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学生の斬新なアイデアに注目
ワコールが産学連携の一環として2012年から実施している、女子美術大学との共同プロジェクト。その学生による作品発表会が同大学杉並キャンパスで開かれ、私も昨年に引き続き参加してきた。
対象となるのは、アート・デザイン表現学科ファッションテキスタイル表現領域4年生の13名で、発表会では12名の学生の作品が披露された。
今年4月の授業でゼロからスタートし、市場リサーチ&分析、ターゲット&ペルソナ設定を経て、ここまでかたちにするのだから見事。

同大学の山村准教授によると、制作過程において現実的にはブラのフィッティングに最も苦労したようだ。ランジェリー中心だった昨年とは異なり、今年はブラジャーが少なくなかったこともあり、フィッティングを何度も繰り返しては作り直したという。

最新の転写プリントをはじめ、オパール加工やフロッキー加工といった特殊なプリントも校内でできる、物づくりの恵まれた環境の中で、オリジナルの素材を自由につくることができる学生たち。
ただ私の視点としては、ランジェリーとしての完成度や美しさというより、今まで見たこともないというような、斬新なアイデアを持った学生の作品に投票した。

参加者の投票を集計してトップに選ばれたのは、羽生菜月さんの「POY(ポイ)」(Pleasure of Youの頭文字をとったもの)。
世界の民族衣装をもっと身近に身に着けたいという思いから作り上げていったもので、今回の発表会では5か国の5点を披露(日本、アメリカ、モロッコ、ニュージーランド、トルコ)。ブースに飾られていたビジュアル、そして作品別に用意されたリーフレットは、撮影からグラフィックデザインまで全部一人で手掛けたという。デザインというものがトータルなものであることを印象づけた。
企画マップには、それ以外の国も含めて数十か国のデザイン画が見られた。
単なるモチーフやディテールの変化にとどまらず、各国の文化を勉強し深く理解した上で、ブラ&ショーツのデザインをおこし、一つ一つ異なる表情を見せていたのが目をひいた。
ヨーロッパ―シリーズ、アメリカシリーズというように大陸別に提案することもできるし、男性の民族衣装から女性のランジェリーのデザインをおこすことも可能と、羽生さんのアイデアは限りなく広がる。

この他、旅行を意識してコンパクトにたためるというアイデアの、立川玲音奈さんの「trip tulles(トリップチュール)」。インテリアにもなるホームウエアやランジェリーの重ね着という視点が興味深かった岡安佐和子さんの「UNDER SCORE(アンダースコア)」も、そのアイデアに私は新鮮な印象を持った。
 2016/07/31 11:30  この記事のURL  / 
夏本番だったパリの百貨店
パリの老舗百貨店、ボンマルシェが魅力的に変化していた。

ファッションの売り場には、植物がいっぱい。
まさにこれが今の気分。

日本と大きく違うのは、ヴァカンスシーズンにタイミングを合わせ、水着から小物までビーチウエアの売り場が充実していること。
この楽しさをランジェリーの売り場にとりこめるのではないだろうか。

スポーツの売り場だって、もっと楽しくなるはず。

 2016/07/28 21:20  この記事のURL  / 
「ランジェリーク」世界市場の一歩
国内都市型百貨店でファンをつかんでいる「L’Angelique(ランジェリーク)」(カドリールインターナショナル)が、フランスのランジェリー展へ初出展を果たした。
7月9日から11日まで、今回は特別にリヨンで開催された「モード・シティ」でのこと。


会期中、ブース内でブランドの紹介に当たっていたのは、同ブランドのアーティスティックディレクター、有馬智子さん。
「自分がデザインしているブランドを海外に出したいというより、世界の市場の中でどういう反応が得られるか、そのニーズに応えたいと思った」
変わり目を迎えているランジェリー市場の中で、次の新しいステップに進むためにも必要な行動だったというわけだ。

ブースのロケーションは、独立系をはじめ作り手の個性を前面に出したデザイナーブランドが集結した“リミテッドエディション”のエリア。
日本のブランドであることはあえて強調せずに、コレクション一つ一つを丁寧に見てもらうように、モノ本位のシンプルな展開となっていた。

ここで日本国内に先駆けて発表されたのは、2017年春夏シーズンの新製品。
毎回、1冊の小説や本の世界を掘り下げたテーマ設定が「ランジェリーク」の持ち味だが、今回は、花市場で花を買って家に帰ってくるまでの1日のストーリーを軸に、5グループで構成されている。

サポート役であるフランス人2人とのチームワークも抜群で、最終日の有馬さんからは充実感がみなぎっていた。

今回の「モード・シティ」の製品の方に日本から出展していたのは、ヨーロッパ現地法人であるワコールヨーロッパをのぞいて、同ブランドのみ。
海外市場進出に関して日本の企業はどうしても慎重になりがちだが、こういう挑戦を心から歓迎したい。
 2016/07/22 09:29  この記事のURL  / 
「モードシティ」の夕べ
リヨンで開かれた「モードシティ」も閉幕から5日が経ってしまった。
日本から取材に行った唯一のプレスとしては、即刻、内容お伝えするべきところだが、あまりの多忙(資料の整理にも追われ、自分自身の体調管理も優先させていることもあり)にご報告できないでいることを心苦しく感じている。おゆるしください。

今回の内容については、大阪と東京で開かれる恒例のトレンドセミナー(アークスリーインターナショナル主催、NBF後援)に注力するので、ぜひお申込みいただきたい。これを目的に、日々まとめを重ねている状況です。

さて、今回の会期中2日目夜、リヨン再開発地域のCONFLUENCES美術館で開かれたパーティ“ACTIVE HYBRIDATION”をスポンサードしたのは、旭化成ROICA。
ちょうどフランス×ポルトガルのサッカー観戦を兼ねた企画となった。
私は翌日の体力維持のために欠席してしまったが、25時(!)まで合計1200人の招待客が集まって、和やかに

同社西澤事業部長からいただいた写真から、その様子をお伝えしたい。



 2016/07/16 15:49  この記事のURL  / 
最上級のリネンを身に纏えば
つい先日までの肌寒さがウソのように、猛暑がやってきた。
今年は、なぜか服も小物もリネンにひかれる。
シワや重量感は気にならないでもないが、あの男っぽいさっぱりした粋な感触が気持ちにマッチするのだ。

ヨーロッパでは昔も今も麻は年間通して生活に密着しているが、日本では夏のイメージが強く、またケアの面でも意外に敬遠されがち。
そんななかで、最高級極細麻糸を使った国内では珍しい本格的なハイクラスリネンブランドが登場している。
グランフォンブラン」――。

インテリアコーディネイトやホテルリネン製品に携わってきた笹木美保子さんが、これまでのリネンの企画デザインの経験をベースに、自らのオリジナルブランドを立ち上げたもの。
シーツやピロケースなどのベッドリネンをはじめ、テーブルクロスやナプキン、さらにパジャマやローブなどのナイトウエアやルームウエアをトータルで展開している。
シーツで7万円、パジャマで5万6000円と価格は張るが、これほど質の高いリネンブランドは貴重だ。

リネンといえば、もともとランジェリーの語源。
フランスの蚤の市でもよく見かけるように、何十年も大切に身に着けたい。
洗えば洗うほど肌になじんでいく感じ。
忙しい生活の中でも、せめてプライベートな時間は最上級の肌触りを体験してみてはどうだろうか。
 2016/07/07 14:35  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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