« 2017年09月 | Main | 2017年11月 »
「3D-BRA」が生まれる場所
「3D-BRA(スリーディーブラ)」で知られるファンデーションメーカー、MICの本社(神奈川県厚木市)に、先週お邪魔してきた。
小田急線本厚木駅から徒歩10分弱。その社屋の中には、デザイン企画をはじめ、サンプルの染色や縫製、中国・大連にある自社工場から送られてくる製品の点検作業、さらにはOEM先の商品も一堂に集めたショールームまで、多様な機能が備わっている。


同社の強みとなっているモールドブラの型。「3D-BRA」(右)は通常のモールドカップ(左)に比べ、脇をカバーする形になっているので、バストトップが横に流れず、中央に向く

熱を加えるモールディングの機械。ブラ用とボトム用が本社には各1台


ショールームには、現在の製品だけではなく、同社の前身である高津産業(ダッチェス)時代に作っていたアメリカ輸出用ブラ(昭和30年前後)のアーカイブも

 2017/10/29 16:54  この記事のURL  / 
物作りへの“愛”こそが
この時期、ファッションビジネスの世界では中小多くの合同展が開かれている。
明日26日まで、北青山の紀伊国屋の入っているビル「Ao」2階で開催されているのが、「クリエーション・アムール」。通常のファッションビルの一角のオープンな雰囲気の中で展示会というのは新鮮な印象だ。

会場には、イタリアのオーガニックなオリーブオイルや日本のだし、テーブルウエアやアクセサリー、たわしに至るまで、まさにジャンルを超えて上質なライフスタイルにかかわるものが集められている。

主催者の花園真理子さんは、カイタックインターナショナル、シェビニオンガール、アモナヴィーと、インナーアパレルとも縁のあるところでデザイナーやディレクターを経験してきた人で、今はフリーランスのブランディングプランナー。

最高品質の肌触りの良いリネンで、寝具を中心にじわじわと顧客を増やしているという「グランフォンブラン」。ルームウエアの一環としてソフトなブラジャーも登場し、憧れの世界観がますます充実している。


その横にあったのが、「オットデザイン」のウールタイツ。婦人服ブランドによるウエアリングに欠かせないタイツで、微妙な色合いや適度なフィット感が持ち味だ。

リネンのインテリア製品に、ウールタイツ――。どちらもかつてはヨーロッパの専売特許のようなアイテムだったが、今やこういったクオリティの高い天然素材の製品が、日本ならではの繊細な物作りのもとで丁寧に作られ、日本ブランドとして登場しているのが感慨深い。
その背景にあるのは、作り手の愛情に他ならないだろう。
 2017/10/25 10:15  この記事のURL  / 
優しさの追求を進める「フリープ」
肌に優しいスマイルコットンと、国内自社工場での生産を強みにした島崎「フリープ」。
百貨店・ポップアップショップでのブランド訴求と、自社サイトのネット販売の両輪で順調な伸びを見せているようだ。
最近は特に乳がん術後のニーズが際立っており、2018春夏物もさらに商品改良が重ねられている。

涼しい薄手素材のサマーインナーシリーズ(キュプラコットン天竺)は、カップ付フレンチ袖インナー、カップ付インナー、ノンワイヤーブラなど、アイテムが充実している。

特に注目されたのは、袋縫い仕立てのスタンダードショーツ。
裏返しにしてもほとんど縫い糸が当たらない、見るからにはき心地が気持ちよさそうな仕様になっている。

定番の前開きブラをはじめとするシンプルシリーズ、フェミニンな雰囲気のファッションシリーズは、春夏らしい明るい新色を投入し、リピーター購買に対応。

モードなインポート感覚のリュックシリーズ(綿100%天竺)は、リバーレースをあしらったブラやキャミソールが上品な雰囲気。ノーブルホワイト、グレー、ダークネイビー、モスグリーンというカラー構成が洗練されている。
 2017/10/21 22:56  この記事のURL  / 
新しい風感じた合同展
10月初旬に、東京・恵比寿でランジェリーの合同展「ランジェリープレス」が開かれた。エスモードの校舎内で開催したのを皮切りに、今回が既に5回目。2年ぶりの開催になるという。
展示会主催者自身が輸入販売を行っているブランドをはじめ、インポートブランドのインポーターと独立系ドメスティックブランドが集結、最終日に一般ユーザーにも公開するスタイルは引き続きだが、出展者の顔ぶれは少しずつ変化している。



