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NBFランジェリー展覧会2017
ランジェリーの魅力を伝えようと、日本ボディファッション協会主催の「ランジェリー展覧会2017」が明日日曜日まで、青山のスパイラルガーデンで開催されている。
今回のテーマは、「Reborn→ Bloom〜新しいカワイイ、咲いた〜」。
下着の歴史を語る上で欠かせないパニエやシュミーズなどのアイテムを現代に再現したゾーン、さらに会員協賛企業のデザイナーが同展のために新たにつくった作品を並べたカラー別のゾーン。
そして、学生製作によるランジェリー作品の展示や、京都服飾財団協力によるパニエの試着コーナーもある。
昨年は企画ディレクションに携わったが、今回は経緯を遠くから見守る存在だったので、大胆にも個人的なベスト3を紹介したい。
まず私にとっての一番気になったのは、ストラップレスのガーター付きコルセット。
異素材を組み合わせた黒一色の洗練されたスタイルで、ものすごく新しいわけではないが、完成度の高さ、バランスの良さが目を引いた。
このままボトムを合わせるだけでモダンなイブニングドレスに変身しそう。
次に2番目は、蛍光色が印象的なブラ&ボトムとブルゾンの組み合わせ。
全体的に軽く透明感のある感じが、まさに今の時代性を反映している。
そして、このグリーンのコーナーも新鮮だった。
2017/03/25 14:00
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海外で講師の初体験
中国のファッションコンサルティング会社から声がかかり、今週、香港に程近い場所にある深せんに行ってきた。
1980年に経済特区に指定されてから急速に発展を見せた所で、世界都市ランキングでは北京、上海、広州に次ぐものの、経済的には今や中国最大の規模になっているという。
インナーウエアのメーカーも多くあることからセミナーの場所に選ばれ、私はここで「ランジェリーのグローバルトレンド」を語ったというわけだ。
モノの表層的なトレンドではなく、その背景にあるもの、時代性というものを伝えたいというのが私の主義だが、中国でもそのやり方を通し、映像も日本で開催するセミナーと共通の素材を使って話を進めた。
ただ、中国のインナーウエアビジネスにかかわる人々を相手に話をするのは初めての経験なので、準備には時間をかけ、当日もトレンドの経緯を丁寧に説明した。
かつて体験したことのない長時間のセミナーだったのだが、日本語から中国語への同時通訳が非常に優秀な人だったので、すべてスムースに進み、好評のうちに終えることができた。
ここで驚いたのは、50人ばかりの参加者(会社は複数)が、非常に熱心であったということ。
20歳台と思われる若い人ばかりなのだが、そのエネルギーに私もぐいぐい引き込まれた。質問も活発だった。
さらに皆がとても行儀よく、休憩時間などにすれ違ってもニコニコ「ニーハオ」と挨拶してくれる。これは完全に欧米式のマナーだ(セミナー終了後の撮影大会は中国的かも)。
これには考えさせられた。
例えばパリのランジェリー展などでも、日本人は、グループでレクチャーを受けたり、会場でブースを見て回ったりする時など、相手に対してあまり個別の挨拶をしない。
これは自戒をこめてなのだが、海外で価値観や文化の異なる人々と接する時、コミュニケーションの入り口に必要なマナーはやはり心得ておかなければならないなとつくづく思った。
深せんの店頭や市場については、また改めてお伝えしたい。
2017/03/24 23:29
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「きめ細やかな桃源郷」を彷彿
来週から東京ファッションウイークとなるが、インナーウエアもいよいよ国内メーカーの2017秋冬物展示会がスタートした。
いつもの代官山ヒルサイドテラスを離れ、中目黒の撮影スタジオに会場を移した「ランジェリーク」。
会場に入ると、美術館に展示された彫刻のようなブライダルインナーのディスプレイが目を引いた。
ブライダルというセレモニーのスタイルもドレスそのものも、時代とともに変化しているのに対応し、同ブランドの母体であるカドリールニシダのノウハウを活かしながら、「ランジェリーク」ならではのテイストで対応したもの。
背中が大きく開いたドレスに合うビスチェなど、フィット性に優れたものを完成させるまでに時間を要したという。
2階にあがると、パリで既にお披露目された2017秋冬シーズンの新作を囲んで、多くの来場者でにぎわっていた。
今シーズンのイメージソースとなっているのは、19世紀イギリスの植物画家・マリアンヌ・ノースが体験した日本。
明治初期の横浜、東京、神戸、大阪、京都がそれぞれ5グループのMDに落とし込まれている。素材のセレクトやオリジナルのレース開発に始まり、デザイナーの稀有な感性がコレクション一つ一つに生きている。
