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ウェルビーイング・スポーツ
来年2017春夏のランジェリーとスイムウエアの新製品を一堂に集めた「モード・シティ」展の開催(7月9〜11日)が近づいてきた。
今回に限って、同展もともとの開催地であるリヨンにもどっての開催となる。9年ぶりのリヨンだ。

事前情報によると今回は、1月のパリ展でも既に予告されていたように、スポーツに力が入れられている様子。
スポーツ活動とウェルビーイング(健康で幸福な状態)が結びついた“ウェルビーイング・スポーツ”あるいは“SPORTIV”というキーワードが使われている。

フランスを例にとっても、この2年で女性ランナーが32%増加して8500万人にというデータがあるように、生活の中にスポーツを取り入れる傾向が強まっている動きを受けたものだ。
スポ―ツと一言でいっても、ウォーキング、フィットネス、ランニング、水泳、ヨガ・ピラティスと多様だし、そのレベルも幅広いが、いずれにしても多くの人が健康で快適な生活をのぞみ、そのために普段何らかの運動を行っていることは日本でも実感できる。

これは社会やビジネス市場のトレンドであるし、特にランジェリー・スイムウエア業界にとってはその技術が活かせるものとして期待されている。
さらに重要なのは、これがアクティブスポーツ分野の市場拡大に限らず、ランジェリー・スイムウエア全体に及ぼしている影響は小さくないことで、選ぶ基準の優先順位として「快適性」の位置づけがより重要になってきていることは間違いないだろう。



 2016/06/27 18:14  この記事のURL  / 
渋谷で「トワル・ド・ジュイ」展
渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開かれている「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」を観に行った。
”ヴェルサイユ“をテーマにした2006秋冬「オーバドゥ」のコレクションにも取り入れられているように、決してランジェリーとも無縁ではない。

「トワル・ド・ジュイ」というとまずイメージされるのが、フランス田園風景を描いた単色の柄。私自身、パリの生地店で買い求めたこともある、フランスらしいプリント柄だ。
それは「トワル・ド・ジュイ」の典型的なモチーフではあるが、それは後期のかなり工業化が進んだ時期に、有名画家のデザインによって生まれたもので、その前の経緯があることが今回の展覧会で分かった。

ことの起こりは、18世紀のフランス・ヴェルサイユ近郊の村。ドイツ出身のプリント技師によって生み出される(フランスらしいものが必ずしもフランス人の手によるものでないことは珍しくない)
その源流にあるのはインド更紗で、それがヨーロッパ風にアレンジされていく。

インド更紗は同時期にも日本に伝わっており、着物をはじめ、茶道具を包むものなどにも取り入れられている。
我が家に残っている明治から大正期のアルバムの表紙にも、この更紗が使われているほど、日本の近代にも馴染みのあるプリント生地だ。

シルクではなくてコットン、ニットではなく織物生地、柄は織り込まれたものではなくプリントされたもの。
このフランス伝統のコットンプリントは、さらにプロヴァンスプリントやイギリスのリバティプリントにも影響を与えていったように思われる。

インド更紗もいいが、西洋更紗もいい。
花や田園に囲まれた自然の風景の中で生まれたものには、華美なシルクとはまた別の魅力がある。

 2016/06/17 21:53  この記事のURL  / 
おしゃれな男性にはたまらない
つい先日、パジャマの話題をとりあげたばかりだが、ロンドンからおしゃれなメンズのナイトウエアコレクションの写真が届いた。

美しいシルクプリントのキモノスタイルで魅了する「MENG」が、今度は新しくメンズコレクション(2017春夏シーズン)を発表したのだ。
近年、ヨーロッパで人気だったモードなキモノスタイルのローブやパジャマ。その洗練された雰囲気が男性も味わえる。

個性豊かなプリントや、ジャガードニットなど、魅力がいっぱい。
その昔、美しい着物の贅沢を味わった日本の男性も、きっと似合うはず。究極のおしゃれはナイトウエアにあり。

 2016/06/10 21:38  この記事のURL  / 
パジャマの良さを再発見?
ちょっとしたパジャマブームなのか、国内インナーウエアメーカーの2016秋冬物展示会でも、いつも以上にパジャマがクローズアップされていた。

パジャマは言うまでもなく、男女年代問わずナイトウエアの代表選手。
今さらという気がしなくもないが、従来のカットソーの部屋着とは別に、クラシックな布帛のパジャマが新鮮にとらえられている面もあるようだ。
アウターでシャツアイテムがトレンドであることとも無関係ではないだろう。
ナショナルブランド系メーカーでは、リラックスするための部屋着とは別の位置づけで、眠る時に的を絞ってパジャマを打ち出している。

日本製のこだわり素材や、「寝活」を合言葉に、近年、メンズ・レディス共にパジャマに力をいれてきたのがグンゼ(ハウスカジュアルセンター)。
2016秋冬シーズンは、メイドインジャパンを特徴に、オーガニックコットン100%のWガーゼやシルクプリントを使った新しい実験的なグループも登場。
ボトムには若々しい感覚のハーフパンツを取り入れ。パーカーやガウンなどとのアイテムミックスで、今の時代の気分を表現している。


ワコール「ワコール」ブランドでは、より良い睡眠を追求した「睡眠科学」を軸に、デザインや素材にこだわったパジャマがたたまれたかたちで一堂に並んでいたのが目をひいた。

同「ウイング」ブランドでも、やはり「睡眠科学」をコンセプトにした快適なパジャマに力を入れており、メンズブランド「ブロス」でもパジャマが新鮮に映った。


多くの人が夜寝る時にパジャマを着なくなったといわれて久しいが、こうしたリバイバルの機運は、ナイトウエア全体の復権のためにも喜ばしい。

 2016/06/07 21:38  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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