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和紙のお雛様づくり
銀座ミキモトが開催しているミキモトアカデミーの講座に参加した。「和紙でおひなさまをつくる」という面白い催しである。先生は店舗デザインやインテリアデザイン、イベントなどで幅広く活躍しているO女史。先生のわかりやすい説明を聞きながら、色とりどりの大小の和紙を使って、お内裏様とお雛様を作った。

といっても基本は折り紙。その折り方さえ覚えてしまえば、あとはバリエーションをつけるだけであるが、これが、なかなか思うようにはいかない。先生のクリエイティブな作品をみながら、「私は大雑把だから」「私はぶきっちょなの」など言い訳をしながらも、気がつくともくもくと手を動かしていた。そのクリエイティブな時間がなんと心地良かったことか。出来上がった作品はともかくとして、集中しながら何かを制作するという喜びを久々に思いだした。

写真の赤と黒の対は教室で習った私の作品。グレイとピンクのちょっとアバンギャルドな対は、アカデミーの後、自宅で復習して作ったもの。そして、白の対は先生の作品。

和紙のお雛様づくり、これは結構いける。
華やいだ気分になれるだけでなく、老化防止にもなる。
 2008/02/21 03:11  この記事のURL  / 

VAIOが切れて、私も切れた。
コンピュータが壊れた。1年前に液晶画面が壊れて、2度目の出来事である。早速VAIOのサポートセンターに電話した。応対にでたのは技術者らしい若者。丁寧すぎるほど丁寧な応対に思わずねじを巻きたくなる気持ちをおさえて、若者の質問に答えた。最後には「やっぱりお預かりするしかありません」という返事。それは素人の私でもわかる。だが、応対の良さは「さすが、天下のソニー」であった。自宅に戻ると一連の故障修理に関する書類がファクスで届いていた。その速さと正確さにも感激した。

そして、数日後、今度はCSセンターからのファクス。修理の内容について説明をしたいので、電話がほしいとのこと。で、朝いちばんで電話をいれた。これが間違いの第一歩。電話にでたのは若い女性であった。

彼女は今回の修理は3か所必要だと説明した後に、メモリーがきえてしまってもいいか聞いてきた。メモリーはまだバックアップをとっていないので、それは困るというと、それなら、故障を修理しなかったことになるがそれでもいいかという。2か所直れば、液晶は復活する。ならば、メモリーをバックアップしてから、再度修理に出す方法もあるのではないかと思って、尋ねたが、それは保証できないと、半分脅しのようになってきた。

何度質問しても同じ言葉を繰り返すだけ。日本語には同じことを違う言葉でわかりやすく説明することができるだけの語彙があるはずだが、同じことの繰り返し。まるで、テープをきいているようで埒があかない。そこで、違う人に出てもらえないかと頼むと、それはできない。違う人が出ても同じことを言うだけだからという。もう、切れそうになるのを抑えて、再度、では、どうすればよいかわからないので、ほかの説明をしてくれないかというと、また、同じ言葉しか発しない。切れた。完全にきれた。なんじゃこりゃ。

私はあなたと話すのでなくソニーから説明を聞きたい。ソニーにはプロの人がいっぱいいるでしょ。先日のサポートセンターの人の説明はよくわかったので、そちらへ電話を回せないかと尋ねるとそれもできないという。

CSセンターを運営したことがある私としては我慢の緒が切れた。教育がなっていない。なぜ、お客が欲している情報を理解しようとしないのか、なぜ、お客が理解できていなことについてわかるまで説明しようとしないのか。文句を言っているのではなく、判断をする情報がほしいだけなのにたったそれだけのことに対応できない。最後はロボットの方がましなのではないかと思ってしまった。

30分の押し問答の後、「それでは午後に別の担当者から電話をし直す」という結論になった。ああ、朝から私も壊れそう。月曜日の朝はこうやってスタートした。

午後にちょっとベテラン風の別の担当者から電話。彼女の説明を5分聞いただけで、選択肢がわかった。「なんだそういうことだったんですね。それでは、まずは2か所を修理して戻してもらって、バックアップを取ったら、再度修理にだしますから」とお願いした。電話の向こうでは「すみません、失礼がありまして」と低姿勢。こちらも思わず大変ですね、と同情してしまう。

ブランドのイメージはサポートセンターやCSセンターなど、電話で対応する業務窓口の姿勢の如何で変わってくる。今回ははじめに○、次に×、最後に二重丸で致命的ブランド破壊になる前に落ち着いたが、×××と続けば、客はそのブランドからはなれてしまう。選択肢は星の数ほどあるのだから。

とくに団塊の世代がPCを駆使するようになると、その世代にあわせた優しい説明が必要になる。「おばさんわかんないから、よろしくね」と頼んでいるのだから、ひとつのことを、せめて3通りくらい言葉を変えて説明できるようになってほしい。それにしてもコンピュータがなくてはビジネスが成立しなくなったこの時代、コンピュータが壊れただけで、人間の神経まで壊れそうになるのはどうにかならないものだろうか。
 2008/02/21 01:11  この記事のURL  / 

