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女装する女たち

「死ぬまで女でいたいのです」というパルコの広告に出会ったのは、まだ私が30歳になるかならない頃だった。着物姿の清楚な女性の横顔は異様に女らしく、「こんなに女らしい人がなにをいっているのだろう」とその時は制作者の意図がよくわからなかった。しかし、歳をかさね、社会に出て仕事を続けているうちに「女でありつづけること」がどんなに難しく、大変なことかがよくわかるようになってきた。

妻、母、働く女性、とタイトルが多くなるにつれ、女という文字を忘れてしまう。実際、この頃は「女が女装する時代」といわれているらしく、男性と互角に働くうちに、女装しなければ、女らしさが表現できない女性がふえているというのだ。ファッションも女らしさを強調するような、フリルのついたブラウス、リボンのついたバッグなど、かわいいものが流行している。確かに、衣装によって気分をかえ、本来持っている女らしさを引き出すのはいい方法かもしれないが、なんだかさびしい気もする。

一方で働く女性たちのなかには「女らしく」することへのためらいもある。男性よりも3倍働いて地位を確保してきた女性たちは、甘えたり、涙を流したりせず、女を武器にしないことで、生き延びてきたという自負があるからだ。だから、いざ個に戻って、本来の女らしさを引き出そうとすると照れてしまうというのだ。
坂東真理子さんのベストセラー「女性の品格」にも女らしさは品格を成す要素の一つであると書かれているが、自分の中の「女」の扱いは、これがなかなかむずかしい。

さらに追い打ちをかけるのは加齢。年を重ねるうちに恥じらいを失い、女であることを忘れてしまう。その上に日本には年をとっていつまでも「女」の匂いをさせていることを恥とする文化がある。外国の女性たちとは大いに違うその文化の中で育まれた意識が邪魔をするのだ。

「死ぬまで女でいたい」という思いはどの女性も心の奥底に眠らせているだろうが、顕在化するにはかなりの勇気がいる。もっと、自由に心を遊ばせて、「死ぬまで女でいられたら」、それは本当に女冥利につきるだろう。たおやかさと、優しさと、ほんの少しのかわいい色香と。女として生まれたときに、一緒に持ってきたものを、どの世代の女性たちももう一度取り戻す時代が来ているように思えるがどうだろう。
 2008/12/22 16:40  この記事のURL  / 

暑いですね、スキンケアを忘れずに。
スキンケア誕生のきっかけ、それは娘の肌あれでした。15歳からヨーロッパにバレエ留学をし、乾燥の激しい国で、バレエという過酷なレッスンで汗をかいては乾くという日々を繰り返しているうちに、肌はすっかり荒れてしまい、なにをやってもなおらない。20歳を迎える娘の「私は今きれいでいたいのに」というひと言がきっかけで、何か私にできることはないか、と思いついたのが「保湿を重点にした商品を開発する」ことでした。

また、そのとき浮かんだもう一つの原風景が明治生まれの祖母の肌でした。丁寧に洗顔したその肌になんどもなんども浴びるように化粧水を繰り返しつけているその姿はスキンケアそのものの基本を思い出させてくれました。たっぷりと保湿された祖母の肌は透き通っていてとても美しいものでした。

祖母の時代は、今のように科学が発達していたわけでもなく、スキンケアの研究がすすんでいたわけでもないので、その時代の普通の化粧水を使っていたはずです。なのに、うつくしい。それはきっと「毎日きちんと肌の手入れをする」という基本中の基本を怠らずに続けていたからだと思います。

スキンケアの基本。それは「丁寧に洗顔して、たっぷり保湿をすること」。この基本を忘れないことです。おなかがすいたら食事をするように、肌が求めているものを自分で理解してケアをすることが大切になります。ひとりひとり体格も体形も違うように、肌の質も状態も違います。まずは、自分の肌に毎日しっかりきいてください。

日本のスキンケア商品は世界でも評価が高く、また最近は技術革新のおかげでよいものが市場にたくさんあります。そして、どれもがスキンケアの大切さをうたっているはずです。基本は同じです。ですから、ご自分の気に入ったものをお使いになる。それが、自分にあっているならば、そのメーカーの勧めるやり方を続けてみるというのがいいでしょう。

また、化粧品は薬品ではありません。即効性があったり、効果がはっきりわかるものではありません。個人差もあります。その点をきちんと踏まえた上で、自分で選択していくことが必要です。

私がやろうとしていること、それはシンプルに続けられるスキンケアを提唱することです。
複雑になりすぎた毎日の中で、せめてスキンケア位はシンプルに。とくに、50代をすぎ、
目が遠く、家事でさえもスローになりつつある私にとっては、祖母の時代への原点回帰です。そして、それは逆にいえば、若い孫娘の代にも必要なことです。毎日のケアをわすれずに。
 2008/07/21 23:11  この記事のURL  / 

女性ドライバーにもの申す
毎朝、首都高速で、家族の送りをやっている。運転するのが何より好きな私は、朝の日課をこなすと目が覚めるので、喜んでアッシー君をかってでている。

今朝、高速の合流で、いきなり後ろからクラクションを2度も鳴らされた。高速でクラクションをならすのはよほどの時。お互い合流の時は阿吽の呼吸で譲り合う。合流となると、スピードもそのときどきの流れによって加減するのが普通である。こちらも毎朝のことなので、その辺の訓練が出来ているつもりであったが、突然のクラクション。

何事かと思ってみたら、何のことはない、合流箇所で無理やり私の後ろに2台つづけて入ってきた車が、「あなたがスピードを出していないので、ぶつかりそうよ」という合図だった。無理やり2台続けて入ろうとするあなたが悪い、まったくルールをしらないやつだ。一台ずつ入るのがルールなんだから、とドライバーを見ると、やっぱ、若い女性。

「もうまったく、女性ドライバーは」と私だって女性だから、いいたかないけど、女性ドライバーは本当に唯我独尊。ドライバールールをしらない。駐車だって、横断歩道や曲がり角に考えもなくしているし、割り込みだって、突然。もちろん上手なドライバーもいるけれど、運転しているとき、不愉快な思いをするのは だいたいが女性ドライバー。トラックにだって時々頭に来ることはあるが、高速などでは結構トラックは模範ドライバーが多い。

クラクションがうしろにもついていればいいのにね、と思う。しかし、頭にきて事故でも起こしたら困るので、ココは冷静に。女性の社会進出を謳うならば、道路の上でもキャリアドライバーになりましょうね。クラクションの鳴らし方で、キャリアがわかるから。いいたかないけど、社会性を身につけようよ。あなただけの道じゃないからさ。


 2007/02/01 23:00  この記事のURL  / 


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プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

蟹瀬令子 プロフィール
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