« 2008年05月 | Main | 2008年07月 »
トンネルを抜けて、新世界へ。
英国市場協議会の勉強会で、バラクライングリッシュガーデンの山田社長と隣り合わせになったのが縁で、蓼科高原のバラクライングリッシュガーデンで開催される第18回フラワーショーに初めてレナジャポンを出店することになった。緑と花の庭を楽しみに来た人々がどのくらいスキンケアに興味を示してくれるかは疑問であったが、ネットとフリーダイヤルでのみ販売をしている私たちにとってはお客様に直に商品を触っていただけるいいチャンスでもあった。店頭に立つのはザ・ボディショップの社長だったころから数年ぶり。ブランドが確立している店頭であっても、お客様を捕まえるのは至難の業であるのに、今回は生まれたての無名ブランドの店。お客様がどんな反応をするか、怖さと楽しみ半々であった。

店舗デザイナーの小川先生と北原デザイナーのおかげで、2週間しか準備期間がなかったとは思えないほどの素敵なブースが出来上がった。ピンク一色の店はそれなりにパンチがあったようで、ディスプレイコンテストでゴールドプライズをいただいた。しかし、一方で「わー素敵なピンク」「造花かと思ったら、本物なんですね。」と声がかかるのはイメージカラーとして花人、赤井勝先生が生けてくださったピンクのバラについてばかり。「シンプルスキンケアのレナジャポンです」「アンケートにお答えくださると、シャルドネの入った洗顔石鹸さしあげます」と声をはりあげても「なーんだ、スキンケア」「石鹸ねえ」とおばさま族の反応はひどく冷たい。「ううう、あの目線はいたい。」「なに、あの、いけないものでもみるような態度は」と頭から吹き出しがでるが、そこはぐっと我慢。これが現実なんですよ、と言い聞かせて、「ならば、あのおばさま族を素敵な笑顔に変えよう」とむらむらと内なるマグマが噴火した。


年をとると、口角がさがる。ちょっとしたいやな表情が、とってもいやな表情になる。自分ではやさしいつもりの目つきが、鋭いものになる。これって、表情が老化するってことなんだけれど、みんなが気にしているのは美容ばかり。素敵な素肌も大事だけれど、やはり表情を老化させてはいけない、と自分にいつも言い聞かせていることを思い出した。で、満面の笑みを浮かべての接客。おばさま族はいつのまにか、私たちの説明を聞いてくれるようになり、アンケートにも答えてくれるようになった。おまけに商品を買ってくれる人も出てきた。売上もついてきた。笑顔はすべてを解決する。明るい表情になったお客様と店頭で美容の話に花が咲く。お客さまと記念写真までとる。4日間の店頭販売はこうやって無事終了することができた。


スタッフ全員「疲れたけれど楽しかった」という感想を残し、幕を閉じたバラクラでのイベントはたくさんのことを教えてくれた。試してもらうとかならずいい反応がもどってきた瞬間の喜びは私たちの商品が確かなものであるという確信をいだかせてくれた。そして、商売はサービスの前に質の良い商品ありき。それがすべてのスタートであるということ。「一人でも多くの人の素肌をきれいに」という願いをこめて去年11月にスタートさせたレナジャポンはバラクラでの初出店を機に、ひとつの長いトンネルを通過した。進むべき道はこれしかない。小さな確信が次なる目標への導火線となった。

4日間のイベントでレナジャポンを訪れアンケートに答えてくれたり、商品を購入してくれた方の数は400名以上にのぼる。おひとりおひとりの反応が私たちの新しいエネルギーになったことは間違いない。みなさまに感謝してやまない。そして、こんな素晴らしいチャンスをくださったバラクラの関係者一同に心からお礼を申し上げたい。種から花を咲かせ続けるバラクラのように、私たちレナジャポンも種から、いつか大輪の花を咲かせたいと願っている。感謝。
 2008/06/26 21:53  この記事のURL  / 

一生懸命は美しい。初めての競馬
去年新しくなったという東京競馬場に初めて行った。全国外部取締役会の女性会員の親睦会も兼ねて競馬を楽しむという会が催されたからだ。会員の一人にJRAの関係者がいて、特別室を用意してくれた。この特別室がすごい。競馬場ってこんなに健全で、楽しい雰囲気なんだといままでの思い込みが一新した。(写真;特別室で食べたランチ)


というのも大学生の頃、私は国立や武蔵小金井に下宿しており、ときどき競馬電車と呼ばれているJRを利用していたので、日曜日ともなると、競馬新聞を手に、耳にちびた鉛筆をかけた親父さんたちに大勢あっていたからだ。なぜかみんなグレイ一色で、眼は新聞にくぎつけ状態。ちょっと怖い雰囲気を醸し出していた。競馬っておやじの賭けごと、女人には関係ないと思いこんでいたのだ。

ところがどっこい、東京競馬場に行ってびっくりした。こぎれいな人々がいっぱい。それも親子連れや若いカップル。広い馬券売り場は自動化されていて、殺気だった感じはない。(写真;ここで勝った馬券を換金する)

馬券の買い方も、かけ方も知らない私は単勝くらいしかわからず、ベテランの方の説明を聞きながら、安全圏で馬券を求めた。結果は2万かけて2万のもうけ。イーブン。馬が走りだし、私たちの前を通っていく頃になると、なぜかびっくりするほど興奮する。これか、親父さんたちを躍らせていたものは。生きた馬がジャッキーとひとつになってゴールを目指す姿はただ、それだけで美しい。一瞬の姿に魅了させるとはこのことか、と現場に来て初めて感じた。

オークスのメインレースの前にパドックに連れて行ってもらった。馬主さんたちと同じ場所で、まじかに馬をみせてもらったのだ。なんと美しい。選ばれた馬たちは自信にあふれていた。走ることが仕事、だから一生懸命に走る。結果は二の次。これが競走馬の使命だ。
何も考えずに、走ることに専念する。馬と同じように私たちも働くことができたら、働く姿はもっと美しいかもしれない、なんて、つまらぬことを思ったりしていた。パドックにはもうひとつ美しい発見があった。偶然その場に居合わせた若手ジャッキー。小柄であるが、ハンサムボーイ。こっちもしっかり見逃がさずにチェックしてきた。(写真;パドックの中。)

新しい経験には教わることが多い。時代とともに変化する競馬もそのひとつ。そしてサラブレットとして生まれ、その中から選ばれてこの場にいる馬たちの自信にみちた姿。おやじだけのレジャーを卒業し、ファミリーで楽しめるようになった競馬場。その場で働くひとびとのプロ意識。どんなことでも「一生懸命は美しい」。そんな美しい生き方をのぞかせてもらった楽しい1日であった。(写真;こんな近くで美しい馬を眺められた)

 2008/06/05 22:29  この記事のURL  / 


当ブログ内の全ての文章・画像・映像の無断転載・転用を禁止します。
プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

蟹瀬令子 プロフィール
カテゴリアーカイブ
最新記事
月別アーカイブ
更新順ブログ一覧

http://apalog.com/kanise/index1_0.rdf
リンク集
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード