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刺繍機メーカーさんからのご質問_ラメ糸の色って??
刺繍機メーカーさんから、
6・7月号メルマガの「蒸着」を読んだ上での
ご質問を頂戴しましたので、
参考のため、お返事させていただいた内容を上げておきます。

◆内容は、刺繍機と、糸・スパンコールの間の
摩擦でのラメ糸の「色落ち」への懸念です。


【ご質問】
>光沢ある色物も真空蒸着で着色するのですか?
>それとも塗料で色付けかな? 塗膜ならこすったらこそげ落ちる気がします。


はい。色は、塗料で色付けです!
しかし、塗料の色付けでも 場合によると
こすったら落ちる という状態です。

ラメ糸の色付けは、ほとんどが 
メルマガ5月号に出た
「着色」工程でつけられています。
http://www.izumi-kingin.com/mm/201305.htm

たとえば、「金色」のラメ糸が作りたい場合
「イエロー」に着色したフィルムを
「蒸着」に出します。

この場合、フィルム構造は

フィルム/イエローの塗料/蒸着金属 + (樹脂コーティングorフィルム)

という順番になり、「イエロー」はラメ糸の内部に
閉じ込められます。

あとは、金属が外に出ているので
それを保護するため、
フィルムを金属露出面に貼るか、
樹脂コーティングをして保護します。

弊社の「エンブライト」などは、とっても簡単にいいますと 
この、フィルムが両側に貼ってある状態です。
(詳しくいいますと、もっと丈夫な作りですが・・・)


ラメ糸の中には、
「蒸着」工程後に色をつけるものもあります。

フィルム/蒸着金属/イエローの塗料(樹脂コーティング)

上記のような構成のものは、多いです。
金属露出面にイエローの樹脂を塗りますので
金属の保護目的も果たしております。

しかし、摩擦にはとても弱く
カッターの刃で さっと削ると
ポロポロと、金属と イエローが落ちていきます。

結果としまして、
ラメ糸の色は「蒸着」でつけておらず
「着色(樹脂コーティング)」ですが
同じ薄膜ですので、双方 摩擦に弱いです。

これを 回避するために、金属面や 着色面を隠すように
フィルムを「貼り合せ(ラミネート)」しております。
http://www.izumi-kingin.com/mm/201204.htm
※↑ 昨年の4月号のメルマガですが、こんなイメージで積層しております。


ラメ糸によっては、染色で色をつけたものもございます。
「ダインテックス」などはポリエステル染めで
色を着けていると思います。
染色される時は、多色に染め分ける必要が
ある時が多いです。

と、いうことでラメ糸・スパンコールの種類により
摩擦に強いもの・弱いものが混じっております。
一般的に刺繍用の糸は
強いものが多いと思います・・


山田めいね
2013年07月22日(月)  21:29  / ラメ糸Q&A  / この記事のURL

ラメ糸Q&A〜寝装具メーカーさんからのご質問
こんにちは!
ラメ糸おたくであるミドリですが、
最近 お客様からのラメ糸ご質問が
どんどん、増えてまいりました
ご興味持って頂いてるんですね!嬉しいです

しかーし、3分くらいでお返しできるような内容ではなく
ラメ糸の根底から知ろうというような
がっっっつり したご質問が増えております

さっと返せる内容ではないので、しばらく熟成させて
1時間くらいかけてお返事しております。

その中で、いまお返事していた内容が
他のお客様にもお役立てできそうでしたので
ブログに上げさせて頂きます

※下の文章オタクすぎますので
なんとか絵文字で女子力をあげております

それでは、下記のご質問に
ご興味おありの方は ご覧くださいませっ
とても良いご質問を頂いたと思っております!!


寝装具メーカーさんからのラメ糸ご質問

@ラメ糸はタンブラー乾燥などで縮んだり熔けたりしませんか。

融点はどれくらいですか。

A、酸性、アルカリ性など洗剤に対しても強度は変わりませんか。

B、ラメ糸の透明フィルムの厚さは色々あるんですか。

C、ラメ糸を使用したときのお客様への取扱い注意点は

どのようなことをお伝えしたら良いでしょうか。



*********
>@ラメ糸はタンブラー乾燥などで縮んだり熔けたりしませんか。
融点はどれくらいですか。

ラメ糸(スリット糸)のベースは 
ポリエステル又はナイロンのフィルムです。
(ごくまれにそれ以外のフィルムであることもあります。)
よって、融点もその素材に準じます。

ベース、つまり「スリット糸」と呼ばれる
四角いフィルム糸 は、上記の素材ですが
大抵の場合、そこに他の「糸」が撚られています。
それは、ウールであったり レーヨンであったり
綿であったり、様々です。

家庭洗濯機の乾燥モードで実験したときは
ラメ糸のグレードに関わらず問題ありませんでした。
一度、コインランドリーでも実験したいなとは思っております。

◆以上を踏まえまして、タンブラー乾燥に当たっては
心配なことが2点あります。

1.生地中の「ラメ糸」と、他素材の糸 との収縮差の発生

2.「ラメ糸」として使用されている『ひとまとまりの糸』
の中での「スリット糸」と、撚糸されている他素材の糸 
との収縮差の発生

3.ラメ糸の使用された製品において、
タンブラー乾燥前に、
すでにラメ糸がダメージを受けている状態の時がある。
熱風で もみ乾燥をすることによって、
ダメージが促進され ラメの光沢消失や
形状変化が起こる。

>A、酸性、アルカリ性など洗剤に対しても強度は変わりませんか。

ラメ糸(スリット糸)自体は 前述いたしましたとおり、
ポリエステルか、ナイロンのフィルムですので
強度は変わりません。
しかし、それらと撚糸されている「他素材の糸」が
ウールだったり レーヨンだったり することがありますので
ラメ糸の入った生地の「素材混率」を
ご確認して頂き、それに準じてご使用頂ければ 
問題ないかと思います。

「ラメ糸の光沢変化」におきましては、
酸性・アルカリ性で 変化が出る可能性がございます。

『弱アルカリの洗剤』くらいでしたら
基本は大丈夫です。
しかし、『生地の製造工程』において
ラメ糸がダメージを受け、それに気づかれないまま
製品になっているというケースが少なくありません。
そのような場合は、弱アルカリの洗剤や
洗濯機で回す行為などだけでも 光沢消失などする
可能性がございます。

もし、そのような問題が起こるようでしたら
製品にされる際でのラメ糸チエックを厳しくしていただくか
生地を購入される際の、ラメ糸チエックを
厳しくしてください。

『漂白剤』はおすすめいたしません。
基本的には、酸にもアルカリにも弱いのがラメ糸です。

※洗濯堅牢度の試験は ほとんどのラメ糸で
取られているはずですので
基本的には、つどつど メーカーにご確認くださいませ。

>B、ラメ糸の透明フィルムの厚さは色々あるんですか。
何種類かございます。

ポリエステルフィルムでしたら
6ミクロン、12ミクロン、25ミクロン を弊社は よく使用します。

ナイロンフィルムは
12ミクロン、16ミクロン、25ミクロンが よく使用されます。

>C、ラメ糸を使用したときのお客様への取扱い注意点は

一般的に思い浮かぶことですと
1.(純銀蒸着をしたラメ糸の場合は)
天然皮革・ゴムなど 硫黄分を含むものに触れさせないでください。

2.漂白剤などの使用は お避けください。
(パールラメなどは塩素で白濁します。強アルカリ・酸にも影響を受けやすいです)

3.金属アレルギーを気にされる方がいらっしゃったら
それぞれのラメ糸に使用した金属を明示して差し上げたら
良いと思います。
(アルミニウム、純銀、錫 が衣料・寝装用のラメ糸のほとんどです、
ラメ光沢があっても 金属が使用されていないタイプのラメ糸もございます。)

などでしょうか・・・
生地に織り込まれたり、編みこまれているラメ糸の場合
『生地』として問題がなければ
その後も安定していることが多いように思います。
ダメなものは『生地』段階で 無理が発生しております。
製品となって お客様の元に届く前に
拡大鏡などで ラメ糸の光沢や形状変化を
見てあげてもらえると、一番安心です。
**************

泉工業株式会社
山田めいね
2013年06月10日(月)  21:04  / ラメ糸Q&A  / この記事のURL

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