ひさびさに感涙。
最近は本屋に立ち寄っても、前のように「読んでね」と本がウィンクしてくることがなかったのだが、先日久々にこのウィンクにであった。城山三郎の遺稿「そうか、もう君はいないのか(新潮社)」。その本は、たくさんの新刊のなかにあって、まるで、城山三郎がそこに立って朗読しているのではないかと思えるほどの存在感があった。

いつもは速読してしまう私だが、この本だけはゆっくり糸を紡ぐように読み進んだ。それは30年連れ添った妻容子さんの鎮魂歌であり、同時に、二人で歩んできた素晴らしい人生への夫からの感謝状でもあった。

涙がこぼれた。止まらない涙をぬぐいながら、私は自分の人生と重ねた。夫が自分のことを思ってくれていることにどれだけ思いを馳せたことがあっただろうか。いつも私は夫のことをこんなに思っているのに、夫は私のことを気にかけてくれないと勝手に思い込んでいたのではないだろうか。年を重ねるごとに現実主義になっていく妻と、いつまでも理想を追いかける夫。何気なく言ってくれる「ありがとう」という言葉に含まれている愛のきらめきにいつから、気づかなくなったのだろうか。

城山三郎氏の心の奥に秘められた妻への思いを読みながら、夫の心の声に耳を傾けることを忘れていたことに気づいた。今、二人でいることの幸せを。いつか訪れる別れの時を迎える前に、しっかりとしっかりと、味わっておくこと。この本はそんな大事なことを語ってくれたような気がする。



 2008/02/20 11:11  この記事のURL  / 

いいことひとつ、わるいことひとつ。
いいことひとつー友人のN夫妻にふぐ料理をご馳走になった。N氏は日本でも屈指の若手(もういえないかも)経営者の一人でこと食べ物に関してはとことん極めている人である。この季節はふぐでしょ、というきわめて分かりやすい理由でお誘いを受けたのである。

「じゃ、蟹瀬さん、六本木の味満んでね」といとも簡単に連絡がきたのだが、こんな店にいったことはない。で、夫は朝からネットでお店の地図を探し、見つけた瞬間、まるで、ふぐを釣ったように大喜びをしていた。さそかし門構えの大げさな大料亭かとでかけたら、六本木の町の中に馴染み切った電信柱のようにひっそりと暖簾のかかったちいさな店であった。

カウンター席で頂くふぐ尽くし。これが最初から最後までベッピンさんそろい。「いやー、ココのふぐを食べたら他のは食べられないでしょ」とN氏。確かに。博多育ちで、ふぐにはうるさい私のはずであったが、「うまい」の連発であった。横でひれ酒を飲んでいる夫はもう上機嫌。明日への仕事のエネルギー充電ができたようだ。「ごちそうさまでした、次回は我が家がご招待しますね。うどんすきかすーどんでね。」なんて冗談を言いながら、N夫妻をわかれた。大人の会話も楽しかった、ちょっぴり素敵な一夜だった。

わるいことひとつー素敵な夜の味を反芻しながら、家につき、服を着替えようとして襟元をみたら、朝つけて出たはずのブローチがない。ない!「キャーブローチ落としちゃった」と思った瞬間、喜びはシャボン玉のようにプッツン。めったにつけないブローチだったのだが、なぜかこの朝はこれにしようとだしてきたものである。ずいぶん前に銀座ミキモトでなけなしのお小遣いをはたいてかったもので、白蝶貝と真珠と金細工のデザインが大のお気に入りだった。

朝つけるとき一瞬、これって落としやすいんだよね、と思ったら、その通りになってしまったのだ。そういえば、友人の小林照子さんが「蟹かに、引き寄せの法則ってのはね、これはイヤだと思ったところでとめてはいけないんだよ。これはイヤだと思ったら、これならいいんだけとと思わなくちゃ。そうするといいことがひきよせられるから」とおしえてくれたのはほんの一週間前のことだった。その通りになってしまったのだ。

落としたかもしれないと思ったところには全部連絡したが、そんなものあるはずがない。「落とさないようにタテにとめたはずだったのに」と唇をかんだが時すでに遅し。

お奨めの本「引き寄せの法則」をアマゾンで買ったのだが、枕元においたままにしているのがいけない。ちゃんと、読まなくちゃね。心の持ち方なんだろうけれど、今回のように悔しいことが起こると、モノにも心のつぶやきが聞こえる気になってくる。、「あなたは大事」っていってあげなくちゃいけなかったのね。なんておもったりする。「帰ってきてね、というと帰ってくるかな」引き寄せの法則をためしてみよう。今夜は心が浮上&沈没なり。
 2008/02/01 02:39  この記事のURL  / 


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プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

蟹瀬令子 プロフィール
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