今回の新規出店者として注目されたのは、スタイリストとして活躍する村上由祐さんのディレクションによるシルクランジェリーの「Basara(バサラ)」。
今までにない大人っぽいラインと色柄は、粋なムードたっぷり。すべて国内縫製で丁寧に作られている。

また、E・F・Gとグラマーサイズ(アンダーは65・70・75)のブラジャーに特化しているのが、昨年12月にスタートしたばかりの「ivvy(アイヴィー)」。
モデル&タレント活動をしている原田奈津美さんが「自分に合うサイズのブラがない」と起業したもので、インターネットを主力に販売している。こちらも国内生産(岡山の工場)。今後はH・Iカップもスタートさせるという。


「ランジェリープラス」では同時に、同展の主催者の一人である薦岡摩梨奈さんセレクトによるポップアップストアの展開を進めている。
11月には伊勢丹新宿店、12月には西武渋谷店でポップアップストア開催を予定。
「世界から集めた旬のブランドでランジェリーのトレンドを伝えたい」と、シーズンごとに買い付けするインポートブランドも変え、ランジェリーの新しい売り方を模索している。


 2017/10/16 23:06  この記事のURL  / 
ATSUGIが元気
先週は、神奈川県海老名市にあるアツギ東京本社で開かれた、2018春夏物展示会に伺ってきた。シーズンテーマは、“ていねいに、きれいになる”。

同社の歴史を感じさせるその社屋であたたかく迎えていただく度に、日本の製造業の伝統と底力のようなものを感じる。特に今回は、好調な伸びを見せている同社インナー部がまた次のステップを踏み出したような、新しい取り組みが見られた。

近年の好調をリードしているのが、「クリアビューティ・アクティブ」。
幅広い年代のアクティブな女性を対象に、各種スポーツを楽しむためのインナーを、ファンデーション機能とトレンディなスタイルを特長に展開しているもので、全7ライン。ブラをはじめ、ボトムの選択肢が広いのにも注目したい。何より2000円前後という価格帯は、まとめ買いを促される。
最近は量販店インナー売り場での展開にとどまらず、ヨガフェスタ横浜といったイベントへの参加、ドラッグストアやコンビニ業態への拡販など、積極的な仕掛けを行っている。





次なる打ち出しとして目についたのは、アウターにひびかない基本的なアイテムを集めた「ヌードメイク」のブランドリニューアル。
ノンワイヤー、ソフトワイヤー、フリーカット、レースライン、同社らしい靴下編み機によるホールドフィットのシームレスといった各種ブラをはじめ、ボトム、肌着、ランジェリーも揃う。黒とスキンカラーに加え、エレガントなグレージュが効いて大人っぽくまとまっている。

さらに、アツギの真骨頂「ハイジュニ」も大幅にブランドリニューアル。
10歳から17歳のティーンズのライフスタイルをカバーするもので、特に部活や習い事に対応した「ハイジュニスポーツ」に力が入れられている。
大人顔負けの洗練されたデザイン、店頭POPに導入されるアニメイラストも効果的で好感がもてる。


スポーツというインナーウエアのグローバルトレンド。これが最も反映されているのは、日本の場合は百貨店や下着専門店ではなく、生活圏に最も近いところにあるこの量販店チャネルのようだ。

 2017/10/09 11:36  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
リンク集
2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/inner/index1_0.rdf
アパレルウェブ
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード