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ラメ糸Q&A〜寝装具メーカーさんからのご質問
こんにちは!
ラメ糸おたくであるミドリですが、
最近 お客様からのラメ糸ご質問が
どんどん、増えてまいりました
ご興味持って頂いてるんですね!嬉しいです

しかーし、3分くらいでお返しできるような内容ではなく
ラメ糸の根底から知ろうというような
がっっっつり したご質問が増えております

さっと返せる内容ではないので、しばらく熟成させて
1時間くらいかけてお返事しております。

その中で、いまお返事していた内容が
他のお客様にもお役立てできそうでしたので
ブログに上げさせて頂きます

※下の文章オタクすぎますので
なんとか絵文字で女子力をあげております

それでは、下記のご質問に
ご興味おありの方は ご覧くださいませっ
とても良いご質問を頂いたと思っております!!


寝装具メーカーさんからのラメ糸ご質問

@ラメ糸はタンブラー乾燥などで縮んだり熔けたりしませんか。

融点はどれくらいですか。

A、酸性、アルカリ性など洗剤に対しても強度は変わりませんか。

B、ラメ糸の透明フィルムの厚さは色々あるんですか。

C、ラメ糸を使用したときのお客様への取扱い注意点は

どのようなことをお伝えしたら良いでしょうか。



*********
>@ラメ糸はタンブラー乾燥などで縮んだり熔けたりしませんか。
融点はどれくらいですか。

ラメ糸(スリット糸)のベースは 
ポリエステル又はナイロンのフィルムです。
(ごくまれにそれ以外のフィルムであることもあります。)
よって、融点もその素材に準じます。

ベース、つまり「スリット糸」と呼ばれる
四角いフィルム糸 は、上記の素材ですが
大抵の場合、そこに他の「糸」が撚られています。
それは、ウールであったり レーヨンであったり
綿であったり、様々です。

家庭洗濯機の乾燥モードで実験したときは
ラメ糸のグレードに関わらず問題ありませんでした。
一度、コインランドリーでも実験したいなとは思っております。

◆以上を踏まえまして、タンブラー乾燥に当たっては
心配なことが2点あります。

1.生地中の「ラメ糸」と、他素材の糸 との収縮差の発生

2.「ラメ糸」として使用されている『ひとまとまりの糸』
の中での「スリット糸」と、撚糸されている他素材の糸 
との収縮差の発生

3.ラメ糸の使用された製品において、
タンブラー乾燥前に、
すでにラメ糸がダメージを受けている状態の時がある。
熱風で もみ乾燥をすることによって、
ダメージが促進され ラメの光沢消失や
形状変化が起こる。

>A、酸性、アルカリ性など洗剤に対しても強度は変わりませんか。

ラメ糸(スリット糸)自体は 前述いたしましたとおり、
ポリエステルか、ナイロンのフィルムですので
強度は変わりません。
しかし、それらと撚糸されている「他素材の糸」が
ウールだったり レーヨンだったり することがありますので
ラメ糸の入った生地の「素材混率」を
ご確認して頂き、それに準じてご使用頂ければ 
問題ないかと思います。

「ラメ糸の光沢変化」におきましては、
酸性・アルカリ性で 変化が出る可能性がございます。

『弱アルカリの洗剤』くらいでしたら
基本は大丈夫です。
しかし、『生地の製造工程』において
ラメ糸がダメージを受け、それに気づかれないまま
製品になっているというケースが少なくありません。
そのような場合は、弱アルカリの洗剤や
洗濯機で回す行為などだけでも 光沢消失などする
可能性がございます。

もし、そのような問題が起こるようでしたら
製品にされる際でのラメ糸チエックを厳しくしていただくか
生地を購入される際の、ラメ糸チエックを
厳しくしてください。

『漂白剤』はおすすめいたしません。
基本的には、酸にもアルカリにも弱いのがラメ糸です。

※洗濯堅牢度の試験は ほとんどのラメ糸で
取られているはずですので
基本的には、つどつど メーカーにご確認くださいませ。

>B、ラメ糸の透明フィルムの厚さは色々あるんですか。
何種類かございます。

ポリエステルフィルムでしたら
6ミクロン、12ミクロン、25ミクロン を弊社は よく使用します。

ナイロンフィルムは
12ミクロン、16ミクロン、25ミクロンが よく使用されます。

>C、ラメ糸を使用したときのお客様への取扱い注意点は

一般的に思い浮かぶことですと
1.(純銀蒸着をしたラメ糸の場合は)
天然皮革・ゴムなど 硫黄分を含むものに触れさせないでください。

2.漂白剤などの使用は お避けください。
(パールラメなどは塩素で白濁します。強アルカリ・酸にも影響を受けやすいです)

3.金属アレルギーを気にされる方がいらっしゃったら
それぞれのラメ糸に使用した金属を明示して差し上げたら
良いと思います。
(アルミニウム、純銀、錫 が衣料・寝装用のラメ糸のほとんどです、
ラメ光沢があっても 金属が使用されていないタイプのラメ糸もございます。)

