« 2016年08月 | Main | 2016年10月 »
「化粧品インナー」が新発売
6月に百貨店デビューして(前シリーズ比)120%の好調なスタートを切っている「フロラーレ・バイ・トリンプ」(トリンプ・インターナショナル・ジャパン)。
同ブランドから、業界初という「『化粧品』として販売可能なインナー」が10月5日から発売される。それに先立ち、昨日、9月27日に都内で新商品発表会が開催された。

これは乾燥に悩む大人の女性のニーズに対応したもので、まとうだけで肌荒れを防ぎ、化粧品のように皮膚に潤いを与えるというニットインナーだ。
使用されている素材は、帝人フロンティアが開発したまとう化粧品「ラフィナン」。弱酸性成分であるリンゴ酸を原糸段階で配合し、素肌に直接着用することで肌表面を健康な状態に保ち、外部からの刺激や水分蒸発などのトラブルから肌を守るというもの。
帝人自社ブランド商品としては、既にアームパックやヒールパックなどのパーツ別グッズ類が販売開始されている。

極度な乾燥は痒みを伴うからやっかい。確かに、私自身も毎夜のお風呂上り、全身にたっぷりとボディクリームを塗ることは欠かせないが、クリームの代わりを果たすインナーがあってもいいかもしれないと思う。
この「化粧品インナー」は、夏季や運動で汗をかきやすいシーン、冬季や入浴後で肌が乾燥しやすいシーンにというように、年間通して活躍する。
就寝中はナイトウエアの下に、またウォーキングの時のインナーにもぴったり。
さらっとした感触(ポリエステル80%・綿20%)で、着心地がいい。

商品ラインナップは、当初は7分袖トップと袖なしトップの2種類(色はヌーディベージュとブラック)だが、年間商品として継続していく計画なので、季節によってバリエーションが増えていくだろう。
売り場は百貨店のインナーウエア売り場(約130店舗)だが、「化粧品」(美容ボディパック)としての販売のため、シールで密封されたパッケージ販売となる。
本体価格は5800円・6300円。








今、世界のランジェリー業界においても、機能素材開発の一環として、再びコスメ機能に注目する傾向が出てきており、それに連なる動きとしても注目したい。

右から、帝人フロンティア葛Z術開発部長・重村幸弘氏、化粧品インナーを着用した2016トリンプイメージガール・川辺優紀子さん、トリンププロダクトデザイン2部・尾台由美子さん、同ブランドマーチャンダイジング2部シニアマネージャー・中村宏一郎氏
 2016/09/28 10:44  この記事のURL  / 
業界の旬キーワードが勢ぞろい
先週、東京で開催されたグンゼの2017年春夏物展示会では、まさに今、世界のインナーウエア業界の動きを象徴するようないくつかのキーワードが明白に提示されていた。

メディカル

児玉社長による事業報告会が別会場で実施され、同社が中期経営計画として進めている「ナイチンゲールプロジェクト」(メディカル衣料の市場開発)や、「エジソンプロジェクト」(衣料型ウエアラブルシステムの推進)について進捗状況の報告があった。
モデルさんが着ているのは、すべて「メディキュア」ブランド。新発売された頭皮にやさしいサポートキャップ。完全無縫製の低刺激インナーでは、トップスに加え、ハイウエストボトムも発売予定。

ほつれない切りっ放し素材(グンゼ「カットオフ」R)

グンゼらしい技術の一つである切りっ放し素材。今回は改めてその強みを認識し、アピールしようと、展示会場に特別な提案コーナーが設けられていた。

特に目をひいたのはメンズで、2016年春夏物ではメッシュやプリントなど、薄手切りっ放し素材のおしゃれな肌着が登場(ブランドは(シーク」)。

スポーツ

メンズ、レディス、キッズトータルで、某有名ブランドが新発売(ブランド契約切り替え時の問題で撮影不可)。
百貨店向けメンズブランド「シーク」のゴルフラインにも注目。スポーツはブランドごとに多様なアプローチが可能だ。

レディスでは、シニア対応の「やさしさ物語」でウォーキングに最適な新ライン。

ライフスタイル発想でカテゴリー横断

「By トゥシェ」として「スリーピー・ワン」という新しいリラクシングブランドが登場。
メンズとレディス、ワンマイルウエア・ルームウエア・ナイトウエア(さらに肌着などインナーウエアも)といった枠を取り払った新コンセプト。同社事業部横断の取り組みだという。




 2016/09/19 13:33  この記事のURL  / 
「ハンロ」の源泉へのトリップ
もう2か月前のことになってしまったが、7月中旬、リヨンで開催された「モード・シティ」展の直後、オーストリアにある「ハンロ」の本社に伺った。
「ハンロ」はもともとスイス生まれだが、経営母体であるフーバーグループの傘下に入ってからその本拠地へ移ったというわけだ。

本社および隣接するニット編立工場の訪問をはじめ、空港からの道のりの途中で立ち寄ったチューリッヒの街中の百貨店、さらに地元周辺の様子も含めて、変化に富んだ貴重な体験をすることができた。
ワコール・輸入品営業部からハンロ社に転職し、現地で暮らしながら国際セールスマネージャー(アジアをはじめヨーロッパ数か国も担当)として活躍する小山さんには、まる2日間、すっかりお世話になった。


本社内にある社長室。きめ細かで優しい心遣いに満ちたホーマン社長の人柄が、今の「ハンロ」の企業文化をつくっている。ニット工場の中は、社長自らが説明してくださった。

富裕層が多く住むチューリッヒの街中にある高級百貨店「イエルモリ」

代表的なヨーロッパブランドが並ぶランジェリー売り場の中でも、ひときわ洗練されているのが「ハンロ」(お隣は「ラペルラ」)のショップ

別フロアにあるメンズ売り場

フーバーグループ本社近くにある直営のアウトレットストアの中には、もともとニット肌着メーカーである同グループの歴史が1930年から分かりやすく掲示されている。
ちなみに、現在のフーバーグループは、プレステージブランド「ハンロ」をトップに、傘下には「スキニー」(ヤング向けのカジュアルなニットインナー)など6社があり、最も新しいところではメンズブランド「オム」も加わった。
グループとしては直営チェーン展開が70店舗ある。

近くにはこんな風景が広がる。自然と伝統に育まれた豊かなライフスタイルが「ハンロ」を生み出している。

「ハンロ」2016春夏コレクションやブランド紹介についてはランジェリーEXPRESSを。
 2016/09/15 21:14  この記事のURL  / 
「JUBAN DO ONI」登場
フランク・ロイド・ライトが設計した重要文化財、自由学園明日館(西池袋)で、年1度開催される「FOR STOCKIST」という名の合同展がある。
今年は、インテリア、ファッション、雑貨などの出展者115社が集まり、9月7〜9日の3日間開催された。
その名通り、来場者は仕入れ業者に限定されている。

友人である出展者によると、主催者は質の高い物づくりを行うキーパーソンのネットワークに長け、同展もデザイナーと産地や職人など、作り手の個の顔が見えることを重視し、展示会の規模を大きくしないことをポリシーにしているらしい。

ファッションのテイストとしてはナチュラル、あるいはヴィンテージな工芸品的魅力のあるものが中心。
セクシーなランジェリーがあるはずはないことは想像できたが、パンツ(ショーツ)をメインにした新ブランドに出会うことができた。

その名も「JUBAN DO ONI(ジュバンドーニ)」。
「襦袢(じゅばん)」と童謡「鬼のパンツ」(オニのパンツはいいパンツ♪)の「オニ」を掛け合わせたものだという。

やや厚手のしっかりしたコットン(GOTS認証オーガニックコットンを使用した30番手糸のフライス)に、ウエスト部分には伸縮性のあるリブ素材を使用し、お腹をつつみこむようなスタイルになっている。
ミックス調の微妙なパステルカラーの組み合わせにも惹かれるものがあった。

ローウエストタイプからハイウエストタイプ、ボクサータイプまで、レディスは4タイプあり、サイズもSからLまでと細かい(中心はM、M+の2サイズ)。

社長、デザイナー、プレスと、3人の女性が立ち上げたらしいが、詳細はまた後日。


 2016/09/11 22:23  この記事のURL  / 
女性らしさ感じるノンワイヤーブラ
この秋冬シーズンは、快適性を追求したブラにまた新しい流れができそう。
従来のワイヤーブラでもノンワイヤーブラでもない第三のブラとして、面で支えるモールドカップタイプのブラが市場に定着し、次はさらにソフトな着け心地のノンワイヤーブラにも注目が集まっている。

それを象徴するのが、“女を楽しむノンワイヤー”を合言葉にしたノンワイヤーブラ「デイト」(ワコール・ウイングブランド)。
レースなど装飾性がないデザインではやはり物足りないと感じるのが、日本の女性たちというわけだ。
ソフトなノンワイヤーでありながら従来の三角ブラとは異なり、バストを支えるハンモックシートやカップ下のクリスタルライナーなど、機能性も満足させる工夫がされている。



市場全体を見回してみると、確かにソフトなノンワイヤーブラは着実に育っている感じがある。

百貨店向けプレミアムブランド「エッセンス・バイ・トリンプ」は、グループごとにたいてい1点はノンワイヤーブラを構成。

フェミニンなノンワイヤーブラでは実績のあるのが、「ラ・ヴィ・ア・ドゥ」。カップには程よい裏打ちが入っている。

ヨーロッパでは、ノンワイヤーブラというとほとんどがソフトな1枚仕立て。シンプルでスポーティなデザインと、レーシーなものに二極化されている。
7月の「モード・シティ」展(2017春夏コレクション)で目についたのは、ちょっとハードな印象のバンドをディテールにあしらったスタイル。
レースのソフトさと、ディテールのハードさがうまく相まったスタイルで、安定した着け心地が得られそう。
アウターウエアとの重ね着で見えてもいいストラップ使いがポイントになっている。

LONELY


PALOMA CASILE
続きを読む...
 2016/09/08 17:10  この記事のURL  / 
| 次へ
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
リンク集
2016年09月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/inner/index1_0.rdf
アパレルウェブ
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード