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ヒップのたるみをどうにかしたい
最近、自分自身のヒップを見て、驚いた。
扁平はもとより、見事にたるみ、太ももとの区別もあいまいになっているのだ。
ヨガのレギンス姿になると、そのぶざまなラインがあからさまになる。これはかなりのショック。
ヨガで多少のヒップアップ運動をしていても、自然の下垂には逆らえない。
バストに比べておざなりになりがちなヒップについて、改めて注目してみたいと思っている。

既に発売しているワコールの『SUHADA(スハダ)肌リフトプラス』。
長年にわたってインナーウエア業界は、春夏シーズンはブラジャー、秋冬シーズンはボトム(ガードル)というサイクルで、主力アイテムによるキャンペーンを行っていたが、近年はそのボトムが肌着に取って代わられていた。
再びボトムがフォーカスされたのが、昨秋冬の『SUHADA(スハダ)肌リフト』。
たるみを引き上げてキープする肌リフト構造をベースに、今年はさらに、ウエストのたるみをすっきりスムーズにさせるためにNANOテープを増量させたセミハイウエストタイプとなり、太ももの引き上げ効果を高めたフルロングス丈となっている

ガードル着用の習慣がない(これは好みの問題で理屈ではない)私にとっても、注目したい新アイテムとなっている。「締め付ける」のではなく「引き上げる」という発想がいい。
いずれにしても、プリっとしたヒップを少しでも再現するために、インナーウエアのボトムをどうにかしなくてはならないと思っている。


 2017/09/28 13:24  この記事のURL  / 
ブラのトレンドから時代が見える
女性向けインナーウエアの中で最も注目度が高いのは、昔も今もブラジャー。
世界の動きを見ていると、シーズンごとに少しずつトレンドが変化していることが分かる。
補整機能好き、レース好きの日本においても、ここのところ売れ筋がかなり変化しているように、今のブラの世界的トレンドは何といっても“快適性”にある。
国内外ともに、ノンワイヤーで楽な着け心地、つまりストレスフリーなソフトブラが人気だ。

スポーツトレンドの影響を受けて、特に欧米では「ブラレット」と呼ばれるシンプルなブラがトレンドだったが、来年にかけては“ラク”や“快適”だけでなく、そこにもう少しファンデーションらしい補整機能を加味したもの、フェミニンなテイストを加味したものへと進んでいる

フランスにおけるナショナルブランド(2018春夏物)を中心に、これぞ今のブラジャーのトレンドといわれるものを紹介しよう。
バストアップ機能を重視したプッシュアップタイプではなく、バストを優しく覆うトライアングルブラが基本になっている。

「オーバドゥ」のヌードカラーのチュールが美しいトライアングルブラ。同じグループのハーフカップブラと比べるとその違いがよくわかる

シャンテールグループの「パッショナータ」。ナチュラルで快適なデイリーブラ

ワコール・ヨーロッパのブースで。ナチュラルなノンワイヤーでありながら、フェミニンな雰囲気。クロスバックで快適性や安定感も重視

日本ではすっかりおなじみのフリーカットのシームレスブラ(成形モールド)。「シャンテール」では新しいカテゴリーとして打ち出していた。

また、よりデザイン性に特徴あるものでは、「シモーヌ・ペレール」のコレクション。ここでも基本はノンワイヤーのトライアングル型ソフトカップだ。
グログランテープを使ったクロスブラのスタイルはちょっとレトロな雰囲気。

ケミカルレースのフリンジが目を引く。

ブラジャーの形(シェイプ)、色、ディテールに至るまで、スポーツトレンドの影響を濃厚に受けている。美、快適性、機能性の融合こそスポーツだから。
さらに、スポーツとフェミニンあるいはセクシーといった、従来は対極にあったようなものが違和感なく共存しているのが今の時代性である。
 2017/09/22 11:22  この記事のURL  / 
日本酒を体で味わう保湿インナー
熱燗の恋しい季節になってきた。
「年間通して日本酒はホントは燗にする方がおいしいんです」(六花酒造叶村副社長)と専門家がいうように、和食の店では季節を問わず熱燗をいただいている。冷え性の私にとってはその方が体があたたまるような気がするからだ。

一昔前の焼酎ブーム時の日本酒業界の悲痛な声が嘘のように、最近の日本酒ブームには目覚ましいものがあって、海外進出も盛ん。新世代による経営センスとモノづくりへの精進があいまった結果だろう。

甘酒の健康効果なども注目される昨今だが、今度は「着る日本酒」が登場している。
トリンプ・インターナショナル・ジャパンがこの秋冬の防寒インナーの主力商品として打ち出している『あったかじょっぱり保湿インナー』。
永谷園との『生姜インナー』、月岡温泉との『温泉インナー』に続き、あたたかさを連想させる素材シリーズの第三弾の企業コラボもの。日本酒をつくる圧搾の行程でできる酒粕を加工に利用している。
もともと美顔効果や保湿効果でも知られている日本酒だけに、自然な組み合わせといえるだろう。

今回のコラボ先である青森県弘前市の六花酒造(創業1719年)は、白神山地の伏流水と青森県産の米という恵まれた環境のもとで酒造りを行っており、代表銘柄「じょっぱり」は「意地っ張り」の意味だという。
同社では醪(もろみ)の圧縮をあまり強く行わないために酒粕に酒の成分、つまりアミノ酸が多く残すため、それを活用すると保湿力と吸湿発熱量が高い機能のある肌着ができるということが注目された。
具体的には生地の染色工場(和歌山)で、染色後に酒エキス加工(半年間熟成させた「じょっぱり」の酒粕を脱色し、その成分を時間をかけて生地に付着させる)を行ってから、縫製工場(海外)に輸送するという。

発売は9月20日からで、売上計画はシーズン6万枚としている。


新商品発表会では、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの責任者と六花酒造の副社長(右端)が登壇。モデル着用(右から2人目)の見た目はなんの変哲もないが、しっとりなめらかな風合いで着心地がいい。
 2017/09/18 14:31  この記事のURL  / 
「ランジェリーク」の“熱帯”
代官山ヒルサイドバンケットで2日間開かれた「ランジェリーク」(カドリールインターナショナル)の展示会。
2か月前にパリ「モードシティ」展で既に発表された2018春夏シーズンのコレクションだ。
テーマは“トロピカル(熱帯)”。

トロピカルといっても一般的にイメージするそれとはだいぶ違う。
アーティスティックディレクターの有馬さんが、アンリ・ルソーの絵(20世紀初頭に描かれた”夢“という作品)からインスピレーションを得たもので、そこに漂う熱帯のやさしさといったものをデザインに反映させている。

PARIS
「モードシティ」は既に3回目。今回から新世代ブランドを集めた「EXPOSED」エリア内に出展している

TOKYO
代官山ヒルサイドバンケットの会場では、ゆったりしたスペースに全5グループを見やすく展示。


一般的なインナーウエアにはあまり使われない、シルクやコットンの付加価値のある素材やレースをはじめ、春夏らしい清涼感や透け感のある素材が多いのが特徴。
「ランジェリーク」らしいモード感に満ちた、ニュアンスのある“軽やかさ”の表現を(店頭展開順に)紹介しよう。

@透けるボーダー柄が涼しげな綿麻サッカー。黒に近い濃いグリーンで熱帯の植物を象徴させている(パラディグループ)

Aルソーの愛した女性を、はかなげなシルク100%楊柳とフランス製リバーレースで表現(ヤドヴィガグループ・高価格帯のメティエグループでスリップが税抜3万円)

B夜のジャングルに咲く花々をあらわしたライラック。ドット柄パワーネットにリバーレースをあしらった美しいスリップ(ミューグループ)

C白く輝く月の光をイメージしたグループは、夏に心地よいコットン。日本古来の楊柳(高島縮)とイギリス製コットンレースを使用。ラウンジウエアも充実している(ブランシュグループ)

Dシルク織物に総レースを重ねて。色の組み合わせも楽しめる(ミュゼットグループ)

 2017/09/14 15:36  この記事のURL  / 
「夢」あるロング丈のナイトウエア
今さらスカート丈の長さの上下を話題にするような時代ではないが、スカート丈は長めに進む傾向にある。
ナイトウエアも、「モードシティ」展ではクラシックなロング丈が新鮮に映った。
リッチでエレガントな気分を味わえるのがいい。

今回の私のトレンドセミナーのテーマに掲げたのは、「夢」。
最近、このキーワードはいろいろなところで聞かれる。
夢があまり持てない時代だからこそ、あえて「夢」なのか。

もちろんそこにはいろいろな意味を込めているのだが、ロング丈のナイトウエアはランジェリーの「夢」を形として分かりやすく表現している。
日常を少しだけ離れた非現実的なもの、しかも絵空事ではなくいつか手が届きそうな実現可能なものに夢がある。

ヴィンテージ感覚のプリントが魅力の「LA COSTA DEL ARAGODON」(スペイン)。
ボヘミアン感覚のナイトドレスは、ストリートウエアにも着てほしいとしている。

シルク、レース、ベルベットなどをふんだんに使った「AMORALLE」(ラトビア)。ドラマチックでクラシックなヨーロッパ感覚がまたリバイバル?

私もかつて、くるぶしまでくるようなマキシ丈のコートやスカートを着ていた時期がある。
今もクローゼットから取り出して着たいと思うが、ちょっと二の足を踏んでしまう。
それは裾が足にからまって転ぶのではないかという恐怖。
アウターウエアは慎重になるが、部屋着としてはトレンドに関係なくロング丈が好き。冷え性にはぴったりなのだ。
もちろん家の中の転倒にも気を付けよう。

 2017/09/08 20:22  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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