失礼な人とは。
「失礼な人とは自分が失礼なことをしていると気づかないから、失礼なのである。」


五月の節句を迎えても昔のように五月晴れの空に泳ぐこいのぼりを見ることは少なくなった。子供たちがすっかり成人してしまった我が家も、節句飾りは組み木作家・小黒三郎さんの5月人形<リンク: http://u-plan.jp>「円武者、三段飾り」で、簡易にすませている。59の木片が丸いお重のような容器に納められており、それを取り出して三段飾りにする。しまうときは逆にパズルをするように木片を組み合わせていく。ちょっと前までは簡単に出したりしまったりできていたはずなのに、年々、時間がかかるようになった。なぜだろうと思っていたら、50歳を過ぎて、急に眼が遠くなったことに気づいた。気持ちは若いつもりでも部品は確実に老化している。それが時間がかかるようになった理由である。少子化が懸念されている世相のなかで、逆に部品を老化させている人口は確実に増えている。



先日同世代のある大手企業の社長とゴルフをやる機会があった。その彼がランチタイムにメガネなしでメニューをみていたので、びっくりして、「目いいんですね、まだ」とうらやましそうに聞くと、「老眼治療をしたんです。10分で終わるし、メガネいらずになるから便利ですよ」との返事。医療技術がすすんであらゆる部品をアンチエイジングしたり、取り換えたりできる時代になってきた。しかし、TVなどに登場する整形美男美女をみるたびに、表情が同一化されていく恐怖を感じる。自然のままに年を重ね、できるだけ自然のままで老化を遅らせる努力をすること。それが一番いいのではないかと思っている。


そうはいっても、目はやはりいいほうがいい。数字や必要な書類に目を通すためにも老眼知らずの目でありたいと思う。昔、祖母が針に糸を通してくれとよく頼んできた。その時はどうして、このくらいの穴がみえないのだろうと不思議であったが、その年に近くなってきたら、祖母の立場がよくわかるようになった。経験すればその人の気持がよくわかるというが、年だけは追い越すことができないから、若い人には老人の気持ちや老いることの不便さはどうやってもわからないだろう。

ずいぶん前のことだが、ある会議の時に若い社員に「今度は老眼鏡を持ってきて、よく読んでください、」と冗談とも本気とも思えるようなことを言われたことがある。大人げないので、その場で怒ることはしなかったが、かなり頭にきた。自分だっていつかはたどる道なのに、全く失礼な話である。人の立場を思いやることのできない人は幸せになれない。そして、失礼を失礼と感じない鈍な人はどの世界でも成功しないと私は思っている。

若者と老人が50%ずつになる時代がもうすぐそこに来ている。その時皆が幸せであるためには、ひとりでも多くの思いやりのある人物を育てることだろう。それが、長い人生を歩んできた私たちのこれからの仕事かもしれない。
こどもの日を迎えて、来りくる老人の日のために一筆啓上。



 2008/05/06 23:00  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


これはうまいそ、OISIX(おいしっくす)。
「高島さんから野菜が届くよ。」仕事から戻った夫がOISIXの記事を渡しながら言った。
はじめて聞く会社名。OISIXは「おいしっくす」と読む。高島さんは東大を卒業後、外資系コンサルタント会社に勤め、そこをやめて食材の会社をスタートさせた。独自の安全基準をクリアして安全食材を全国宅配し始めて、すでに20万人以上の顧客をもっている。
といっても、食材の宅配会社は今や日本中に山のようにある。だからあまり期待せずに待っていた。

今までいろいろな食材宅配を利用したことがあるが、どれも働く私にとっては不便なものであった。無農薬だが、毎回何が入っているかわからない、または量が調整できない。泥つきはいいが、すぐに使えないので、いつの間にか腐らせてしまう。沢山の失敗をした結果、食べ切りサイズの食品を買うことにきめ、スーパーでできるだけ有機野菜を選ぶ方に切り替えた。安全であることと、無駄をしないことを両立させようとすると、この選択肢が夫婦と娘だけになった今の状況には一番合っている気がする。

そう思っているところに約束の野菜ボックスが届いた。それはいままでと全く違ったものであった。冷蔵庫に収まりきれる量の元気な野菜たち。葉付き蕪に真っ赤なかたいトマト、ちょっぴり泥がついたニンジン、小芋サイズのジャガイモなどなど。

その日のうちに届いたばかりの野菜で、ホワイトクリームシチューを作った。蕪はごく甘。ニンジンはあの昔のニンジンの味。そして、きわめつけはジャガイモ。クリのように黄色くて甘い甘いジャガイモ。さつまいもでクリのようだということはあるが、ジャガイモでは初めての経験。9種の春野菜をたっぷり使ったシチューは超うまで、家族みんな大満足の夕食となった。おいしい食材があれば、味付けはいらないね。OISIXが目指しているものが何となくわかった気がする。

こんな美味しい野菜をつくりつづけている生産者のみなさん、ありがとう。そして、高橋さん、がんばってくださいね、とエールを送りたくなるほど、おいしっくすなディナーでした。


 2008/04/22 00:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


都をどりと一力茶屋
友人夫婦に招かれて、京の都をどりを見に行った。祇園の舞妓さん芸妓さんたちが日ごろの精進を発表する場とあって、お贔屓さんも多い。華やかや舞台の裏では、涙ぐましい努力がされているのはどこの世界でも同じだが、ひとつ違うのは舞台がはねた後、彼らにはお座敷という本業が待っていることだ。



踊りを見た後、一見さんお断りというというあの祇園一力に初めて足を踏み入れた。赤茶色のヘイの中はどんなだろう、と前を通るたびに思っていたあの一力である。そして、そこにあらわれたのが、先ほど舞台に上がっていた舞妓さんと姉さん格の芸妓さんたち。舞台前にお茶をたててくれた芸妓さんもきてくれた。

彼らは美しいだけでなく、とにかくかわいい。気配りもすごい。話もうまい。そして、なによりも上品であった。背筋をピンとのばし、どんなしぐさも舞いのような型をもっている。こんな女性たちに囲まれたら、女性の私でもいい気分になってしまうのだから、男性たちはなにをかいわんや。仕事で参加できなかった夫が本当に悔しそうにしていたのが分かる気がする。



祇園がいい大人のボーイズクラブだと聞かされたいたが、実際にいってみたら、納得がいった。舞妓、芸妓という職種の一流のビジネスウーマンが美しく働いている祇園。それはまさに日本の高級ブランドのひとつといえる。
 2008/04/18 23:01  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


めでたい記念日について
色々な記念日があるが、二人で祝うのは結婚記念日。二人が揃って元気でいれば、銀婚式、金婚式などめでたい日を迎えることができる。その日にはおしゃれなレストランにでかけてシャンペンを開けるもよし、趣向をこらして結婚式を挙げたホテルに一泊するのもいいだろう。だが、毎年結婚記念日がやってくると現実は毎回きっちり記念日に二人でというわけにもいかない。仕事があれば、じゃ、明日にしよう、ということにもなる。しかし、記念日は「その日」に意味があるのであり、明日という記念日はない。

私たちは4月11日に32回目の結婚記念日を迎えた。あっという間に30年を過ぎた。記念日になにか特別な計画もなく、その日を迎えた。

当日私は、去年、新しくスタートさせたブランド、レナジャポンの新製品、モイストシマ―UVの発売日とあって、発売記念日の方に気を取られていたので、例年のようにカードだけでも用意しなくてはと思っているうちに夜になってしまった。
結婚記念日と新商品の発売日が重なるのも何かの縁。幸先がよさそうでそれはそれでいいように思えた。

そういえば、結婚記念日の2−3日前に航空会社の月刊誌の企画で、東京ミッドタウンのガーデンテラス4FにあるBillboard liveにliveを聴きに行った。アーティストはドッド・ラングレイ。「ハロー・イッツ・ミー」などのヒット作があるロック界の異才といわれるアーティストだったが、私にはハードロックすぎて楽しむ域まではいたらなかった。しかし、この企画のおかげで、二人で久々に音楽を聴きに行くことができた。しかも、期待をしていなかったディナーがすこぶる美味しかった。この日は記念日の数日前ということもあり、前哨戦のような感じになった。

翌日はなんとサントリーホールへ。三枝成彰氏のモノオペラ「悲嘆」に招待された。昨今次々にオペラや鎮魂歌など素晴らしい作品を生み出している三枝氏の初めてのモノオペラとあって楽しみに出かけた。演じるのは世界のオペラ歌手、中丸三千絵さん。一人で80分を歌い上げるという快挙を成し遂げ、日本のクラシック音楽界にまたあたらしい風をもたらした。

振り返ってみると、私たち夫婦は偶然とはいえ、結婚記念日を結構周りの人々に祝ってもらっている。30年目の真珠婚式は婦人画報の企画の真珠婚に出演依頼があり、プロのカメラマンに真珠をつけた二人の写真を撮ってもらったし、今年はハードロックとモノオペラ。

11日の当日も、今年4月から始まったオトナチャンネル BS11(BSデジタル ハイビジョンテレビ局)の収録を終えた夫が、立派な蘭の鉢を抱えて帰ってきた。テレビ局の人が結婚記念日と知って、プレゼントして下さったとのこと。全くもってありがたい話である。そして、なによりもありがたいのは、こうやって、二人で元気に記念日を迎えることができることだ。若いころは躍起になって記念日のためにケーキやプレゼントを企画したものだが、この年になると一年、一年、一緒にその日を迎えることができることに感謝の念を覚える。

「一緒にいるとき大切に思う人より、一緒にいられないとき大切に思う人が本当に大切な人」という一文に出合った時、「そうだ」と納得したのは年のせいかもしれない。なによりも今年も元気に二人でその日を迎えられたことがめでたやめでたや。




 2008/04/13 23:00  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


待望のUV登場。
スキンケアはシンプルに限るという思いを形にしたのが、レナジャポンのスキンケアプログラム。ダブル洗顔の後、保湿のための美容化粧液を2回つけるだけ。ダブル洗顔は毎日の汚れをしっかり落としてくださいという意味であり、それはひとによって1回であってもいい。またフルメイクの人は手持ちのクレンジングでメイクを落として石鹸で洗顔をすることを勧めている。化粧液を2回つけるのは保湿をたっぷりして下さいという意味。3回必要な時もあれば、1回でいいこともある。すべてがその時の自分の肌の状態による。

自分の肌をこんなにしっかり見るようになったのは久しぶりです、という友人がいた。肌は生きものだから、毎日きちんと手入れしていると、きちんと応えてくれる。

保湿の後、日中は保護が必要になる。朝は3ステップ。夜は2ステップ。いずれにしてもシンプルだから、続けられる。


明後日(4月11日)、いよいよこの保護のためのUVが発売される。
LJモイストシマーUV。SPF30でPA++。
念願の保湿とシマーが入ったUVである。化粧業界に携わりながら、いつも探しあぐねていたのがUV。重すぎたり、顔がバリバリになったり、落とすのがたいへんだったり、でこれというものがなかった。ならば、作ろう。というので保湿を入れて、肌が光って見えるシマーもいれた。おかげで、肌がきれいにしっとり見えるので、ファンデーションなしでもすごせるようになった。発売前3か月ほど自分の肌で試してみたが、すこぶる調子がよい。商品開発にいつも協力して下さっているモニターの方がたからはうれしいコメントが続々届いている。

振り返れば、最初研究者と話をした時「こんなものはできない」ときっぱりいわれた。しかし、そんなことはないはずだ。今までの経験だけで仕事するのではなく、ぜひチャレンジをするつもりで仕事に取り掛かってほしいとお願いした。

最初のサンプルが届いたとき、その期待以上の出来に感動した。希望がすべてその中にはいっていたからだ。軽い着け心地、持続するしっとり肌、光る肌。これぞ長年さがしていたUVである。その後何度が改良を重ねた後、最終サンプルを決定。UVの効果測定を米国の公式機関に委ねた。納得いくものを作ろうとすると費用も時間もしっかりかかる。産みの痛みがいつか喜びに変わる日が来ることを信じて、まい進することをいとわない。


3ヶ月後届いた書類にはSPF30.8 PA++と書かれていた。
こんなに軽くてこの効果。私たちは歓声をあげた。やればできる。

今までの思い込みをひとつづつ壊していくこと。そこに新しいものが生まれてくる。
私たちは商品だけでなく、ビジネスすべてを通して、新しい道を探し続けている。


 2008/04/09 21:33  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


「あなたのさくら色」」募集中
レナジャポンというスキンケアのブランドを3月6日に本格ロンチした。去年の11月1日にソフトロンチといってテストマーケティングを踏まえての商品販売を始めたが、正式な発売は今年になる。ソフトロンチをしてから3か月はとにかく、不具合を調べるのに費やされた。HPの改善、フリーダイヤルの設置、その応対の方法の確定、Eコマースによる販売の支払方法の確定や改善、商品説明の不備の改善、物流倉庫の確定など。やらなければいけないことは天まで届くほどだった。人力もたりない。私を含めてたった3人という少人数でスタートした。

スタートしたばかりのこのビジネスをとにかく軌道にのせようと私たちを駆り立てたものはレナ・ジャポン・インスティチュート(株)が掲げているミッションの一つ、社会貢献活動としての「さくら芸術文化応援団」の存在である。売上の一部を芸術文化を志す日本の若者の育成に役立てる。大きな夢を追いかけている。だからこそ大変も楽しい。

利益があがるまで、社会貢献活動はできない、と思っていたが、やはり、利益が上がるまで待たないで、小さくてもいいからスタートさせよう、ということになった。もちろん、ありんこのように小さなスタートである。それが今回始めた「あなたのさくら色」募集。さくら芸術文化応援団のオープンニングイベントである。

「あなたのさくら色」。それは百人百色のさくら色でもある。レナジャポンにとってさくら色は「幸せを運ぶ大人のピンク色」。ボトルカラーでもあり、メッセージカラーでもある。自分がさくら色と感じたものを写真で撮って、応募してもらい、作品をレナジャポンのHPに発表する。HPにはたくさんのさくら色が並ぶ。その日がたのしみだ。未来のプロカメラマンの作品群。そう思うと心が弾む。おもしろそうだと思ったら気軽に応募してほしい。感じたままに、美しい作品を、楽しい作品を待っている。詳細はレナジャポンへ。

 2008/04/08 21:58  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


和紙のお雛様づくり
銀座ミキモトが開催しているミキモトアカデミーの講座に参加した。「和紙でおひなさまをつくる」という面白い催しである。先生は店舗デザインやインテリアデザイン、イベントなどで幅広く活躍しているO女史。先生のわかりやすい説明を聞きながら、色とりどりの大小の和紙を使って、お内裏様とお雛様を作った。

といっても基本は折り紙。その折り方さえ覚えてしまえば、あとはバリエーションをつけるだけであるが、これが、なかなか思うようにはいかない。先生のクリエイティブな作品をみながら、「私は大雑把だから」「私はぶきっちょなの」など言い訳をしながらも、気がつくともくもくと手を動かしていた。そのクリエイティブな時間がなんと心地良かったことか。出来上がった作品はともかくとして、集中しながら何かを制作するという喜びを久々に思いだした。

写真の赤と黒の対は教室で習った私の作品。グレイとピンクのちょっとアバンギャルドな対は、アカデミーの後、自宅で復習して作ったもの。そして、白の対は先生の作品。

和紙のお雛様づくり、これは結構いける。
華やいだ気分になれるだけでなく、老化防止にもなる。
 2008/02/21 03:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


VAIOが切れて、私も切れた。
コンピュータが壊れた。1年前に液晶画面が壊れて、2度目の出来事である。早速VAIOのサポートセンターに電話した。応対にでたのは技術者らしい若者。丁寧すぎるほど丁寧な応対に思わずねじを巻きたくなる気持ちをおさえて、若者の質問に答えた。最後には「やっぱりお預かりするしかありません」という返事。それは素人の私でもわかる。だが、応対の良さは「さすが、天下のソニー」であった。自宅に戻ると一連の故障修理に関する書類がファクスで届いていた。その速さと正確さにも感激した。

そして、数日後、今度はCSセンターからのファクス。修理の内容について説明をしたいので、電話がほしいとのこと。で、朝いちばんで電話をいれた。これが間違いの第一歩。電話にでたのは若い女性であった。

彼女は今回の修理は3か所必要だと説明した後に、メモリーがきえてしまってもいいか聞いてきた。メモリーはまだバックアップをとっていないので、それは困るというと、それなら、故障を修理しなかったことになるがそれでもいいかという。2か所直れば、液晶は復活する。ならば、メモリーをバックアップしてから、再度修理に出す方法もあるのではないかと思って、尋ねたが、それは保証できないと、半分脅しのようになってきた。

何度質問しても同じ言葉を繰り返すだけ。日本語には同じことを違う言葉でわかりやすく説明することができるだけの語彙があるはずだが、同じことの繰り返し。まるで、テープをきいているようで埒があかない。そこで、違う人に出てもらえないかと頼むと、それはできない。違う人が出ても同じことを言うだけだからという。もう、切れそうになるのを抑えて、再度、では、どうすればよいかわからないので、ほかの説明をしてくれないかというと、また、同じ言葉しか発しない。切れた。完全にきれた。なんじゃこりゃ。

私はあなたと話すのでなくソニーから説明を聞きたい。ソニーにはプロの人がいっぱいいるでしょ。先日のサポートセンターの人の説明はよくわかったので、そちらへ電話を回せないかと尋ねるとそれもできないという。

CSセンターを運営したことがある私としては我慢の緒が切れた。教育がなっていない。なぜ、お客が欲している情報を理解しようとしないのか、なぜ、お客が理解できていなことについてわかるまで説明しようとしないのか。文句を言っているのではなく、判断をする情報がほしいだけなのにたったそれだけのことに対応できない。最後はロボットの方がましなのではないかと思ってしまった。

30分の押し問答の後、「それでは午後に別の担当者から電話をし直す」という結論になった。ああ、朝から私も壊れそう。月曜日の朝はこうやってスタートした。

午後にちょっとベテラン風の別の担当者から電話。彼女の説明を5分聞いただけで、選択肢がわかった。「なんだそういうことだったんですね。それでは、まずは2か所を修理して戻してもらって、バックアップを取ったら、再度修理にだしますから」とお願いした。電話の向こうでは「すみません、失礼がありまして」と低姿勢。こちらも思わず大変ですね、と同情してしまう。

ブランドのイメージはサポートセンターやCSセンターなど、電話で対応する業務窓口の姿勢の如何で変わってくる。今回ははじめに○、次に×、最後に二重丸で致命的ブランド破壊になる前に落ち着いたが、×××と続けば、客はそのブランドからはなれてしまう。選択肢は星の数ほどあるのだから。

とくに団塊の世代がPCを駆使するようになると、その世代にあわせた優しい説明が必要になる。「おばさんわかんないから、よろしくね」と頼んでいるのだから、ひとつのことを、せめて3通りくらい言葉を変えて説明できるようになってほしい。それにしてもコンピュータがなくてはビジネスが成立しなくなったこの時代、コンピュータが壊れただけで、人間の神経まで壊れそうになるのはどうにかならないものだろうか。
 2008/02/21 01:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


ひさびさに感涙。
最近は本屋に立ち寄っても、前のように「読んでね」と本がウィンクしてくることがなかったのだが、先日久々にこのウィンクにであった。城山三郎の遺稿「そうか、もう君はいないのか(新潮社)」。その本は、たくさんの新刊のなかにあって、まるで、城山三郎がそこに立って朗読しているのではないかと思えるほどの存在感があった。

いつもは速読してしまう私だが、この本だけはゆっくり糸を紡ぐように読み進んだ。それは30年連れ添った妻容子さんの鎮魂歌であり、同時に、二人で歩んできた素晴らしい人生への夫からの感謝状でもあった。

涙がこぼれた。止まらない涙をぬぐいながら、私は自分の人生と重ねた。夫が自分のことを思ってくれていることにどれだけ思いを馳せたことがあっただろうか。いつも私は夫のことをこんなに思っているのに、夫は私のことを気にかけてくれないと勝手に思い込んでいたのではないだろうか。年を重ねるごとに現実主義になっていく妻と、いつまでも理想を追いかける夫。何気なく言ってくれる「ありがとう」という言葉に含まれている愛のきらめきにいつから、気づかなくなったのだろうか。

城山三郎氏の心の奥に秘められた妻への思いを読みながら、夫の心の声に耳を傾けることを忘れていたことに気づいた。今、二人でいることの幸せを。いつか訪れる別れの時を迎える前に、しっかりとしっかりと、味わっておくこと。この本はそんな大事なことを語ってくれたような気がする。



 2008/02/20 11:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


いいことひとつ、わるいことひとつ。
いいことひとつー友人のN夫妻にふぐ料理をご馳走になった。N氏は日本でも屈指の若手(もういえないかも)経営者の一人でこと食べ物に関してはとことん極めている人である。この季節はふぐでしょ、というきわめて分かりやすい理由でお誘いを受けたのである。

「じゃ、蟹瀬さん、六本木の味満んでね」といとも簡単に連絡がきたのだが、こんな店にいったことはない。で、夫は朝からネットでお店の地図を探し、見つけた瞬間、まるで、ふぐを釣ったように大喜びをしていた。さそかし門構えの大げさな大料亭かとでかけたら、六本木の町の中に馴染み切った電信柱のようにひっそりと暖簾のかかったちいさな店であった。

カウンター席で頂くふぐ尽くし。これが最初から最後までベッピンさんそろい。「いやー、ココのふぐを食べたら他のは食べられないでしょ」とN氏。確かに。博多育ちで、ふぐにはうるさい私のはずであったが、「うまい」の連発であった。横でひれ酒を飲んでいる夫はもう上機嫌。明日への仕事のエネルギー充電ができたようだ。「ごちそうさまでした、次回は我が家がご招待しますね。うどんすきかすーどんでね。」なんて冗談を言いながら、N夫妻をわかれた。大人の会話も楽しかった、ちょっぴり素敵な一夜だった。

わるいことひとつー素敵な夜の味を反芻しながら、家につき、服を着替えようとして襟元をみたら、朝つけて出たはずのブローチがない。ない!「キャーブローチ落としちゃった」と思った瞬間、喜びはシャボン玉のようにプッツン。めったにつけないブローチだったのだが、なぜかこの朝はこれにしようとだしてきたものである。ずいぶん前に銀座ミキモトでなけなしのお小遣いをはたいてかったもので、白蝶貝と真珠と金細工のデザインが大のお気に入りだった。

朝つけるとき一瞬、これって落としやすいんだよね、と思ったら、その通りになってしまったのだ。そういえば、友人の小林照子さんが「蟹かに、引き寄せの法則ってのはね、これはイヤだと思ったところでとめてはいけないんだよ。これはイヤだと思ったら、これならいいんだけとと思わなくちゃ。そうするといいことがひきよせられるから」とおしえてくれたのはほんの一週間前のことだった。その通りになってしまったのだ。

落としたかもしれないと思ったところには全部連絡したが、そんなものあるはずがない。「落とさないようにタテにとめたはずだったのに」と唇をかんだが時すでに遅し。

お奨めの本「引き寄せの法則」をアマゾンで買ったのだが、枕元においたままにしているのがいけない。ちゃんと、読まなくちゃね。心の持ち方なんだろうけれど、今回のように悔しいことが起こると、モノにも心のつぶやきが聞こえる気になってくる。、「あなたは大事」っていってあげなくちゃいけなかったのね。なんておもったりする。「帰ってきてね、というと帰ってくるかな」引き寄せの法則をためしてみよう。今夜は心が浮上&沈没なり。
 2008/02/01 02:39  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


速報!!クロワッサンに紹介されてます、LENAJAPON.
うれしいおしらせ。
1月25日売りのクロワッサン726号 特集「美しい素顔をつくろう。まだまだ肌は若返る」に蟹瀬令子・令奈母娘のレナジャポン商品開発秘話が紹介されました(P56〜57)。ヤッホー。
お読みになった方はご感想などお寄せください。
cs@lenajapon.comお待ちしています。


また今回クロワッサンを読んで下さった方でレギュラーサイズの本品をお買い上げのかたには【2/10まで商品のご購入金額からクロワッサンご紹介割引】をさせていただきます(スペシャルスターターセットを除く)。クロワッサンを読みましたと紹介者欄にご記入ください。1回限りの特典です。お待ちしています。使用後の感想もよろしくね。

美しい素肌になりたい人はクロワッサン726号を買ってね。
 2008/01/25 13:50  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


機内での快適は人、食事、トイレが決め手。
極寒のNYに再び飛んだ。成田出発時の天候は雪。「NYは寒い寒い」と周りの人から脅かされていたので、かなりの覚悟でJFKに降り立った。しかし、アップルシティは拍子抜けするほどの青空。温度も4度と嬉しい期待はずれだった。「昨日は極寒でしたよ」と迎えの車のドライバーが話していたので、ラッキーだったのかもしれない。

さて、機内での話し。今回もJALで飛んだ。特別無料航空券というありがたいメリットを使わせていただいての旅である。席といえば、本来前方が好みの私であったが、今回は無料だから、後方でもしかたないと諦めて搭乗した。というのも、キャピンアテンダントは座席の区域によって担当が決まっており、大体ベテラン組みは前方の座席区域を受け持つからだ。(と勝手に私は理解している)。アテンダントの質によって、フライトが快適かどうかきまってくる。今回は後ろから2席目ということもあり、まったくアテンダントには期待をしていなかった。

しかし、これは見事にはずれた。なんと、ベテラン風の素敵な女性が優しい笑顔を振りまいてお迎えしてくださり、快適なサービスをしてくださったのだ。前回も思ったけれど、やはり、かゆいところに手が届く。マニュアルにないひと行動が出来る。これは長年の経験によって自然に身についたものだろう。たとえば私はいつもペリエに氷とレモンをいれたものを頼むのだが、NYにつく寸前まで阿吽の呼吸でいつも冷えたペリエをサービスしてくれた。機内は乾燥しているので、これは大いに助かった。お陰で肌はつやつや、むくみ知らずのフライトが楽しめた。

食事も珍しく、和食を頼み、煮凝りのみを残してほとんどを完食。味もよくなり量も多すぎず少なすぎず。専門家達のリサーチがきっちりと活かされている感じであった。機内食は奇をてらわず、お母さんが作ったお弁当のようなもののほうが食べやすい。もちろんこれは私の感想であるから、他のお客さまが同じとはいえない。一時期、すべての日本の航空会社が食を競い、奇をてらったことがあったが、所詮機内でのサービスは限られている。その制限された中での一番を考える。そのヒントはやはり、日本のお弁当にあるのではないだろうか。

たとえば、出張で新幹線に乗る前に東京駅の大丸の地下でよく買っていたなだ万のチラシ弁当。2500円くらいするのだが、早く行かないと売切れてしまうほどの人気だ。お客様は美味しい物を本当によく知っている。これひとつで、普段とは違ったちょっと豪華な旅気分になるから不思議だ。

さて、トイレについてであるが、これは素晴らしく改善された。いついってもシンクの水しぶきまでふいてある。もちろん、こちらも使用後は鏡の水しぶきまで拭いてでてくる。いわゆる清潔連鎖である。キレイはつづく。また逆も真なり。トイレのドアを開けるのが怖くなくなった。欲を言うならば、もう少しデザインや素材がファーストクラスのようにおしゃれだといいのに、なんて。いつの日か叶うことを期待している。




 2008/01/25 13:42  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


LENAJAPONへのコメントは熱い応援歌3
LENAJAPONのスキンケアをお使いの方からのコメントです。




<現在オランダに在住>しており、Iさんにミニサイズを頂きました。ミニサイズの量がたっぷりあり、効果を感じるまで使えたので、感激です!この度、ちょうど日本に帰国するので、その際に受け取れるよう、注文しました。
(オランダ在住 S女史 30代)


<今年は大変ミラクル化粧品レナジャポンに出会えて感激>しております。がんばって使い続けて蟹瀬様のようなお肌と女性になるのが2008年の目標です!!
(英国在住 Y女史 30代)


<早速使っています!>5日に母が娘に会いに来たのですが、その日の夜にちょうどグッドタイミングで届きました。突然のプレゼントに母もとても喜んで早速その夜から二人で使い始めました。さすが!!です!!!(生意気な言い方ですみません・・・)まず、あの配送用の箱、なんてかわいいんですか!!娘が生まれてから、結構いろんな通販を利用しているのですが、配送用の箱があんなにかわいいなんて、ほかにないですね。やっぱり、化粧品はそういうとこにも気を配ってくれると、女心はグーッときますね。いくつになっても。

そして、そしてあのポーチ。ボンボン、ステキじゃないですか!薄いピンクと濃いピンクの2色使い。相当こだわったのではないですか!?でもって、一番感激したのは、ソープトレイ!!!!!きちんと水切りがあるんですね!!!!!相当、感激しました。レギュラーサイズのソープ用トレイに水切りはあっても、こういったお試しセットのようなミニソープにはなかなか水切りがついていません。使い勝手の良さをしっかり考えてあって、それをきちんとカタチにしているところが、ほんとにウレシイ限りです。そして使用感。ソープの泡のきめの細かさ!!20代から洗顔はソープ派で、それこそいろんなソープを使ってますが、こんなにきめの細かい泡はなかなかないです。洗いあがりも、さっぱりなのに潤いはきちんと残してる(与えてる)感じです。

化粧水は、ほんとにこの2種だけで、なぁ〜〜んにもいらないんですね!!ライトをつけて、そのあとにリッチを朝晩つけてますが、この乾燥の厳しい季節にしっかり潤ってます。
「とろみ感」がちょうどイイ!!化粧水はしっかりパチャパチャ使いたい性質なので、とろみのありすぎるのは、ちょっと苦手だったんです。でもこのとろみはちょうどいいですね。スゴイ。使って3日ほどですが、なんだか顔が明るくなってきた感じですよ!(思い込み??)近所への買い物や百菜との散歩は、堂々とすっぴんで行けそうな・・・(笑)母も久々にステキな化粧品を使って、楽しそうです。って、かなり興奮してコメントしてしまいました。私は、蟹瀬さんの会
社の「回し者」みたいですね(笑)でも、ほんとうに感激しました。ありがとうございます!!
(主婦 M女史 30代)

LENAJAPONのスキンケアをお使いになった方へ、感想をお寄せください。さらによい商品開発のために参考にさせていただきます。
LENAJAPON関係者一同。
 2008/01/11 22:33  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


LENAJAPONへのコメントは熱い応援歌2
LENAJAPONへのコメントをご紹介します。使っていただいた方の生の声です。



<奇跡の水>20年近くアレルギーとストレスが原因と勝手に思い込んでいた、 顔の痛痒感を伴う肌荒れが3日で治りました! 今までステロイド の入った軟膏で抑えていたものがです。ステロイドも怖いので、 滅多に使わなかったのですが、ぼぉっとテレビなんぞを見ていると 無意識に掻いてしまい、リンパ液なんぞが滲み出て来て、痛痒 かったのなんの。そとが乾くと今度は肌がプラスチック状態と化し、最後はフケみたいに皮膚がハラハラと落ちる(んか汚いですね) の繰り返しだったのです。それが嘘みたいに治ったどころか、
一週間程でしっとりとさえ。今まで一体なんだったんだろう・・・
とにかく凄い! ありがとうございました!!
取り急ぎ、お礼と感想まで。
(オランダ在住 S女史 航空会社勤務 40代)


<何より衝撃的でした>のが 蟹瀬様のプルプルのゆで卵のようなお肌です!!
火曜日より頂いたキットを使い始めましたが、段々私のごわごわ肌がプルプルになってきました。びっくりしています!毎朝洗顔後の自分の肌を触って満足感が味わえるのは久しぶりで、鏡の前でいい気分、ハッピーな一日になっております。
すばらしい物を ご紹介していただいて感激しております!
先ほどインターネットで注文をさせて頂きました、わたくしも蟹瀬様のお肌みたいに早くなりたいです。
(イギリス在住 Y女史 会社経営 40代)


<NYは到着翌日に初積雪>となり、日々マイナス6度前後の朝を迎え、本当に久しぶりに寒い日々を過ごしました。お陰様で頂戴した「レナジャポン」をパシャパシャ使わせて頂きバンバンに乾燥したホテル内でも、お肌は快適に過ごすことができました。本当にすごい頼りになるスキンケアでした!!!開発してくださり、そしてご紹介いただきとても感謝しています。そして私もファンデーションをとうとう止めました。現地であまりの寒さと乾燥で、ファンデが顔面で邪魔になりだんだんファンデが必要ない人に・・・。20年で初めての出来事です。周りのスタイリストや編集の子にも、肌の調子がすごく良さそう!と指摘され微力ながらPRもさせて頂いています。送っていただいたパッケージも可愛くて、とても幸せな気持ちになりました。これからも引き続き愛用させていただきます。
(ファッション関係 O女史 40代)

LENAJAPONへの応援歌は明日も続きます。ぜひごらんくださいね
 2008/01/10 19:47  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


LENAJAPONへのコメントは熱い応援歌1


念願のスキンケアブランドLENAJAPONをロンチさせて2か月が過ぎた。サイレントロンチといって、3か月は広告もせず、大きなプレス発表も控え、しずかにお客さまだけの反応をみる。その間に本格的な販売方法を確認するという独自のマーケティング手法を取り入れた。

スキンケア商品は食品でいえば、お米や味噌、醤油の類になる。気に入ったら、親子2代、3代と絆理論のマーケティングが実践される。母から子へ。この絆マーケティングは舌で覚えた味と似ていて、同じDNAを持つ肌で覚えた商品は次の世代へもつながっていく。私はそういうロングセラーの商品を作りたかった。だから、開発に時間をかけ、成分となる原料や、テクスチャー、効果にこだわった。50名以上のモニターの方には成分も知らせずに使ってもらった。肌が感じる感覚。肌が発見する効果。それを実感してもらいたかったからだ。これも普通のマーケティングテストと異なる。頭で理解したものがかならずしも感覚で理解できるとはいえない。長年そう思ってきた。今、日本の美容マーケティングは理屈ばかりを前に押し出し、消費者を教育しようとしている。しかし、本当の心地よさは使う人の肌が知っている。理屈では説得できない。「感性は説得されない」のだ。スキンケアのマーケティングはお客さまの感性に委ねるしかない。だからこそ、美容マーケティングは面白い。

成分には自信があった。だからこそ、伏せた。香りはどうだったか。使い心地はどうだったか。肌はどう変化したか。どんなことを実感したか。そんなことを調査した。そして、それぞれのモニター反応はうれしいほどのプラスであった。この調査の結果、私は消費者の肌力を信じることができるようになった。彼らの感性は生きている。そこに賭けよう。そうやって、発売への糸口を探っていったのだ。
そして、2か月が過ぎた。LENAJAPONのスキンケアの経験者から、続々とうれしい声が届いた。その声をブログに載せてしまえばうそっぽくなる。だから、公開を躊躇した。しかし、友人たちの温かい声に励まされて、公開することを決心した。

私には「芸術、文化を志す若者を支援する」という大きな使命がある。そのためにはまずこのLENAJAPONのスキンケアをロングセラーに育てあげなければならない。
ここまでこだわって作り上げた念願の商品をひとりでも多くの方に使ってもらい、ひとりでも多くの人にハッピーな素肌を感じてもらう。このこともミッションのひとつである。だから、あえて、LENAJAPONへの応援歌を紹介させてもらうことにした。
一生懸命やること、そこにかならず道が開ける。そんな気がしてきた。応援歌を寄せてくださった方々ありがとう。「あなた方の言葉が勇気をあたえてくれています。これからも応援をお願いします。−LENAJAPON関係者一同」

皆さまからのコメントは明日から。お楽しみに。
 2008/01/09 09:19  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


つきたて餅のしあわせ
元旦に餅をついた。といっても杵と臼を使って本格的についたわけではない。活躍したのはナショナルの新製品ホームベーカリー。「蟹瀬さん、こんどのパン焼き機はおもちもできて便利よ」と編集者の友人に勧められて購入したものである。ちょっと前までのホームベーカリーのイメージは狭い我が家にわがもの顔でドデーンと鎮座して、夜中にドスンドスンと音を出しては勤勉ぶりを主張するだけの代物だと思っていたが、いやはや、最近の技術の進歩は今までのイメージを払拭するものであった。1斤のパンが焼けるタイプは縦長のスマートなデザインで、お仕事中もとても静か。さらに、日清製粉とのコラボレーションでおいしいパンの粉が開発されており、その粉とイースト菌(これもついている)をいれるだけで毎朝、おいしいパンが焼ける。我が家はもっぱら、この粉に大好きなレーズンを足して、焼きたてレーズンパンを楽しんでいる。

パンといえば、絶品の食パンを売る店がある。溜池の交差点から六本木通りを六本木方面に歩くと、右側にオレンジ色の小さなビルがみえてくる。その1階にあるパン屋さんNAGANOがその店である。絵本の中にでてくるような町のちいさなパン屋さんだけれど、「おいしいパンをつくるぞー」をいう気合が店全体に流れていて気持ちいい。働いている人も家族的で何とも言えず温かい。知る人ぞ知る地域店だと思っていたら、時々黒塗りの車が店の前にとまっていたりするから、遠方からのファンもいるようだ。もちろん夕方には売り切れてしまう。総菜パンもおいしいが、やはり、食パンは絶品。NAGANOのパンがある朝は家族が笑顔になったりする。そんな笑顔をみていると、ハッピーってホントに小さなところに隠れているんだなと思ってしまう。

2008年の元旦はつきたての餅をいれたお雑煮で迎えた。「わお、つきたてっておいしいね」「うん、柔らかくて、なかなかだよ」と餅が笑顔を運んできた。ナショナルのホームベーカリーがついた餅は、取り出すのが大変だったという一点を除いては合格点以上であった。
できたてを食べる贅沢。楽しく暮らすって、そんなにむずかしいことではないかもしれない。お正月早々、幸せであった。感謝。


 2008/01/08 17:10  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


クリスマスにはハッピーメッセージ。
朝起きてみると、一面の雪景色。軽井沢でのちょっと早いクリスマスは白一色で始まった。大賀ホールでのプラターズのコンサートに行くために前日入りし、準備をしていた私達に、雪は嬉しい期待はずれだった。ホワイトクリスマスにプラターズと舞台はそろっていたが、演奏の最中に何度も腕時計をみるシンガーの姿に集中力をなくしたことと、あいにくオンリーユー一曲だけしか知らなかったこともあり、私にはちょっと消化不良気味のコンサートであった。その思いはプラターズファンの友人たちも同様だったようだ。その後の食事会では大いに音のはずれ具合の話でもりあがった。期待が大きすぎたせいでもある。思えば、彼らも立派なシニアだから、日本ツアー最終日ということでお疲れだったのだろう。きっと。


クリスマスプレゼントは思いもよらず、娘から手作りの兎の置物をもらった。オランダの美術店で見たふくろうにインスパイヤーされて始めたふくろう作り。ふくろうが幸せのシンボルということもあり、陶土を使って作品づくりはかなり年季がはいってきている。兎はふくろうに続く第二のキャラクターである。
その作品のひょうきんさもさることながら、母を喜ばせようと陶土をこねている娘の姿を思い浮かべると、そのひたむな心に感謝した。そして、圧巻はカードのメッセージ。涙なくして読めない。その本音のメッセージはなにものにも代えがたいものがあった。普段いえないことをクリスマスカードに託す。これは本当の意味でのクリスマスプレゼントかもしれない。モノをあげるだけでなく、1年の感謝を言葉にする。その小さな勇気があれば、たくさんの人が幸せになれる。クリスマスってそんな日のことかもしれない。


追伸
11月ロンチしたばかりのスキンケアの新ブランドLENAJAPON.COMで今、来春発売予定のUVのボトルデザインの投票をしています。ぜひぜひ一票を。持って歩きたいデザインはどっちかな?
 2007/12/25 01:48  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


BLUE MANがやってきた
NYのオフブロードウェイでヒットをとばしているBLUE MANのプレビューを見に六本木にでかけた。特設会場は黒い上等の椅子が設置され、大人たちが上質の笑いを楽しむ場所という感じであった。この会場の施主はインボイスという会社の社長である木村育夫さん。とにかく彼の発想はおもしろい。会社を興したかとおもったら、趣味で集めたお酒が増えて自宅に置けなくなったので、六本木にちょっとおしゃれな大人のためのバーを開いた。ここで、ゆっくり楽しむつもりでいたのに、なんと、そこにおいてあるお酒の種類がすごいというので、ヤドリギはいつもお客でいっぱいになり、繁盛してしまった。趣味や思いつきが商売になっている。実に多才な人である。

BLUE MANは顔を真っ青に塗った男性3人が一言も発せずに、映像や音楽などを通して、日常のありふれた出来事を表現していくコメディ。何が面白いかというのは言葉にしにくいが、とにかく面白い。程よく下品でもあり、程よく上品でもある。その按配がなかなかであって、会場まで巻き込んでの(もちろん仕掛けてあるのだが)演出は見事だ。

ココまで来れば、大人のお仕事といえそうな、このBULE MAN in TOKYOのチケットはすでに売り切れ状態。しかし、ロングランになりそうなので、まだまだ見るチャンスはありそうだ。このパフォーマンスの初演は1991年。楽しむのに英語力はいらない。五官で楽しむコメディ2時間。見終わったら、どっと疲れる。覚悟もいる。
 2007/11/30 21:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


NY行きあれこれ物語3


NYでのトイレはスタバで:
ホテルの前からイエローキャブに乗った。運転手は私達の行き先を聞くと、行きたくなさそうな顔をした。もともと乗車拒否などはあたりまえ。特に雨が降っている時や夕刻はダウンタウンへは行きたがらない。日本のタクシーのようにどこにでも行ってくれるわけではないから、拒否されても諦めてはいけない。

目的地に向かう途中で殺人現場を通った。「ココで今朝運転手が轢き殺されたんだ。ほんの1−2時間前に。」今はその形跡はないが、やっぱりNYだ。その現場を過ぎたと思ったら、今度はスタバの前で急に駐車し、運転手は「ちょっと用があるから」といって、降りていってしまった。タクシーの車の中に置き去りにされるなんて、初めての経験である。もちろんメータはとめてくれた。少しは良心的だ。しばらくしてもどってきた運転手は私達に笑いかけながら、「NYでトイレに行きたくなったスタバがいいよ。安全で清潔だし、ついでにコーヒーも買えるから」。ああ、そうかスタバはトイレだったのか、なんて、ね。コーヒーがついで買いだときいて、NYってやっぱり、おもしろいと思ってしまった。
 2007/11/29 00:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


NY行きあれこれ物語2
ナイスミドルのキャビンアテンダント:
JFKからの帰りの便ではベテランのキャビンアテンダントがついてくれた。この人がすこぶる凄い。オランダに行ったとき以来の経験だった。いつも教育されたとおり、やることだけやったら、人のいうことはあまり聞いていないアテンダントが多い中で、彼女はかゆいところに手が届くほどのサービスだった。ひと寝入りして目が覚めたら、すかさず、飲み物を聞きに来てくれる。小腹がすいたなと思っていると、「何か召し上がりますか」とわが心を読んだように声をかけてくれる。このタイミングのよさはやはり、ベテランだからであろうか。狭い空間の中での彼女の存在はとてもありがたかった。

彼女の態度は担当しているすべての人にフェアであった。斜め前にはトテモわがままな初老の女性が座っていた。フルーツが食べたいというので、彼女が持ってくると、こんなフルーツならいらないという。見ていているだけで「たくーもう」と思うのだが、彼女は嫌な顔ひとつしない。その女性が満足いくまで、なんどもキッチンと客席をいったりきたりしていた。

私達の前の席の男性もわがまま放題であった。JALの顧客名簿にのっているのだろうが、「それはないでしょ」と思うほど「注文の多いお客様」だった。「出来る限りのことはやりますよ」という彼女の姿勢をみていると、ある程度経験を積んだ、お母さんアテンダントって結構いいなと実感してしまう。彼女のようなベテランを現場にキープしつづけること、それはこれからの高齢化社会には必要なことかもしれない。わがままな高齢者や顧客達への対応にはやはり経験がいる。そこをカバーしてくれるのは、きっと人生とフライト経験の豊富な彼女のような人に違いない。航空会社の企業戦略にぜひ、ナイスミドルのベテランアテンダント起用を盛り込んで欲しいものだ。

またまたトイレの話:
さて、最後はトイレの話。以前、飛行機に乗ったら、トイレが問題ということを書いたことがある。これは結構、いろいろな方が読んでくださったようで、反応が多かった。今回、座席に着くとすぐ、チーフらしき女性が挨拶に来てくれた。「以前、JALをお褒め頂きありがとうございました。出来る限りトイレもキレイにしておくつもりですが、今日はお客様が多いので、もし無礼があったら、申し訳ありません。」チープの話ではトイレのブログをよんで、みんなのやる気が増したというのだ。それは嬉しかった。だが、私は事実を書いただけで、ヨイショをした覚えはない。正直に見たまま、感じたままをいつも書いている。

トイレの前で待っていると、男性が出てきた。「うー男性の後か、また、掃除からはじまるな」と観念して中にはいった。ところが、うれしい期待はずれ。洗面の水しぶきは一滴も残らず拭かれており、トイレの蓋もキチンとしめてある。床にも水滴はない。思わず男性の顔をしっかり見ておけばよかったと思った。後の人のためにこんな使い方が出来る日本人男性がいるのだ。これは新しい発見だった。いつもキレイにしてあると、そのキレイさを維持しようとする態度が伝播するのかもしれない。公の場を汚さずという日本人古来の姿勢がこんな小さなところからこれからも実現されていくと嬉しい。

 2007/11/29 00:45  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


NYあれこれ物語1

NYはチャレンジの街:
晩秋のNYに出かけた。突然の旅立ちだったため周到なる準備がないまま、JFK空港に降り立った。普段であれば迎車の手配が済んでいるところだが、荷物が少ないということもあり、イエローキャブで行くことにした。空港内で「タクシー?」と声をかけてくる白タクの運転手を尻目に、タクシー乗り場へ急いだ。驚いたことに、イエローキャブがずいぶんきれいになっている。思えば、NYは10年ぶり。変わって当たり前だ。ブロードウェイを抜けて、滞在先のホテルへ。街中の喧騒は相変わらず。寒さもNYだ。うきうき、わくわくするのはなぜだろう。なにかチャレンジを受け入れてくれそうな、そんな雰囲気を持った街、NY.20代のころ、ここでチャレンジ精神を叩き込まれて、今の私がある。今度は娘の番だ。NYで新しいチャレンジをする。彼女の夢に一歩でも近づくために、何でもやってみるがいい。若いのだから。彼女の姿を私は若きころの自分の姿と重ねて、懐かしんでいた。

サービスは天使の声で:
航空会社のマイレッジがたまっている。こんな時こそ、と思いアップグレードやら、特別無料航空券やら申し込んだが、遅すぎた。そこで、ネットでの申し込みから、電話での申し込みに切り替えて、人を通してお願いすることにした。厄介なのは、どの航空会社も自動応答とやらがやたら長くて、痺れを切らしてしまうことだ。それでもすこしでも運賃を節約したいので、ここは忍の一字で頑張った。

気持ちよくつながったのはJALであった。担当の女性の声が天使のように聞こえた。まあ、やさしく相談にのってくれる。どうしてもビジネスクラスでいきたのであれば、ビジネスセーバーを安全のために予約しておく必要がある。ここが判断のしどころであったが、思い切ってこの天使の声に賭けてみた。エコノミーセーバーを確保して、希望の便の空席待ちをしたのだ。出発ぎりぎりになって、携帯電話がなった。あの天使の声である。「アップグレードが取れました」 彼女の嬉しそうな明るい声にNY行きまで運を開きにいくような気分になった。

電話でのサービスの差は応対するものの声にでる。「ご希望に添えるよう、頑張ってみます」といっているのか、「こんな時期にいってきて、希望が叶うわけないでしょ、空席待ちだらけなんだから」といっているのかは言葉にしなくともそのトーンや言葉尻でわかってしまう。いくつかの航空会社に電話した結果、今回はJAL一本に絞って待つことにした。かつての栄光に浸ることなく、ひとりひとりが会社の再建にかけるその意気込み。それはエンドユーザーにもしっかり伝わっている。がんばってほしい。



 2007/11/29 00:39  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


その道のプロ、兄に拍手。

私の兄は発破士である。大学を卒業してすぐに建設会社に就職し、山奥の現場に赴任してトンネルを堀り始めた。たまに実家にもどってくると「れいこ、これはトンネルを掘った時に最初に取れた石。安産のお守りになるから」ともってきてくれたりした。まだ私が大学生のころである。現場は大学卒の現場監督にかなり厳しかったらしい。出稼ぎできている人々と一緒の現場。ボーナスがでたので、外国製のタバコをみんなに振舞おうとすると現場の人から「大学卒はハイカラなタバコをお吸いですね」といやみを言われる。兄は一緒に働く人々の心の中の小さな思いに気づかなかったことを恥じ、それからはこちらがよいと思ったことも細心の注意を払ってするようになったという。

その兄が突然、新聞の切抜きを送ってきた。11月15日、日刊建設新聞。そこには国土交通省が企画した世界最大規模の人口地震実験の記事が掲載されていた。人口地震実験の目的は将来の大地震に備えて空港の液状化による地盤沈下などのデータをとり、液状化対策工事に役立てるためであった。この実験に兄が赴任先のシンガポールから招聘されたのである。別の新聞には成功を現場の人々と喜ぶ兄の顔が写っていた。また、他の新聞には「発破の神様を招聘」とかかれてあった。
500箇所に17トンのダイナマイトを設置し、2分で爆発させる。神業とも呼べるものしい。もちろん多くの人の協力があっての成功に違いないが、私は新聞記事を読みながら、涙が止まらなかった。

昔から人のために尽くすのが大好きだった兄は、今こうして自分の技術を駆使して災害の際の大事な空路を守ろうとしている。誰が褒めてくれるわけでもなく、今回のように新聞にとりあげてもらえなければ、誰に知ってもらうことのない、縁の下の仕事。その仕事に一生を捧げている兄を誇らしげに思う。

若いとき演劇を目指したが、祖父に反対され、兄は技術者になった。夢を断ち切って、思いと違う道を歩んでも、こうやって、その道のプロになった兄は、ヤッパリ偉い。父を早くに亡くした私達兄妹は二人でいつも互いに助け合って生きてきたように思っていた。しかし、実はいつも私は兄に守られていたように思う。

優しい兄に守られながら、自由奔放に生きてきた若きころの自分を思い出す。その兄への恩返しは、演劇など芸術、文化をめざす若者の夢がひとつでも実現できるようお手伝いすることではないだろうか。11月に立ち上げた新しいスキンケアブランドLENAJAPONは社会貢献をするための「さくら芸術文化応援団」をサポートする。マーケティイングやブランディングという仕事は発破士のように命を張るわけでもなく、技術の積み上げもない。時代を読む勘だけの商売。こんな仕事につけたのも自分の事は二の次で、まずは妹に何でもやらせてくれた兄がいたからだと思う。そろそろその恩返しをする季節になったようだ。新聞記事は私への追い風になった。兄へおめでとう、そして、ありがとう。
 2007/11/19 15:23  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


いくつになっても美肌がお好き
77歳になる夫の母から電話がかかってきた。年を重ねるごとに元気になるのではないかと思うほど、若々しい母は社交ダンスに海外旅行と人生を謳歌している。「この前、令子さんに送ってもらったLENAJAPONの化粧液ね、1週間ほど使ったら、友達が最近肌がきれいになったけれど、化粧品変えたの、って聞かれたわ」と、電話口の声がやけに弾んでいる。モニターテストのときは失礼ながら、もう対象年齢ではないと思ったので、お願いしなかったが、実際は対象年齢内だったようだ。いくつになっても女性は美肌つくりに余念がない。それにしても70代の母が実感してくれたのは嬉しかった。

「ダブル洗顔と書いてあったけれど、メイクは落ちるの」この種の質問は母だけでなく、何人もの友人からいただいた。メイクのいらない素肌づくりを目指していたので、メイク落としについては念頭になかった。「メイクをしている場合はメイク落としを最初に使ってから、洗顔石鹸でダブル洗顔してください。メイク落としが強い場合は洗顔を1回にしてもいいです。」そうだ、この一文をパンフレットに入れておくべきだった。

ダブル保湿についても同じような質問があった。「ダブル保湿って書いてあるけれど、1回目と2回目の間はどのくらいあけて化粧液をつければいいの」実際に自分で使っているときは1回目の後、歯磨きなどをして、肌に化粧液がなじんでから2回目をつけることが多い。つける間隔は自分の肌のコンディションとの相談なので、一概にはいえないと思い、わざと説明を省いた。しかし、これも現状把握不足だったようだ。昨今は化粧メーカーがTVや雑誌、CMなどを通して、丁寧になにもかも教えてくれるので、消費者が自分で判断しながらスキンケアをするという習慣はどうも少ないらしい。だから説明は微に細にわたっていなければならなかったのだ。

しかし、肌は生きものなので、年齢、季節、一日の時間によって、コンディションがちがう。それを自分で判断しながら、その時々にあったケアをしていけば、よりよい肌の状態がつくれるのではないか。そう考えてつくったのが今回のシンプルケアプログラムだったので、自分の肌と相談しながら、スキンケアして欲しいと思っている。

また、「ファンデーションのいらない素肌つくり」を謳っていると「ファンデーションをつけてはいけないんでしょ」「化粧液のうえに美容クリームはつけてはいけないんでしょ」など、予想だにしなかった面白い反応がある。化粧にこれはやってはいけないという決まりはない。むしろ、ファンデーションのいらないほどの素肌の持ち主であれば、その上にメイクをしたら、それこそもっと美しくみえるだろうし、TPOにあわせて「すっぴんの時とフルメイクの時」を楽しむこともできる。

私が目指しているのはそんな自由な発想ができる肌つくりなのである。なにかにしばられるのではなく、基本がシンプルでうつくしいから、選択肢が多くなる。すっぴんの自分もフルメイクの自分も楽しめるような肌。そんな肌を持っている自分が気持ちいい。ここまでこられたら、本望だと思っている。

自分の肌とはいくつになってもとことん付き合っていかなければいけない。それはまるで、毎日毎日、心の角質をとっていくようなものかもしれない。心のターンオーバーを早めて出来るだけ透き通った状態を保つこと。年齢を重ねるたびに、肌と心はますます似てくるようにも思える。気のせいかしら。
 2007/11/14 23:00  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


ブランドカラーは大人のピンク色
私のワードローブにピンクはない。いつもモノクロかベージュ。私のイメージにもやさしいピンクはない。だから、今度ロンチさせたスキンケア商品のブランドカラーがピンクと知って、まずは友人たちが驚きの声をあげた。てっきり、パールホワイトで出てくると思ったという。しかし、なぜか、50を過ぎたあたりから私はピンクが好きになった。あのやわらかな心和むさくら色。戦いを終えた兵士があたたかな羽毛布団にくるまれるような色。それがピンクだった。それもショッキングピンクでもなく、またベービーピンクでもない。大人のピンク色。その色をブランドカラーに求めた。

パッケージの色を決定するのは大仕事であった。デザイナーのS氏とそのアシスタントのK女史。この二人の色に対する審美眼と仕事に対する熱意がなければ、今回のパッケージは誕生しなかっただろう。そして、パッケージ会社を動かして、何度もサンプルだしをしてくれたM女史とそのスタッフの方々の存在も大きい。しかもS氏たちはLENA文字を開発し、どこにもないブランドロゴを作ってくれた。何回もの色だしで行き着いた大人のピンク色の上にLENA文字のロゴ。まさに、私が夢見ていた商品パッケージの誕生であった。

HPはさくら芸術文化財団をイメージしたさくら色一色。これは博報堂時代からの友人で、いまはHPを作らせたら5本の指にはいるといわれている売れっ子F氏たちが引き受けてくれた。ブランドコンセプトと同じ「simple&elegant」なHPにして欲しい、というのが私のオリエンテーションだった。おしゃれで、分かりやすく、買いやすいサイトのデザイン。オンラインでしか販売しない私達の商品はHPとパッケージでイメージを構築していかなければならない。それにはきちっとしたイメージ戦略が必要である。そして、その戦略をカタチにしてくれる力あるクリエータが必要となる。そのクリエータたちがまるで天使のお使いのように私達の仕事に舞い降りてきてくれたのだ。涙がでるほどありがたい。

11月1日HPがオープンした。たくさんの人々がHPを訪れ注文をしてくれた。と同時にたくさんの友人・知人たちがHPについてコメントを送ってくれた。
「さすが、です。心がほんわかしました。」
「なんてすてきなHPなんでしょう。パッケージも素敵なピンク色で大好きです」
「HPをみて思わず買いたくなりました。商品も分かりやすいですね」
「待ちに待った初売りです」
「ダブル保湿のコピーもいいですね。」
と続いた。コメントは大きな応援団のようで、私の心の奥の奥までずしりと届いた。

たくさんの力と愛が集まって誕生したLENAJAPONの大人のピンク色。これからひとりでも多くの人々を幸せにするピンク色になっていければいいなと願っている。
肌をしあわせにするだけでなく、心もちょっぴり、さくら色に染めることができる、そんなブランドに育てたい。この思いが天までとどきますよう。夢実現への第一歩です。

LENAJAPON  http://www.lenajpaon.com

 2007/11/03 23:30  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


思いがカタチになった日。
約束の11月1日まで後20分。新しいスキンケアブランド「LENAJAPON」のHPは真夜中にその産声をあげた。感激の一瞬である。スタート時から一緒にずーと走ってくれている女性のスタッフは、そのときを涙で迎えた。大変な毎日を、この日のためにがんばってきて、ちょっと心に響いたのだろうか。今からが大変とわかっていても、やはり、うれしい。私は涙こそでなかったが、この数ヶ月もやもやしていた雲が晴れた感じだった。久々の心地よい疲れである。

明日の初売りに備えて、仕事を終了させる準備をしている間に初注文がはいった。「エーエー、これって、第一号のお客様って事ですかー」女性スタッフの明るい声がこだました。HPがアップして数分もたたないうちである。うれしい。正直言って、うれしい。その反面、明日からの注文に応えることが出来るかという不安も膨らんだ。

インターネットショップは注文から商品お届けまでの早さを売り物にしているサイトが多い昨今、私は「待たせるマーケティング」というのもいいかもしれない、と考えていた。商品が届くのをゆっくり楽しみに待ってもらう。スローショッピングである。そのためにはCS=カスタマーセンターという概念からCS=コンシェルジェforスキンケアという発想でお客様と接しようと思っていたりする。お買い上げいただいた商品がなくなるちょっと前にお客様にお知らせしたり、季節にあわせてスキンケアのヒントをお送りしたり、そんな細やかなコミュニケーションを実現させることができたらと思っている。しかし、まだまだ、これは先のことかもしれない。

開始のベルはなったばかり。夢に向かっての第一歩である。夢は? そう、HPの「さくら芸術文化;プロジェクト」のところを読んでみて下さいな。おおきな、おおきな、とてつもなくでっかい夢が描かれています。この年になっても、夢を見るとわくわくする。だから、夢はビタミン。

LENAJAPONがブランドとして独り立ちするころには、一緒に夢を見る人を募集しようと思っている。そのためにも、もう一度、50thのチャレンジである。

LENAJAPONのURL

http://www.lenajapon.com


PS ;「TRY ME KIT」をご注文のみなさまへ。すみません。特別ポーチの出来上がりが遅れているので、商品の発送は11月8日以降になります。しかも、初回は先着300名様。次回は12月に入ってからになります。その原因を作ったのは、私。可愛いポーチに2色の大人のピンク色の房がつけたくて、何度も何度もやり直してもらっているうちにGOサインが遅れてしまったのです。ヤッパリ、本当に使いたいものをつくりたいから。いつもモノつくりの姿勢は同じです。時々ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、ちゃんと、ちゃんと、大人も子となも楽しめるモノをこれからも作っていきます。応援してね。
 2007/11/01 02:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


11月1日、素肌で生きる人のためのスキンケアが生まれます。
スキンケア商品の開発をしよう。そのきっかけは20歳になる娘の肌荒れだった。15歳のときから温度差のきびしいヨーロッパで生活しているうちに、肌はすっかり乾燥肌になり、乾燥ニキビが治らない。「青春のシンボルだから、大人になったら治るよ」といってもそれは大人の理屈。「私にはいまが大事なの」と反論された。「そうだね、いまが大事。一番きれいな時だから、」と妙に納得した私は、いままでの私のキャリアを活かして、娘のためにスキンケア商品を開発することを決心した。それはもう1年以上前のことになる。

スキンケアのもうひとつの原風景は明治生まれの祖母の肌であった。きれいに洗顔した肌に化粧水を何度も何度も浴びるように繰り返しつけているその姿が、スキンケアそのものの基本を教えてくれた気がする。たっぷりと化粧水をふくみ、保湿された祖母の肌は透き通っていてとても美しいものだった。原点に戻り、肌のケアを考える。このことを実現したいと思ったのだ。

しっかりと洗顔すること。そしてたっぷりと保湿すること。この2点に焦点を絞ってのシンプルなスキンケア商品の開発プロジェクトが始まった。チームはOEM(実際に商品を製造してくれる会社)先のプロの女性と、50年以上美容業に携わっている美容家の先生とそのお弟子さんたち、昔からいっしょに仕事をしてきた美容ライターの友人たち、そして、娘。プロ集団でのプロジェクトとなった。「スーと浸透して、いつまでも保湿が持続する成分はないですか」その答えは簡単に見つかった。しかも、植物の中にある。これはうれしいスタートだった。私たちはその成分に注目し、成分量のテストを何度も繰り返した。もちろん、他のすべての主成分もできれば、私たちが口にしている誰もがしっている植物由来のものがいい。これは私の強い希望であった。アルコールフリーで。水にも凝って。香料は顔につけるものだから、さわやかでちょっと癒されるくらいのものを。と次々にイメージができた。

イメージがはっきりすると、研究者たちはすぐさま形にしてくれた。そのサンプル商品を何度も何度も試しては、納得いくまで改良をお願いした。最後は娘の意見が大きく左右した。なぜなら、彼女は成分のことも何も知らずに一人の生活者としてサンプルを使い、感想を述べてくれたからだ。実際にサンプルを使っているうちに娘の肌はみるみる潤いを取り戻し、乾燥ニキビはうそのように消え去って、自慢できるほどのしっとり肌になった。これは私も驚いた。

洗顔石鹸も50種類以上試しながら、イメージを固めていった。手で柔らかな泡ができるもので、しっかり汚れが落ちて、しかも洗い上がりがしっとりするもの。石鹸にも化粧水と同じ成分をいれてもらった。こんな贅沢な開発はないだろうと思うくらいみんなが協力体制を組んでくれた。これは本当に開発者冥利に尽きた。うれしかった。ひとりひとりが本当にいいものを作ろうとする気持ちがひとつになって、商品ができあがっていった。

たった、これだけで、本当にスキンケアが終わったら、他の商品がいらなくなるから、化粧品会社としては成り立たないのではないかともいわれた。しかし、私は食べ物でいえば、お米の部分を作りたかったのだ。お米はこれが我が家に合うときまったらなかなか変えることはない。本当においしいお米は継続して食べてもらえる。だから、ほんとうにいい基礎スキンケアを作る。あとはお米にあう料理をその人の気分でほかのブランドから選んでもらえばいいのだ。

最終サンプルのモニターは友人50名にお願いした。最初は30mlの小さなプラスチック容器にはいったものを1週間使ってもらった。成分のことは一言も説明せず、使い方のみを書いて送った。いわゆる感応テストである。実際肌に使ってみて、「浸透、香り、保湿感、感触」などの好き嫌いをきいた。どんなに成分の話をしようが、感応テストが悪いものは長く使ってもらえない。スキンケアは我慢してまでやるものではないというのが私の持論でもあった。だから、あえて、成分の話はしなかった。もちろんアンケートの中には何が入っているかわからないから、継続して使うかどうかはわからない、というのもあった。しかし、2回目のロングユースモニターテストも同じように成分は伏せて行なった。結果は90%の人が継続して使いた、というものであった。モニターをやってくれた友人の中には、「もうすぐ化粧水がなくなるんだけれど、いつから販売するの」と電話やメールをくれる人もいた。これには勇気づけられた。

「蟹瀬が作るんだから、成分はきかなくてもいい。あなたが変なものを使うわけないでしょ。」と頭から信じてくれた友人もいた。その友人たちの期待にこたえる意味でも私はとことん成分と使い心地と保湿にこだわった。
こうやって、多くの人々に支えられて完成したスキンケア商品が11月1日に発売の運びとなった。そのブランド名は娘の名前をとってLENAJAPON(レナジャポン)。オンライン注文とフリーダイヤルを開始する。ピンクのかわいいボトルでライトとリッチの2種類の化粧液と石鹸が登場する。パッケージデザインの開発秘話はまた後日。

URL:http://www.lenajapon.com (11月1日から)。
フリーダイヤル:0120−071-714(10:30-17:30 土日祝日を除く)

 2007/10/29 22:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)


財産は友達。
夫婦でそれぞれ本を出したことを祝って、友人達が発起人となり、出版パーティを開いてくれた。ご案内の発送の時期が遅かったということもあり、最初は出席者の数が危ぶまれたが、当日その数200名以上になり、盛会のうちに終了した。発起人代表のスピーチは加藤タキさん。私が尊敬してやまない先輩である。また、そのスピーチが、いかしていた。素敵な人は何をやっても素敵だ。

乾杯の音頭は私達夫婦の命を預かっていただいている水町クリニックの医院長、水町先生。「よくも夫婦でこんなひな壇に並んで、恥ずかしいでしょ」その通り。恥ずかしさ百倍であった。先生の愛情深いスピーチは会場の笑いを招き、一気に参加者の気持ちをひとつに束ねた。「そうだ、そうだ、ほんとにどうしようもない夫婦だよね。でも、いいじゃない、そのおバカさん達を祝ってあげようよ」みたいな空気である。うれしかった。

もともと、顔が浮かぶ人たちだけに声をかけて、ファミリータイズのようなネットワーキングの場になれば、と計画したものであった。ふたを開けてみると、その思いが現実となっていた。なごやかで、そして、みんなが昔から知合いであったような雰囲気のなかで時間が笑い声とともに過ぎていった。こんないい人たちに囲まれている私達はナント恵まれているのだろう。感謝という言葉が自然にこだました。

代理店時代、先輩のコピーライターであったT氏は、代表取締役社長となった今も変わらぬ穏やかな笑顔で、会場にきてくれた。これはうれしかった。制作者としてぴか一の頭と分析力、そして、なによりもクライアントに信頼される穏やかな性格。どうやったら、アンナ人になれるのだろう、といつも憧れていた先輩でもあった。

社会的にどんなに偉くなっても変わらない人。そんな人が私は大好きである。今回のパーティはみなさんがVIPだったので、どなたも特別にVIP扱いでお迎えすることができなかった。たとえば、日本が世界に誇るバレリーナ吉田都さんもそのお一人だった。しかし、それをよしとして、楽しんでくださるおひとりおひとりの品格のよさに私達はおおいに助けられた。

もちろん案内状をだしてもなしのつぶてのかたもいた。こんな時こそ、そのひととなりがみえてくるからおもしろい。反面教師として、学ばせてもらうことが多々あった。こちらが一緒に仕事をしてきた人と位置づけていた人から、何の返事もないとき。「あ、そうだ、そうだったんだ」。とあらためてサラリーマン精神から抜け出せない人々の存在を知る。1回しかない人生なのに、淋しい限りだ。

私達夫婦が30年以上、こつこつと築いてきたのは、富でも名誉でもなく、この人脈である。笑いあって、お互いを励まし、認め合い、同時代を生きていく仲間達。今回のパーティはこの仲間達の集いであり、これからの人生をともに助け合っていきていくためのスタートアゲインのテープカットでもあった。

財産は友達。そういえることが一番の幸せではないだろうか。
この会を催してくれた仲間達、そして、参加してくれた友人たちに感謝してやまない。
 2007/06/26 23:43  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)


許すことと、忘れること。
後一ヶ月で56歳になる。こんな年になる自分を若いときは想像だにできなかったが、確実に目は遠くなり、白髪が増え、動作が鈍くなる。新陳代謝が悪くなるためか、食べた物は肉となり、メタボと化す。そして、記憶力までおちてくる。悪いことばかりかと思っていたら、目が遠くなったり、記憶力がおちるのは結構、必要なことだということが最近わかってきた。

まず、目が遠くなると、近くの物がみえにくい。夫はご飯粒が固まりでみえるらしい。照明を落とした、ムードあるレストランなどにいったときはお皿の上のものがボーとみえるという。「これなに」「それはホワイトアスパラガス」「じゃこっちは」「「それはホタテ」という具合だ。しかし、これはいい塩梅だ。向かい側に座っている私のシワはみえていない。こちらも夫のシミやシワがみえないので、お互いいつまでもいい気分でいられる。

記憶が落ちるのは、これからの人生を精神的に豊かに過ごすのに役にたつ。結婚生活31年、ビジネスパーソンとして32年。この間になにもなかったといったらウソになる。はらわたが煮えくりかえることもあった。涙、涙の日もあった。猜疑心にさいなまれることもあった。そのすべての出来事を明確に覚えているわけではない。しかし、その出来事が起こったときの感情はいまでも、くっきりと思い出すことができる。だからやっかいなのだ。

まだ広告代理店の制作者だったときのこと。外資の大手飲料会社の仕事が舞い込んできた。といっても競合で、来る日も来る日もアイデアをださされては訂正を要求されるという厳しい仕事であった。これをとれば、かなり会社に貢献できる。必ず勝とう。その思いで私はチームを動かした。営業と制作者、マーケッターを含め15人ほどのチームである。私の会議は「蟹缶」と呼ばれていた。缶詰状態で仕事をさせられるからである。そして、厳しくも楽しい仕事は成果を生んだ。1年がかりで扱いをとったのだ。その途端のことである。今までチームにいなかった人々が乱入してきた。「蟹瀬はCMディレクターではないから」という理由だ。我が物顔に振舞う新参者に私は激怒した。しかも、今度はその連中と結託したグループ長がそのクライアントの仕事から私をおろしにかかった。「あの連中が君とはやりにくいといっている」という理由だ。私のチームがとってきたおいしい仕事をさらっていって、自分の成果にしようという魂胆なのだ。

くやしくて、くやして、その夜、東海道線にとび乗って、私は当時の室長の家を訪ねた。暗闇の中、電車の線路を見ながら、悔しさに飛び込んでしまおうかと思ったくらいだ。それを止めてくれたのは幼い2人の子供たちの顔だった。駅前の喫茶店で室長に現状を説明した。しかし、翌日、状況が好転することはなかった。これがビジネスの世界なのだ。この時のことを、今私はこうやって書けるような心理状態になった。サラリーマン世界でいきる悲しい性を克服できない人々を哀れに思うがゆえに「許すこと」ができるようになったからだ。しかし、感情の記憶は残っている。これを忘れることは至難だ。これは長い人生のひとつの例でしかない。

出来事を許すことは出来ても、感情の記憶は残る。年をとって忘れやすくなること。それは、神様がくださった最高のギフトかもしれない。それが、まだ、十分に働かないうちはときどき、ふってわいたように過去の出来事に振り回される。

船井幸雄さんの著書『「本物になる」クセづけ』のなかにこんな一文がある。
ある時期が来たら、
それまでのこだわりを手放すことが、
さらなる成長につながるのだと思います。

さらなるこころの平和を得るために、許すことから忘れることへ。そして積極的に苦い感情の記憶を手放すこと。それが本物の人となり、心和やかな人生につながる。そろそろ私もその季節に突入する。すべてを許した後は、積極的に過去の感情の記憶を消すこと。ほんものの「ゆたかな人」になれる日へ向かって出発の時である。


  

 2007/06/21 02:26  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)


品格の時代、品格の年代。
昭和女子大学長の坂東真理子さんの近著「女性の品格」が売れている。なんと、もう40万部を超えるという。「真理子さんにファッションについての品格をいわれたくないわね」と憎まれ口をたたいたのはほんの2−3ヶ月前。リーダーシップ111という女性グループでシンポジウムを開いた日の控え室でのことであった。出来立てほやほやよ、とニコニコしながら、手渡してくれた本をパラパラと開いていった私のきつい一言。なんと品も格もないことか。それに引き換え、言われた真理子さんは「ほほほ、そうでしょ、蟹瀬さん」とこれまた上品。一本とられた。格のある人は流石に違う。こんな場面でおこったりしない。

本は60の小文で成り立っているので、読みやすい。そのひとつに「花の名前をしっている」というのがある。確かにバラやチューリップなどではなく、野に咲く花や、野菜の花、田舎道に咲くしば桜や彼岸花なんて名前がすらすらいえたら、突然、格好良く見える。さらに木の名前まで知っていたら、しかも英語で言えたりしたら、すこぶる教養深き人にみえる。
子供のころ育った家では花の名前などは毎日の生活の中で自然に覚えられたものだ。同居の祖父母などが植物の素人先生だったように思う。しかし、残念なことに、今の時代は意識をしないと覚えられなくなってしまった。

「品格」といえば、ちょっと前に日テレの水曜ドラマ「ハケンの品格」というのがあった。篠原涼子演じるハケンがやたら格好いい。ハケンとして分をわきまえ、プロとして仕事をする姿。ハケンなのに、正社員より優秀。しかし、その立場をわきまえ、決して、正社員より前に出ようとしない。黒子に徹する。劇画タッチであったが、「現実にあるよね、こんなこと」と妙に頷きながらみていた。ハケンを差別して正社員の立場に胡坐をかいている輩の品格のなさを言いたかったのかな、このドラマは。わかるような気がする。

そして、最初に「品格」が登場したのは数学者、藤原正彦先生の「国家の品格(新潮社)」である。「今、日本に必要なのは、論理より情緒、英語より日本語、民主主義より武士道精神であり、『国家の品格』である。」 
そのとおり、そのとおり、と手を打ちながら読み進んだのを覚えている。

ここまで「品格」が出揃うと、やはり、「男性の品格」って本が欲しくなる。
そして、品格の条件にはぜひ、次の項目をいれてほしい。「エレベーターはレディファーストに」「次の人のためにトイレはきれいに」「勤務時間にスリッパははかない」「爪と歯と靴はいつもピカピカに」「きれいな日本語をはなす」「肩書きで威張らない」「若い女性をじろじろみない」などなど。

品格って本当にむずかしい。この年代になると、特に、意識をしないと言葉遣いや行動が下品になる。そうなると、もっと醜くなる。年をとってこそ、大切なこと、それが品格かもしれない。真理子さんの本をよんで、勉強することにした。

シェイクスピアの「お気に召すまま」の中にこんな一文がある。”Maids are May when they are maids, but the sky changes when they are wives.”其の通り。娘は娘であるときは五月のようにここちよいが、女房になったとたんに様子がかわってしまう。娘のときは品格がなくてもその若さゆえに許されるが、品格のない中年女房は嫌われる。ご用心、ご用心と自分にしっかと、いいきかせた。もう、品格の年代に突入している。
 2007/05/26 23:10  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)


ANAかJALかBAかーロンドン、モナコへの旅。
ロンドンからモナコへ、5月の連休にでかけた。モナコの海洋博物館でのTV撮影やロンドンでの視察など、仕事がはいっての渡航であるが、ひさびさに海外にでるので、なんとなく心が弾んだ。昨年はアムステルダムに出かける時ほとんどJALを利用させてもらっていたが、今回はANAにお世話になった。1年ぶりである。

以前ロンドン通いの時はANAがお気に入りだった。その理由のひとつはフライトアテンダントのサービスがすこぶるいいからだ。2番手をいくANAの一生懸命さが好きだった。食事も手を変え品を変え、空の旅を少しでも楽しくしようという姿勢が伺えた。ま、いいとこばかりでなく、ときどき料理が懲りすぎて滑っていることもあったが、この辺はお愛嬌として許容範囲といえよう。

久々にANAにのって逆に気づいたことがあった。不祥事続きで低迷していたJALがかなりサービスの回復をしてきているということだ。JALのサービスについては苦言を呈してきたが、ここにきて、ANAに負けず劣らず、謙虚に自社のサービスの見直しを始めている。そのためか、ずいぶん、心地よくなってきた。食事もおいしい。

そして、なにより素晴らしいのは、トイレがいつもキレイなことである。空の上ではトイレは男女共用だから、かなり気になる。特に男性の後はとびちっといて、まず掃除からはじめなければいけないことが多い。しかし、JALに限って、掃除をしなければいけないことはまったくといってない。おそらく、フライトアテンダントのみなさんが、なんども掃除にはいってくださっているからだろう。洗面や金属部分がピカピカに磨かれ、床も汚れが飛び散ったままにはなっていない。これはかなり精神衛生上いい。

一方、今回乗ったANAのトイレは汚れに悩まされた。毎回掃除から始まって、使用後に掃除をして出てきた。特に男性客が多いときは女性専用トイレをつくってください、といいたいほどだ。どうして、男性達はアンナに使い方が下手なんだろう。
お食事もよくなり、サービスも向上したと思っていたANAが今度はくすんで見える。本当にサービスって難しいなと感じた。

ロンドンからモナコまで2時間。BAの格安航空券をつかい、eチェックインで自分で席を選んで旅した。これが結構快適だった。ビジネスと格安エコノミーの違いは食事のみ。全席皮張りの椅子なので、すわりごこちに大きな差異はない。そして、たった2時間なのに、エコノミークラスにもサンドイッチと飲み物が出るから凄い。配られたパックの中身はサンドイッチ、デザート菓子、手拭にごみ袋。通勤飛行のような気軽さなのに、なぜか食事つき。新聞も乗る前のところにおいてある。必要な物は揃っていますよ。特別のサービスや笑顔を要求しなければ、というこの経営姿勢はこれはこれで、合理的でいいかもしれない。こちらも諦めがつく。

限られた空間での窒息しそうな時間。それをどう快適に過ごしてもらうか。それはとどのつまり、精神衛生の管理の問題ともいえそうだ。基本に戻ってサービスを考えると、意外に客の満足度は高くなるかもしれない。ヤッパ、基本でしょ。トイレでしょ。



 2007/05/11 01:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
蟹瀬 令子(かにせ れいこ)
上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。
1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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