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プレミアムストレッチファイバー
旭化成が国内で45年の歴史のあるポリウレタン弾性繊維、「ロイカ」の海外プロモーションに力を入れている。
7月にフランスのリヨンで開かれた「モード・シティ」の素材展「アンテルフィリエール」においては、初めて「ロイカ」単独で出展していた(これまでは「キュプラ」との合同出展)。
会期中2日目に、リヨンのconfluences美術館で開かれたパーティを、ヨーロッパのグループ傘下企業との共同でスポンサードするなど、ブランドPRに意欲的。

2006年にドイツのスパンデックスメーカーを買収し、旭化成スパンデックスヨーロッパがスタートして10年が経過したことによって、マーケティング戦略が明確化し、ここにきて攻めの姿勢を打ち出しているというわけだ。
プロモーションにおいては、イタリアのマーケティング会社の協力を得て、モノ本位の川上発想から、川中(アパレルメーカー)や川下(消費者に近い小売業)の顧客目線に転換している。

ちょうど1年前の同展では、イギリスの有力小売業であるマークス&スペンサーとのコラボによるスポーツブラが話題だった。
その後、「メゾン・レジャビー」「マリー・ジョー」「シモーヌ・ペレール」「ウォルフォード」といった錚々たるヨーロッパブランドとの取り引きが順調に拡大中。

「従来の『スパンデックス』とは異なる『プレミアムストレッチファイバー』という新しい領域で、「ロイカ」ブランドの浸透を図っていきたい。伸びる機能性のニーズがあるところには幅広く対応できる」
旭化成椛@維事業本部ロイカ事業部の西澤明部長はこう話している。

また、環境面においては、スパンデックスの再生糸を使った「ロイカ・ECO-SMART」が2年前にドイツでの認証を得たことによって、今後の活用が期待されているなど、今後の多様な拡がりが注目される。

 2016/08/21 18:54  この記事のURL  / 
リゾートはシンプルに限る
お盆休みまっさかり。ここ小田原は早くも、朝晩は涼しくて秋の気配。例年よりも季節の進行が早いような気がする。

お休み気分満載の中で、普段はあまり考えが及ばないリゾートウエアについて。
あれやこれや着るものを考えるのは楽しいが、それがストレスになることも。
リゾートとはそういうストレスのない装い、シンプルでありながらおしゃれという路線でいきたい。

「あったらいいなと思うもの」の第2弾。
ベーシックでおしゃれなパジャマ。
トップス(シャツ)もボトム(パンツ)も、シルエットやボリューム感が絶妙で、それぞれに単品でもいろいろな着こなしができそう。

また、最近、ひそかな注目を集めているのが、タップパンツの復活。
キャミソールやパジャマシャツのボトムとして、夏に大活躍する。
冷えがきつくなってきたお年頃には難しいが、若い人にはぴったり。
パジャマパンツとタップパンツがセットになっていたり、どちらか選べるような構成になっているといいと思う。

画像はいずれも「ASCENO」の2017春夏コレクションから。

 2016/08/14 08:37  この記事のURL  / 
あったらいいなと思うもの
こう暑い日が続くと、つくづく日本の夏の衣食住を考え直さなければならないのではないかと思う。
夏のランジェリーと水着を発表する「モード・シティ」展の会場では、ほとんどビーチウエア同然のいでたちの女性が闊歩している。
日本はそれよりずっと蒸し暑い気候なのに、そんな解放的な恰好で街を歩く人はほとんどいない。伝統的に身だしなみの国民性である。

暑い夏に着たいなと思うのは、1枚でさらっと着られるサンドレス。素材やシルエットを考慮すれば、ワンピースほど涼しくて便利なものはない。
そういう中に1枚重ねて着るのに、着心地のいいおしゃれなコットンのスリップがあればいいなと思うが、今は皆無である。
夏が過ぎるとすぐ忘れてしまうから、暑いうちに考えておいたほうがいいかもしれない。

また、こういうものがあればいいなと思うのは、程よい丈のキュロットペチコート。
昨年から今年にかけて、あれほどガウチョパンツがトレンドだったのに、その下に合わせるインナーウエアに対応していたところはあまりなかったように思う。

今回の「モード・シティ」で、このキュロットペチを提案していたのが、フランスの新ブランド、「LA DELICATESSE」(ラ・デリカテッセ)」。
裾のレースを外に少し見せて合わせるのもいい。

あったらいいなと思うものは、まだまだある。

 2016/08/10 12:33  この記事のURL  / 
熟年(?)ライターの独りごと
某経済誌が運営する女性向けウエブサイトの取材を受けた。
こういう取材を受けて、直接出向いたり、また電話で話をしてもほとんどがノーギャラ。
フリーランスの身にとっては正直、きつい。
だが、近年、一般メディアからの単発寄稿依頼が激減している中で、こうして私が必要とされていると思うとお声をかけていただくだけでありがたいと思う。
内容を検討させていただき、こちらの都合もくんでいただくようなところにはなるべくご協力させていただくことにしている。
それに、今回の会社は、以前、もうかなり前になるが、何度か誌上座談会などで仕事をさせていただいたことがあったので、これもご縁とお引き受けした。

約束の場にあらわれたのは、30代と思われるすがすがしい聡明な女性。
話を聞くと、大学院で薬学を学び、もともとは医薬品の業界でフリーランスライターとしての仕事をスタートしたという。フリーランスの世界も、優秀な人々が増えたと関心した(私など、こうして30年も生き残っていられるのは、時代の追い風があっただけとつくづく思う)。
その人自身がランジェリーに興味があるということもあって、私も話をしていて楽しかったし、こういう出会いがあるのはうれしいと思った。
仕事の基本は、私の場合、その知名度とか影響力などではなく、いつもその個の人間。
先日、友人の一人にこう指摘された。当たっている。
「女はシビアに計算して生きているのに、あなたはすべてにおいて計算しなさすぎ」

ところで、日本において、インナーウエアの専門家といえる書き手(ライター、ジャーナリスト、評論家)がいなくなりつつあるということが、業界で(私の周りのごく内輪だが)問題になっている。
私はそれを以前から意識して、後輩を呼び込んだつもりだが、その先が確実に育っているかが問題。30代、40代の同業者を私は知らない。
私も下着に特化して仕事をしているわけではないが、おかげさまで業界とのご縁は既に35年。仕事の核であり続けている。あくまでオブザーバーとしてだが、国内外のインナーウエアの推移に関しては一番把握しているだろう(継続している人の強みは歴史だけです)。
私はまだまだ仕事は続けなくてはならない宿命だが、もっと若い人にも受け継いでいってほしい(できれば老ライターを雇ってほしい?)。世代によってその役割は異なるはずだから。

書き手が育たない理由は、フリーランスの職業としては生計が成り立ちにくいこと(出版社に所属していてもいいが、最近はすぐ人事異動をするので専門家は育たない)。
介護職などはその典型だが、基本的に収入が低いところには、固定的な人材は集まらない。
また、メディアはインターネットによって各段に多様化しているが、専門性と言う意味では一層希薄になっているのだろう。

ランジェリー好きの皆さん、どなたか書くことに興味ある方はいませんか。
 2016/08/05 22:30  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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