デザイナーの有馬さんの視点を通した、その「きめ細やかな桃源郷」が、確かにそこに存在していた。
2017/03/18 10:42
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エルメスの手しごと展
海外のミュージアムや展覧会で痛感するのは、会場構成や作品の見せ方がぐっとモダンになり、ハイテク装置も含めて来場者を巻き込む体験型の仕掛けが増え、そして写真撮影OKも珍しくなくなった。
対象となる展示テーマを深く追求しながら、今の時代性というものを強く意識した姿勢に感動することが少なくない。
3月9日から、表参道ヒルズ・スペースオーで開かれている「エルメスの手しごと展“アトリエがやってきた”」も、そういう展覧会だ。
10日間にわたるこのイベントを実現させたパッションとエネルギーにただただ驚嘆。
初日昼頃に出かけたが、会場は職人さんたちの手元を熱心にみつめる人たちであふれていた。
エルメスという歴史あるブランドを支える、11ものカテゴリーの職人(フランス語にはそれぞれの名詞がある)。
会場正面には、同ブランドの歴史のスタートをあらわすように、鞍職人
奥には大装置と多くの染料と共に、スカーフのシルクスクリーンプリントを実演(実演中はあまりの人だかりで写真が撮れませんでした)
その前には、スカーフをかがる縁かがり職人
宝飾品の石留め職人
磁器絵付け職人
時計職人
2017/03/13 12:10
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ハイテク×ECO新素材
おかげさまで盛況のうちに大阪セミナーを終わり、東京セミナーを7日(火)に控えている。
インターネットの時代を反映して、ランジェリーもつかみきれないほどの多様性と複合的な要因をはらんでいるわけだが、セミナー参加者の興味を引いたものの一つに新素材があった。
今回の素材展(アンテルフィリエール)は、全体の出展数は多くなかったが、特別展示エクセプション「ウルトラライト(超軽量素材)」に加え、エコロジー新素材「Naia(ナイア)」のデビューも大きな目玉だったといえる。
これはアメリカの化合繊原糸メーカー・イーストマン社が開発したパルプ由来のセルロース素材。
同社と取り組み関係にある福井のテキスタイルメーカー・広燃に聞くと、レーヨン同様に木材パルプのセルロース(繊維素)で構成されているが、合成の酢酸を作用させて作るために半合成繊維であり、日本では「アセテート」のカテゴリーに当たるという(レーヨンはアルカリ処理し、二硫化炭素と反応させて繊維状にしたもので再生繊維)。
素材開発の大きな流れである持続可能なエコ素材の一環であり、久々の大型新素材の発表だったといえる。しかもラグジュアリーでコンフォート、さらに湿度管理やイージーケアといった機能性があるとくれば、肌に着けるランジェリーにぴったりというわけだ。
モダールなどはそのいい例だが、もともと特に欧米においてセルロース素材はエコロジーな天然素材として人気が高い。イーストマンが世界にさきがけて同展をデビューの場に選んだのは、ランジェリーモードの発信力の高さにあることは間違いない
マーケティング手法的にいうと、素材(繊維)を市場に浸透させるために重要になってくるのがそのネーミング。
「Naia」は、ギリシャ語で英語の“flowing”、バスク語で英語の”desired”、さらに調べるとハワイ語では”イルカ”。まさにエコロジーなムードたっぷり。
同社のブースでもブランド名の背景を次のように説明してくれた。時代を暗示するようだ。
”go with a flow flexibly”
(私は「流れに身をゆだねよう」というニュアンスに受け取った。
残念なことに、このネーミングは日本では使用せず、それ以上に今のところ国内インナーウエア分野での積極的な計画はないようだ。
いずれにしても、素材の動きひとつとっても、時代というものと深くリンクし、我々に深いテーマを投げかけている。
素材トレンドフォーラムの一角にあるイノベーションを見せるコーナー「whisperings(囁き)」では、新素材「Naia」のプレゼンテーションを
ブラジャーからキャミソール、リッチ感のあるラウンジウエアまで用途は幅広い
2017/03/04 14:02
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター
ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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ライフスタイルジャーナリスト上野君子
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