などでしょうか・・・
生地に織り込まれたり、編みこまれているラメ糸の場合
『生地』として問題がなければ
その後も安定していることが多いように思います。
ダメなものは『生地』段階で 無理が発生しております。
製品となって お客様の元に届く前に
拡大鏡などで ラメ糸の光沢や形状変化を
見てあげてもらえると、一番安心です。
**************

泉工業株式会社
山田めいね
2013年06月10日(月)  21:04  / ラメ糸Q&A  / この記事のURL

わたしの出会った「でざいなー」さんと、溶けあう白の「でざいん」
テキスタイルや服のデザインと関わることや
ましてや、デザイナーさんと接すること
というのは今のところまだ少なく
ミドリが入社したころはもっと希薄だった。

「でざいなー」って
新聞や雑誌やメディアの中の人だと思っていた。

はじめて近くに感じたのは、とあるブランドの記事を読んで
その哲学を素敵だなぁと思って、ファンレターを書いたときだ。

時をおかず、ファンレターにはデザイナーさんの
直筆のお返事が帰ってきた。
「実は泉さんの事は機屋さんから聞いて知っていました。
金銀糸も使ったことがあります。」

そのコレクションのDVDが同封してもらっていて
写真の載った冊子も入っていて
泉の金銀糸を使ったお洋服の写真のページには
わかりやすく付箋が貼ってあった。
鉛筆で 矢印も書いてあった。

この体験はあまりにも幸運すぎたのだが
はじめて「でざいなー」が
素敵な一個の人間として
ミドリの側に降りてきたのだ。それでもまだ神様のようだった。


つぎには、最近出会ったミドリよりひとつ年下の
可愛いニットデザイナーさんがいる。
人からのご紹介で、お会いしたこともなかったのだが
さらにニッターさんをご紹介することになった。

ミドリなりに、お互いマッチングするであろうメーカーさんを考えた。
最小ロットも30枚、かなり良心的だ。
しかし、いまデザイナーさんが受注している分は
27枚しかなく、「なんとか少なくならないでしょうか」
と相談を受ける。

「あぁ・・・気持ちはわかるのですが、
初回注文から少なくしてもらうのは
そのニッターさんの気持ちを考えるとやめた方が良いです。
信頼関係が出来てからにしてください。30枚なんとかください!」

とお願いすると、ほどなくして
「30枚に受注増やしました!!」
というお返事が入った。
数で考えたら少ないかもしれないが、
一着5〜6万円のニット、3着増やしたんだこの人は。と思った。
大変だったろうに、素材メーカーの
しかもまだ見ぬラメ糸屋の進言を聞いてくれるなんて。

その後ニッターさんとお話してもらったが
こんな彼女なので気に入ってもらえないはずがなく
ニッターさんと化学反応もしてくれて
良い商品が出来そうな兆しで東京に帰って行った。
彼女はミドリも知っているブランドに勤めて、
個人ブランドも立ち上げて、なのにアルバイトもして頑張っている。

その時、「でざいなー」って神様ではなくて
一緒の世界で 支えてるべき存在なんだなぁと思った。
彼女のためになら
いくらでも素敵なメーカーさんを紹介できる。
彼女のために糸も作りたい。


浴衣の展示会で可愛い帯を見た。
水色地に白のプリントが乗っている。
「この白には見えないけどパールが入ってるから」
って説明がさらっと聞こえた。

さらっと通り過ぎるわけにはいかなかったので
よくよく覗いてみたら、たしかにキラキラした粉が混じっている。
しかし、テキスタイルとして引いて見た時には
それは見えない、一切きらめかない。
でも、パールの粉を入れない白とは、
決定的に違う白なのだ。
これが「でざいん」。

自己主張しがちなキラキラがスープの中に溶け込んで
ひみつの隠し味になって胃に届くようであった。

ミドリもこういう事がやりたい。
「輝き」は、ダイヤモンドやオーロラや
結婚式のような
華やかなものばかりではなく
朝顔の露、曇りガラスの反射、濡れた石畳、
錆びた金網、つやとした黒髪のような
そういう振れ幅を持っている。

ラメの「輝き」という質量は保存されているので
その輝きが無いということは、逆に溶け込んで
ものすごく全力を出し切って存在しているっていうことなのだ。
ラメが存在ではなく
光のひとつの細かさに還って
全体の色調や光沢にうまく調和したという現れなのだ

この 溶け合う白いプリントの帯は
他の白と比較されて美しさを際立たせることもなく
さらりと独り置かれていたので、
もはや俳諧の世界の産物に見えた。


こういう表現は、デザイナーさんとのモノづくりの現場で
生まれていくんだろう。
ミドリはまだ、こんな素晴らしいものを
デザイナーさんにお渡しできる能力がない。
でも始めないと、10年後も持たないままになってしまう。
「でざいなー」「でざいん」この希薄だった事柄と
出会えるようになったことは幸運だろうし
10年後にはわたしも、
感動を生むデザインを届けたい。


山田命音

2013年06月05日(水)  07:13  / ラメピスト_ミドリ  / この記事のURL

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