラブラしたピンクのニットの腸や太いコード刺繍で表した腸、丸い白目はちょっと変わった可愛いシュールです。









 更に興味のある方はwww.cune.jpへ。
2012年03月20日

PVより来シーズンの素材予測

 プルミエールヴィジョンの概略をお知らせしてきましたが、日本の店頭もやっと春たけなわの様相を呈してきました。
 次回のリサーチ状況をお伝えする前に、PV全体を通して2013年春夏の素材ポイントをまとめておきたいと思います。
 帰国して一月の間にそれを裏付けるような新鮮な素材が東京の店頭でも見られるようになりました。
 厳しい時代は未だ続きそうですが、新しいエネルギーが感じられるのが何より嬉しいですね。


 Premiere Vision 2013 S/S 素材のポイント

・合繊(特にポリエステルとナイロン)が堂々と存在感を持つ
・ハリのあるシルエット、フォルムを形作る、のりを利かせたような感覚を表現する素材。ボリューム感、丸みのあるシルエットを作る素材。
・プリーツ、洗い、しわなどでふわっとした感覚、流動感、揺れを感じさせる素材。
・つるんとした素材で身体に沿った滑らかで流れ落ちるようなしなやかなラインを作る素材。
・透ける素材。アイレットやケミカルレースで手持ち感のある素材。ランジェリー風の柔らかく繊細なレース。シルクオーガンザ、カンレーシャ、ゴースなど、ハリハリ感で風をもてあそぶ。
・二重織りはハードからソフトへ。肌合いの優しさが大切。
・三層、サンドイッチ型はコーティングや防水、撥水機能を付加させ、更に機能性を高める。ゴワゴワ感も機能効果を感じさせるもの?
・クレープ、梨地などの繊細な凹凸感がプレーンの代表格。
・ポリアミド(ナイロン)が脇役として大活躍。
・ざっくりした織り地。バスケット、ブッチャー、網のような織り目。
・細番手の高密度。手持ち感のある、しなやかさ。
・厚地の合繊。軽く反発力のあるもの、アクアラングウエアのような。
・色が決めてのツィード。(春色の爽やかな華やぎを表現)
・メッシュ、網のような、資材のようなラッセル。
・プラスティック素材。それに似た仕上げ加工、コーティング。
・相変わらず多彩なレース。付属からガーメントの素材として存在感を増す。
・豊富なプリントに圧倒されるほど。花や幾何。フラットから滲んだものまで。










25色、25種類の味のボンボン
2012年03月14日

PV テーマとキーワード 3

Special Dernieres スペシャル・デルニエ(6号館)

 前もって行われる周到な準備に間に合わず、開催ぎりぎりに運び込まれた出来立てホヤホヤの素材を一同に集めたフォーラムがあります。
 新しい試みや手の込んだもの、思案を重ねた自信作など型にはまらない思い切った素材が並ぶのでコンパクトでインパクトのあるスペシャルデルニエを毎回楽しみに見ています。
 分類はジェネラルフォーラムの三つのテーマや用途別の各テーマに見られるものと重複していますが、全体を通して強調されるポイントが浮かび上がってきます。
 ファクトリー名や品質は荷札のようなタグに手書きされ生々しさがあるのも楽しい演出です。

キーワード
・fluidity(多数の出展) サテン調、滲んだようなプリント
・delicately washed デニムから綿麻のシャツ素材まで幅広い
・rural elaborations レース、刺繍 デニム地にファンシーな加工
・lively irregularities 二重織り ふくれ 柔らかい
・blurred (二通りのパネル)ポリエステルに滲むプリント ウラ毛 ざっくりニット ジャージー 箔 ジャカード スパンコール(シルクの軽い素材に)
・graphic neatness チェック ボーダー 日の丸 水玉 幾何柄
・hazy 多種多様のプリントミックス
・precise irregularities ジャージー ヒッコリー調のストライプ シャツ地
・plastic 光り コーティング ビニール これらにプリント
・smooth density 密度 ハリ(オチよりも)
・soft garden 花畑のよう プリント 鳥 クローバー
・floral simplicity 
・elaborated transparencies レース アイレット 薄地 オパール
・evanescent 透け透け
・spontaneous 中〜大の花柄 プリント 刺繍やレースと組み合わせファンタジックに
・tropical 植物プリント
・frow レース 装飾
・colored スパークリング ラメ スパンコール 箔 ジャージーのボーダーにも
・precious gleam 光り色々 メタリック 金銀中心
・vitality color ビビッド カラフル
・ethno graphic 茶色 レース 光沢
・stretch compact 二重織りにも
・double face 多種多様
・shivering ふくれジャカード ヒダ サッカー しぼ 





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